2021年05月20日公開
2021年05月20日更新
ダニに刺された症状は?跡の写真で見分ける!【特徴,腫れ,対処,痛い】
ダニとはどんな動物か、刺されやすい時期や場所、刺されやすい人についての説明を交えながら、ダニに刺された症状や跡をダニの種類別に写真画像でまとめます。更に、刺された症状や跡に対する対処方法、予防方法について写真画像と合わせ紹介します。
目次
- 1ダニとは?写真や画像で見るその全貌
- 2ダニはいつからいるの?最古のダニ写真画像
- 3ダニの種類はどれぐらい?
- 4日本国内でダニが多い地域は?
- 5ダニに刺されやすい時期は?跡や症状が出やすい時期はあるのか?
- 6ダニに刺されやすい特徴を持つ人とは?
- 7ダニに刺された跡や症状が出やすい人とは?
- 8ペットも注意!ダニに刺された跡や症状が出やすい動物は?
- 9写真画像で紹介!ダニにとって住みやすい環境とは?
- 10ダニの写真画像。噛まれた跡や症状とは?
- 11ダニに刺された跡や症状は?跡や症状の写真画像を集めました
- 12ダニに刺されてしまったら。刺された跡と症状の対処とは?
- 13ダニに刺された跡や症状を出さないための対処方法
- 14顔ダニとは?噛まれた跡や症状はどんなもの?
- 15ダニはダニでも顔ダニはとても大事なダニ!
- 16日本ダニ学会とは?ロゴの写真画像はどんなもの?
- 17そもそもダニって必要?
- 18ダニに刺された跡や症状に対処するため使える薬とは?写真や画像で紹介
- 19ダニに刺されないための薬とは?写真や画像で紹介
- 20さいごに。ダニに刺された跡や症状を出さないために。
ダニとは?写真や画像で見るその全貌
ダニに刺された症状や跡について書く前に、まずはダニとはどんな生き物かをまとめます。
ダニとは節足動物門鋏角亜門(きょうかくあもん)クモ網ダニ目の動物に対する総称です。小型で体長が1mm以下のダニも多いです。ダニは昆虫と違い頭部や胸部、腹部の区別がなく、触覚もありません。代わりに触肢と言う付属肢があります。
ダニの概要画像
ダニには胴部に触肢と足が付いた構造になっている種が多いです。昆虫のように頭部や胸部等の区別はありません。
ダニの脚は8本ありますが、幼ダニには脚が6本しかありません。幼ダニから脱皮を繰り返す中で8本になっていきます。
ダニの一生
ダニは卵から生まれ、足が6本の幼ダニから脱皮を繰り返し、足が8本ある成ダニに成長していきます。
刺されたダニの種類は?
ダニはいつからいるの?最古のダニ写真画像
ダニは大変古くから生きていたと考えられていますが、ダニは小さく化石として発見し難いため、推定しづらいのが現状です。2012年にイタリア北東部ドロミーティ山脈にて2億3000万年前のダニが琥珀の中から見つけられており、これが最古のダニと今は考えられています。
最古のダニの化石
琥珀の中から発見された2億3000万年前のダニの写真画像です。上がTriasacarus fedelei、下がAmpezzoa triassicaと名付けられています。
ダニの種類はどれぐらい?
ダニの種類は非常に多く、全世界で2万種以上と言われています。その形態や生態も多様性に富んでおり、大きさも1cmに達するダニから0.1mm以下のダニまでいます。人の刺され方や噛まれた時の痒み、腫れや跡、痛いかどうかも様々です。
日本国内でダニが多い地域は?
ダニはその多様性からどのような環境にも適応でき、全世界様々な場所に多くのダニが存在しています。特に日本のような温かく湿度の高い国は、ダニにとってはとても住みやすい環境になっています。
では、その日本国内でもダニの分布に違いはあるのでしょうか?調べてみたところ、地域別の検索率分布図と言うものを見つけたので、載せておきます。これを見ると徳島県が最もダニの検索率が高い結果となっています。しかし、これは森林が多く、農作業など外へ出る人が多く、その結果ダニの被害が多いため、検索率が上がる結果となっているようです。
そのため、ダニの生存分布には結びつきませんが、参考程度にはなります。結局のところ、ダニは日本国内どこにでもいるようです。
ダニの地域別検索率分布図
これを見ると徳島県が1位となっていますが、検索率分布図なのでダニの生存分布とはなりません。結局のところ、ダニは全国にいて、その地域に住む方々がダニに接触しやすい生活を送っているかどうかがポイントになるようです。
ダニに刺されやすい時期は?跡や症状が出やすい時期はあるのか?
ダニに刺されやすい、嚙まれやすい時期はあるのでしょうか?ダニが繁殖する第一条件は高温多湿と言われています。そのため、日本の梅雨明けから夏がダニにとっての好環境で、数も激増しますので対処が必要となります。
ただし、ダニが死滅した後の対処も重要です。後述しますが、ダニの刺されたり噛まれたりした症状としてダニアレルギーがあります。このダニアレルギーはダニの死骸やフンが原因となります。ダニは2~3ヶ月で死滅するので、死骸が増えるのは冬ぐらいになります。梅雨から夏にかけ、ダニが増加することでフンが増え、冬になってダニが死滅することで死骸とフンが残り、ダニアレルギーが発症すると言う流れになります。
下の図にダニの数と死骸、フン量の関係を月毎にまとめた表を載せます。冬にはダニの数が減少しているのが見て取れますが、ダニの死骸、フン量が増加しているのが見て取れます。そのため、冬はダニアレルギーに対処が必要となります。
ダニの数と死骸、フン量の関係を月ごとにまとめた表
6~7月がダニの繁殖期となっており、ダニの数が多くなります。しかし、冬の時期もダニの死骸、フン量が多く注意が必要です。
ダニに刺されやすい特徴を持つ人とは?
ダニに噛まれやすい人はいるのでしょうか?年齢や性別など調べました。
年齢別で見る刺されやすい人
年齢毎に刺されやすさ、噛まれやすさがあるのか調べてみました。下図を見ると、ご年配の方が多く、50歳以上がほとんどを占めています。ただし、調べてみると、年齢が高くなるほどダニに刺されやすく、噛まれやすくなる訳ではなく、農作業や登山など草木がある場所へ行くことが増えることが多く、その結果ダニの被害が増えたようです。
年齢に関係なく、虫が多そうな所に出かける際は、長袖を着て肌の露出を避ける、虫除けの薬や、刺されたり噛まれたりした時のための薬を準備するなど、しっかりと対処して出かけましょう。
年齢別ダニ刺され被害割合
年齢が高い方がダニに刺されやすい、噛まれやすいように見えますが、実際には虫の多い場所へ出かけることが多いため、年齢が高い方が被害が多いようです。
年齢からはダニに刺されやすい、噛まれやすい人の特徴は見られないようです。
性別で見る刺されやすい、噛まれやすい人
ダニに対する刺されやすさ、噛まれやさすさは性別には表れます。
肌の柔らかい人が刺されやすく、噛まれやすいです。実際刺される場所も脇腹、お腹、腕の内側、股など皮膚の柔らかい部分が多く、皮膚が硬い足や腕の先などは刺されません。そのため、成人男性よりも女性や赤ちゃん含む子供の方が刺されやすい傾向にあります。
同じ場所に居ても、男性より女性や赤ちゃんにダニに刺された、噛まれた症状が出ることも多いです。そのため、女性や赤ちゃんのような子どもはよりしっかりした対処が必要です。
女性や赤ちゃんはダニに刺されやすいので注意!
ダニは肌の柔らかい女性や赤ちゃんを好むので、刺されないよう対処が必要です。
男性でも刺された跡が出やすい人の特徴
ダニに刺された、噛まれた跡が出やすい人にも特徴があります。それは肥満体系で汗をかきやすい特徴を持った人です。
ダニは先にも書いた通り、肌が柔らかい人が刺されやすい、噛まれやすいと言う特徴があります。そのため、体全体が柔らかい特徴がある肥満体系の人は男性でもダニに刺されやすい、噛まれやすい傾向にあります。
また、ダニは湿気を好む特徴があります。そのため、汗をかきやすい人は体が湿気を持っているのですから刺されやすい、噛まれやすい傾向にあります。
赤ちゃんも汗をかきやすいので、マメに拭くなどして刺されないよう、噛まれないよう対処が必要です。
肥満体系で汗っかきな特徴ある人は注意!
ダニは柔らかい人、湿気がある環境が好きなので、肥満体系で汗っかきな特徴を持つ人は男性でも注意が必要です。
刺されないよう、噛まれないよう対処しましょう。
ダニに刺された跡や症状が出やすい人とは?
人によってダニに噛まれた症状の酷さに違いはあるか調べました。
ダニ刺されによる痒みや腫れ、痛いと言った症状が出やすい人の特徴
ダニに刺された、噛まれた症状が出やすく、痒みや腫れ、痛いと言う感覚が出やすい人がいます。痒みや腫れの症状や痛いと言うのはアレルギー反応です。そして、このアレルギー反応は人によって個人差があります。
花粉症や食べ物のアレルギー症状が出る人と出ない人がいるように、ダニに刺されたり噛まれたりしても症状が出ない人と、強く症状が出る人がいます。
前述の通り、ダニに刺されたり噛まれたりしやすい人は、ダニの好む身体的特徴を持ち、ダニに刺されたり噛まれたりした症状、痒みや腫れの影響、痛いと言う感覚が出やすいアレルギー体質と言う特徴の人です。
自分はダニによく刺され、痒みや腫れ症状、痛い感覚がよく出る人は注意が必要です。しっかりと対処しましょう。
赤ちゃんの場合、喋ることが出来ないので親が気付くことが大事です。症状がひどくなる前に、対処するための薬を準備しておくのがいいでしょう。
ダニ刺されの症状一例
ダニに噛まれると腫れや痒みの症状、痛いと言った感覚が表れます。
症状が悪化する前に薬などで対処しましょう。
ダニ刺されの症状が出やすい特徴は?
図のようにアレルギー体質かつ噛まれやすい特徴の方に症状が表れやすいです。
自分の体質的特徴を把握し、薬を準備するなど、事前に対処しましょう。
赤ちゃんは自分から訴えることが出来ないので、親が気付いて対処しなければなりません。
ペットも注意!ダニに刺された跡や症状が出やすい動物は?
ダニに刺されやすい動物は?
ダニに対処が必要なのは人間だけではなく、一緒に暮らすペットも同様に対処が必要です。
ダニに刺されやすい、噛まれやすい動物と言うのはいないようですが、基本的に外に出るような動物は等しくダニに刺されたり噛まれたりして、症状が出るようです。
外に連れていく際はダニよけの薬など準備し、しっかりと対処しましょう。
犬がダニに刺された時の跡や症状の特徴は?
では、ダニに刺されたり、噛まれたりしたらどのような跡や症状が表れるのでしょうか?ペットとしてよく飼われている犬を代表として、対処すべきダニと、その跡や症状を紹介します。
まずはマダニです。吸血性の寄生虫で、地面や草むらに生息していますが、熱や振動などから宿主を察知し取りつきにきます。マダニに刺されたとしても、それ自体の症状はありませんが、唾液から感染症を移されることがあります。なお、人間も刺されることがあり、同様に感染症を移される可能性がありますので、対処が必要です。
マダニは体調3ミリくらいと目で確認できるほどの大きさで、吸血すると1~1.5センチにまで膨れ上がります。
マダニ写真画像
吸血性の寄生虫です。犬だけでなく人間も刺されます。感染症を移される可能性があるので、対処が必要です。
次はヒゼンダニです。刺されると激しい痒みを起こす症状が表れます。夜も眠れないほどの痒みを起こすので、痒い部分を引っかいたりなどし皮膚が傷つき二次感染を起こすことがあるので、注意が必要です。
ヒゼンダニ写真画像
刺されると夜も眠れないほどの激しい痒みを起こします。二次感染を起こす前に迅速な対処をしましょう。
ここでは2種類しか紹介しませんでしたが、他にもツメダニや耳ダニなど噛まれると様々な症状を起こすダニがいます。痒みや腫れがひどくなる前に薬などで早めの対処をするようにしましょう。
写真画像で紹介!ダニにとって住みやすい環境とは?
ダニにとって住みやすい環境とは?
ダニにも好む環境があります。その条件は湿度、温度、酸素、栄養源でその中でも湿度は大きな要因になります。ダニの適用温度は20~30℃と言われていますが、冬のような寒い時期でも湿度があれば生きることができます。逆に言えば、湿度が低ければ死滅させることもできます。
梅雨のようなどうしても湿度が高くなる時期は薬などで対処し、冬のような時期は湿度を管理し、ダニが生きないよう対処しましょう。
また、赤ちゃんは汗を定期的にかき湿度を持ちやすいので、噛まれないよう清潔に保つよう対処する必要があります。
ダニの生育4条件
ダニが生きるのに最も重要なのは湿度です。梅雨などはどうしても湿度が高くなるので仕方ないですが、冬は管理さえすれば湿度を下げることができます。冬はダニが生きるのには適さない温度の時期なので、冬にはしっかりと湿度を管理し、死滅させるよう対処しましょう。
写真画像で紹介!屋内で好む環境とは?
次にダニの好む場所について紹介します。どのような場所に多くいるか把握し、清潔に保つ、薬など対処するなどで適切に対処しましょう。
最も危険なのは布団です。ダニは高温多湿の場所を好むので、布団はダニにとって天国です。人は寝汗を書くので、夏だけでなく冬でも多くいます。マメに洗濯するなど清潔に保つことを心がけましょう。
また、当然のことですが赤ちゃんのベットも注意が必要です。前述通り、体が柔らかい赤ちゃんは噛まれやすいので、噛まれて痒みや腫れ、痛いと言った症状が表れる前に対処しましょう。
布団はダニにとっても天国
人は冬でも寝汗をかくので、冬でも清潔に保つようにしましょう。赤ちゃんのベッドも夏でも冬でも常に清潔にしましょう。
カーペットや絨毯にもダニは多く住み着きます。大人や赤ちゃんの寝汗や垢だけでなく、ほこりや食べこぼしなどもあります。ダニに噛まれないよう対処しましょう。時にはダニを死滅させるための薬剤を使うのもいいです。
カーペットや絨毯にはほこりや食べこぼしも
時には薬剤などを使い、ダニが生息できないよう対処しましょう。冬には電気カーペットを使う家庭も多いと思いますが、電気カーペットは高温になるので、より注意が必要です。
布製のソファーも危険です。布製のソファーは汗や水分を吸い込みやすいので、ダニの温床になります。
布製ソファーも危険
冬なんかはソファーに座ってくつろぐことが多いですが、しっかりと対処しなければダニの温床となります。
畳も実は水分量も多く、通気性もあまり良くないため危険です。畳の上にカーペットなどをひいている場合、より熱や湿気を閉じ込める結果になるので、より危険な環境になります。
畳も実は水分量が多く、通気性も良くない
畳の上にカーペットなどを置いていたら、より危険です。
意外なところがカーテンです。カーテンは空気中のほこりが付着しやすく、窓が結露しやすい場合湿度も高くなるので、ダニの温床になりやすいです。マメに掃除や薬剤を塗布するなどの対処をしましょう。
カーテンも実はダニの温床
空気中のほこりが付着しやすく、冬など窓の結露も付きやすいです。掃除や薬剤を使うなど、マメに対処しましょう。
上記の通り、屋内では色々な場所がダニの生息環境になる危険があります。下記図はチリダニの好む住居環境を図示したものです。部屋のほとんどの場所に潜んでいます。
生活する上で必要なものばかりなので、ダニが生息しないよう掃除や薬剤の塗布などマメに対処を心がけることが重要です。
チリダニが好む住居環境
部屋のほとんどの場所が住居環境となっています。ダニが生息しないよう掃除や薬剤の塗布などマメにしましょう。
屋外でも注意!
危険なのは屋内だけでなく、屋外も危険です。赤ちゃんやペットを連れて散歩に行く方も多いですが、公園など様々な場所にダニは潜んでいます。赤ちゃんやペットがダニに噛まれ、痒みや腫れ、痛いと言った症状を後から出さないよう、適切に対処する準備をして出かけましょう。
赤ちゃんやペットを連れていく公園にもダニは潜んでいます
ダニに噛まれて、痒みや腫れ、痛いと言った症状が出ないよう準備をしっかりしましょう。
ダニの写真画像。噛まれた跡や症状とは?
数多くいるダニの中から、噛まれることが多いダニを、ほんの一部ですが写真画像付きで紹介します。
チリダニの写真画像
チリダニ、別名ヒョウヒダニと言います。季節に関係なく冬でも見られるダニですが、非常に小さいため肉眼で見つけることは困難です。
人が噛まれることはないため、噛まれることによる跡や腫れ、痒みや痛い感覚は置きませんが、死骸やフンがアトピーや喘息などアレルギーの原因になることがあります。
別名ヒョウヒダニ。季節に関係なく生息し、非常に小さい体をしています。噛まれることはありませんが、アレルギーの原因になります。
イエダニの写真画像
イエダニは5~9月頃に繁殖します。比較的大きく肉眼でも確認可能です。噛まれると痒くなります。
通常ネズミに寄生しますが、ネズミから人に寄生することがあります。イエダニの駆除をする場合、まずはネズミを駆除しない限り減らすことができません。自宅にネズミがいなくても、例えば飲食店などで洋服に付いて家に持ち込まれることがあります。
イエダニは噛まれると痒くなります。ネズミから寄生するので、ネズミがいる家は注意が必要です。
コナダニの写真画像
コナダニも5~9月頃に増えます。パンやチーズなどの食品の他、畳に出ます。
人が噛まれることはほとんどありませんが、コナダニを餌とするツメダニが増える原因となります。
コナダニはパンやチーズなどの食品や畳に生存します。人が噛まれることは少ないですが、ツメダニが増える原因となるので、注意しましょう。
ツメダニの写真画像
ツメダニはイエダニ同様5~9月頃に増えます。チリダニやコナダニを餌にします。
噛まれた直後は症状が出ませんが、数時間から数日経ってから痒みを感じるようになります。また噛まれると痒みが1週間から10日と長期間続きます。
噛まれた跡は非常に痒く、かきむしったりすると噛まれた跡が消えないことがあるので、注意しましょう。
ダニに噛まれた症状の大半がこのツメダニになります。
ツメダニはチリダニやコナダニを餌にします。噛まれた跡は非常に痒く、かきむしったりすると噛まれた跡が消えなくなるので、薬を使うなど噛まれた跡はかかないようにしましょう。
ダニに刺された跡や症状は?跡や症状の写真画像を集めました
刺され方はどのようなものか調べました。ダニによって、痒みや腫れ、痛いかどうかなど特徴があります。
ツメダニに噛まれた跡や症状の写真画像
ツメダニの刺され方は、その名のとおり大きな爪で噛まれます。血液は吸いませんが、体液を吸います。刺され方は釣り針のような形状の爪を使い噛まれるので、簡単には抜けません。無理に引っ張るとその針だけが残る結果になるので、慌てず病院に行きましょう。
噛まれたあと、数時間から数日たってから凄まじい痒みに襲われますが、痛い感覚はありません。噛まれると1センチ程の大きさに腫れた赤い湿疹ができます。
ツメダニの刺され方
ツメダニの刺され方は写真のように1センチほどの大きさに腫れた赤い湿疹が多数できます。痛い感覚はありませんが、同時に非常に強い痒みに襲われるので、迅速な対処が必要です。
イエダニに刺された跡や症状の写真画像
イエダニの刺され方の特徴は、噛まれた跡は数ミリから2センチの赤い腫れが数か所でき、中心に水疱があることです。痛い感覚はありません。すぐに痒くなることもありますが、1日以上経ってから痒くなることもあります。
イエダニの刺され方
イエダニの刺され方として、噛まれた跡は数ミリから2センチ、中心に水疱がある赤い腫れが数か所できます。
マダニに刺された跡や症状の写真画像
マダニの刺され方としては、感染症にかかる可能性があることに注意が必要です。多少の痒みや痛い感覚があることもありますが、全ての場合で症状が出るわけではありません。細菌やウィルスを持ったマダニに噛まれた時に症状が出ます。
マダニに噛まれると6日~2週間の潜伏期間を経て、高熱、下痢、血尿、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲低下などの症状が表れます。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症にかかると、命の危険もありますので非常に危険です。
刺され方は、その部分が赤く腫れあがり痒くなります。
マダニの刺され方
マダニの刺され方は赤く腫れあがり、痒くなります。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症にかかると命の危険もありますので、噛まれた後はすぐに対処しましょう。
ダニに刺されてしまったら。刺された跡と症状の対処とは?
ダニの刺され方を書いてきましたが、実際に刺された時の対処について次は書いていきます。
ツメダニやイエダニに噛まれた場合は、流水で洗い流した後ステロイド系虫刺され用塗り薬を塗ることにより、痒みを腫れを抑えることができます。
マダニは皮膚にがっちりと嚙みつくので、ムリに引きはがすのは危険です。皮膚を傷つけたり、牙や体液が人体に侵入して感染症にかかる確率がより高くなります。応急処置としてアルコールをしみこませたティッシュなどをマダニにかぶせることで、自然と離す方法がありますが、無理に引きはがすことはせず、病院にそのまま持っていき適切に処理してもらいましょう。
ダニに刺された跡や症状を出さないための対処方法
ダニの刺され方や噛まれた後の対処法について書きましたが、そもそも噛まれないよう対処すれば、ダニに噛まれた症状は出ません。ダニの刺され方の次に、噛まれた後の対処方法について書きます。
ダニの繁殖を防ぐ方法としては、掃除と換気が重要です。ダニは高温多湿を好みますので、湿度が高くなりすぎないよう換気や必要に応じ除湿器を使い、丁寧に掃除を吸い取ることができます。
毎日することは大変ですが、ダニの繁殖を防ぐためには有効な手段となります。
毎日の掃除と換気が重要!
高温多湿を好むダニの増殖を防ぐためには、毎日の掃除と換気を重要です。大変ですが頑張りましょう!
先にも書いた通り布団には大量のダニが生存しています。布団のダニ予防として布団乾燥機が有名ですが、両面をやる必要がある、全面かける必要があるなど、面倒なことも多いです。
そこでお勧めするのがコインランドリーの高温乾燥機です。80~120℃で加熱するので、ダニを完全に死滅させます。
一度高温乾燥機にかければ、後は天日干しなどで予防できるので、そこまで頻繁に行く必要はなく、お金もかかりません。手間を考えれば、高温乾燥機をお勧めします。
布団には布団乾燥機よりもコインランドリーの高温乾燥機がダニ予防としてお勧めです!
最近は加湿器を使っている人が多いですが、注意が必要です。ダニは湿度が高いところを好むので、加湿をすると言うことはダニの増殖する環境を作ると言うことです。
加湿器はダニが増殖する環境を作るので要注意!
ダニは多湿を好むので、加湿器を使う際には注意しましょう。
林などのダニのいそうな屋外に行く時は、長袖長ズボン、手袋や首にタオルを巻くなど肌の露出をなくすよう心がけましょう。
虫よけスプレーも効果的です。
ダニが居そうな林など行く時は、肌の露出をなくす、虫よけスプレーをかけるなどしっかりと予防しましょう!
顔ダニとは?噛まれた跡や症状はどんなもの?
次に顔ダニについて説明します。顔ダニも私たちの身近に大量にいます。ただ生息する場所は今まで挙げてきたベッドやソファーの上でなく、私たち人間の顔に住んでいます。
顔ダニの画像
人の顔に必ず住んでいる顔ダニ。ただし、この顔ダニ。今まで紹介してきたダニと違い、害はありません。
顔ダニ全体像
これが顔ダニの全体像です。恐ろしいことに、これが私たちの顔にたくさんいます。
顔ダニの卵
顔ダニは毛穴に卵を産みます。黄色いのは毛で緑が顔ダニの卵になります。一つの毛穴に複数の卵を産みます。
ダニはダニでも顔ダニはとても大事なダニ!
顔ダニは人を噛みません。人の皮脂を餌として顔ダニは生きています。そのため、私たちの顔の皮脂バランスを取ってくれる重要な役割をしてくれています。
顔ダニを死滅させることは不可能に近く、どれだけきれいな顔をした人にも顔ダニはいます。しかし、この顔ダニも多すぎると顔にニキビなどのアレルギーを起こす原因になります。
顔ダニは顔に皮脂の多い人や濃いメイクをする人、洗顔をしない人を好みます。増やしすぎないよう毎日の顔のケアをしっかりしましょう。
日本ダニ学会とは?ロゴの写真画像はどんなもの?
ここでは少し話題を変えて、ダニのことについて研究している団体について紹介します。
これだけ多くの種類が存在し、私たちの身近にいるダニですが、あまり研究は進んでいません。その中、ダニのことを専門的に研究しているのが日本ダニ学会です。
1973年に前身のダニ類研究会が設立され、1992年に発足しました。医学や農業などへの利用から、生態や予防などダニ学のあらゆる内容の進捗と普及を目的として活動されています。
日本ダニ学会のロゴマーク
日々ダニのことについて研究し、私たちの生活に役立ててくれています。
そもそもダニって必要?
今までダニのことについて紹介してきましたが、そもそもダニは必要な生物なのでしょうか?人に害をなす悪者と言うイメージが強いと思います。
しかし、ダニは人に害をなすだけでなく、この生態系の中で重要な役割も果たしています。ダニは落ち葉や枯れ枝などを食べ、フンとして排出します。そのフンを次は微生物が無機物レベルに分解し、植物の栄養素となります。ダニがいなくなると、このサイクルが円滑に動かなくなります。
先に紹介した顔ダニもそうですが、ダニは生態系を円滑にするための重要な役割も担っています。私たちに害をなすからと言って、全滅させてはいけない動物です。
ダニに刺された跡や症状に対処するため使える薬とは?写真や画像で紹介
ダニに噛まれた時の薬を3つ紹介します。もちろんですが、この他にも多くの薬があるので、自分にあった薬を見つけましょう。いつダニに噛まれるかわからないので、常備しておくことをお勧めします。
虫刺されの痒みによく使用されるムヒアルファEXは、ステロイドの強さが5段階中の3番目と市販の製品の中では最も強い塗り薬です。メントールなどの効果で、塗るとスーッと清涼感があり、痒みを緩和してくれます。
タクトプラスゼリーは、こちらも清涼感があり馴染んでべたつかないゼリータイプの塗り薬です。噛まれた後の赤みと腫れ、痒みを抑えることができ、皮膚症状全般に使えます。
当然、一緒に暮らすペットにも予防は必要です。犬のマダニ駆除薬としてはネクスガードがあります。犬が食べやすいよう作られており、投与後30分で駆除し始め、24時間以内に100%駆除する速効性があります。また駆除効果は1ヶ月持続します。
ダニに刺されないための薬とは?写真や画像で紹介
前ではダニに噛まれた後に使う薬について紹介しましたが、次は噛まれないようにするための予防グッズを紹介します。定期的に使用し、ダニが極力少ない部屋作りに努めましょう。
バルサンCPMジェット80は殺虫効果が非常に高く、ダニの駆除に効果的です。強い噴出力があり、物陰に隠れているものも駆除できます。殺虫効果が非常に高いので、使用する際は注意書きをよく読んで、体に害を及ぼさないようにしましょう。
赤ちゃんがいるご家庭で殺虫剤を撒くのは難しいと思います。そこで役に立つのがダニシートです。
殺虫剤不使用にも関わらず、その効果は2ヶ月持続します。捕獲シートには粘着力のある誘引剤が入っていて、ダニを確実に捕まえます。その捕獲シートは、ダニごと捨てることができるので、部屋の中に死骸が残る心配もありません。
さいごに。ダニに刺された跡や症状を出さないために。
本記事ではダニに噛まれた症状の紹介やその対処法、使用する薬や商品について書いてきました。ダニを完全に死滅させることは不可能で、ダニは常に私たちのすぐ近くにいます。ですが今まで紹介してきた方法で、ダニの数を減らしたり、噛まれることを防ぐことは可能です。
ダニに噛まれた跡や症状を出さないためには、掃除の徹底により清潔に保つ、予防グッズを使い定期的に増やさないための処置をするなどが必要です。
少し面倒な作業にはなりますが、快適な生活をするためには、私たちの日々の努力が重要になります。