シリアルキラー『エド・ゲイン』が起こした事件まとめ【閲覧注意】

異常行動を繰り返したことで有名なエド・ゲインについて紹介します。エド・ゲインの行動には幼少期に受けた母親からの扱いが原因ではないかと言われています。彼はどのような扱いを受けており、どのような異常行動を繰り返していたのかを記載していきます。

シリアルキラー『エド・ゲイン』が起こした事件まとめ【閲覧注意】のイメージ

目次

  1. 1身の毛がよだつ所業を繰り返した連続殺人者
  2. 2エド・ゲインの犯行概要(閲覧注意)
  3. 3エド・ゲインの生い立ち
  4. 4兄の不審死
  5. 5母親の死から加速していくエド・ゲインの異常性
  6. 6エド・ゲインが作り出していたもの
  7. 7エド・ゲインが直接手を下したことで全てが明るみに
  8. 8子どもに好かれ人から信頼されていたエド・ゲイン
  9. 9エド・ゲインのその後とエド・ゲインの影響を受けた作品
  10. 10まとめ

身の毛がよだつ所業を繰り返した連続殺人者

この記事の内容はエド・ゲインについてです。非常に衝撃的な内容が多く含まれていますので、閲覧はそのことをご留意のうえでお願いします。

エド・ゲインはその異常な行為ゆえに、20世紀を代表する殺人鬼の1人に挙げられているほどの人物です。その一方でエド・ゲインの存在は、後の作家達の作品に影響を与えた人物でもあります。

狂気じみた身の毛がよだつ行為を繰り返したエド・ゲインの所業と、彼の生い立ちについて紹介していきます。

恐怖

出典: https://publicdomainq.net/images/201708/27s/publicdomainq-0012682awp.jpg

エド・ゲインの犯行概要(閲覧注意)

エド・ゲインは墓場から女性死体を掘り返しては、その死体の部位を使って服や道具を作り出していました。エド・ゲインはその行動の異常性からシリアルキラーと呼ばれることもありますが、エド・ゲインが直接手をくだして殺害した被害者は公式の発表では2名です。そのためエド・ゲインはシリアルキラーの定義には該当しません。

エド・ゲインは連続殺人者とも呼ばれます。エド・ゲインは連続殺人の罪で逮捕されますが、慢性的な精神障害(性的サイコパスの診断が下されたと言われています)の診断を当時下されたことで罪に問われなくなりました。そのため刑務所に入ることは逃れました。

しかし最終的には重度精精神障害者として、精神病院に収容されることが決定します。エド・ゲインは1984年7月26日に呼吸不全で死亡するまで、精神病院で余生を過ごすこととなりました。

掘り起こす

シリアルキラー略説

極端な言い方をすれば連続殺人犯のことです。ただし連続殺人を行った全ての犯人がシリアルキラーとみなされるわけではなく、ある定義があります。

シリアルキラーという単語は、元はアメリカのFBI所属の捜査官が提唱したことから生まれたとされています。ですがシリアルキラーと同様の意味を持つ言葉は、それ以前にもアメリカ内で使用されてはいました。そのためシリアルキラーの定義はあくまでFBIの認識によるものですが、以下の条件がシリアルキラーに該当すると言われていました。
・1人または複数の犯人
・殺害された人間が2人以上(現在では3人以上)
・発生した殺人事件がそれぞれ別のものであり、時間も別であること
・殺人事件が一定の間隔を置いて発生していること

なおシリアルキラーの被害者の数について補足しますと、殺害方法の多様化もあり、現在のFBIの定義では被害者数が3人以上であることとされています。

またFBIの定義では1日に4人以上、短時間内に2カ所以上で起きた殺人はシリアルキラーには該当しないと言われています。

エド・ゲインの生い立ち

エド・ゲインの本名はエドワード・セオドア・ゲインといい、彼の家族構成は両親と兄、エド・ゲインの4人でした。エド・ゲインは家族に恵まれませんでした。特にエド・ゲインが兄と共に母親から受けていた精神的虐待は、後のエド・ゲインの犯行に関わっているとみなされています。

酒乱で横暴だった父親

エド・ゲインの父親はアルコール依存症を患っていたうえに、仕事が長続きせず、横暴で妻や子供に暴力を奮うような人物でした。エド・ゲインの母親はそんな夫を軽蔑し、罵倒していました。

DV

出典: https://publicdomainq.net/images/201710/18s/publicdomainq-0014520apq.jpg

独善的で家族を支配することを望んだ母親

エド・ゲインの母親は独善的でヒステリックな女性で、狂信的とも言えるクリスチャンでした。母親はエド・ゲインと兄を溺愛していましたが、その愛情は歪んだものでした。

母親は世界はあらゆる悪に満ちている場所と信じて疑わず、息子達を外界に触れさせないよう画策していました。エド・ゲインと兄がまだ幼い頃、一家は街外れに農場を買い、そこへ移り住みます。息子達を汚れた外界と接触させないためだったと言われています。

狂暴

出典: https://publicdomainq.net/images/201703/07s/publicdomainq-0006672lih.jpg

母親は自分以外の女性を不浄な存在と言い切り、息子達が外の女性と交友関係を持つことを禁じただけではなく、同性であっても友人を持たせることもしませんでした。エド・ゲインが学校に通い始め、そこで知り合った子供と遊びたがると母親はヒステリックに怒鳴り散らし、その子供の両親を口汚く罵ったと言われています。

また母親は息子達に子供を作る以外での性行為は不徳と言い、特に男性器を全ての不徳の象徴と教え込みます。そしてその不徳の象徴に唾を吐きかけるよう強要したとも言われています。

母親の異常な行動はこれだけに止まらず、時には子供達に父親の死をも祈らせていたそうです。

押し付け

出典: https://publicdomainq.net/images/201711/02s/publicdomainq-0015031ynp.jpg

結果的にエド・ゲインは対人関係の築き方を知らずに成長することとなり、同級生からのちょっとしたからかいにも涙を見せるような弱弱しい子供となります。エド・ゲインは卑猥な話を聞くと逃げ出す一面がある一方で、母親の目を盗んでポルノ系統やホラー系統の雑誌を読んでいたとも言われています。

兄の不審死

母親を盲愛した弟と母親を疑問視した兄

エド・ゲインの父親が心臓発作で66歳亡くなった後、エド・ゲインの兄は農場を手伝い始めます。この頃から兄は母親を否定するようになります。兄は人前で「母は病気」と言い切ります。そしてエド・ゲインの「母親が全て」という状態を心配し、母親から離れるよう助言もしていたとのことです。

しかしそんな兄の言葉は母親を盲目的に愛するエド・ゲインの胸には響かず、エド・ゲインは兄を疎ましく感じるようになりました。

疑問を持つ

出典: https://publicdomainq.net/images/201806/04s/publicdomainq-0022785qji.jpg

なお捜索のために警察がエド・ゲインの自宅を訪れた時、彼の家の中はほとんどが足の踏み場もないほどに荒れた状態でしたが、母親の部屋だけはきれいにされたままだったと言われています。

部屋

出典: https://publicdomainq.net/images/201612/11s/publicdomainq-0003679nkn.jpg

遺体で見つかった兄

ある時のこと農場の近くで火災が起き、エド・ゲインと兄は消火のため現場に向かいます。無事に火は消し止められましたが、兄が消息不明となります。その後兄は見つかりますが、遺体となっての発見でした。兄の遺体は煤で黒く汚れてはいましたが、焼けてはおらず、警察は煙による窒息死と判断します。

しかし兄の頭部には打撲痕がありましたが、警察はその事実に疑問を感じつつも殺人事件の可能性は否定しました。エド・ゲインは「兄を消火の最中に見失った」と主張しながらも、兄の捜索隊を遺体のある場所まで誘導したと言われています。エド・ゲインはそのことを「偶然」と言っていたそうです。

証拠はありませんが、兄を殺害したのはエド・ゲインではないかと言われています。

火事

出典: https://publicdomainq.net/images/201708/31s/publicdomainq-0012819kem.jpg

母親の死から加速していくエド・ゲインの異常性

報われなかった思い

エド・ゲインはいつしか母親を崇高な存在とみなすようになっていました。

兄の死後は母と2人で暮らしていましたが、兄が亡くなった同じ年に母親が脳卒中で倒れます。エド・ゲインは献身的に介護し、そのおかげで母親はリハビリ可能なまでに回復します。

しかし1年後に母親は再度倒れ、回復できないままにこの世を去ります。献身的に尽くしたエド・ゲインに対しては、最後まで感謝の言葉もありませんでした。

悲しみ

出典: https://publicdomainq.net/images/201708/08s/publicdomainq-0012003lke.jpg

それにも関わらず、エド・ゲインは「母ほどすばらしい存在はなかった」と号泣していたとのことです。

最後まで母親への想いが報われなかった哀れみが募るエド・ゲインの姿です。

エド・ゲインの異常行動(閲覧注意)

エド・ゲインは母親の死後、墓場を訪れてはそこを掘り返して遺体を盗むようになりました。エド・ゲインは夜中に地元の墓場に赴いていたようです。1947年から1952年までの5年の間に、エド・ゲインは40回も墓場を荒らす行為をしました。

彼が盗んだ遺体は女性のみで、盗んだ遺体は解体して食べる、加工するなどの行動を繰り返します。

警戒

エド・ゲインが作り出していたもの

非常に過激な描写が含まれていますので、ご注意ください。

エド・ゲインは遺体を解体加工して、さまざまなものを作成していました。遺体の皮を貼った椅子や太鼓、頭蓋骨の食器などです。太鼓は人骨のばちで叩いていたとのことです。

また人面のマスクや乳房のついたボディースーツなども作り出していました。エド・ゲインは母親の極端に偏った教育のおかげで、自分の男性器を無くしたいという願望を持っていました。女性に成り代わりたいという願望も持っていたと言われています。

それらの願望をかなえるために、エド・ゲインは自らの男性器を切り取った女性器で包み、乳房のついたボディースーツを身に着けて、人気のない真夜中に農場を徘徊することもしていたそうです。

そして遺体の皮膚で作られた入れ物や遺体の唇で作った日よけ、遺体の肉で作った靴下があり、萎びた人間の頭部が並べられていたと言われています。さらに驚くことにこの頭部や入れ物を、エド・ゲインは預かった子供たちに見せていたそうです。子供たちは第二次世界大戦に出向いた親戚から送られた物と聞かされていたとのことです。

エド・ゲインが直接手を下したことで全てが明るみに

エド・ゲインの所業は、彼が逮捕されたことで明るみに出ます。

エド・ゲインの自宅近くに住む雑貨屋を営んでいた女性が行方不明となり、最後に目撃された際にエド・ゲインが一緒にいたことと、エド・ゲイン当ての商品の領収書が見つかったことから警察はエド・ゲインを逮捕しました。

警察がエド・ゲインの自宅を捜索したところ、先に述べた物だけでなく、被害者の首なし遺体が吊るされていたと言われています。また別に行方不明となっていた女性の遺体の一部も発見されることとなりました。

逮捕

出典: https://publicdomainq.net/images/201703/02s/publicdomainq-0006495nsu.jpg

子どもに好かれ人から信頼されていたエド・ゲイン

裏では身の毛がよだつ所業を繰り返していたエド・ゲインですが、表の顔は好人物そのものでした。

エド・ゲインは兄が農場を手伝い始めた頃から、兄と共に便利屋のような仕事を行っていました。エド・ゲインはしばしば隣人の子供を預かって面倒を見ることもしていました。エド・ゲインは子守を嫌がらず、子供達との触れ合いを楽しんでいたと言われています。また子供達も、エド・ゲインを好いていたと言われています。

エド・ゲインは母親を失ってからは農場に住んでいましたが、引きこもりがちの生活を送っていたとのことです。それでも頼まれると嫌な顔1つ見せずに手伝いをし、子守も引き受け、社会活動にも参加していました。そのため周囲の人は「変わってはいるが、良い人」とエド・ゲインを好意的に受け入れていたそうです。

信頼

出典: https://publicdomainq.net/images/201709/03s/publicdomainq-0012941cjo.jpg

エド・ゲインのその後とエド・ゲインの影響を受けた作品

裁判後に病院へ

エド・ゲインは「回復の見込みがない精神病」と診断されて、事件に対しての責任能力はないとして精神病院へ閉じ込められます。この処置は当然のことながら、多くの人の反対や怒りを買います。またエド・ゲインの自宅は放火の疑いがある火事で消失しました。エド・ゲイン本人はこの火事のことを聞かされても、肩をすくめて見せただけと言われています。

エド・ゲインは呼吸不全で死亡するまで精神病院で過ごしました。死後は彼の母親の墓の隣に墓石を立てて埋められましたが、度々墓石を削るなどの荒らしにあうことになります。

病院

出典: https://publicdomainq.net/images/201809/06s/publicdomainq-0026025kex.jpg

有名な作品のモデルとなったエド・ゲイン

エド・ゲインはさまざまな作品に影響を与え、作品中の人物のモデルともなっています。以下にエド・ゲインがモデルとなっている人物が登場する作品を紹介します。
・「悪魔のいけにえ」(トビー・フーバー監督の映画)
・「サイコ」(アルフレッド・ヒッチコック監督の映画)
・「羊たちの沈黙」(トマス・ハリス氏の小説)
・「Fate/zero」(虚淵玄氏のライトノベル)
・「ゴールデンカムイ」(野田サトル氏の漫画)

作品

出典: https://publicdomainq.net/images/201809/06s/publicdomainq-0026008vxm.jpg

まとめ

おぞましい行動を繰り返す反面、人からの頼まれごとを断らず子供達を可愛がっていたエド・ゲインは、親からまともな愛情を受けてさえいれば良い夫良い父親になることができたのかもしれません。エド・ゲインの罪の元凶となったものは、母親の歪んだ愛情によるものとみなすことができるでしょう。

エド・ゲインは母親に似た体を持つ女性の遺体ばかりを求めていたと言われています。許し難い行為を繰り返した人物ではありますが、どこか哀れみを感じさせる犯罪者でもあります。

家族

出典: https://publicdomainq.net/images/201808/20s/publicdomainq-0025439kjz.jpg

関連するまとめ

Original
この記事のライター
マイマイツムリ
知は力なり。記事を読んでくだる皆様のお役に立てますよう、日々精進して参ります。

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ