子宮にペニスを挿入する超危険な【ウテルスセックス】とは

まだあまり耳に慣れていない「ウテルスセックス」ですが、「子宮内に挿入するセックス」と聞くと思い当たるのではないでしょうか。

言葉のとおりペニスを膣の奥深くまで挿入し、さらに膣の奥にある子宮にまでペニスを挿入するセックスの事を「ウテルスセックス」と言います。幻の性技と言われたり、最高に気持ちの良いセックスなどと言われたりもしますが、実際は物理的に不可能で大変危険な行為です。

子宮は内性器と呼ばれ、膣、卵管、卵巣と共に女性の下腹部内にあります。外性器のように外側から見えるものではありません。

ウテルスセックスを考えなくとも、膣の奥に子宮があるということは何となくわかるかと思います。それでは実際にはどんな位置関係にあるのでしょうか。イラストを見ながら説明いたしますのでご確認ください。

上に膣から子宮にかけての簡単なイラストを載せました。

左側が子宮の正面図です。おへそより下の、恥骨の少し上の辺りにあります。ピンクの部分が子宮ですが、一番下の底になっている子宮口は、膣に少し飛び出しています。

右側はお腹の中を真ん中から左右に縦切りにした図です。膀胱の上にコロンと横になっているソラマメのような部分が子宮で、身体の外へと下にのびている真ん中の細い管状の部分が膣です。子宮口が膣に飛び出しているのがわかります。

この図を見るとわかるように、膣にペニスを挿入すると膀胱と腸に挟まれることになります。

では子宮を縦に切った状態のイラストを見てみましょう。

左右に飛び出ている細い管が卵管です。そして卵管の先のヒラヒラした部分が掴んでいるように見える丸い部分が卵巣です。

下の蛇腹状になっている部分が膣で、子宮口が開き子宮と繋がっています。子宮口の狭い部分を子宮子宮頸部といい、少し膣に飛び出しています。その飛び出した部分を子宮膣部といいます。

縦に切っているイラストだけを見るとまっすぐに見えますが、斜めから見たときのイラストをご覧ください。子宮はお腹に向かってお辞儀をするように前屈しています。この角度がウテルスセックスを不可能にしている要因の一つです。この後詳しく説明いたします。

それではなぜウテルスセックスという、子宮にペニスを挿入する発想が生まれたのでしょうか。それはエロ漫画やアニメとAV会社の戦略が大きく関係しています。

エロアニメやエロ漫画での性描写がどんどんオーバーになり、ただペニスで突きまくるだけでは飽き足らなくなり、子宮までガンガン突くという表現が受けるようになりました。さらに子宮を突くだけではなく子宮の中に挿入するウテルスセックスにまでエスカレートしたのです。

子宮の中まで犯す、というエロさに目をつけたAVメーカーが、ウテルスセックスは受ける！とばかりにAV動画を製作販売し、それが話題になった理由の一つです。

実写のAVでは言葉のみでの表現ですから、本当に子宮に挿入していなくてもセリフで挿入していることにできます。また漫画やアニメと違い、女優が「子宮の中まで入ってきてる、気持ちいい」といえば本当にウテルスセックスをしているように思えてしまいます。

AV会社の戦略としてウテルスセックスが話題になったのですが、そもそも興味がなければ受けたりはしないものです。アナルセックスやSMはそう簡単にはできなくても、普通のセックスの延長でできるウテルスセックスは特殊なプレイ感もなく、多くの男性に受けることとなりました。

つまり男のエロ妄想の中には「子宮の中まで犯したい」という願望があるのかもしれません。そして奥まで突くことによって女性は喜ぶんだ、という思い込みが相まって、ウテルスセックスは「挿入できたら神的な難しい幻の性技」として話題になっていったのです。

では膣と子宮の構造やウテルスセックスの経緯を理解したところで、本当にウテルスセックスが可能かどうか考えてみましょう。

子宮や膣の構造をイラストで説明したのでおわかりかと思いますが、ウテルスセックスは物理的に不可能です。

上の男女の結合模型を見るとわかるとおり子宮はお腹側に向かってお辞儀をしているので、角度的に子宮にペニスが入り込むことはまずありえません。膣の奥まで挿入しても膣に飛び出している子宮膣部の下側に入り込むだけで、せいぜい子宮口を擦る位です。

「明らかに膣とは違う感触でペニスを輪状に締め付けられた、あれは子宮口の中に入ったに違いない。ウテルスセックスは幻なんかじゃない！」という話を聞きますが、これはペニスが子宮膣部の下側にはまり、硬い子宮口と膣壁に挟まれた状態を勘違いしたと考えられています。

では子宮がペニスを挿入できる角度だったとして、子宮口はペニスが入る位広がるものでしょうか。もう一度イラストを見ると、子宮口から数センチの間は細い管になっています。ウテルスセックスはペニスがこの細い子宮頸管を通るセックスということになります。

この部分はほんの数mm程度の穴でしかなく、膣の空間と比べるとどれだけ細いかわかるかと思います。この数mmの管に直径何cmもあるペニスを挿入するのは難しいですし、仮にウテルスセックスを強行した場合、子宮頸管は裂けてしまいます。

セックスで興奮したら、柔らかくなったり伸びて広がるのでは？という意見も見かけますので、次の項でもう少し詳しく説明します。

通常、子宮頸部を広げる事はないのですが、婦人科的な検査や治療で広げなくてはいけない場合があります。広げる方法はいくつかありますが、どの方法もかなりの苦痛を伴います。

一般的な方法として子宮口に直径4mm前後（色々なサイズがあります）のスポンジのような、水分を吸って膨らむものを入れて時間をかけて少しずつ広げていきます。

子宮口の柔らかさなど個人差はありますが、ほんの数cm広げるだけなのに出産より痛いという人や、痛みのあまり眠れなかったという人もいます。あまり痛みのなかった人でも「挿入時はものすごく痛かった」と言っている女性がほとんどです。

以下に実際に子宮口を広げる処置を受けた人の体験談をご紹介します。

初めての妊娠時に胎児がお腹の中で死亡。掻爬処置を受ける時に子宮口を広げました。想像を超える激痛に気が遠くなり、しばらく身動きできませんでした。挿入後は歩くこともできず車椅子での移動でした。

挿入後はキツイ生理痛のような鈍い痛みはありましたが、想像より痛くありませんでした。でも挿入する時はかなり痛かったです。あんな細いものを入れるだけなのにこんなに痛いなんて、泣きそうになりました。挿入する処置は1～2分でしたがなんとか我慢してやり過ごしました。

出産予定日を過ぎても子宮口がまったく開かず、子宮口を広げる処置を受けました。その挿入処置がものすごく痛すぎて、叫びながら暴れてしまいスタッフの方に叱られながら処置されました。挿入後も激痛で過呼吸を起こしそうになりました。

以上にあげた点を鑑みても、ウテルスセックスは不可能であると断言できます。物理的にも体のつくりを考えても、そして何よりも女性の体への負担や痛みを考えると、決してやってみようと思ってはいけません。

こういう説明をすると「子宮を突き上げると女はよがるけど？」という声が聞こえてきます。

確かにエロ雑誌やAVでは「もっと奥までグリグリしてぇ」などよがる女性をよく見ますが、実際の女性が言葉にする事はそうありません。羞恥プレイや言葉虐めが好きな人であれば、言ったり言わせたりするかもしれませんが、女性のほとんどは実は「痛いだけ」と思っています。

もちろん痛いのが好きな女性や犯されるように責められるのが好きな女性もいますが、子宮口を強くグリグリされると下腹がきゅーっとなるような痛みや、奥を突き破られるような痛みがあります。女性の膣の長さに対してペニスが長すぎる場合、苦痛でしかありません。

ですが膣の長さとペニスの長さがちょうど良く、グリグリが気持ち良い場所に当たるという場合もあるので、絶対に痛いだけの行為とは言い切ることはできません。

では「子宮グリグリ」をされた女性の本音を紹介しましょう。

本当は痛くて声が出ているのに、あえぎ声だと勘違いしてもっと激しく突いてくる男っているよね。痛いとかいうとムードを壊しちゃうから、いつも我慢して演技をしてる。

チンコの大きい人にガンガン突かれると痛い！子宮に当たってメチャクチャ痛いから大きい声が出ちゃうんだけど、気持ち良いって勘違いされてますますガンガン突かれてつらい。痛くて痛くて涙が出ちゃった・・・

彼氏に子宮を突かれると2～3日位すごく痛みます。彼氏のちんこは人よりかなり大きく、子宮をグイグイと突かれる事が多いです。Hから2日経ってもまだ痛い…。歩くだけでもズキズキした痛みが続きます。でもこんなこと彼には話せないし…。

AVの演出を信じて子宮をグリグリしたり、こうすれば感じるはず！などの勘違いセックスをしていませんか？そんな勘違いセックスをされた女性の生の声をご紹介します。

ポルチオセックスというセックスをご存知でしょうか。女性の子宮を刺激して中イキさせるセックスで、一時話題になったセックス方法です。

ポルチオとは子宮の事であり、膣の奥の子宮口を刺激することで女性をオーガズムに導き、その快感は「失神するほど」「頭の中が真っ白になってしまうほど」「普通のセックスとは全然違う快感」と言われています。

子宮口にあるポルチオ性感帯を刺激して快感を与えるセックスですので、女性にとっては「奥に当たって気持ちいい」「子宮をグリグリされると気持ちいい」ということになります。

前の項で、子宮をガンガン突かれたら痛いだけという説明をしました。ではなぜ子宮をグリグリされて気持ちがいいのか？それはポルチオセックスは開発されていないと快感を得られにくいセックスであることと、サイズの相性が問題になります。

ほとんどの女性はポルチオポイントに当たったとしても変な感じがするだけで、初めから快感を得る女性はあまりいません。なのにガンガン突かれたり的外れな場所を力任せに突かれても痛いだけ、ということになります。

たまたまペニスが子宮口の気持ち良い場所（ポルチオ性感帯）にほど良い加減で当たったり、膣の長さとペニスの長さがちょうど良いポイントに当たるサイズで気持ち良かったことが、勘違いの元になっています。

「子宮をグリグリすると気持ちいいんだ？じゃあガンガン突いたらもっと気持ちがいいんじゃないか？だったら子宮の中までグリグリしたらもっともっと気持ちがいいんだろう！」という勘違いと思い込みに繋がったと考えられます。

ポルチオセックスは一度は体験したいセックスですが、子宮は非常にもろく傷つきやすい臓器です。強くしたら気持ちいいんだろう、と力任せにグリグリすると傷をつけてしまう事もあるので、いきなりチャレンジではなく注意や方法をよく頭に入れてからチャレンジしましょう。

またポルチオセックスは女性の身体をきちんと開発してあげないと快感を得る事はできないないセックスですので、むやみに子宮をグリグリすれ良いわけではないということをお忘れなく。

ポルチオセックスの流れ

1. 必ず爪は切っておく
2. 女性に同意を得る
3. 女性をマッサージや愛撫でリラックスさせる（できれば一度オーガズムに到達させる）
4. 膣が充分濡れたら（またはオーガズムに達したら）指をいれる（1本で充分です）
5. 指で子宮口を優しく撫でたり押したり振るわせるなどの刺激を与える
6. 刺激を与えながら女性の反応を確認し、ポルチオ性感帯を探る
7. 痛がったらいったん刺激をやめて、子宮口の周辺を優しく刺激する
8. 女性が感じ始めたらペニスを挿入してみる
9. ペニスで子宮口を押すように刺激する

それではポルチオセックスの流れを捕捉説明します。

言うまでもありませんが、女性の膣内を指で弄るのですから爪を切るのは男のマナーです。まして子宮口を刺激するのですから、膣内や子宮口を傷つけないためにも必ず切っておきましょう。

ポルチオ開発は女性に感触を聞きながら行わなくてはいけませんので、説明をして同意を得ておきましょう。適当に指を入れてポルチオ性感帯に当たれば、とも思うかもしれませんが初めから快感を感じる女性は少数です。

また痛みがあっても我慢して言わない女性の方が多いですから、最低限でも痛くないかどうかを聞きながら行いましょう。

指マンをしながらさりげなく子宮口周辺を刺激して「この辺りにすごく気持ちいいスポットがあるらしいよ、探してみようよ！」と言ってみる程度でもいいので必ず同意を得ておきます。

女性が緊張しているとなかなかうまくいきません。マッサージや愛撫でリラックスさせ、膣が充分に濡れた状態で行いましょう。

また一度オーガーズムに達すると子宮が膣口の近くまで下がってくるので触りやすくなります。膣の長さは通常6cm～11cmと千差万別ですが、普段は指が届かない場合でもオーガズムの後は子宮口まで指が届くようになります。

女性が感じて充分に膣が濡れるかオーガズムに達したら、指を入れてみましょう。この時入れるのは中指1本で充分です。手マンと同じ考えで2本も3本も入れる必要はありません。

奥まで入れて指先にでっぱりが触れたらそれが子宮口です。あまり深い膣でなければ中指でなくても動かしやすい指でも大丈夫です。

指先に子宮口が触れたら女性の様子を見ながら刺激を与えましょう。刺激を与える時は女性に痛みがない事を確認し、痛みがあったら言ってもらうようにします。

刺激方法ですが、まずはゆっくりと撫でてみましょう。爪を立てずに指の腹で優しく撫でます。次に軽く押してみます。もちろん指の腹で優しく押します。可能であれば指の腹を子宮口にあて振動を与えてみましょう。

刺激は一か所に集中するのではなく、場所を変えたり力加減を変えるなど色々試してみましょう。様子を伺いながら、女性が「気持ち良い」もしくは「何だか変な感じ」がする場所にポイントを絞っていきます。

女性が「気持が良い」と言うポイントはジャストポイントの可能性が高いですし「何だか変な感じ」は開発するにしたがって「気持ち良い」ポイントに化ける可能性が高いのです。最初から感じる女性は少ないので焦らずじっくりと開発していきましょう。

どんなに優しく刺激しても痛みがある場合があります。もし女性が痛みを訴えたらその場所への刺激をやめましょう。そして一旦子宮口の周りに刺激を移動して落ち着かせます。

子宮口は少し膣内に出っ張っているので、その側面を軽く撫でたり押してみましょう。子宮口に刺激を与えるのと同じ感じです。女性が落ち着いたらまた子宮口に戻りポイントを探します。

女性が感じ始めたらポイント発見大成功です。いよいよペニスの登場となります。子宮は膣の一番奥ですので、女性の膣の長さによっては届きにくい場合もあります。もしも届きにくい時はペニスが奥まで届きやすい屈曲位がおススメです。

ポルチオで感じ始めた女性にペニスで刺激を与えるつもりでピストンします。が、ここで嬉しさと興奮のあまりガンガン突いたりしてはいけません。前項でも説明しましたが、ガムシャラに突きまくられてもほとんどの女性は痛いだけです。

ポルチオセックスで女性をイかせようと思うのなら、子宮口をペニスで押すような気持ちでゆっくりピストンしましょう。ピストンではなくても、子宮口に押し付けたままペニスで撫でるように腰を動かすのも良いです。

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ウテルスセックスがどれだけ危険なのかがおわかりいただけたでしょうか。AVの影響はウテルスセックスだけではありません。女性にとっては困った演出も多いのですが、ウテルスセックスのチャレンシジは困るだけではなくかなりの痛みと危険が伴います。

セックスの雰囲気の盛り上げになる事もありますが、本気で挿入しようとしたり、痛がっているのに「慣れれば気持ち良くなるんだよ」という無責任な言葉で強要してはいけません。

ウテルスセックスの「子宮の中まで犯してやる」的な妄想は頭の中だけにして、相手の女性を思いやるセックスを心がけましょう。運が良ければペニスと膣のサイズがぴったりで、狙わなくてもポルチオセックス状態の気持ち良いセックスもできるかもしれませんよ。

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