北海道「常紋トンネル」とは?心霊スポットとなった100年前の事件
常紋トンネルをご存知ですか?現在では心霊スポットにもなっているという常紋トンネル。その理由は100年前に起きた事件なのだとか。いったい常紋トンネルでどんな事件が起きたのでしょうか。そして気になる心霊現象の内容とは?常紋トンネルへの行き方もご紹介します。
目次
常紋トンネルの場所はどこ?
常紋トンネルはどこにある?
心霊現象があると言われている常紋トンネル。
日本でもっともヤバイ!と言われている心霊スポットでもあります。
なんでも、ほかの心霊スポットとは比べ物にならないくらい、遊び半分で決して行ってはいけない場所とも言われているのが常紋トンネル。
なぜこんなに常紋トンネルは、心霊スポットとして有名なのでしょうか。
心霊写真も多く撮影できると言われている常紋トンネルですが、心霊写真を撮る以前に、心霊現象が怖すぎるとまで言われているのです。
そんな常紋トンネルは、北海道にあるようです。
現在でも電車が通る常紋トンネル
常紋トンネルを通っているのは、正確に言えば「電車」ではなく「列車」なのだそう。
電気で動いていないのです。
そのような理由もあり、実はこの沿線は電車好きには人気の沿線となっているようです。
たとえ心霊現象が起きようとも、心霊写真が撮れようとも、鉄道ファンには関係ないのかもしれませんね。
そんな場所に、常紋トンネルは存在しています。
常紋トンネルで起きる心霊現象とは
どんな心霊現象が?
では、常紋トンネルではどのような心霊現象が目撃されているのでしょうか。
心霊写真が撮れるとも言われる常紋トンネル。
この心霊現象を多く目撃するのは、運転手さんなのだそうです。
運転手さんが列車を運転しているとき、常紋トンネルの中に頭から血を流した男性の姿を目撃するのだそう。
驚いて急ブレーキをかける運転手さん。
しかし間に合わない!!
轢いてしまった!
そう思った運転手さんですが、常紋トンネル内に降りても誰もいません。
その男性こそ、心霊現象なのです。
常紋トンネルの心霊現象に慣れている運転手さんでも、現在でも常紋トンネルを通るときは、少しスピードを上げると言われています。
やはり、早く通過したいのでしょうね。
うめき声が聞こえる
心霊現象を目撃するのは、運転手さんだけではありません。
列車に乗っている人も、その心霊現象に遭遇しています。
それが、うめき声。
常紋トンネルを通っているときに、謎のうめき声や、黒い影を見たという心霊現象に遭遇した人が多くいるようです。
現在でも、常紋トンネルを通るときは、もしかしたらそんな心霊現象に遭遇するかもしれません。
常紋トンネル近くの駅で勤務したら・・・
ノイローゼになる?
常紋トンネル近くの駅で勤務する駅員さんにも、その影響はあるのだそう。
近くには常紋信号場があります。
ここは昔、常紋駅として営業していた場所ですが、この常紋信号場の場所で勤務した駅員さんは、心霊現象を目撃すると言われていたのです。
常紋信号場の場所は、常紋トンネルのすぐ近くにあります。
そのせいか、この常紋信号場の場所にあった駅で勤務をすると、その駅員はノイローゼになってしまうと言われていいたようです。
勤務場所で心霊現象がたびたび目撃されていては、ノイローゼにもなってしまいますよね。
この常紋信号場は、2017年に完全に廃止されたといいます。
現在、常紋信号場の周辺は森林しかない場所。
だからこそ、余計この常紋信号場は心霊スポットとして言われていたのかもしれませんね。
気味が悪いという噂も
常紋トンネルだけでなく、常紋信号場の周辺に住む人たちも、この場所は気味が悪いと噂をしているようです。
常紋トンネルの歴史やそこで起きた事件を知る人は、やっぱり気味が悪いですよね。
近所で心霊写真が撮れるなんて、やっぱり怖いものです。
常紋トンネルで起きた事件ってなに?
常紋トンネルで起きた事件とは
では、どのような事件がきっかけで現在に至るまで、心霊現象の噂が絶えないようになってしまったのでしょうか。
それは、1968年に起きた十勝沖地震です。
え?十勝沖地震が常紋トンネルの心霊現象が有名になった事件?
いえいえ。
十勝沖地震は、事件のきっかけに過ぎません。
この十勝沖地震によって、常紋トンネル内の壁が少し崩れてしまったのです。
そこで常紋トンネルの改修工事が始まりました。
このとき、事件は起きたのです。
崩れた壁から
十勝沖地震で崩れた壁。
その壁を改修するための工事。
この工事のときに、壁の中から人骨が見つかったのです。
それも、1つや2つの人骨ではありません。
大量の人骨が発見されたのです。
立ったままの状態の人骨。
明らかに暴行を受けたとわかる人骨など、さまざまな人骨が見当たりました。
これらの人骨の発見により、常紋トンネルでタコ部屋労働が行われていたことが明らかになったのです。
常紋トンネルとタコ労働
タコ労働とは?
このタコ労働。
主に北海道で行われていたようです。
現在では、当然労働基準法に違反するような労働を、戦前の北海道では当然のように行われていました。
タコ労働というのは、大変過酷な労働条件で仕事をさせることだったようです。
タコ労働させる労働者のことをタコと呼んでいたことから、タコ労働と呼ばれるようになったとも言われているようです。
満足な食事もない
タコ労働での食事は1日に2回。
おかずはお味噌汁だけという貧相なものでした。
たったそれだけの食事なのに、仕事は労働時間を無視して長時間に及んだそうです。
脱走する人もいたのだそう。
けれど、脱走しても周囲には何もありません。
逃げ込める民家も、交番もないのです。
ですからすぐにつかまってしまいます。
捕まってしまうと、見せしめのためにリンチを受けてしまうのです。
そして最後は、人柱のように殺されてしまいます。
ひどいリンチ
人骨の大半は、脚気などの病気、飢え、過労が原因でした。
人骨の中に含まれた、人柱のように立ったままのものは、リンチを受けたもののようです。
給料を請求したり、反抗したり、脱走したりすると最後には人柱のようにされたのでしょう。
とても人間とは思えない扱いをされたのがタコ労働です。
常紋トンネルではどんな人が働いていたの?
働いた人たち
心霊写真が撮れるのが理解できるほど、過酷な労働を課せられた人たち。
彼らはなぜこんな労働をしなくてはいけなくなったのでしょうか。
労働であれば、ほかにあったのではないでしょうか。
借金
労働者の多くは借金を抱えていたのです。
遊郭などで借金を作らせ、その返済のために常紋トンネルの建設のために連れてこられたのです。
常紋トンネルでは、給料などまともに支払ってもらうことはできません。
借金の返済は終わらず、結局人柱になるほど働かされてしまうのです。
甘い言葉で
甘い言葉でだまされ、連れてこられた人もいるようです。
労働者の中には「だまされた!」と怒る人もいたようですが、それらの労働者たちもみな、リンチにあって殺されてしまったといいます。
ひどいときは、給料を支払わなくていいように人柱にされた人もいるといいます。
本当にひどい地獄のような場所だったのです。
常紋トンネルでも?人柱とは。
人柱って?
人柱というのは、まだまだ工事の技術が発達していなかったころに行われていた人身御供です。
例えば建ててもすぐに壊れていたような橋では、少しでも長く丈夫な橋の柱となるように、人柱として神様に人間をお供えしていたのです。
人柱ではなく隠蔽のため
しかし、常紋トンネルの場合は人柱として埋められたようにも見えますが、おそらく殺害した遺体を隠すために埋められたのでしょう。
完成すれば簡単には見つからない場所。
格好の隠し場所だったことでしょう。
常紋トンネルへの行き方
JR北海道石北本線 生田原駅
常紋トンネルへの行き方をご紹介します。
しかし、行き方がわかっても、常紋トンネルに入ることはできないようです。
なぜなら立ち入り禁止になっているから。
行き方を調べて心霊写真を撮るために行く人も多かったのでしょう。
心霊写真を撮るような野次馬に集まられては困るからなのでしょうか。
なので、行き方を知ってもいかないようにしましょう。
JR北海道石北本線 金華駅
常紋トンネルは生田駅と金華駅の間にあります。
けれど、問題なのは行き方だけではありません。
実は、常紋トンネルのあたりはクマが出るのだそう。
行き方を知っても行くのは危険ですね。
気を付けましょう。
現在の常紋トンネル
現在は慰霊碑が
常紋トンネルへの行き方はわかっても、行かないほうがいい危険な場所。
けれど、慰霊碑にはいくことができそうです。
この慰霊碑への行き方は金華駅まで行くとわかります。
駅に看板が出ているのですね。
常紋トンネル工事殉難者追悼碑
トンネルの中には、まだ多くの人骨が埋まっているだろうと言われています。
すべての人骨を掘り出すためには、トンネルそのものを壊す必要があるのではないでしょうか。
多くの人骨はまだ、トンネルに埋められたまま。
多くの恨みを抱えたままトンネルの中に眠っているのです。
【まとめ】常紋トンネルで起きた事件と心霊現象
いかがでしたか?
今回は常紋トンネルで起きた事件についてご紹介しました。
恐ろしい心霊現象には、恐ろしい出来事が隠されていました。
トンネルの中に眠る人たちが成仏できる日はくるのでしょうか・・・?