2021年05月10日公開
2021年05月10日更新
屠殺場~食肉用に解体される動物たちの実態~
屠殺場で解体される牛や豚などの食肉。牛や豚などは食肉として解体されて食卓に並んだ時に命を全うします。しかし、野菜食を進める人達もおり、牛や豚などを残酷に屠殺する必要はないのではと叫ばれていますね。ということで、今回は屠殺場で行われていることをまとめます!
目次
屠殺とは食べる為に動物を殺して解体する行為
食肉を作る為に動物を殺して解体する屠殺
屠殺とは食肉を作る目的で動物を殺す行為を指します。
屠殺とは牛や豚などの食肉動物達を殺して解体する作業のことを指しています。
屠殺場で働くと中々ショッキングな光景が広がっており、社会に必要な仕事でありながらも、ちょっと敬遠される仕事です。
家庭に食肉を送る為には誰かが殺して解体しなければならない
動物達ももちろん殺されたくありません。しかし誰かが殺さなければ、食卓にお肉は並びません。
誰もが牛や豚などを殺して肉に解体する作業をやりたがりません。
それは下水の仕事をやりたくない感覚と似ているのかもしれませんね。
しかし、屠殺場で働きお肉を作る人がいなければ食卓にお肉が並びません。
ですので、誰かがやらなければならない大切なお仕事なのです。
屠殺して解体するのは部落差別された人達の仕事だった
屠殺は部落差別を受けた人達が行う、卑しい仕事として認識されていました。
食肉を得る為に誰かがしなければいけない屠殺ですが、昔は差別を受けた人達の仕事でした。
というのも、屠殺は卑しい仕事とされていたため、差別を受けた人達に与えられた仕事となっていたのです。
屠殺は解体する中で様々な不快感を感じる出来事が起こりますので、差別を受けた人に丸投げでした。
屠殺は差別用語だったが、曖昧になった
屠殺は差別用語とされており、差別用語の代わりに屠畜と呼ばれるようになったそうですが、曖昧なままです。
屠殺(とさつ)という言葉自体が差別用語だと言われており、差別を避ける際には屠畜(とちく)と言います。
しかし、屠殺という言葉があまりにも浸透しているため、差別用語という意識がなくなり、今では曖昧なまま使われるようになっています。
差別の意識がないのなら、その言葉を使っても問題はないように考えることも出来ますが、差別にデリケートな方々は屠殺と呼ばないように呼びかけています。
昔の屠殺は動物にとって大きな苦痛を伴っていた
昔はハンマーで牛などの頭に穴を開けていた
昔はハンマーを使って屠殺を行っていましたが、牛や豚が死なないことも。
肉にするための屠殺は、昔は設備もあまり十分ではなかった為に、ハンマーで行われていました。
頭に杭をうつような感じだったみたいですね。
しかし当然ながら、それではちゃんと殺せないケースも多々あったようです。
あまりにも牛や豚がかわいそうなので電気ショックに
ハンマーでは牛や豚が死にきらないことが多数あるため、電気ショックに変わりました。
肉に加工する段階でストレスを与えると味も落ちます。
ですので、なるべくストレスを与えないよう、電気ショックで気絶させる手段に変わりました。
肉を食べなきゃいけないとはいえ、苦しませたくはないということももちろんありますよね。
現在の屠殺はノッキングガンによって行われる
ノッキングガンとは?
ノッキングガンとは火薬で芯を飛び出させて頭蓋を貫通させる道具。玉の出ない銃という感じでしょうか。
画像がノッキングガンのイメージです。
ノッキングガンとはその名の通り、ノックして殺す銃のことですね。
ノッキングガンを使うことで、牛や豚は苦しみがとても少なくなり、痛みを感じる間もなく意識を失うようになりました。
ノッキングガンなら一瞬で気絶する
ノッキングガンを使えば一瞬で気絶するため、動物へのストレスが少ないのです。
ノッキングガンなら一瞬で意識が飛んでしまいますので、そのあと食肉解体されるまでの間に痛みを感じることはありません。
ですが稀に一撃で意識が飛ばないことがあるとも言われており、その際はとても苦痛を味わうこととなってしまいます。
仕事でノッキングガンを打つ人は、一撃で意識を失うようにちゃんと指導されていますが、失敗することもあるのかもしれませんね。
ノッキングガンを打ったあとはナイフで首を切り裂く
気絶している牛や豚の首をナイフで切り裂く
ノッキングガンで気絶させたら、首をナイフで切り、出血死させます。
ノッキングガンで気絶した食肉動物達は、ナイフで首を切られ、皮をはがれていきます。
ここでやっと、ちゃんと死ぬことになります。
流れ出てくる血は火傷するかのように熱い
まだ生きている動物の血はとても熱く、火傷しそうなほどと言います。
食肉動物達は大きいので、首をナイフで切った際には大量に血が出ます。
その血はとても熱いのだそうです。
今まで生きていたのですから、当然といえば当然ですね。
血抜きが終わったらいよいよ、食肉として加工されていきます。
ノッキングガンを撃たれる前に動物達は殺されると気づく
牛は殺される時に叫ぶ
牛は屠殺されることが分かっているようで、かなり悲痛な声で叫びます。
屠殺場に連れてこられた牛たちは様々な様子で過ごします。
屠殺場で平気そうに過ごす牛もいれば、怯えている牛もいるそうです。
しかし、いざ屠殺場で殺される直前となると、ほとんどの牛が怯えます。
中には悲痛な声で叫ぶ牛もいて、慣れていない人はその声が耳に残るようです。
おかしなことが行われていると牛や豚も気づいて暴れる
中から牛の叫び声が聞こえたり、血の匂いがするため牛は勘づきます。
屠殺場に入った牛たちは、何かがおかしいと勘づきます。
ですので、屠殺場に入りたがりません。
食肉にされるという事を具体的に考えているわけではないと思いますが、殺されることは察知するようですね。
殺される瞬間は死ぬほど怯える
殺されると分かってしまうようで、牛はとてもおびえます。
食肉動物達は殺される瞬間、とても怯えます。
当たり前ですが、肉を食べている身として分かっておかなければならないことですよね。
ストレスを与えると肉は美味しくなくなる
ストレスがかかった食肉は味が落ちてしまいますので、なるべく手早く、ストレスがかからないように殺します。
屠殺場についたら、なるべくストレスがかからない状態で早く食肉動物達を殺さなければいけません。
というのも、ストレスがかかるほどお肉の味が落ちるからです。
ストレスはどうしてもかかってしまうのですが、出来るだけ善処する感じですね。
大きくない豚は電気ショックで殺す
豚は電気ショックで屠殺します。ですが、電気ショックのトンネルに入らなかった豚はノッキングガンで屠殺します。
牛はノッキングガンで屠殺しますが、豚は電気ショックで屠殺します。
ですが、トンネルに入らない豚はノッキングガンで屠殺されます。
牛に比べて豚はちょっと頭の働き方が違うのか、あまり大騒ぎはしないようです。
殺されてからの解体加工工程
血抜き作業
ノッキングガンで気絶させたあと首を切って血抜きを行います。
ノッキングガンで気絶させたあとは、ナイフで血抜き加工を行います。
画像のように、首を切ればどんどん血が流れてくるわけですね。
血をしっかり抜いておかないと美味しい食肉にならないそうなので、ここは重要な加工工程です。
屠殺場での解体加工工程イラスト
牛が解体されていく様を描いたイラスト。牛を半分にするところまで描かれています。
生きていた牛が食肉になるまでがよくわかる加工工程イラストです。
このように流れ作業で加工工程は組み立てられており、大変スムーズな加工がなされています。
お肉を食卓に沢山届ける為、効率的に組まれていますね。
肉を小さく解体加工していく
半分になった牛は、部位ごとに切り分けられていきます。食卓に並ぶのはもうすぐですね。
牛を半分に加工したあとは、各部位に分ける加工が行われていきます。
ここまで加工すれば、あとはお肉屋さんに並ぶだけですね。
牛を半分にするのも大変な加工ですが、各部位に分けていく仕事もまた大変な仕事。
屠殺場で働く人達はとても頑張っています。
屠殺場で解体される動物達の生涯は八~九か月ほど
屠殺場に送られるまで食肉動物達は大切にされる
屠殺されるまでの間だけはと、食肉動物を育てる農家達は愛情を持って育てます。
食肉動物達は生まれた時から食卓にお肉として並ぶ運命を持っています。
とても怖い話しですよね。
ですので、食肉動物を育てる農家の方は、食肉動物たちをとても愛情をかけて育てているみたいです。
鶏などは扱いがひどいことが多いようですが、牛はかなり大切にされているみたいですね。
鎮魂の為のお祈りをかかさない屠殺場
牛や豚の多くの命を奪っている屠殺場ですから、鎮魂は欠かしません。
食卓にお肉を届ける為に日々仕事を行う屠殺場。
屠殺場には必ず鎮魂の為の石碑などが置いてあり、年に一度程度は全社員でお祈りを捧げたりしています。
肉を得るということは命を奪うということですので、こういった行事も大切です。
お肉を得るって大変なことなのですね。
屠殺される食肉動物は決まっている
屠殺場で解体される動物は決まっている
屠殺される食肉動物は決まっていますので、何でもいいわけではありません。
屠殺される動物は肉として食べられる全ての動物という訳ではありません。
屠殺場で主に解体されている食肉動物は牛や豚や鶏がメインで、羊やヤギも屠殺場で解体しお肉にすることが出来ます。
猪肉やクマ肉というのも存在しますが、そういった肉は個人的に解体されます。
熊や猪などは屠殺場では解体しない
狩猟される熊などは、狩猟した人が解体します。
出典: http://yaplog.jp
猪肉やクマ肉が屠殺場で解体されていないのは、猪やクマは狩猟される動物ですので、一匹だけ持っていくわけにもいかないからなのかもしれません。
また、狩猟する方々は狩猟方法と同時に解体方法も学んでいるので、お肉にする技術があるのです。
熊をお肉状態にするのは大変そうですが、それも技術ですね!
柔らかい食肉にするには去勢が必要
柔らかい食肉にするため去勢させられる牛や豚
麻酔なしで去勢されるオス豚。怖いですね。
屠殺場まで持っていくまでの間に美味しい食肉にしなければいけない食肉農家達。
食肉農家は柔らかい食肉を作る為にオスの動物を去勢します。
もちろん麻酔なしで流れ作業で去勢されていきますので、冷静に考えればとても残酷です。
こうした作業が批判を呼び、ベジタリアンの人達は怒っています。
人に危害のないように体をいじられる
牛の鼻輪もそうですが、食肉動物達は人間に都合のいいように体をいじられまくります。
食肉の為に去勢されるだけではなく、認識するために耳を切られたり、鼻に輪をつけたりなど人間の好き勝手にされる食肉動物達。
効率よく食卓にお肉を並べる為に致し方なくそうしているとはいえ、残酷な話しです。
お肉を食べる必要なんてないと叫ぶベジタリアンの気持ちもわかりますよね。
メタボギリギリまで太らされる動物達
美味しい食肉にするため強制的に太らされる
食肉を作るには、手っ取り早く太らせる必要がありますので、運動もあまりさせず、ひたすら食べさせます。
食肉動物達はとにかく早く太らせる必要があります。
ですので、あまり運動をさせずに餌を大量に食べさせるのが手っ取り早い方法。
そのせいで、酷い食肉農家のもとでは動物達は虐待状態になっています。
フォアグラ作りは拷問と変わらない
フォアグラ作りは拷問と変わりません。鴨やガチョウは傷ついて死んだり、窒息死したりします。
例えばフォアグラ作りは虐待そのものです。
鴨やガチョウにノズルをつっこみ、無理矢理給仕をすることで限界以上に食べさせるのです。
そうすることで鴨やガチョウの肝臓が病気になり、美味しいフォアグラ肉となります。
鴨やガチョウはこうした作業の中で喉が傷ついて死んだり、給仕の際に窒息死したしています。
無理矢理給仕されるのが怖くて、給仕の人が近づいてくると鴨やガチョウは暴れますが、逃げ場はありません。
解体で出た牛革がちゃんと売られる
牛革は革製品を扱う業者へ屠殺場から売られていく
普段使っている革製品も、屠殺場で出た革です。
牛は革も貴重ですよね。
牛革もお肉と同様、屠殺場でとれます。
屠殺場でとれた牛革は業者に安価で売られていき、そこから加工されて、私達の靴などになっているのですね。
はがしたばかりの牛革は肉同様に動く
牛の皮ははがしたばかりならまだ動いています。怖いですね。
殺されて間もないので、出来立ての牛革は肉と同様、動きます。
ビクンビクンと反応するのですね。
もちろん生きているわけではありませんが、生々しい光景です。
食べられない部分すら猫や犬の餌になる
牛は肉も骨も、全てが金になる
牛は鳴き声以外全て金になると言われており、事実ほとんどが使われます。
牛は肉だけではなく、骨や油などもお金になります。
肉だけとるなんてもったいないということはもちろん分かりますが、人間って怖いですね。
食べられない部分の肉すら金になる牛や豚
人が食べない部分も猫や犬の缶詰めになるそうです。
美味しいお肉は全てお肉屋さんに流れていきますが、食べられないようなお肉は猫や犬の缶詰めになったりしているようです。
こうして牛はあますことなく食べられています。
屠殺業の真実
屠殺場は全国に150~160施設
屠殺業を営む施設は全国に150~160箇所ほどあります。沢山あるんですね。
屠殺業者は全国で150~160箇所もあり、この屠殺業者たちが日本の食肉、食卓を支えています。
食肉を作ることに反対している方々も多くいますが、食肉を止めることは難しく、屠殺業者は非難を避けられません。
出勤初日に辞める人も多数
屠殺業がどんな仕事か知っていても、いざ目の当たりにすると怯えてしまう人が多いようですね。
屠殺業がどんな仕事なのか、働きにくるバイトの人達もよく分かっています。
しかし、気軽なバイトという訳にはいきません。
そこでは命を殺してバラバラに解体するという恐ろしいことが行われているので、出勤初日に帰るバイトも多数います。
屠殺場に震えて帰る新人もいる
震えて帰る新人がいるほど、屠殺業は大変な仕事なのです。
屠殺業をする覚悟を決めてきたバイトも、屠殺場に来たら震えてしまい、すぐ帰ってしまうバイトがいるそうです。
バイトは社員でもありませんので、気軽にやりたいものかもしれません。
ですが、バイトとはいえ命に関わるお仕事。屠殺場でのバイトは甘くありませんね。
屠殺場はいい人が多い?
屠殺業者の人は食肉に感謝をもっており、いい人が多いみたいです。
屠殺場で働く人達はバイトも社員もいい人が多いといいます。
やはり命を頂いている感覚があるのでしょうか。
バイトとはいえ、重大な仕事ですので責任感が生まれそうです。
屠殺場は肉の匂いがキツイ
ダーティーゾーンと呼ばれる場所はとても匂いがキツイようです。
屠殺場でバイトをしたがすぐにやめてしまう原因が、解体加工の残酷さももちろんですが、匂いもあるようです。
バイトとして短期間働いただけで慣れるようなレベルではないのでしょうね。
クリーンゾーンと呼ばれる場所は匂いがないそうですが、ダーティーゾーンと呼ばれる場所はかなり匂いがします。
屠殺場を見学することも出来る
屠殺業者を見学することが出来る施設も多いみたいです。
見学することが出来る屠殺場は沢山あります。
見学を認めている理由は、安全性のアピールです。
あとは、どのように食卓のお肉が作られているか、子供達が屠殺場に見学にくることもあるようですね。
しかし、子供達に屠殺場の全てを見せるのはあまりにもショッキングなので、屠殺場の一部を源泉してみせているようです。
屠殺場で解体のプロになるには3~4年かかる
作業のプロになるには数年かかると言われているほど大変な作業です。
屠殺場で解体のプロになるには数年かかります。
それだけ大変な仕事ということですよね。
昔は差別を受けた人達の仕事だったと言いますが、今では立派なプロの仕事なのです。
Twitterで見る屠殺への声
肉の解体もなれる
みなみさんが2年くらい前は血を見るの怖いよ〜屠殺いや〜みたいなこと言ってたのに今はめんどくせぇとか言ってて少し悲しくなった
— ごまいぬ (@kogiinu) September 3, 2017
肉の解体も慣れてくる様子が分かるツイートです。
ただのお肉にしか見えなくなってくるのでしょうか。
自分が肉として加工される側だったら?
怖い夢見て夜中うなされて起きた…屠殺されて意識ある中で大型犬に顔面食べられるってえぐい
— ぶんちゃんbot (@bunbun1311) November 19, 2017
もし人間が屠殺されて肉として処理される側だったらと想像するととても怖いですよね。
私達人間は、そんな怖いことを動物達に行ってお肉を食べているのです。
肉の加工に感情移入はいらない?
なんか違うな
— 立てぬ芍薬座らぬ牡丹歩く姿は変質者 (@Tasmaniaoocani) October 14, 2017
何で肉の加工とかのブログ見ると屠殺が悪くて自分はベジタリアンで~見たいな事しか書いてないの?
技術的なこと書けよ
怖いとか感情移入的なこととか関係ないから
肉の加工工程を紹介している人達は、ベジタリアンで屠殺反対している人が書いていることがほとんど。
ですので上記のようなツイートもあります。
肉の加工に興味があるのはベジタリアンの人が多いでしょうから致し方ないことかもしれません。
人肉ってどんな味なの?
今回は屠殺場での食肉加工をまとめてきましたが、人肉ってどんな味なのかも気になりませんか?
人肉を食べる文化があった人達や、人肉を食べる殺人鬼が過去にいたりなど、人肉を食べている人達は実在したのです。
もし超絶飢餓状態になれば、今は普通に暮らしている人も人肉を食べることになるのかもしれません。
チェックしてみてください!
まとめ~屠殺業は大変~
今回の「屠殺場~食肉用に解体される動物たちの実態~」はいかがでしたでしょうか?
生まれてから死ぬまで、そして死んだあとの運命すら決まっている動物達。
可哀想にも思えますが、人間が幸せに生きていく為に進化を遂げていった流れですね。
せめて食べるときは有難さを感じて食べたいところです。