2021年05月11日公開
2021年05月11日更新
飛べない鳥「カカポ」が超絶かわいい!【ニュージーランド絶滅危惧種】
あなたは飛べない鳥のフクロウオウム(カカポ)をご存知でしょうか?フクロウオウム(カカポ)は主にニュージーランドで生息するオウム科の鳥なのですが、人懐っこくて可愛いので大人気の鳥なんです。そこで、今回はカカポの魅力をご紹介したいと思います!
目次
飛べない鳥のフクロウオウム(カカポ)が超絶可愛い…!
あなたは、ニュージーランド南島とスチュアート島のみ生息しているカカポという鳥をご存知でしょうか?
標高の1200メートル以下の川べりの苔むした森林や草原などに生息している鳥なのですが、可愛らしい風貌の鳥であることからニュージーランドだけでなく日本でも絶大な人気を誇っています。
そこで、今回は、超可愛いカカポの生態について詳しくご紹介したいと思いますのでぜひ、最後までご覧下さい!
飛べない鳥のフクロウオウム(カカポ)とは?
オウムの鳥の中で1番重たい梟鸚鵡!
カカポは別名フクロウオウムと呼ばれ、ニュージーランド固有の夜行性のオウムの一種です。世界で唯一飛べないオウムと知られており、約60cmほどの体長で体重が4kgとオウムの中では最も重いと言われています。
主に果実を主食とし、クチバシで食物をくだいたり、すりつぶしたりして食べるそうです。また、他の陸上性の鳥と違い、体に脂肪を蓄積することが可能で、蓄えた脂肪をエネルギーとして利用することもできます。
更に、カカポのクチバシの周りにはヒゲが生えており、そのヒゲは地面を感知する役割をもっているそうです。
フクロウオウム(カカポ)は絶滅寸前!
なぜ、生態数が減ってしまったのか?
カカポは、「木を揺すればカカポが落ちてくる」と言われるほど数が多かったようですが、1990年には世界でたったの50羽にまで数が減少してしまいました。
その大きな原因としては、9世紀以降に、ポリネシア人とヨーロッパ人が移民してきて、食物のためにカカポを捕食したことが挙げられます。更に、カカポは大人しい性格で危険に直面するとうずくまる習性があることから、ポリネシア人が持ち込んだ犬やネズミの、格好の餌食になってしまい、益々カカポの数が減少していくことになってしまいました。
その事実を知ったニュージーランド政府は、カカポが生息していたリゾリューション島を自然保護区に指定し、「カカポ保護計画」が施工されました。
そのかいあってか、カカポの減少に歯止めをかけることに成功し、現在、生息しているカカポは手厚い保護下のもとで生息しているようです。カカポの数は100羽にも満たないのですが、それぞれに名前が付けられており、大事に管理されているようです。絶滅しないようにしっかりと保護していく必要がありますね。
なぜ、フクロウオウム(カカポ)は飛べないのか
天敵がいない環境だったから飛べなくなった!?
カカポの翼はバランスを保ったり、ブレーキをかけたりする役割を持つだけで、飛ぶことができません。カカポが元々生息していた地帯は、ワシの他に天敵がいなかったので、ワシが寝ている安全な夜に活動をするようになり、飛ぶ機会がめっきり減ってしまいました。
その過程の中で、足が太くなり、エネルギーを蓄えることもできるように進化していき、遂にはオウムで1番重い鳥へと変貌を遂げていきました。
移民によって鳥が捕食されてしまった!?
ニュージーランドには、何百万年の間、哺乳類はおらず、爬虫類と鳥類だけが生息していました。ですが、新たにポリネシア人とヨーロッパ人が移民してきたので、カカポにはそれらの天敵に対応するだけの力が備わっておらず、みるみる内に減少してしまいました。
外敵がいない環境で長い期間生きてきたので、防御手段を身に付けず、ただうずくまり、じっとすることしかできなかったのです。
フクロウオウム(カカポ)の色合いの秘密
防衛手段のために色合いが変化する!
カカポの羽はなぜ、このような色合いをしているのかというと、唯一の防衛手段だからです。木々と同化することで、自分の存在を隠し、恐怖や不安を感じるとぴたっと動きを止め、誰からも見つからないようにじっと身を潜めます。こうすることで外敵から身を守ったのです。
日だまり色の黄色や柔らかい芽吹きの黄緑色、木陰のような深い緑色、木々から生える枝の茶色など、様々な森の色合いが混ざり合わさり、絶妙な美しいさを醸し出しています。
フクロウオウム(カカポ)の不思議な繁殖方法
鳥の中で唯一レックと呼ばれる方法で交尾をする!
カカポは世界で唯一、「レック」と呼ばれる繁殖方法を用いるオウムとして知られています。レックというのは、オスが求愛場に小さな縄張り(深さ10cm、長さ50cmほどの穴)を作り、求愛のディスプレイで自己アピールを行い、メスを呼び寄せて交尾をするというものです。
なので、他の鳥のようにメスはオスに追いかけられることがありませんし、つがいのためだけにオスとメスが出会うのです。
繁殖は3~4年に一度だけ行われ、オスは大きな鳴き声や匂いを発してメスを惹きつけます。そこで惹かれあった、メスとオスが庭(オスが作った穴)に入り、交尾を行います。
メスは一度に4つ程度の卵を産むと言われているのですが、餌を探しに卵から離れるので捕食者に食べられることが多く、凍死してしまうこともあるそうです。その後、親鳥が半年ぐらいかけ育て、カカポは外の世界に巣立っていきます。
フクロウオウム(カカポ)は人に恋をする!?
人懐っこくて感受性が豊かな鳥!
人懐っこくて感情表現が豊かで人間に惚れてしまう性質を持っているそうです。また、機嫌が悪い時もあり、個性豊かな鳥だと言われています。
メスのカカポよりも飼育員の方が交尾相手と好ましいと判断し、人間の頭に飛び乗り、交尾をすることもあるそうです。
カカポのオスが飼育員の頭に飛び乗り、交尾の様子をしているシーンです。こんなにもカカポは人懐っこくて可愛らしいですよね…。それが今や絶滅危惧種ですからね…。
今は手厚い保護の元、色々な方法でカカポを増やそうとする試みが行われているのでなんとしても絶滅は防いで欲しいですね。
飛べない鳥のフクロウオウム(カカポ)のかわいい画像集
可愛らしいですね…。振り向きざまのカカポを写真に収めた画像ですね。色合いも美しいですし、カカポの表情がかわいいですね!
こちらをジロッと見ているカカポですね。かわいいですし、見ていて心が癒されますよね!色合いも綺麗ですし、人懐っこいから近寄りたくなりますね。絶滅しないように取り組まないといけませんよね。
これまた、かわいいカカポですね。表情も可愛らしいですし、クチバシが愛くるしいですよね。色合いも美しいですし、人懐っこくてとても可愛らしいです。
これまた、不思議な格好をしているカカポですね。表情も可愛らしいですし、クチバシの周りに生えているヒゲが可愛らしさを助長させてますよね…。動きもかわいいですし、最高ですね!
かわいいですよね…。クリクリした黒目が愛くるしいですし、クチバシをよく見ると艶やかですよね。人懐こっくて大人しい性格ですから、最高にかわいいですね!ペットにして飼いたいくらいですね、なつくのではないでしょうか(笑)
3羽のカカポ同士がくっつきあっていますね。恐らく生まれて間もないカカポなのでしょうね。可愛らしいですし、クリクリしたつぶらな黒目が本当に可愛いですよね!こんな可愛らしい鳥が絶滅危惧種だなんて…悲しすぎますね。
羽をばさっと広げているカカポですが、残念ながら空を飛ぶことができないんですよね…。外敵がいない環境で生息してきたので、飛ぶことを放棄したようですが、これでは捕食されるにも無理はありませね。歩いている姿は可愛いのですが、自然界で生きるには防衛手段があまりにも乏しすぎますね。
動物園で飼育されているカカポですね。可愛いですし、人懐っこい性格ですからニュージーランドで大人気の鳥類ですね。カカポを見に多くの人が足を運ぶようですから、人気具合が伺えますね。
フクロウオウム(カカポ)の可愛い動画
超絶かわいい!カカポの動画
カカポが人間の頭に乗り、交尾の様子をするシーンを収めた動画になります。
動画の40秒あたりでカカポのオスがカメラマンに飛び乗り交尾をし始めます。普通なら、少し気持ち悪さを感じてしまうものですが、カカポは人懐っこくて可愛いので嫌な気持ちにならないですね…(笑)
動画の1分あたりでカカポが激しいダンスを踊り始めます。このダンスによりカメラマンが傷を負ったようですが、見ていてほっこりしてしまいますね。
高画質な動画なので、より鮮明にカカポの生態を確認できますね。動画に登場するカカポの体の色合いも絶妙で美しいですよね。羽はついているのですが、バランスを保つためだけに利用しているので、普段はちょこちょこと歩いて移動していますが、その姿が何とも愛くるしい…。カカポの可愛らしさが前面に出た動画ですね!
飛べない鳥のフクロウオウム(カカポ)まとめ
今回は、ニュージーランドに生息しているカカポについてご紹介させていただきました。
カカポは今や絶滅危惧種に指定されるほど減少してしまった大変稀少な鳥です。
かわいい表情で人気の鳥なのですが、これ以上数が減少してしまうとこの愛くるしいカカポが見れなくなってしまうので何としてでも絶滅を食い止めないといけませんね。
今後もかわいいカカポの動向に注目です!