2021年07月01日公開
2021年07月01日更新
斉藤由貴の宗教「モルモン教」がヤバい!禁止事項や教えとは?
斉藤由貴さんの不倫報道でとりざたされたモルモン教。日本だけでも約13万人の信者の方がいらっしゃるようです。厳しい教えや禁止事項があったりして、モルモン教はヤバい宗教だと思われていますが、本当でしょうか?モルモン教とモルモン教徒の生活について調べてみました。
目次
モルモン教ってヤバい宗教なの!?
斉藤由貴さんの不倫報道でも取りざたされてた「モルモン教」ですが、実は、この「モルモン教」という名前は俗称で正式名ではありません。正式には「末日聖徒イエス・キリスト教会(The Church of Jesus Christ of Latter Day Saints)」と言います。それでは、この、「モルモン教」ですが、一体、どこで生まれたどんな宗教なのでしょうか?
モルモン教の誕生
モルモン教は1830年にアメリカで誕生した宗教になりますので、宗教の中では比較的新しい宗教になります。といっても、その源はキリスト教なので、新しい宗教というよりも、キリスト教の新しい宗派と言った方が適切かもしれません。
モルモン教の創始者はジョセフ・スミス・ジュニアという人ですが、元々は、設立の10年前である1820年、彼が14歳の頃の神からの啓示を受けたのがきっかけとなったそうです。
ジョセフ・スミス・ジュニア
モルモン教の創始者。モルモン教徒(会員というそうです)は全世界で約1,600万人。日本では約13万人いらしゃるそうです。
ジョセフ・スミス・ジュニアによれば、彼は14歳の時(1820年)、当時激化した教派間の争いや矛盾に疑問を抱き、新約聖書ヤコブの手紙一章5節を読み、どの教会が真実であるかを神に祈り求めたところ、父なる神とその子イエス・キリストが現れる示現を示され[12]、言葉を交わしたとされる。スミスによれば、イエスは「(既存の)いずれの教会もことごとく誤っているため、あなたはどの教会にも加わってはいけない」[12]とジョセフに告げ、イエス・キリストの教会を再び地上に回復[13]するためにジョセフを預言者として選んだとされる。
モルモン教の教えは危険?
モルモン教がヤバいとされる訳
誕生ストーリーを聞く限りでは、そんなにおかしな宗教だとは思えなくありませんか?
それなのに、なぜ、モルモン教はヤバいという位置付けをされてしまったのでしょうか。
それは、まず、キリスト教会がモルモン教を異端であるとされているからです。これは、一般的なキリスト教会が三位一体を教義の中心としているのに対し、モルモン教が明らかにこれを否定しているからというのが主な理由です。よって、キリスト教会からは危険思想とみなされ、異端扱いされています。
ちなみに、モルモン教にエホバの証人、統一教会を含めた3つの宗派が3大異端とされているのだそうです。
三位一体(さんみいったい、ギリシア語: Αγία Τριάδα, ラテン語: Trinitas, 英語: Trinity, ドイツ語: Dreifaltigkeit, ロシア語: Святая Троица)は、キリスト教において「父」と「子(キリスト)」と「聖霊(聖神)」が「一体(唯一の神)」であるとする教え。
まあ、異端扱いされたからには、やはり大多数の人にとっては、危険思想を持ったヤバい集団だと思われるのはやはり当然の流れとなってしまうのではないでしょうか。
また、日本ではそもそも、宗教自体に抵抗を感じる人が多いです。「信仰に厚い人=宗教にハマっている人=ヤバい人」という見方をされる傾向があります。ましては、「モルモン教」という馴染みない宗教ならなおさらでしょう。
こういった、異端問題や偏見が相まってヤバい宗教というベースができているのだと思われます。
モルモン教の戒律ってそんなに厳しいの?
モルモン教がヤバくて、危険な宗教だとされる背景にはその独特の戒律があります。ここでは、その代表的な戒律を紹介したいと思います。
嗜好品の禁止
コーヒー、紅茶、茶、タバコ、アルコールなどの嗜好品の摂取は禁止されています。これらは、依存性があり、自律神経をむやみに刺激し、体にダメージを与えるためNGとされているとのことです。
コーヒーやお茶類については、カフェインによる中毒性を危険視しているかと思われますが、コカ・コーラーなどカフェインを含む清涼飲料は禁止されていません。また、タブレットなどでカフェインを取ることも禁止ではないとのこと。
たしかに、カフェイン、アルコール、ニコチンは体に悪影響もたらすので健康を守るという意味で、摂取制限をすることは理にかなっているのかもしれませんが、コーラはOKとなると、実際にはこの嗜好品禁止の戒律は伝統的な側面が強いのかもしれませんね。
コーヒー、お茶、タバコなどの嗜好品は禁止
一説によると、コーヒーなどの嗜好品は昔は高価であったため、依存により散財してしまい、教会への寄付が減ることを危惧したことが発端だったとか。。。
安息日は労働禁止
安息日とは具体的に日曜日を指します。安息日は神に仕える日としているため、一般的な労働は禁止されているそうです。また、教えに従い、第一日曜日には断食を行うとのこと。
モルモン教徒の一般的な日曜日の過ごし方は、教会へ礼拝に行き、その後は、家族で語り合ったり、社会奉仕をするのが一般的で、スポーツ、レジャー、レクリエーションは認められていません。
日曜日が労働禁止となると、職業的な制限も出てきてしまうと推測されます。(医師など社会的に影響が大きい職の労働は認められているらしいです)
安息日の日曜日には集会で礼拝行事
礼拝行事では「聖餐会」という行事が行われます。聖餐(パンと水)を受け取り、主を覚え主の教えに従うことを固く約束するのだそうです。
献金活動
収入の10%を教会に献金する義務があります。献金したお金は、、教育、教会堂の建築、宗教法人としての運営として使用されるそうです。
教会員であるかぎり、献金の義務はあり、また、献金しない限り「救い」は受けられないという教えあるようです。また、ちゃんと誤魔化しがないか、毎年、税務署のようなチェックがあるとか。
所得の10%は教会に献金
ちなみに、10%は税引き後の所得に対し10%で良いそうですが、ここは、税務署よりも良心的ですね。(でも、普通の家庭からするとかなりの経済的負担ではあると思いますが・・・)
モルモン教徒の恋愛、結婚、そして、セックスは?
戒律といえば、恋愛や性にまつわる戒律も忘れてはいけません。ここにも、モルモン教独特の教えに沿った戒律があります。
モルモン教徒の恋愛事情
モルモン教徒も普通に恋愛は認められています。まぁ、恋愛がなければ、結婚もできないのでそれは当たり前と言えば当たり前なのですが。ただし、戒律があるため、一般的な自由な恋愛とはいかないようです。
例えば、アルコールやコーヒーの摂取が禁止されていれば、デートの行き先も制限されるでしょうし、日曜にデートへ行くこともはばかられますね。また、収入の10%が献金ですから、デート代にも影響があるかもしれません。
それにも増して、恋愛上で制限されるのがスキンシップでしょう。結婚前の性交渉は当然、禁止されています。
情熱的なキスをしたり,相手と一緒に寝ころがったり,相手の上に体を横たえたり,衣類を着用しているかどうかにかかわらず,相手の体のプライベートで神聖な部分に触れたりしてはなりません。自分に対しても,相手にそのようなことを決してさせてはなりません。
上記を見る限りでは、手をつないて歩く、フレンチキス程度は許容範囲のようです。また、立った状態のでのハグもいけそうな気がします。
これくらいのキスなら許容範囲!?
それから、同性愛については、厳密にいえば禁止でないようです。同性に惹かれたり、恋愛感情を持つことを禁止はしていないのですが、同性愛の行為や同性間の結婚は明確に禁止しているようです。
わたしたちは誰にも反対していませんし,嫌ってもいません。 クリスチャンとして,わたしたちはその人の信条,生活様式,習性などに同意するかしないかに関わらず,全ての人々に思いやりと親切を示すように教えられています。 ・・・・・それと同時に,婚外の性的な関係は(異性愛者か同性愛者かに関わらず)罪であり,神は結婚を男女間のみのものとして定められたと信じています。
モルモンはなぜ同性愛者に反対なのですか。
モルモン教徒のセックス事情
モルモン教徒が結婚前の性行為を禁止していることは前述の通りです。そして、結婚後はもちろん、性行為は認められるのですが、結婚後の行為はあくまでも子供を作るための行為となります。すなわち、「避妊」することが禁止されているのです。
避妊が禁止されているというとは、避妊具や避妊用ピルの服用はもちろん、避妊のための膣外射精も禁止行為となるでしょう。そして、避妊を行わなければ、当然、出生率もあがりますから、モルモン教徒は一般的に子だくさんの家庭が多いようです。斉藤由貴さんも、3児の母ですので、少子化の日本においては子だくさんな方ですよね。
モルモン教徒は子だくさん?
避妊が禁止であれば、当然、人口中絶も禁止です。これは、モルモン教徒に関わらず、法律で禁止されている国やアメリカの州もありますよね。
そして、オナニーも禁止だそうです。これは、男性にとってはかなりヤバい禁止事項ではないでしょうか。オナニーも間接的には避妊行為になりかねませんし、何より、性の快楽を追求するのは禁止行為ですから。
対策としては、ポルノなど性的刺激を避けたり、スポーツで発散したり、早く結婚するといったところでしょうか。
モルモン教の聖なる下着「ガーメント」
「ガーメント」って何?
モルモン教の特徴的な習慣に「ガーメント」がありますが、ガーメントとはモルモン教徒が着用する下着のことを指しています。モルモン教徒にとってガーメントは単なる下着ではなく、非常に神聖なもので、その起源は旧約聖書にまで遡るそうです。
garmentを辞書で引いても特別な意味は見出せませんが、「モルモン用語」では大変重要でかつ神聖な意味を持っています。モルモン教義ではガーメントの由来を旧約聖書の創世記とします。アダムとイブがエデンの園を追放された時に神から与えられた革の衣がガーメントであるというのです。 『 主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。』(創世記3:21)
ガーメントはメリヤス製で、ちょうど、日本のステテコに近いイメージでしょうか。
ガーメント
メリヤス製だそうです。着心地は悪くなさそうな気がしますね
ただ、このガーメントはモルモン教徒全員が着用しているものではありません。神殿でエンダウメントと言う儀式を受けた者だけが着ることができるそうです。肌に直接着るものなので、まさに、神に守られているという感覚が強くなりのでしょう。そして、下着ですから、毎日習慣として着用することで、信仰心が高まる効果もあるようですが、強い依存心が生まれるため、危険性を指摘する人もいます。
モルモン教はネットワークビジネスが得意
リッチなモルモン教団
モルモン教の戒律に、収入の10%を寄付するというのは先に説明した通りです。その他にも、新聞社、ラジオ局、テレビ会社、出版社、ネットのメディア会社、病院関係の会社、保険会社などを有しているそうです。その資産額は、アメリカ国内で33億円、海外の不動産などを合わせると100億円近くになるのではと推測されています。
アメリカ・ソルトレークシティーにあるモルモン教の総本山
モルモン教とネットワークビジネス
モルモン教の本部はアメリカのユタ州、ソルトレークシティーにあります。そして、ユタ州にはネットワークビジネスの本社が多く、モルモン教徒が関係しえいると言われています。
ネットワークビジネスとは、平たく言うと、ある商品を口コミで勧誘して販売し、販売した人がさらに別の人を勧誘して販売、そして、さらに別の人を勧誘しして販売・・・といったように人のネットワークを形成して販売してゆく商法で、自分の形成したネットワークの規模により割り戻しが発生します。
残念ながら、このネットワークビジネスは日本では「ねずみ講」「マルチ」と言われ危険視されている商法ではありりますが、アメリカではそうでもないようです。
モルモン教徒がネットワークビジネスに得意なのは、古くから布教活動で培った勧誘スキルとネットワークがあったからだと言われています。そして、健康的な生活を求める彼らが扱う健康食品などが商品がネットワークビジネスとの相性が良かったのでしょう。
どうして斉藤由貴さんはモルモン教徒になったの?洗脳されたの?
芸能人が洗脳され、占い師やカルト宗教にハマってしまい危険な状態になるというニュースを見ることがありますが、斉藤由貴さんの場合はどうなのでしょうか。
斉藤由貴さん
本名:小井 由貴
生年月日:1966年(昭和41年)9月10日
出身地:神奈川県
サイズ:161cm 靴24cm
学歴:神奈川県立清水ヶ丘高校 1985年卒業
趣味:絵画、詩や小説を書くこと
(東宝芸能サイト記載のプロフィールより)
どうやら、斉藤由貴さんの場合は、元々、父親が熱心なモルモン教徒であったため、誰かに洗脳された、とか、勧誘されたという訳ではなく、家庭環境から自然にモルモン教に入信したようです。
ただ、報道なのでご存知のように、結婚前に不倫報道が2度、そして、今回の不倫報道と3回の不倫報道という、モルモン教徒の教えに背くような行動が取りざたされています。
家庭環境によりモルモン教徒であることが自然な成り行きでも、心の中では色々な葛藤があったのでしょう。敬虔であるには、情熱的すぎたのでしょうか。これは、斉藤由貴さんご本人しか分からないところです。
これはデビュー当時ですかね。
すごく、かわいいですね。
斉藤由貴さん以外のモルモン教徒の有名人は?
モルモン教徒のなかには斉藤由貴さん以外にも有名人がいます。
ケント・ギルバード
ケント・ギルバート
1952年、米国アイダホ州生まれ。カリフォルニア州弁護士、タレントと、著作家としても活動している。1970年にモルモン教宣教師として来日している。『世界まるごとHOWマッチ』に解答者として出演して人気者となる。インテリ系外国人タレントの草分け的存在。
ケント・デリカット
ケント・デリカット
1955年、カナダ生まれ。タレント。1974年にモルモン教宣教師として来日。現在はモルモン教の本部があるユタ州に在住。『笑っていいとも』のクイズコーナーで解答者として出演して人気者となる。敬虔なモルモン教徒だったため、バラエティ番組での下ネタが苦手だったという話も。
宣教師として札幌で2年間活動されていたとか。やはり自転車に乗って勧誘していたのでしょうかね。
斎藤こず恵
斎藤こず恵
1967年9月30日生まれ。東京都国分寺市出身。タレント、女優。天才子役として有名で、1976年の「山口さんちのツトム君」が大ヒット。その後、渡米し、ブルース歌手として活動。アメリカ人実業家との結婚、離婚を経験して帰国。現在は舞台などで活躍。モルモン教徒であることの情報があまり多くないです。まぁ、信仰の問題なので公にする必要もありませんが・・・。
知名度でいうと斉藤由貴さんがダントツですね。
どうしたらモルモン教徒になれるの?
モルモン教に興味があるけれども、どうしたらモルモン教徒なれるのか?という方は以下の方法はいかがでしょうか。
勧誘されてみる
モルモン教徒の宣教師の勧誘されたのがきっかけで入信という人が多いようです。宣教師は、たいてい外国人で、自転車に乗って、ペアで行動しているというパターンが多いようで、町で見かけることもあるでしょう。ちなみに、私も高校生の頃、勧誘されました。「スミマセン」と外国人のお兄さんに話かけられたので、道でも聞きたいのかな?と思ったら、モルモン教の勧誘で、「モルモンの書」をいただきました。
モルモン書
モルモン教の教えがつまった本です。昔はモルモン経(けい)だったような気がします。
教会に行ってみる
王道はやはり、教会に行ってみることでしょう。モルモン教の教会では、英会話を教えてくれるところもあるようです。いきなり、入信なんて抵抗があるという場合は、とっかかりに英会話教室に通って見てはいかがでしょうか。
SNSを利用する
モルモン教では布教活動に積極的にSNSを活用しているようです。SNSを通じて、教徒の方とコンタクトを取ってみるのもよいのではないでしょうか。
家族を大切にしたい気持ちは世界共通だと思います。家族の形はそれぞれですが、私たちにもできる家族を強めることがあります。#モルモン教 #末日聖徒イエスキリスト教会 #家族 pic.twitter.com/bUuZyZrEeE
— 神への信仰 (@MorefaithJp) August 30, 2017
モルモン教のまとめ
モルモン教はアメリカで誕生したキリスト教の一派です。
確かに、独特の教えや戒律があり日本人の多くには奇異に感じるかもしれませんが、斉藤由貴さんをはじめ、モルモン教の信者のみなさんは、反社会的な活動をされれいるわけではなく、一般の人々と同じように社会に溶け込んで暮らしています。
日本には信教の自由が憲法で保障されています、信仰もまた個性です。モルモン教を知ることで、彼らの好奇の目で見るだけでなく、彼らの個性を尊重することも忘れてはいけませんよね。