生理の時にチナラは出やすくなるのか・臭い理由と対処方法

チナラとは膣のオナラのことをいい、地域や人によってはマンペと表現されることもあります。一般的なオナラは腸内からガスが発生し、それが直腸を通して体外に排泄される時出る音のことを言いますが、チナラは膣の中に空気が入ってしまい、それが膣から出る時にオナラのように音がなることを言います。

膣からの空気が入ってしまう原因は、主に骨盤底筋群という尿道〜膣〜肛門の周囲を8の字に支えている筋肉の緩みによって起こります。骨盤底筋が緩むことによって、チナラだけでなく、お風呂に入浴した際、膣内にお風呂のお湯が入ってしまい、入浴後に膣内に入ったお湯が一気にでてきてしまうという症状を訴える人がいます。

生理中はホルモンバランスの影響によって、骨盤底筋群が緩みます。もともと骨盤底筋が緩んでいる人は、生理によって骨盤底筋がさらに緩んでしまい、チナラが出やすくなる人が多くいます。

生理中に起こるチナラの出る時期や出かたには個人差があります。チナラは生理の経血量が多い1〜2日目に経血と一緒にチナラが出るという人もいれば、生理がほぼ終わりに近い7日目付近にチナラがよく出るという人もいます。

本来無臭と言われているチナラですが、もし、万が一チナラが臭いと感じた人は、以下の原因が疑われます。

①膣内環境の悪化
②すそわきが
③性病

次に、それぞれについて詳しく説明をします。

膣内の環境悪化は、生理中に経血の付着したナプキンを長時間当てっぱなしにすることや、タンポンを入れっぱなしにすることによって、膣内を不潔な状態にしてしまったり、逆にきれいに洗い過ぎることによって、膣内の常在菌がいなくなってしまったりすることで起こります。

わきがの人は脇のアポクリン腺が発達していることによって、脇から特有の臭いが発せられますが、すそわきがの人は陰部のアポクリン腺が発達していることによって、陰部の状態に関係なく、特有な臭いが引き起こされる症状です。

もともとわきがであるという人は、すそわきがである可能性も高いです。

性病はSEXまたはオーラルSEXといった性交を行うことによって、陰部や口腔内の粘膜を介して、細菌やウィルスに感染する病気のことをいいます。女性の陰部は蒸れやすく、細菌が繁殖しやすいため、男性と比較すると性病の病原菌も繁殖しやすくなる傾向にあります。そのため、性病を判断するにあたって、女性の陰部の臭いが臭いかどうかということは、とても重要なポイントになります。

臭いを伴う性病には梅毒やHIV、トリコモナス、カンジダ、クラミジアがあります。多くは性交によって感染しますが、カンジダはカビの一種のため、性交を行っていなくても陰部が不潔であったり、清潔にしすぎることによって起こる病気です。

チナラが異常に臭ったり、陰部にかゆみや痛みを感じることのある女性は婦人科に受診することをおすすめします。

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出産を経験した女性の中には、産後にチナラが出るようになったという人もいるのではないでしょうか。骨盤底筋群は約10ヶ月間の妊娠期間に大きなお腹を支え続けた後、出産時のホルモン分泌によって産道が開き、胎児が産道をとおり抜けることによって、大きなダメージをうけます。

産後すぐに骨盤底筋運動を始めたり、整体に通ったりした経験のある人は、骨盤底筋を元の産前の状態に戻すことができている人もいます。しかし、育児や家事に追われ、何もしなかったという人は産後しばらく経過しても骨盤底筋が揺るんだ状態であり、チナラが出やすい状態になります。

妊娠をすると体が自動的に、出産に向けた体作りを始めます。出産をするにあたって、胎児が産道を通ることができるように、母体の骨が動きやすくなるように関節を緩めるためのホルモンが分泌され始めます。関節が緩くなることによって、骨盤底筋も緩み始め、そのことが原因となって、チナラが出るようになります。

チナラ対策のためには、骨盤底筋群を鍛える運動が必要です。骨盤底筋を鍛える運動を紹介します。

骨盤底筋群を鍛えるためにヨガをしたいという人には「ムーラ・バンダ」というポーズがおすすめです。ムーラ・バンダとはインドの言葉で根を締め付けるという意味であり、骨盤底筋群のことをさす意味合いで使われます。

ムーラ・バンダの方法は、まず安楽座か合石のポーズをとり、呼吸を履ききります。次にすう呼吸で膣を締め、へそを引き上げるようなイメージでお腹に力を入れます。さらに吐く息でへそを背中に近づけるようにへこませるようにします。この一連の動きを繰り返し行います。

ムーラ・バンダを行うことによって、骨盤底筋群が鍛えられるだけでなく、ホルモンバランスの維持やリラックス効果があります。骨盤底筋を締めるポーズのため、骨盤底筋をゆるめてリラックスする必要のある生理の時は、行わないようにしましょう。

骨盤底筋ストレッチを行うことによって、骨盤のゆがみを矯正するだけでなく、ダイエット効果も期待できます。

骨盤底筋ストレッチの方法はまず、背もたれのない椅子もしくは、もたれかからないようにして椅子に座ります。次に膝を肩幅に広げ、腰を後ろに倒しながら肛門を締めるようにします。
最後に骨盤を元の位置に戻します。この一連の流れを繰り返し行うことによって、効果があがります。

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今回はチナラの原因や予防について紹介しました。今までチナラが出るからといって、SEXに積極的になれなかった人や、産後にチナラが出るようになってしまい困っていた人も、チナラの原因を知りなるほどと理解をしていただくことができたのではないでしょうか。

これからの季節大好きな彼と幸せな時間を過ごすことができるように、今からチナラ対策の運動を初めてみてはいかがでしょうか。

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