クルド人最強部隊「ペシュメルガ」とは?女性兵士もいる?
最強のクルド人部隊とも言われるペシュメルガには、女性兵士もいると言います。自国の建立のため、子供がいる女性まで兵士として駆り出されるクルド人部隊「ペシュメルガ」です。戦争に参加することでしか他国に認められないのは、ある意味悲劇とも言えますね。
目次
クルド人最強部隊「ペシュメルガ」とは?
クルド人の中でも強い部隊として知られています。
クルド人の最強部隊とされている「ペシュメルガ」とは、イラク北部のクルド自治政府の治安部隊のことを指します。
ペシュメルガの名前の由来は「死と対峙する者」のことを指します。
名前の通り、屈強な部隊で、強力な装備だけでなく、女性兵士もいたりと、とにかく強い部隊であると噂されています。
兵士の数はおよそですが、20万以上いると言われ、クルド地帯を守る治安部隊として、なくてはならない部隊とも言えます。
元々は、クルドの独立を目指して編成されたペシュメルガですが、内戦で分裂したこともあるそう。
2003年のイラク戦争でも活躍し、米国を支援しました。
そして、ペシュメルガの活躍により、当時イラクの大統領だったフセイン政権を打倒したんですね。
以下に、クルド人最強部隊であるペシュメルガについて、簡単にまとめてみました。
イスラム教では女の人に殺されると地獄に落ちるという教えがあるから、ISの人たちを地獄に落とすためにクルド人女性部隊なる部隊が結成され、成果を上げているそうです。
リアルスナイパーウルフじゃないですか
— 悪魔博士 (@see_in_sea) October 25, 2017
クルド人とは、どんな民族?
美人女性が多いですね。
クルド人は、最強部隊とも言われる「ペシュメルガ」の様相とは裏腹に、普段は温厚そうな民族でもありますね。
イスラム国と同様に「国家の樹立」を目指しているそうですが、クルド人の国家というのがないようですので、戦争の時に成果を上げ、名前を売って、国家を樹立しようとしているのかも知れません。
クルド人の人口は、およそ3000万人と言われています。
言語は、もちろん!クルド語です。
公用語もあると思いますが、基本的にはクルド語を話しているみたい。
また、クルド人の8割は、イスラム教を信仰しており、スンニ派と呼ばれることも。
ただ、イスラム教を信仰していると言っても、かなり奔放な民族で、お酒なども普通に飲みますし、ある意味世俗的とも言えますね。
クルド人自治区として認められてはいるものの、独立した国としては認められていません。
戦闘の参加は、自国の建立が最終目的とも言われ、交渉の道具としても使っているようです。
こんにちは、戦場カメラマンの渡部陽一です。中東イラク情勢。過激派組織イスラム国壊滅のあとは、イラク国内でのイスラム教シーア派、スンニ派、そしてクルド地域政府による衝突の兆候。イラクで繰り返されてきた内戦の構図が再び浮かび上がっています。
— 渡部陽一 (@yoichiomar) October 17, 2017
クルド人の性格や生活は?
クルド人像とは?
クルド人は山岳地帯に住む遊牧民です。
「トルコ」「イラク北部」「イラン北西部」「シリア北東部」「中東」にまたがる範囲に広く住んでおり、人口は2500万~3000万ほどで、主に自治区に住んでいます。
国家を持たず、中東に多く存在しているのがクルド人とも言えます。
クルド人像と言えば、犬や猫が嫌いで、小さい部族で構成されている他、部族間の確執が多いなどの特徴があります。
また、独特の音楽を持っていたり、美人女性が多かったり、トルコ人とは仲が悪かったりなどの特徴もありますが、基本的には遊牧民的な温厚な性格の人が多いそうです。
画像では、果敢に戦うクルド人部隊からは、ちょっと想像がつかないかもしれないですが、一般的なクルド人像は、上記のとおりです。
自国を持たないというのがクルド人のネックになっているようですが、日本みたいに国を持っていても、戦争に参加できない民族もいるんですよね。
もちろん!参加できない方が良いことなんですが、クルド人部隊が国を持つことを目的に戦っているのを見ると、戦いでしか意思を表示出来ないのは、何だか可哀想な気もしますね。
日本も同じ立場だったらと思うと、女性すら戦闘に参加して命を落とす危険があるのは、家族からすれば、耐えられない悲劇だと思います。
ダーイシュ(IS/ISIS)と戦うクルド人戦闘部隊ペシュメルガ(死に立ち向かう者)の女性兵士。ダーイシュの間では女性に殺されると天国へ行けないと信じられており、恐怖の対象となっている。彼女たちはもしもの時は自決する覚悟を持っている。 pic.twitter.com/jCYWR7k1xy
— Eri-tea(talk to me) (@erika_pbw) June 16, 2016
クルド人最強部隊「ペシュメルガ」の意味は?
強い兵士が揃っていると言います。
クルド人部隊「ペシュメルガ」には名前に怖い意味が…
クルド人の最強部隊とされる「ペシュメルガ」ですが、前述もしましたが、簡単に言ってしまうと、クルド人で組織された戦闘部隊のことです。
ペシュメルガの名前の由来には「死への直行人」という意味もあり、日本においても、世界大戦中のいわゆる「特攻兵」がこれに近いです。
日本の特攻兵と共通するのは、国を守りたいという気持ち、そして、そのためなら、命を投げ出しても惜しくはないと思っている所ですね。
ペシュメルガの兵士のおよその数は、20万人を超えるとも言われ、かなりの大規模の編隊でもあります。
一国の軍隊に匹敵するとも言われる、クルド人の最強部隊「ペシュメルガ」は、自国の建立のため、今もイラクで戦闘に参加してます。
イラクのクルディスタン地域首都ヘウレル #Erbil でペシュメルガとイランが支援するテロ組織人民動員軍の激しい衝突が発生した。
— 日本人が知らない中東情勢@クルディスタン (@newsfromworld15) October 20, 2017
ペシュメルガ #Peshmerga 司令官はイランのテロ組織の攻勢を打ち破ったと発表。ハンヴィーはじめ多数の軍用車が破壊された。 pic.twitter.com/2NqSkuqmWl
クルド人部隊「ペシュメルガ」が最強と言われる理由①
クルド人部隊が最強と言われる理由は?
クルド人部隊「ペシュメルガ」は強いとされているのには理由があります。
自治区で編成されている兵士に過ぎないのに、最強と言われるのは3つの理由があるんです。
国でなくても強いクルド人部隊は、決して侮ることの出来ない兵士でもあるんです。
では、ペシュメルガが強いと言われる背景はと言いますと。
戦争の最先端を行く、最強の装備をしているからとも言われます。
自治区でありながら、最強装備を使えるのは、ヨーロッパなどの国から支援を受けているから。
ちなみに、主な武器の支援先は、ドイツと言われています。
対イスラム国の有志連合の空爆に対しても、積極的に名乗りをあげているクルド人部隊は、自国の建立のために、今日も最前線で戦っていることでしょう。
動画で見ても、クルド人部隊の兵士の力は大きいと言えます。
対イスラムの最終防御システムと言っても良いと思います。
クルド人部隊「ペシュメルガ」が最強と言われる理由②
クルド人によるクルド自治国のための治安維持隊
クルド人の部隊「ペシュメルガ」が強いと言われる理由は、山岳地帯などの地形を利用した戦闘が得意だからだとも言われています。
クルド人は、山岳地帯の戦闘が得意で、多分クルド人は幼い頃から、山岳地帯で暮らすことが多いからだと思われます。
平地で戦うのとは違い、足場も悪く、移動するのが困難な場所でこそ、クルド人部隊は力を発揮します。
クルド人の山岳地帯での戦闘は、経験も豊富なクルド人ならではの戦闘が展開されており、クルド人がいることで、有利な展開に持っていくことも可能なんだとか。
日本と同じように、山岳地帯が多い場所で済むクルド人にとって、山岳地帯は自分の家の庭のようなものなんでしょうね。
イラク戦争においても、アメリカと同盟を結んだクルド人部隊もまた、山岳地帯で威力を発揮したようです。
フセイン政権を倒したのは、一応アメリカといことになってはいますが、実際の所は陰の立役者として、クルド人部隊がいたのは、案外知られてはいません。
イラク戦争の動画を見ても、クルド人部隊の動きは迅速です。
クルド人部隊「ペシュメルガ」が最強と言われる理由③
クルド人部隊の動画は一見の価値あり!
クルド人部隊「ペシュメルガ」が最強と言われる最後の理由は、女性の兵士が多いと言うことも挙げられます。
まだ未婚の女性はもちろん、子供がいる女性すら、兵士として駆り出されます。
というのも、クルド人は、イスラム教を信仰しているため、男尊女卑の風習も根強いんですね。
そんな中、女性の兵士がいるクルド人部隊は、それを逆手に取って、女性の兵士を多くしています。
簡単に説明すると、イスラム圏の国々では、男性に殺されるよりも女性に殺される方が「恥を越えた屈辱を意味する」とも言われているからです。
女性に殺されることが不名誉なイスラム国家において、女性の兵士がいるというだけでも、戦意を失することが出来るんですね。
イスラム国にとって、クルド人の女性部隊に倒されることほど、不名誉な物はありません。
ですので、クルド人部隊には女性兵士も多いのです。
女性に負けるわけにはいかないからと、攻撃がおよび腰になることもあり、戦意を喪失させるのにも、クルド人部隊の女性兵士は有効的なんですね。
動画を見ても、女性兵士は男性兵士顔負けの戦いぶりですね。
クルド人部隊には志願した女性だけの隊があり、支援などではなく男性兵士と共に前線に出てイスラム国と戦う。これはイスラム国の兵士が敵側の女性兵士を宗教上の理由で酷く恐れるため。それを逆手に取ったペシュメルガ女性部隊。彼女独特の雄叫びを聞くとイスラム国兵士は逃げ出す程だと言われている。
— ラグーン (@Rougadyn) December 30, 2016
クルド人部隊「ペシュメルガ」が有志連合に入れない理由
戦っても戦っても有志連合に招待されない理由とは?
クルド人部隊「ペシュメルガ」ですが、どんなに精力的に戦ったとしても、有志連合に招待されることはないと言います。
それは何故かと言いますと、自治区であり、自治国でないことが関係していると言います。
国ではなく自治区なので、戦闘にどれだけ参加しても、クルド人部隊が認められることはないんです。
国だろうと自治区だろうと、人間である以上同等に扱われるべきなのに、単に自国を持っていないからとの理由だけで、有志連合に招待されないクルド人部隊が、自国建立に拘る理由がわかりますね。
有志連合に招待するということは、クルド人の自治区を国として認めることなります。
それにアメリカが難色を示した感じですね。
というのも、他にも戦争に参加している地域が多いなか、クルド人部隊にだけ、国の建立を認めてしまうと、「なぜ、あの国だけが!」と不満が広がったり、新たな戦争が起こることを恐れているんですね。
ですので、クルド人は自国の建立のためにも、ある程度の実績を積む必要があると考え、戦争に意欲的に参加しているわけです。
女性もまた、国のために戦っています。
動画で見ても、クルド人部隊が強いのは、ある意味背水の陣を敷いているからかも知れないですね。
クルド人部隊「ペシュメルガ」が生まれた理由?
フセインに迫害を受けていたクルド人
クルド人部隊は、必要に迫られてだったのかも?
イラクには、トルコ人の次に多く住んでいたのがクルド人ということもあり、当時の大統領フセインに迫害を受けていたと言います。
特にイランとイラクの戦争時代には、敵国に味方したとの疑いがかけられ、フセインがクルド人に対して、当時禁止されていた科学兵器を用いたことでも、話題になりました。
ハラブジャ事件と呼ばれるこの事件だけでも、フセイン大統領の悪い所が浮かび上がりますね。
ただ、この事件の首謀者は、実はイラン軍とも言われていて、真偽のほどは定かではありません。
動画などでは迫害の時代の動画が残っていませんでしたが、迫害を受けていたのは事実のようです。
日本でも、戦争時代当時の首相によって、戦争が激化したこともあります。
首相とか大統領は、権限を持つとダメという良い例だと思います。
もしかしたら、クルド人部隊が生まれた理由は、迫害の歴史があったからかも知れないですね。
今クルド人が戦っているのは、自国を建立するためですが、早くクルド人に平和な生活が戻ってくるようにと願います。
クルド人国家独立させてやりゃあええねん。国際社会が反対とか、これまで散々迫害しきた連中が何言ってるんだか
— repunkur (@repnkr) September 23, 2017
クルド人部隊「ペシュメルガ」がイスラム国と対立している理由は?
クルド人部隊がイスラム国と対立している理由とは?
クルド人部隊「ペシュメルガ」がイスラム国と対立しているのには、ある理由があります。
それは、ISがアルカイダ組織だからです。
もっと言えば、ISがスンニ派以外の部族などに対して、改宗を強要したり、税の支払いを求めたりしたことで、その矛先がクルド人にも向かったからというのが主な理由です。
ISはイスラム教を信仰しているので、女性に殺されることを恐れていると前述しましたが、女性に殺されるだけで、地獄に落ちてしまうと本気で信じ切っているため、逆にクルド人部隊の女性部隊が恐怖なんですね。
もし自分が戦いで命を落とす時に、女性兵士の銃弾に当たってしまったことが原因だとしたら…
それがISにも恐怖なんだそうです。
元々は、ISから仕掛けられて始まった戦闘ですが、クルド人は自国の建立のためにも、ISとは関係ない所で、もしかしたら戦う意味を見出しているのかも知れません。
とは言え、ISは見過ごせない団体です。
日本でも、捕虜が殺されてしまい、ネットなどに動画などが載りましたが、日本人であろうと何人であろうと、交渉の道具で殺すなんて、もってのほかですね。
戦いに参加した者が命を落とすならまだしも、関係ない民間人が殺されたわけですから。
クルド人部隊「ペシュメルガ」が、ISと対立しているのは、宗教戦争のようでもあり、自国のためとも言えそうですね。
イラクではイラク軍とクルド人民兵組織ペシュメルガとの衝突。思い出すべきは、ペシュメルガに対してアメリカが対IS戦力として武器供与をしていたということ。彼らは自分たちが戦ったんだからISを追い出したあとは自分たちのものにすると言うのは当然だが、それではイラクの治安は守れない。
— 堀井とき (@toki_holy) October 25, 2017
まとめ:クルド人最強部隊「ペシュメルガ」について
全ては自国建立のためと言っても良い、クルド人部隊の活躍。
このように戦闘で活躍し成果を上げているクルド人部隊なのに、何故このクルド人の国を作らせないのでしょうか?
世界各国が反対する理由が分かりません。
考えてみると、女性が参加することで相手の意欲をそぐにしても、女性は子供を産んだ後も、兵士として駆り出されるわけです。
国の建立も大切ですが、家族を失うかもしれないとしたら、そちらの方が大切なのでは?と思います。
戦争は、いつの世も悲劇しか産まないのですね。