『ヤマギシ会の実態』ヤマギシズム学園の子供たちと性生活

ヤマギシ会(ヤマギシズム)は、日本で最大の共同体で、理想社会の実現を目的としてきました。そんなヤマギシ会(ヤマギシズム)ですが最近は報道も少なくなって注目されることもなくなり、今どうなっているのか気になったので調べてみました。

『ヤマギシ会の実態』ヤマギシズム学園の子供たちと性生活のイメージ

目次

  1. 1幸福会ヤマギシ会とは【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】
  2. 2山岸巳代蔵について【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】
  3. 3ヤマギシズム社会実顕地【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】
  4. 4実顕地での生活【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】
  5. 5老蘇(高齢者)の生活【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】
  6. 6結婚と性生活【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】
  7. 7ヤマギシズム社会実顕地の子供【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】
  8. 8ヤマギシズム学園とは【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の有名人、子供たちと性生活】
  9. 9有名人の存在【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の有名人、子供たちと性生活】
  10. 10まとめ【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】

幸福会ヤマギシ会とは【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】


出典: http://blog.livedoor.jp
 


ヤマギシ会は、正式には「幸福会ヤマギシ会」という名称の組織で、農事組合法人という法人格を与えられた組織です。

※農事組合法人は、農業協同組合法に基づいて設立される法人で「組合員は原則として農民に限られる。」とされています。

※経済誌の「週刊東洋経済」によれば、ヤマギシ会は農業法人ランキングで日本トップにランキングされています。

ヤマギシの有精卵は、通販などでも人気らしいですが、これらの農業関連事業の影響か?
最近は「エコビレッジ」の先駆者として評価されることもあったりするヤマギシ会ですが、ヤマギシ会は「幸福会ヤマギシ会」の通称で、1953年(昭和28年)に山岸巳代蔵によって最初は「山岸式養鶏会」として設立されました。

ヤマギシ会の特徴は、「所有の概念を全否定」して「無所有一体」の生活を送ることを、その信条としている点で
一般の人々からは、1960年代のアメリカに存在した「ヒッピー」や「アーミッシュ」に類似した生活共同体などと捉えられることが多いと思います。

※「ヒッピー」は、既成の価値観を嫌い、文明以前の自然な生活への回帰を提唱するムーブメント。

※「アーミッシュ」(Amish)は、アメリカ合衆国やカナダなどで生活するドイツ系移民の宗教的集団で農耕や牧畜により自給自足生活していていることが有名です。

そんな、ヤマギシ会は、現在日本国内の26ヶ所で約1500人の人々が共同生活をしていると言われています。

また、日本の他にもブラジルやスイス・韓国・オーストラリア・アメリカ・タイなどに6ヶ所の拠点があり、約50000人の会員が共同で生活しています。
 

山岸巳代蔵について【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】


出典: http://www.kasugayama.or.jp
 


出典: http://www.yamagishism.org
 


ヤマギシ会の創設者である「山岸巳代蔵」(やまぎし みよぞう)は、1901年(明治34年)に、滋賀県蒲生郡、現在の近江八幡市で生まれています。

1922年に養鶏業などを中心とした農業を始めた山岸巳代蔵は、1950年に日本に被害をもたらしたジェーン台風の際、彼の田んぼが被害を受けず無事だったことがキッカケになって
その後全国各地で講演をしてまわるようになります。

また、1954年には「山岸式養鶏法・農業養鶏編(前編)」という題名の本を、名古屋の出版社から出版していますので卵や鶏についてこだわりを持っていたと思われます。

今でも、ヤマギシ会の通販サイトでは、

・平飼い有精卵
・平飼い有精卵15個
・平飼い有精卵 M
・平飼い有精卵 L
・10K有精卵
・卵油 90
・卵油 200

等のさまざまな卵製品が販売されています。

ヤマギシ会の前身である「山岸会」を創立したのは1952年ですが、1959年に不法監禁容疑で警察の強制捜査を受けて、幹部が9人逮捕されました。
山岸会の代表であった山岸本人にも逮捕状が出されましたが、後に起訴猶予処分となっています。

ちなみに、警察の強制捜査や山岸会幹部逮捕の舞台となったのは、1958年に建設されていた、三重県阿山郡伊賀町(現在の伊賀市)の「ヤマギシズム生活実践場春日山実験地」でした。

 


出典: http://d.hatena.ne.jp
 


出典: https://www.amazon.co.jp
 

ヤマギシズム社会実顕地【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】

ヤマギシズム社会実顕地とは、ヤマギシ会がヤマギシズム(「心も物も充ち満ちた真の幸福社会」を追求すること)を実践する場として運営しています。

ヤマギシズム社会実顕地は、現在日本国内に26ヶ所・海外に7ヶ所設けられていて、「一体生活」や「『財布ひとつ』の生活」と彼らが説明する生活が営まれており、同時に農業や畜産、林業などが行われています。

「一体生活」や「『財布ひとつ』の生活」と言われても一般の人には良く分かりませんが、おそらくは「原始共産制」的な生活のことだと思われます。

では仮に、自分も「ヤマギシズム社会実顕地」に参加して生活したい、と思ったらどうすればいいのでしょうか?

「ヤマギシズム社会実顕地」に参加して生活するには、それなりの時間が必要で、すぐにメンバーになれるという訳ではないようです。

具体的な参加方法は、以下のような感じです。

・まず、2週間のセミナー(研鑽学校)を受講します。(ここで参加の諾否が決まるもようです。)

・そして、参画が許されたら、その後半年間を「予備寮」という施設で過ごさねばなりません。(予備寮の入寮者の中には、半年の間に不適格と判断されて実顕地を去る人もいるらしいです。)

実顕地での生活【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】

半年間の「予備寮」を経て、ヤマギシズム社会実顕地への参加が許された暁には、一体どんな生活が待っているのでしょうか?興味があります。

ヤマギシズム社会実顕地の中では貨幣が流通・存在しません。

じつは、ヤマギシズム社会実顕地の内部で生活する前に、私有財産すべてをヤマギシ会に無条件で委任する必要があります。

具体的には、「ヤマギシズム生活調正機関本庁」という部署に宛てて、
「物件、有形、無形財、及び権益の一切を、権利書、証書、添付の上、ヤマギシズム生活調整機関に無条件委任致します」
との誓約書への署名捺印を求められるんです。

さらに、ヤマギシズム社会実顕地から去る場合には、委任した財産について
「今後一切返還請求や、金銭請求をしないことは勿論、何等の異議も申し立てません」
と書かれた書面への署名捺印を求められるようです。

これに関しては、いろんな情報が漏れ流れていて、

・財産を多く持ち込んだ人は、特別待遇を受けたり
・財産を放棄させる一方で、相続人の地位は放棄しないよう通達を出していたり
・内部での労働に賃金は支払われないが(帳簿上は支払われていることになっていて)実顕地を去った場合には帳簿上の収入に基づき税金が請求される。

などの現実があるようです。

そして、実際に実顕地の中で暮らした経験者の話によれば、以下のような日常のようです。

・男性女性を含め人間関係は希薄で「ヤマギシに友人はありません」という標語が存在する。
・労働は厳しい面もある一方で経済的な不安とは無縁。
・組織の意思決定の過程や、意思決定の参加者も明かされない。
・男性女性を含めすべての役目は半年ごとに再決定される建前だが、なかには留任するケースもあり権力が特定人に固定されることもある。
・男性と女性の結婚を統括する結婚調整機関が存在する。
・勤勉な男性には「結婚する資格」が付与されるが、いつまでも結婚できない者もいる。
・集団の中で、どの男性とどの女性が夫婦なのかわかりにくい。
・食事は1日2食で食堂がオープンしている間にいつでも食事できる。料理をもち帰って自分の部屋で食べてもOK。
・診療所もあり(ヤマギシ会参画者の)医師が常駐するが、病気になれば近隣の病院に通院する。(医療費はヤマギシ会負担)
・住居は、男性と女性の夫婦二人で6畳1部屋か2部屋で家賃は不要。ドアにカギは無い。

老蘇(高齢者)の生活【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】


ヤマギシ会の中では、高齢者のことを「老蘇」(おいそ)と呼びます。これは、「老いてますます蘇る」という意味を込めてそう呼んでいるそうです。

現在、ヤマギシズム社会実顕地の中に、老人ホームのような施設が存在するかどうかは不明ですが、実顕地内の取材経験者によれば、

「ヤマギシ会は日本が迎えている高齢化社会時代における理想的なモデルケースと言える。」

「日本に存在する自主的な一定の社会集団のなかで、高齢者をこれだけ抱え込んでいる集団は他にはない。」

と述べています。

確かに、設備や条件が整った老人ホームは入居費が高く、入りたくても入れない高齢者が多い日本の現状を考えると、高齢者にとっては安心して暮らせる環境があるのかも知れないですね。

 

結婚と性生活【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】

現在ヤマギシ会の中では、結婚はどのように行われるのでしょうか。

社会実顕地には結婚を調整する機関があって、結婚は担当者からの「提案」に基づく結婚です。

(自主的な結婚は難しい?というか無理なようです。)

また提案を拒否すると、変なレッテルが貼られることもあるようです。

担当者によれば、

・20代前半の女性と30~40代の男性というパターンが多い。
・若い女の子の方が優秀な子どもを産む。
・男は何歳でもいい。

などの考えのもの調整されているようです。

また、担当者は出産にも関与し、出産の許可がおりるとコンドームが支給されなくなります。

中には「今回は産まないことにしましょう」と担当者が中絶を促すこともあり、高齢女性のケースには中絶になることが多いとのことです。

ヤマギシズム社会実顕地の子供【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】

ヤマギシズム社会実顕地の内部で暮らす子供たちは、男性も女性も24時間の集団生活を送る私塾へ入学して生活しています。

ヤマギシズム社会実顕地では、「子供も誰のものでもない」と考えられていて子供は親元から離して育てられます。

これは、ヤマギシ会の無所有の概念を子供にも適用したものと考えることができます。

ヤマギシズム学園とは【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の有名人、子供たちと性生活】


ヤマギシズム学園とは、元早稲田大学教授の新島淳良の提唱で作られた学園で、

・幼年部(5歳児が対象)
・初等部(小学生が対象)
・中等部
・高等部
・大学部

で構成され会員の子や(親の少なくとも一人が)ヤマギシズム特別講習研鑽会を受講した者の子のみ学園への入学を許されます。

学園内では6~10人の相部屋で生活し、夜は2人が一つの布団で寝なければならず、学園で親との面会が許されるのは2か月に一度です。

ヤマギシズム学園の生徒は、畑仕事や動物の世話が課せられ、1日2食で暮らさねばならず、おやつなどの完食は一切認められないそうです。

育ち盛りの子供にとって、1日2食は辛いでしょうね。

 

有名人の存在【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の有名人、子供たちと性生活】


新興宗教のなかには、有名人や芸能人を広告塔に利用するケースがありますが、現在のヤマギシ会の場合には有名人は見当たらないようです。

日中は農作業や家畜の世話などの任務があるので、有名人の入会は不可能なんでしょうね。

強いて有名人を探せば、オーム事件で有名人となった島田 裕巳さん(宗教学者)が、元会員の有名人と言えるでしょう。

ヤマギシ会のメンバーの出入りは結構激しかった、と島田 裕巳さんも述べているので、他にも元ヤマギシ会の有名人がいるかも知れません。

 

まとめ【ヤマギシズム(ヤマギシ会)の実態、子供たちと性生活】

ここまでヤマギシ会について見てきましたが、(筆者が個人的に)賛同できるかな?と思ったのは「老蘇(高齢者)」が安心して暮らせる悠々自適な環境があるらしい部分だけでした。

(現在の日本における高齢者の環境は酷いと思います。)

人それぞれですが、現在の日本にこんな共同生活社会があることに少し驚きました。

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