モヒートの作り方!ミントのおすすめ種類や本場の作り方も!
キューバ生まれの冷たいカクテル「モヒート」の定番の作り方をはじめ、自家製ミントを使うオリジナルの作り方まで「モヒート」の新しい楽しみ方をご提案します。夏のパーティーやバーべキューにミントとライムの爽やかな「モヒート」はいかがですか?
目次
モヒートってどんなカクテル?
休日の暑い昼下がり、のんびり過ごしたいときに飲みたくなるお酒はよく冷えた「モヒート」です。ライムとミントの爽快感を味わえるモヒートは、近年のパイレーツ人気とハーブブームの影響を受けて人気が出てきたラムベースのカクテルです。
モヒートを作るための準備
こちらにご紹介するものはあくまで代表的なものですので、そろわない場合も代用品を探しながらトライしてみましょう!
材料は?
まずはモヒート作りに使う材料をそろえましょう!
・ライム…1/4個〜半分
・砂糖またはシロップ…小さじ2
・ホワイト・ラム…30〜45ml
・ミント…10cmの枝2本くらい(葉でいうと20枚くらい)
・氷…適量(クラッシュアイスがベスト)
・ソーダ水…適量
必要な道具とは?
■ グラス
グラスにも色々な種類がありますが、モヒートはライムをすりつぶすため、ある程度底のしっかりした足なしのグラスを選びましょう。
■ ペストル
カクテルを作るときライムやフルーツをすりつぶすために使います。先端部分にマッシャーが付いていて軽く回転させながら押し付けて使います。
■ マドラー
カクテルを混ぜる時に使います。用途に合わせて気に入ったものを見つけましょう。
モヒートに使うミントの種類
ミントなしにはモヒートは語れません。ハーブの中でも育てやすさからミントを自家栽培している人も多いのではないでしょうか。
一口にミントといってもその種類は数百とも数千とも言われています。しかも同じ種類でも生育条件によって違いが出るため初めての人は見分けるのが難しく「葉を触って嗅いで少しかじってみる」というシンプルな方法で見分けるのが確実でしょう。
スペアミント
葉の表面がポコポコしており、葉の縁のギザギザが大きいものがスペアミントです。ミント特有のスーっとする味わいと爽やかな香りがペパーミントよりもマイルドです。とはいえ、スーっとする爽快感のあるなしでいえば、わりとしっかりある方です。
お菓子や料理などに幅広く使われるため自家栽培されているのはこの種が多いのではないでしょうか。モヒートに使われているミントはスペアミントなことが多いです。
ペパーミント
葉の表面がスペアミントに比べるとツルッとしていてスリムなのがペパーミントです。葉の縁のギザギザも細かく規則性があり、スペアミントに比べると香りも味も強いのが特徴です。
洋種ハッカとも呼ばれ、香りの主成分である「メントール」はガムなどに使われます。ハーブティーやミントオイルを抽出するのに使われることが多く、スペアミントと共にミントの代表的な品種です。
スーっとするのが好きな人はスペアミントよりもペパーミントがいいでしょう。
クールミント
ペパーミントより爽快感の強い和種ハッカのことをクールミントと呼ぶようです。というのも、筆者はクールミントという種類のミントを目にしたことがなく、身近に育てている人もいないため、クールミントという特定の種はないのかも?という印象です。「メントール」成分が多いためハーブバスやミントオイルを抽出するのに向いているようです。
本場キューバのモヒートはミントを入れない?
スペイン語で「Mojito」と書くモヒートはキューバの首都ハバナで生まれたお酒で、「HavanaClubなどのキューバ産のラム」と「イエルバ・ブエナ」というキューバに自生しているハーブで作られます。「イエルバ・ブエナ」の葉っぱは見た目がペパーミントに近い印象で、味はわりと野性味が強いそうです。
本場キューバのモヒートはアメリカ人作家アーネスト・ヘミングウェイに愛されたカクテルとして有名です。ハバナを訪れた際には「ラ・ボデクイータ・デル・メディオ(La Bodeguita Del Medio)で本場のモヒートをぜひ味わいたいものです。
モヒートの簡単な作り方
ライムの下処理をする
それではモヒートの代表的な作り方をご紹介しましょう!カクテルのいいところは材料がそろえばお家でも楽しめるところです。プロのようにとはいきませんが(そうだとプロはかたなしですし…)自分にあった作り方でオリジナルモヒートを作ってみましょう。
ライムと砂糖をすりつぶす
ライムの皮の表面をよく洗い、グラスに入る大きさにカットしてタネを取り除いておきます。皮の渋みが苦手な人は、絞り汁にして使いましょう。絞って使う場合は半分にカットしてジューサーで絞っておきます。
グラスにカットしたライムと砂糖を入れ、ペストルですりつぶします。砂糖がシャリジャリと残りますが、綺麗に溶かす必要はありません。口当たりが気になるようでしたらガムシロップなどを使うといいですよ!
ミントを入れ軽くすりつぶす
次にグラスにミントを入れ軽くすりつぶします。ミントはよく洗ったものを使いましょう。はみ出すときは軽く押しこんでください。茎がついたままで大丈夫ですが、青臭さが気なる場合は葉っぱのみ使ったり、ちぎって使うなど作り方に工夫をしましょう。
氷とラムとソーダ水を入れて混ぜる
グラスの8割くらいまで氷を入れましょう。用意できるようでしたらクラッシュアイスがおすすめです。シャーベット状になるため見た目が美しく冷たくなるのも早いため、すぐに飲むことができます。
もちろんロックアイスでもかまいません。冷凍庫で作る氷よりも購入した氷の方が溶けにくく、溶けてしまった場合にもおいしく飲めるのでおすすめです。
ホワイト・ラムを注ぎ、一度混ぜます。グラスがいっぱいになるようにソーダ水を足し、マドラーを上下に動かしながらそっと混ぜましょう。
仕上げにカットしたライムとミントの葉を飾ってできあがりです!
モヒートをおいしく作るコツ
特に夏の気温が高い時期には、冷たい飲み物なしには元気がでません。モヒートをおいしく作るコツをご紹介しましょう!
材料とグラスを冷やしておく
ぜひ試して頂きたいのがグラスを冷やしておくことです。暑い季節、グラスのためだけに冷蔵庫のスペースを空けておくだなんて!と主婦ならば思ってしましますが、一度試すとその差に驚いてしまい、以来、筆者はこっそりと自分のグラスだけ冷蔵庫で冷やしています。
モヒートに使う材料のうち、冷やせるものについては冷やしておきましょう。ただしフレッシュミントはそのまま冷蔵庫に入れておくと干からびてしまいますので、茎がついているものについてはコップの水に挿しておいた方が長持ちします。
ライムとミントはつぶしすぎない
ライムやレモンは皮の部分には香り成分が多く含まれています。ただしつぶしすぎると苦味が出てしまうことがあります。苦味が苦手という人はライムの絞り汁を使ったり、皮の表面だけ少しすりおろして香りを加えたりしながら調節しましょう。
ミントもつぶしすぎると苦味と葉っぱ特有の青くささが出てしまいます。こちらも葉っぱだけ使ったり、つぶさずに刻んで入れるなど工夫してみましょう。
ラム酒にこだわる
ラム酒はサトウキビから砂糖を作る時にできる糖蜜を原料とした蒸留酒です。映画に出てくるカリブの海賊が飲んでいるお酒はラム酒だったって知っていましたか?
お酒として飲むだけでなくお菓子作りまで幅広く利用されるラム酒ですが、いくつかに種類が分かれています。今回は色別に3つに分けてご紹介しましょう。
ホワイト・ラム
名前の通り無色の「ホワイト・ラム」はラム酒特有の香りや味のクセが少なく、他の色を邪魔しないためモヒートをはじめカクテルのベースとして使われるほか、お菓子のほのかな香り付けとして多く使用されるスピリッツです。
1,280円
商品の購入はこちらゴールド・ラム
ラム酒特有の香りの中に甘さがあり、ロックやストレートで楽しめます。他のものと混ぜてもラムの香りが主張するため、味や香りの特徴を生かしたカクテルや焼き菓子などの香り付けにも使われます。香りが良く価格も手頃なため、初めて飲む人やラムレーズン作りにもおすすめです。
1,296円
商品の購入はこちらダーク・ラム
ラム酒界の「フルボディ」のダークラムは芳醇な甘い香りと豊かな味わいのラム酒です。香りを楽しむならば、あまり冷やしすぎない方がいいでしょう。ストレートやロックで楽しめる味わい深いラム酒です。その香りの高さには定評があり、砂糖との相性も良いため焼き菓子の風味付けとしても使われます。
モヒートをもっと簡単に楽しむ方法
カクテルはBarで楽しむものというイメージですが、自宅で楽しむお酒もまた楽しいものです。自分で作るメリットはアレンジして配合を変えられるという点です。お酒の量を少なくしたり、ライムの量を調整したり、リキュールやシロップを活用してみたりと自分好みのモヒートの作り方を見つけてみましょう。
他のラム酒で試してみよう
ラム酒の種類を変えて違った味わいをためしてみましょう。ゴールドラムで作ると香り豊かな琥珀色のモヒートになります。試してみて欲しい作り方はダークラムを使いソーダ水を混ざらないようそっと注ぐ方法です。ダークブラウンから透明へのグラデーションが美しくお店で出されるようなモヒートに仕上がります。
甘さを調節してみよう
・甘さを少なく
ラム特有の甘い香りが苦手な人にはラム以外のスピリッツを使って作ることもできます。「ラムなしのお酒がいいならモヒートじゃないカクテルにしたら?」とラム好きさんには言われそうですが、ベースのスピリッツをウォッカやジンに変えるとよりドライに仕上がります。
・甘さを足して
もう少し甘くてもいいよ、という人には砂糖を使わずソーダ水の代わりにサイダーをおすすめします。手軽なこともあり筆者はこのパターンが多いのですが、口当たりが良いため飲み過ぎにはご注意ください。また甘さを加えたリキュールなどを活用して好みの甘さに仕上げましょう。
ハーブの種類をかえてみよう
「モヒートに使われるミントの種類はおおむねスペアミント」とお伝えしましたが、ほかにもいろいろなミントの種類がありますのでご紹介しましょう。
・アップルミント
その名の通りアップルの香りがするためにつけられた名前ですが、スペアミントよりもミント特有の香りが少なく、甘い香りがします。ただ、りんごの味がするわけではないのでご注意ください。葉っぱの表面や茎に白い毛が生えており丸い形の葉っぱが特徴のミントです。
・レモンバーム
スペアミントに比べ葉が三角に近い形をしています。見た目だけではわかりづらいですが、香りを嗅ぐとしっかりとレモンの香りがするので確かめることができます。想像する以上に「葉っぱなのにレモン⁉︎」と思いますから、すぐにわかります。
このほかパイナップルミント、ベルガモットミントなどがあります。お好きなハーブを準備しましょう。
ミントやライムが手に入らないときは?
・レモンやすだちを使う
筆者の住む地域ではライムは手に入りづらいのですが、レモンでしたら木を植えているお宅からどこからともなく集まってきます。特産の青いレモンで作ったり、すだちで作ったりと型にはまらずモヒートを楽しんでいます。
・ミントリキュールを使う
モヒートは飲みたいけど、ミントなしだと作れない…という方には、いつでも利用できるミントリキュールはいかがですか?
リキュールは着色されていることが多く見た目にも爽やかなグリーンのカクテルに仕上がります。甘みもついていますので砂糖を入れる必要がなく手軽に楽しめます。
・ライムリキュールを使う
ライムはカクテルに欠かせないものなので、リキュールもシロップも両方販売されています。フレッシュのミントやライム特有の苦味や草っぽい味が苦手という人には香りや味を調整されているリキュールやシロップがおすすめです。
・モヒートリキュールを使う
ミントもライムも手に入らない時にはモヒートリキュールを使いましょう。氷と炭酸だけで簡単にモヒートが楽しめます。手早く作れるため大人数にも待ち時間が少なく提供できます。野外パーティーやバーベキューに活用しましょう!
・モナンシロップを使う
アルコールの入っていないモナン モヒートミント・シロップは好みのスピリッツとソーダを加えるだけでモヒートが楽しめる便利なシロップです。無色透明なため、ほかのリキュールとも合わせやすく便利です。
ノンアルコールのモヒートも作れる
リキュールなしで作るとノンアルコールモヒートになり「お酒はアウト!」というドライバーや子供も安心して楽しむことができます。
たくさんの人が集まるパーティーやバーベキューにはノンアルコールの飲み物を準備しておくと、ホストの「おもてなし」の気持ちが感じられ好感度がアップすること間違いなしですね!
モナン社はフランスのカクテルに必要なフレーバシロップを生産する会社です。モナンシロップは種類が豊富でモナン モヒートミント・シロップの他にモナン グリーンミント・シロップもあり、こちらはペパーミントのクールな香りと味わいが楽しめるエメラルドグリーンが特徴のシロップです。
モナン モヒートミント・シロップにプラスして使えば見た目にも涼やかなグリーンのカクテルやジュースが作れます!
またモナンシロップはかき氷のシロップとしても利用できますので、少し大人の味わいのモヒート風かき氷を作ることができます。モナン キウイ・シロップやモナン イエローバナナ・シロップ、モナン カシス・シロップなどもありますので、こんなシロップのかかったかき氷が出てきたら話題になること間違いなしです!
ミントのモヒートで爽やかなカクテルタイムを!
あくまで筆者の想像ですが「モヒート」は大航海時代以降、常に船に積んでいた「ライム」と「ラム酒」に自生していた「ハーブ」を足して作られた船乗り達のお酒だったのかもしれません。
そうだとすれば、材料がどうとか作り方がどうとか細かなことにはこだわらない、おおらかなお酒だったはずです。
変わらないのは「青い海と空の間で陽気な音楽とともに楽しむ、爽やかな風味のお酒」だということでしょう。ぜひこの夏の間に自分好みのミントと柑橘を使ってオリジナルの作り方を探してみましょう!