鬼畜ライター"村崎百郎"とは?悪趣味ブーム先駆者の死に方が悲惨

90年代から2000年代前半、悪魔的なカリスマ性で人々を魅了し、未だカルト的な人気を誇る“鬼畜・電波系ライター村崎百郎”。悪趣味ブームの立役者の壮絶で鬼畜な人生。異常者に刺殺された凄惨な最期とは? 村崎百郎は自分の死を予言していた?稀代のライターの真実に迫る

鬼畜ライター"村崎百郎"とは?悪趣味ブーム先駆者の死に方が悲惨のイメージ

目次

  1. 1鬼畜と電波体質を自称したライター、村崎百郎という男
  2. 2壮絶な出オチ。彼は死んでいる。鬼畜電波ライター村崎百郎の最期
  3. 3村崎百郎の本と鬼畜系と電波系と
  4. 4ゲス電波系と電波エリートとかいうパワーワード
  5. 5悪趣味の極み!鬼畜電波な村崎百郎のライフワーク、『ゴミ漁り』
  6. 6ア〇ル大好き!村崎百郎
  7. 7内縁の妻、漫画家森園みるくとライター村崎百郎の出会い
  8. 8事件の日、犯人に殺されるまでの数時間の空白
  9. 9鬼畜電波系ライター村崎百郎を殺した犯人のその後
  10. 10『まぼろし博覧会』と「村崎百郎館」
  11. 11最期……いえ最後に。

鬼畜と電波体質を自称したライター、村崎百郎という男

出典: https://twitter.com


鬼畜電波ライター村崎百郎のシンボルマーク

電波で鬼畜なライター、村崎百郎

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鬼畜電波ライター村崎百郎の本、代表作の一冊
村崎百郎(本名:黒田一郎)というフリーライターを知っているだろうか。
90年代から2000年代前半、鬼畜系と電波系という言葉を世間に根付かせ、悪趣味ブームを巻き起こし一世を風靡した、教祖的な男である。
筆者も彼の強烈な魅力に未だ心酔している一人である。
村崎百郎の短い一生の内に残されたライターとしての文章、原作を手掛けた漫画の、その悪魔的筆致の生む読後感は、質の悪い麻薬のような感覚は一回ハマってしまったらきっともう抜け出せないだろう。
今回は村崎百郎の褪せる事のない悪魔的な魅力に迫り、布教したいと思う。
以下はWikipediaからの引用。

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鬼畜電波ライター村崎百郎の存在の初出となった『月刊漫画ガロ』1993年10月号。この本から刺殺されるまで約17年間、伝説は駆け抜けた。


『月刊漫画ガロ』1993年10月号の特集「夜、因果者の夜」で特殊漫画家の根本敬によるゴミ漁りのインタビューで「村崎百郎」としてメディアに初登場。その後、世紀末の鬼畜ブーム・悪趣味ブームにおいて「すかしきった日本の文化を下品のどん底に叩き堕とす」ことを目的に1995年より「鬼畜系」を名乗り、この世の腐敗に加速をかけるべく「卑怯&卑劣」をモットーに日本一ゲスで下品なライター活動を始める[1]。 ゴミ漁りのノウハウを詳細に解説した『鬼畜のススメ』(データハウス)や自身の電波体験を綴った『電波系』(太田出版)といった著書を世に送り出し、1990年代から2000年代にかけて活動した[2][3]。 ペンネームの「村崎百郎」は本名の「黒田一郎」をもじったもので、「村崎」はキチガイ色の「紫」に由来し、「百郎」は本名の「一郎」から鬼畜度を百倍にして付けたという[4]。


 筆者が彼を知ったのは’96年頃、高校生のうら若き乙女の頃だった(こんな乙女は嫌だ)。

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鬼畜電波ライター村崎百郎が連載を持っていた雑誌の一つ『危ない1号』の写真。
筆者が若い頃に友達に貸したまま返ってこなかった本という情報はいらないにしても、アマゾンにまだ在庫がありました。

壮絶な出オチ。彼は死んでいる。鬼畜電波ライター村崎百郎の最期

鬼畜電波ライター村崎百郎を殺した、鬼畜生にも劣る精神異常者

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2chは現在5chな匿名掲示板。
夕飯のおかずからハッキングまで……と言われていたとはいえ、情報が落ちていすぎやしませんかねえ……?
刺殺された直後のニュース画像。
フリーライター村崎百郎(本名:黒田一郎)という悪魔的な魅力に迫る前に、非常に残念なお知らせがある。
タイトルにもあるように、村崎百郎はもう死んでいるのだ。
2010年7月23日、彼は死んだ。
刺殺(さ)し殺されたのだ。
当時速報に近い形でニュースが流れてきた事を憶えている。非常に悲しかった。

彼を殺した犯人は、自称読者の32歳の男が村崎百郎の自宅に押し入り、身体を48ヶ所も刺殺した。
犯人は精神鑑定の結果、統合失調症を患っており、事件以前も通院中であった。
内縁の妻である森園みるくさんは、外食のため留守にしており難を逃れていた。
その刺殺事件に関して奇妙ないくつも証言があるが、それは後述とする。

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村崎百郎の本ではありませんが、データハウスと並んで怪しいムックを出している宝島社。

村崎百郎の本と鬼畜系と電波系と

鬼畜系電波ライター村崎百郎という男

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鬼畜電波ライター村崎百郎の本。これも信者の間ではマストな一冊(多分)
自らを電波系鬼畜ライターを自称する彼は、生まれつき電波が受信できる体質だったらしい。
もしかしたら彼も統合失調症とまではいかずとも、いわゆる“統合失調型パーソナリティ障害”だったのかもしれない。
独特な価値観とルールの中で生きており、それが彼の魅力となったのだろう。
霊感も強く、日常的に霊を見ていたという証言がある。
 

鬼畜電波ライター村崎百郎の肖像

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妻である森園みるくさんの目を通すと鬼畜電波ライター村崎百郎はこういう風に見えるらしい。
鬼畜電波ライター村崎百郎(本名:黒田一郎)は生前メディアにほとんど顔出しする事はなく、素顔を映した写真や画像は少ない。
その代わり彼の画像として有名なのは、一つ目の黒頭巾と黒マント姿だった。
対談の画像や著者近影の画像もすべてこの姿。
顔は見えずとも、体重100kg越えとされる巨漢の怪しげな黒装束姿はまさに圧巻であった。
ただし、死後に内縁の妻であった森園みるくの著作漫画『私の夫はある日突然殺された』内で似顔絵が描かれている。

ゲス電波系と電波エリートとかいうパワーワード

村崎百郎は電波エリート?


鬼畜電波ライター村崎百郎が受信してたのは間違いなくWi-Fiではないですが。
オレは生まれつき幻聴や幻覚を受信する電波体質だ! と主張する村崎百郎は、電波の受信力が強いだけでなく霊感も強くて、それもあってか宗教に強い関心を示して神秘主義者的一面を持っていた。
しかし彼から言わせると、神秘主義者はすべからく電波を受けた電波エリートらしい。

“オレが思いつくままに名前をあげると、古いところではスウェーデンボルグ、近代だとブラヴァッキー夫人やルドルフ・シュタイナーやグルジェフといった人たち、みんなみんな電波受けてますね。”

――村崎百郎の本『電波系』からの抜粋

キリストやモーセ、ダビデなどの歴史的人物は“歴史上の電波偉人”とした。
彼曰く、『処女懐胎』とかいう生物や人間のイトナミを無視した奇跡自体、間違いなく電波によってもたらされてる、とした。
そうのたまう村崎百郎の言はまさに“電波エリート”そのものだ。
 

事件前に語られていた、電波エリート最大の予言

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これも村崎百郎の本とは無関係ですが、画像のネタだけで引っ張ってきました。映画化された作品らしいです。きっとゲスとも下品とも無関係だと思いますが、予言とか村崎百郎基準では電波ですね。この機会に、写真をどうぞ見て下さい。
電波エリートの彼は様々な電波を受信し、予言じみた発言も多かった。
村崎百郎最大の予言は、やはり自分の死に関する予言だろう。
彼は死の一週間前に『オレはこの部屋でキ○ガイに包丁で殺される』と犯人像も克明に語っていたそうだ。
誰もがそんな事は現実になって欲しくないと思っていたし、まさかと一笑に付していたが、残念な事に現実となってしまう。
余談だが、筆者も何故か『こんな事を語り書いている村崎百郎は精神異常者に刺殺されて殺されて死ぬ』と確信めいた予感をずっと抱いていたので、彼の訃報を聞いた時は、悲しいのと同時に、やっぱり……という気持ちも強かった。
こんな事を考えていた筆者も、もしかしたら“電波エリート”だったのかも? しれない。

悪趣味の極み!鬼畜電波な村崎百郎のライフワーク、『ゴミ漁り』

最低!ゴミ漁りをムーブメントに

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鬼畜電波ライター村崎百郎の没後に出版された追悼本の一つの画像。未だ追悼を謳う書籍は増え続けている。伝説は終わらないのだ……
今となっては、後ろ暗く下品でゲスな情報収集の定番とされる『ゴミ漁り』だが、これらを世に広めたのは村崎百郎(本名:黒田一郎)である。
『月刊漫画ガロ』の特集「夜、因果者の夜」を通して、彼が世間から注目されるキッカケでもある。

彼は様々な雑誌などの書籍を通して執拗にその魅力を語っていた。
村崎百郎の行う『ゴミ漁り』とは、気になった人(主に女性)の出すゴミを回収して、捨てられた生活ゴミから対象の情報を収集し、その人と成りを人知れず暴いていくものだ。
彼曰く、2、3ヶ月もゴミ収集していると、電話番号や住所をはじめとした個人情報、果ては食生活から彼女の生理周期まで把握できるようだ。

「お前はオレの事知らないだろうけど、オレはお前の事なんでも知っている」と優越感に入るという、ただのストーカーでしかなく、悪趣味極まりない仄暗い愉しみである。
女性である筆者からしても気持ち悪い事この上ないのだが、ファンとして村崎百郎の行いをフォローさせてもらうと、彼の主義として情報収集をしている事を対象には絶対伝えたりもしないし、知られてはならないとしている事をお伝えしておきたい。

“踊り子へのおさわりは禁止”なのである。
ともあれ自分がこういった変態の注目を浴びて対象になりたくない方は、無防備なゴミ出しをしないように自衛していただきたい。

なお、現在はこれらの行為は迷惑行為防止条例やストーカー規制法などの法律に触れるため、見つかった場合は高額な慰謝料の支払いとブタ箱行きをセットで食らう可能性が高いので、良い子のみんなは真似してはいけないよ! と一応言っておく。
 

ゴミ漁りをすると触れてしまう法律一覧


ゴミ漁り、ダメ絶対……と言い切れない鬼畜電波ライター村崎百郎の信者の心中は複雑。
村崎百郎という男を語る上で野暮かもしれないが、念のため『ゴミ漁り』のリスクとして、
『ゴミ漁り』行為が抵触するであろう法律をいくつか貼っておこうと思う。

●建造物侵入罪、住居侵入罪
●プライバシーの侵害
●窃盗罪・占有物離脱横領罪…etc.

そもそも資格を持っていない人の資源ゴミ漁りは条例違反でもある。
実のところ『ゴミ漁り』行為自体は合法だけど、上記の条例や法律の通り実質犯罪なので高確率で捕まると言う事。

やっても良いけど、自己責任です。自己責任。おすすめは絶対しません。
村崎百郎の本に書いてある事は村崎百郎だから成しえたと身の程を知って自重しましょう。
なお何の事件が起きても当然ながら筆者は無関係です。

ア〇ル大好き!村崎百郎

村崎百郎といえばア〇ル

村崎百郎(本名:黒田一郎)と言えば鬼畜と電波だが、もうひとつ外してはいけない要素がある。
『ア〇ル』と『ア〇ルセッ〇ス』と『ス〇トロ』だ。

村崎百郎の本や対談の話題で『ゴミ漁り』と並んで語っていたのがア〇ルとア〇ルセッ〇スへの愛だった。

当時十代の少女が読むような内容ではないとは思うが、色んな意味でドキドキしながら読んでいた、自粛(何を)。
 


危ない28号に掲載された鬼畜電波ライター村崎百郎原作、森園みるく作画の漫画

内縁の妻、漫画家森園みるくとライター村崎百郎の出会い

森園みるくの漫画の原作者としての村崎百郎

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鬼畜電波ライター村崎百郎原作、森園みるく作画の漫画で筆者が特に好きな作品の写真。
レディースコミック作家としてすでに有名だった森園みるくと出会った鬼畜電波ライター村崎百郎(本名:黒田一郎)。2人が同居を開始してからは彼女の漫画の原作を一手に引き受けていた。
ふたりの仲睦まじさは業界でも有名で、森園みるくも彼について、”大の猫好き”、“本があれば満足な優しい夫”と語っており、鬼畜な男の威厳が形無しだ。
それとと同時に“どこかから来る電波とよく会話していた”とも語っているので、鬼畜はともかく“電波エリート”っぷりは健在だったようだ。


猫や小動物、子供好きでも有名だったが、『実はイイ人』呼ばわりされるのは嫌だった模様。
ものすごい絵面の写真だ。

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鬼畜電波ライター村崎百郎の本。彼の子供好きはガチ。

事件の日、犯人に殺されるまでの数時間の空白

悲惨で凄惨な絶筆の瞬間

出典: http://renta.papy.co.jp


写真画像17:鬼畜電波ライター村崎百郎を偲ぶ、森園みるくの漫画
漫画家森園みるくという妻を得て、創作活動も順調だった鬼畜電波ライター村崎百郎(本名:黒田一郎)ったが、電波エリートである彼には、安定とか穏やかな、などという生ぬるい日々は許されなかったらしい。

2010年7月23日午後5時頃、精神に異常をきたした犯人によってめった刺しにされ、享年49歳で人生の幕を閉じた。

彼の死後、残された森園みるくが2017年に発表した漫画「私の夫はある日突然殺された」によると、犯人に押し入られて殺される事件の当日、切羽詰まった様子で締め切りを過ぎた原稿を執筆している彼を気遣って一人外食に出ていたため、事件に巻き込まれる事は無かった。
普段一緒に外食していたのに、なぜかこの日だけ一人で出かけてしまったそうだ。
事件当時の事を述懐して、「もしかしたら殺されるのが分かっていて私だけ逃がしてくれたのかもしれない」と語っていた。

漫画「私の夫はある日突然殺された」は、村崎百郎の死後不思議な霊現象に見舞われた森園みるくが村崎百郎をしのんで書いたエッセイ漫画である。

鬼畜電波系ライター村崎百郎を殺した犯人のその後

村崎百郎を伝説にした、予言の男

出典: https://twitter.com


2017年に発行された実話ナックルズの記事で鬼畜電波ライター村崎百郎の死に関するルポルタージュの写真
犯人は先に鬼畜電波ライター村崎百郎(本名:黒田一郎)と親交が深かった特殊漫画家の根本敬を殺しに向かったが、不在だったため村崎百郎に標的を変更して、それを遂げた。
村崎百郎が予言した「キチ○イ」はその後、自ら自首した後に精神鑑定で統合失調と診断され、不起訴になっている。

もしかしたら犯人である予言の男は『村崎百郎という伝説』を完成させるために用意された、予め定められた運命の一つに過ぎなかったのかもしれない。
少なくとも、筆者の中では伝説であり、もはや神話となっている。
生身の肉体を捨てて姿を隠した今もその存在感は薄れず、どこかから「すかしきった日本の文化を下品のどん底に叩き堕とす」ためにゲス電波を放ち続けている……そんな気がしてならない。

『まぼろし博覧会』と「村崎百郎館」

出典: http://www.menscyzo.com


この鬼畜電波ライター村崎百郎の人形は、まぼろし博覧会の写真左の村崎百郎館に設置されているらしい。

鬼畜電波ライター村崎百郎よ永遠に……!


2014年4月よりデータハウスの鵜野義嗣社長によって運営されている、神奈川県伊東市にある博物館『まぼろし博覧会』の中に鬼畜電波系ライター村崎百郎の没後に彼を慕う人々によって「村崎百郎館」が作られた。
ゴミ集めをライフワークの一つとしていた鬼畜電波ライター村崎百郎(本名:黒田一郎)が、生前集めたゴミを始めとした彼の遺品が数多く展示されているので、興味ある方は是非訪れてみてほしい。
まぼろし博覧会のサイトは以下。
 

まぼろし博覧会 | 静岡県伊東市ニューカルチャーの聖地

出典: https://twitter.com


村崎百郎館が開館した記念に森園みるくが描いたイラスト

最期……いえ最後に。

鬼畜電波ライター村崎百郎への愛を叫ぶ

いかがだったでしょうか? 
奥深くも深淵しかない鬼畜電波ライター村崎百郎の世界。
ここに書いたような事は信者にとっては初歩の初歩のような内容ばかりです。
もし興味を持ったら……いや、興味を持たないはずがないと思いますが(暴論)
彼の魅力はこんなものではありません。

予言の男に刺殺されるという凄惨な彼の死を含めて、ワールドは現在進行形で深度を増しています。
ぜひ、鬼畜電波ライター村崎百郎の本へ飛び込んでみてください。
 

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