『10歳の壁』とは?子供の内面はどう成長している?親の上手な対処法も!

『10歳の壁』という言葉を聞いたことがありますか。子供の発達と成長には乗り越えなくてはいけない課題がたくさんあります。『10歳の壁』もその一つといって良いでしょう。『10歳の壁』について子供の内面を考えたり、保護者としてできる対処法も併せてご紹介します。

『10歳の壁』とは?子供の内面はどう成長している?親の上手な対処法も!のイメージ

目次

  1. 110歳の壁という言葉を知っていますか?
  2. 2そもそも「10歳の壁」とは?
  3. 310歳の壁が注目された理由は?
  4. 410歳の壁と反抗期との違いは?
  5. 510歳の壁の時期の子供の内面の変化は?
  6. 610歳の壁で悩む子供への対処法6選!
  7. 7【番外編】他にも「〇〇の壁」はあるの?3つ紹介!
  8. 810歳の壁は誰にでも訪れる成長の証!しっかり見守ろう!

10歳の壁という言葉を知っていますか?

「10歳の壁」という言葉を聞いたことがありますか。子供を育てていく過程で2歳頃のイヤイヤ期と同様に、10歳の壁という言葉を耳にしたことがある人も多いと思います。「10歳の壁」という表現の他に「9歳の壁」や「小4の壁」と言われることもあります。そんな「10歳の壁」について詳しくご紹介していきます。

壁 鳥

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そもそも「10歳の壁」とは?

そもそも「10歳の壁」とはどういう意味なのでしょうか。10歳というと小学校4年生になります。その頃になるとそれまでは「お母さん、お母さん」だった子供も発達とともに気持ちの面でも成長し、友達と一緒に行動したがるようになります。そのため小学校4年生くらいの子供は「ギャングエイジ」と呼ばれたりもします。

男の子

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10歳くらいになるとこれまでよりも身体も大きく成長して、自己肯定感を持ち始める時期であると同時に友達と自分とを相対的に比較して劣等感を持ちやすくなる時期とも言われています。勉強の内容も小学校3年生までの勉強内容とは違い、抽象的な思考やより高度な言葉の理解が必要になってきます。この時期に抽象的思考が獲得できていなかったり言葉の理解が不十分だと勉強につまづいてしまい、「10歳の壁」を乗り越えられなくなってしまうのです。

男の子

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「10歳の壁」は自己肯定感を持ち始める時期であることから、乗り越えることができないと勉強面だけではなく対人面でも問題が生じることがあります。自己肯定感が得られずネガティブな気持ちになり、友達に意地悪をしたり、無視したり暴力をふるったりといった良くない行動に出ることがあります。

「小4ビハインド」という言葉も

「10歳の壁」と似ている言葉で「小4ビハインド」という言葉もあります。「10歳の壁」は勉強に関することと対人関係に関することで問題が生じることを言うのですが、「小4ビハインド」は「10歳の壁」のうち、特に算数の勉強面で苦しむ子供たちのことを指します。

高学年になると、割合や分数などが出てきて算数も一気に難しくなっていきます。よく思い出してみると低学年の頃は好きだった勉強が、中学年を経て高学年になる頃には勉強が嫌いになっていたなんてことはありませんでしたか。その一気に難しくなる勉強の手前である小4の頃には「四則計算」といって、足す・引く・掛ける・割るが全て入った計算が出てきます。これがしっかりと理解できていないと高学年になったときに勉強につまづいてしまうのです。

肘をつく子供

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科学的根拠はない

「10歳の壁」「小4の壁」「9歳の壁」等言いますが、実は科学的根拠はないようです。「10歳までに○○をした方が良い」等書かれているものもいくつかあるようですが、どれをとっても脳科学的に根拠があるものはないようです。ただ神経回路の95%が10歳までにできあがるという研究結果もあるようで、まだまだ奥が深そうですね。

10歳の壁が注目された理由は?

子供にぜひとも乗り越えてもらいたい「10歳の壁」ですが、ここ2、30年の間の子供の学力低下から言われているようです。そんな「10歳の壁」が注目された理由は何でしょうか。

NHKの番組がきっかけ

「10歳の壁」が取りざたされるようになったのは、2009年6月にNHKの報道番組『クローズアップ現代+』で放送された『”10歳の壁”を乗り越えろ~考える力をどう育てるか~』がきっかけのようです。

テレビのリモコン

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授業時間が削減されて勉強の内容が易しくなっているのに、勉強についていけなくなっている子供が増えているということを取り上げました。その1つの原因として考えられるのが「考える力」の低下だそうです。その背景には暗記やスピードを重視したドリルに頼った反復学習や、家庭内の会話の減少によるコミュニケーション能力の低下が挙げられていました。

10歳の壁と反抗期との違いは?

10歳くらいになると子供も何かと大人の言うことに対して物申すようになります。一見第2反抗期に入ったのかと思えますが、実は10歳の壁と第2反抗期とは違うもののようです。

変顔をしている女の子

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時期が違う

10歳くらいになると思春期に入りかけ、「第2反抗期」という言葉もちらついてきますが、10歳の壁と第2反抗期では時期が異なります。10歳前後でも親が言うことに何かと口答えして屁理屈をこねたりしますが、自分の考えや気持ちを言葉にして主張したり対人面でも交渉したりできるようになる発達段階です。一方で第2反抗期は身体の急な成長やホルモンバランスの変化等で何かと反抗的な態度をとることですが、時期的にも高学年から中学生になってからというのが多いでしょう。

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10歳の壁の時期の子供の内面の変化は?

「10歳の壁」について説明してきましたが、実際に「10歳の壁」の時期の子供の内面はどのような変化が起きているのでしょうか。

周りと自分を比べて劣等感を抱きがち

小学校低学年くらいまでは何でもやりたがり自分でも「できる」という気持ちが大きいので、大人から褒められると素直にそれを受け止めます。しかし小学校中学年になり10歳前後になると次第に周りと自分を比べて、「自分にはできない」と劣等感を抱きがちになります。成長とともに友達との関係もできてくるので、保護者が励ましても友達からの指摘の言葉の方が強い影響を及ぼし、とても気にするようになります。

女の子

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抽象的な思考が高まる

10歳頃になると具体的思考から抽象的思考の発達段階になります。勉強面でも抽象的な概念が必要となってくるので、これまでの積み重ねがものを言うようになります。抽象的な考え方ができるようになるのは個人差があるので、10歳になったから必ずすぐにできるわけではありませんし、その能力にも個人差があります。10歳の壁を乗り越えるためにも幼い頃からの豊富な経験は大切なのです。

10歳の壁で悩む子供への対処法6選!

どんなに幼い頃から色々な経験をしても、保護者がどんな関わりをしてきたとしても、能力には個人差がありますので「10歳の壁」にぶつかることはあるでしょう。「10歳の壁」を前に悩む子供への対処法について6つご紹介します。

1. 子供の気持ちに寄り添う

「10歳の壁」にぶつかる子供、またその頃の子供は成長とともにだんだんと親離れを始める時期でもあります。そんな子供は大人へと成長していく中で気持ち的にも葛藤したり悩んだりすることも多くなり、自分に自信が持てなくなることもあります。そんなときは「もっとこうした方が良い」「こうしなさい」等言うより、子供の気持ちに寄り添って優しい言葉をかけてあげることが大切であり、これからの思春期に向けての対処法にもなります。

親子

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2. 自尊心を保てるようにフォローする

自尊心を失いがちな「10歳の壁」にぶつかるこの時期の対処法としては、自尊心を保てるようにフォローすることも保護者の大切な役割です。しかし幼児期に褒める褒め方と同じではいけません。幼児期であれば何でも大げさに褒めてあげると素直にそのまま受け取りのびのび成長します。しかし発達とともに自分が何について褒められているのか、相手はどのように思っているのかという対人面での発達も見られるようになるので、褒め方についても考えなくてはいけません。

PCと子ども

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ただ「すごいね」「よくがんばった」だけではなく、子供が何をどのように頑張っているのか結果だけではなく過程を見て具体的に褒めてあげる必要があります。そうすることで子供はいつも見てくれているんだという安心と、「これで良いんだ」という自尊心を保つことができます。

またこの頃になってくると、自分を客観的に見ることができるようになってくるので、むやみに褒められても「本心で言っているのではない」「本当のことをわかってくれていない」等見抜けるようにもなります。ですからただ褒めるだけではなく、しっかりと子供のことを理解しようとする姿勢を見せることが重要になります。

父子

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3. 家事を手伝ってもらう

ただ日常から褒めることに慣れていない場合、無理に褒めようとしてもなかなかその要素が見つからないこともあるでしょう。そんなときの対処法として家事を手伝ってもらうという方法もあります。家事といっても難しいことをさせるのではなく、その子の能力に応じて洗濯物をたたんだり、片づけの手伝いをするのも良いでしょう。そしてたとえ上手くできていなくても「たくさん手伝ってくれてありがとう」「手伝ってくれたから助かったよ」等の言葉をかけてあげましょう。お手伝いをすることで「家族の役に立った」という経験が、自己肯定感を成長させることになり、自尊心を保たせる対処法にもなります。

家族 キッチン

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4. 体験活動をさせる

「10歳の壁」を乗り越えるための自己肯定感を得られるものとして、体験活動をさせるというのも良い対処法です。体験活動といっても様々あり大きく分ければ「社会体験」と「自然体験」が考えられます。「社会体験」では簡単な買い物を頼んでみたり、発達に応じて地域の行事等に参加させるのも良いでしょう。「自然体験」では家族でキャンプに行ってテントを張ったり、自然の中で食事を作る等の体験も良いでしょう。

キャンプファイヤー

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5. 物語などの本を読ませる

「10歳の壁」で悩む子供への対処法として、物語などの本を読ませるというのも一つの方法です。「10歳の壁」にぶつかる子供は、発達には個人差があるため抽象的思考が未熟だったり、苦手だったりする場合があります。物語を読むことで登場人物の気持ちを考えることができるので対人面についての勉強になったり、登場人物の価値観から新しい見方を学習することができたりします。また複数の物語から物事を抽象化する力を養うこともできます。

読書する子

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そもそも本を読むのが苦手なお子さんの場合は、まずは保護者が本を読んでいる姿を見せてあげることも大切です。また本の読み聞かせをしてあげるのも良いでしょう。読み聞かせというと絵本の読み聞かせみたいで幼児期にすることのように思えますが、まだまだこの時期物語の読み聞かせをしてあげることも大切です。読み聞かせしてもらうことで字を読むのが苦手な子供も、すっと物語の中に入っていくことができます。

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6. 友人関係の問題は自分で解決させる

「10歳の壁」には対人面での問題もあります。特に友達関係の問題は自分で解決させるというのが大切です。対人的な問題はこれから先も出てくるものです。その度に保護者が解決してあげるわけにはいきません。深刻ないじめに発展している場合は別として、対人的な問題は自分で解決法を考えていけるようにしてあげましょう。しかし自分で解決させる方が良いからといって突き放してはいけません。一緒に考え、「自分だったらこうするかな」といった具体的な例も伝えてあげるのも良いでしょう。

女の子 後ろ姿

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【番外編】他にも「〇〇の壁」はあるの?3つ紹介!

今回は「10歳の壁」についてご紹介しましたが、それ以外にも子育てをする中で様々な「○○の壁」があるようです。

小1の壁

「小1の壁」は子供自身の壁というよりは、働くお母さんに立ちはだかる壁といった方が良いでしょう。保育園から小学校へ上がるとこれまで延長保育で19時頃まで園で預かってもらうことが可能だったのが、学童保育を使っても17時あるいは18時までしか預かってもらえないため、働くお母さんが働き方を変えざるを得ない状況になることです。しかし学童保育も利用者が増え、待機児童もある地域もあるようです。

チューリップ

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中1ギャップ

「中1ギャップ」は中学へ入学し、これまでなかったかあまり意識されていなかった「先輩・後輩」という関係ができてくることや、違う小学校から集まった人間関係等様々な変化の影響で、学校が楽しくなくなったり勉強についてけなくなり不登校になったりいじめ等の問題が起こることを言います。そうならないためにも小学校までの期間で、しっかりと土台を作ってあげたいですね。

女子中学生

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高1クライシス

「高1クライシス」は「中1ギャップ」と似ています。高校に進学して学習や生活環境が変化することにより、それに対応できず不登校や退学に陥ることを言います。高校では中学校への進学に比べ、人間関係がより複雑になり、これまでの関係よりも新しい関係を作っていけるかどうかにかかっているところもあります。しかしここでうまく適応できないと、心身ともに疲労してしまったり、いじめの標的にされかねません。そんなとき幼少期から保護者としっかりとした信頼関係ができていれば、解消しやすいかもしれませんね。

女子高生

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10歳の壁は誰にでも訪れる成長の証!しっかり見守ろう!

「10歳の壁」と聞くと「壁」というだけでなんだか乗り越えるのが大変そうに感じますが、発達の過程で誰にでも訪れる成長の証でもあります。保護者である大人がしっかりと子供のことを理解して寄り添いながら、自分の力で乗り越えていけるよう見守り、支えてあげることが大切ですね。

子供の手

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この記事のライター
chiiao
子どもとのんびり過ごしたい! おでかけしたい! 正しい日本語を使うように気を付けています。

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