山塚アイのノイズユニット「ハナタラシ」の伝説とは?誕生秘話から現在まで

「当該コンサートの開演中にいかなる事故が発生し危害が加わろうと…」。入場者全員にこの誓約書を書かせた伝説のノイズユニット「ハナタラシ」。山塚アイ率いるハナタラシのライブは音楽というより破壊行為でした。ボアダムス山塚アイの若き時の伝説をご覧あれ。

山塚アイのノイズユニット「ハナタラシ」の伝説とは?誕生秘話から現在までのイメージ

目次

  1. 180年代のハードコアのライブハウス
  2. 2ブーメランのように飛び交うシンバル、逃げ惑う観客
  3. 3ユンボで破壊しながら入場、チェーンソーで動物を切断、充満したガソリンに…
  4. 4サイキックTVのライブ中止・・・山塚アイ&ハナタラシの暴挙
  5. 5ハナタラシライブ入場者に誓約書 伝説の東京初進出
  6. 6マリファナ吸い放題10万円ライブ
  7. 7ハナタラシはライブ禁止
  8. 8ボアダムスと山塚アイ
  9. 9山塚アイのセンス
  10. 10山塚アイのDJ活動
  11. 11山塚アイのイラスト
  12. 12山塚アイは何がやりたかったのか

80年代のハードコアのライブハウス

出典: https://www.amazon.co.jp

日本のハードコア

GISM、LIP CREAM、OUTOといった伝説のバンドから、ラフィンやコブラまでいますね。

80年代のハードコアはGISM、EXCUTE、GAUZE、LIP CREAMなど海外のバンドに影響を与えたり、LAUGHIN'NOSEやCOBRAのようにメジャーに行くバンドなど群雄割拠でした。DOLLやFOOLSMATEといったマニアックな雑誌やサブカルを取り上げていた宝島にも頻繁に取り上げられていました。ハードコアのライブハウスでは暴れた客が他の客に見境なく殴りつけるとか、倒れた客を踏みつけるとか殺伐としていたり、逆にダイブで床に倒れていると他の客に起こして貰うとか、荒れくれた中に一定の秩序がありました。

そんな中、それらとは一線画して、秩序というものの真逆な、狂気としか思えない、現在の社会では存在し得ないだろう伝説のバンドがありました。

ブーメランのように飛び交うシンバル、逃げ惑う観客

筆者がその伝説のバンド「ハナタラシ」の名前を知ったのは、非常階段というバンドに関するライブの記事を読んだ時です。どの雑誌だったのかは覚えていません。ただ「ブーメランのように飛び交うシンバル、逃げ惑う観客」という言葉は、今でも覚えています。想像してみてください。シンバルが宙を舞っているんですよ。当たったら死にますよ。
それが非常階段を指した記事だったのかは覚えていません。ですが、彼らも大暴れをしていました。
その非常階段と同時代に、もっとえぐいことをやらかしたバンドがあると知りました。

それが「ハナタラシ」というバンドでした。

ユンボで破壊しながら入場、チェーンソーで動物を切断、充満したガソリンに…

「ハナタラシ」というバンド名を聞くと、間抜けな感じがしないでも無いですが、リーダーの山塚アイが蓄膿症だったことが由来だとのことでした。

伝説のノイズユニット「ハナタラシ」

YouTubeには、その時のハナタラシの貴重なライブ映像が残っています。ビデオカメラすら普及されていなかった時代に撮影していた人がいたことに驚きです。その狂気が現在に蘇ります。

こちらのYouTube動画では山塚アイが客席にガラスを投げています。よくお金出してこんな危険な目に遭いに行く人いますね(笑)。

ひたすら竹谷郁夫によるドラムが叩かれ、山塚アイがドラム缶を投げたり、モノを投げまくって壊して暴れているだけのライブに、逆に衝撃を受けました(笑)。
完全に「いって」しまってますね。

さらにYouTubeには音声だけの音源も残っていました。

ハナタラシのライブというか、山塚アイのワンマンショーみたいな感じです。
山塚アイが何かをやらかしていることだけはわかりますね。
観客席から「おい山塚!」という怒号のような野次と、なぜか笑い声が聞こえます。
「お、重い」と答える山塚アイの声も面白いです。

ハナタラシの山塚アイとは

出典: https://en.wikipedia.org

山塚アイ

ハナタラシ、ボアダムズで奇才ぶりを発揮。

1964年神戸市生まれ。
フォーエヴァー・レコード代表東瀬戸悟氏によると、山塚アイは蛇骨婆(だこつばばあ)というハードコアバンドを初めたがイマイチだったようです。
1983年にハナタラシを結成。最初は大阪難波のえびす橋でラジカセとゴミを使って、日曜の午後の人がいっぱいいる時間に暴れていたそうです。もちろん警官に何度も止められたとか。フォーカスに写真が載るほど、知れ渡ったそうです。
翌年からライブハウスで、行うようになり、後述するようなことをやらかしました。
1986年にボアダムスを結成し、その後はDJやイラストレーターとしても活躍しています。

ハナタラシ誕生秘話

山塚アイは蛇骨婆というハードコアバンドをやり、ギターを担当していましたが、ライブの最後にドラムに飛び込むようになったそうです。それがハナタラシに繋がるステージ上の暴力と破壊の始まりだったんだと東瀬戸悟氏は言っています。

ライブで大暴れし、破壊行為をすることに目覚めてしまったのでしょう。
山塚アイはインタビューで「当時は毎日凄く怒っていた」らしく、それを爆発させていたようです。

サイキックTVのライブ中止・・・山塚アイ&ハナタラシの暴挙

ハナタラシの山塚アイは数々の暴挙を起こします。
ドラム缶やガラスなどを投げるのは先に紹介したYouTubeをご覧いただければわかりますが、それらは序の口。いつ逮捕されてもおかしくない「伝説」ばかりです。

来日アーティストのライブの前座なのに爆弾騒ぎ

雑誌FOOLSMATEの招待でイギリスよりサイキックTVが来日。中野公会堂でのライブではハナタラシがフロントアクトに選ばれるが、ライヴ当日、会場に本当に爆弾を持ち込み、ハナタラシの出演は中止となる事件がありました。彼らはブラックサバスやディープパープルのカバーなどの本当の音楽を演奏するつもりだったらしいのですが、爆弾が見つかったためハナタラシの出演は中止となりました。
サイキックTVのリーダーオリッジは自身が奇行で有名ですが、その彼ですら山塚アイに対し「自衛隊に行け」「音楽を辞めて真っ当な人間になれ」などと説教したそうです。

当の山塚アイ本人は、現在の状況なら現行犯逮捕されそうな暴挙に対し、95年頃のインタビューで「不完全燃焼で嫌やった」と答えています。

出典: https://www.vinyl-on-demand.com

サイキックTV

イギリスのインダストリアル・ミュージックのバンド。
リーダーのオリッジは、宗教団体の設立や自らの性転換などを行う奇行が話題となりました。
2003年に新メンバーのもと活動再開。現在も活動を続けているようです。

チェンソーで暴れていたら、自らの足を切る。

ハナタラシライブでの山塚アイは金属スクラップを大量に持ち込み、猫の死体をチェーンソーで切りぶちまけたり、チェーンソーを振り回して客席になだれ込むということも行いました。しかし大阪キャンディーホールのライブでは暴れすぎて自分の足を切ってしまったようです。
インタビューによると「20針縫う大けがだったんやけど、血を流しながら20分くらいライブを続行できた」らしいです。「トランスしたなー」とのこと。

チェーンソーを持って客席になだれ込むのは、10年後にレザーフェイスという実力派の怪奇派レスラーの代名詞になりました。ブルーンブルーンと音をさせての入場シーンでは、客は真剣に逃げていました。
恐らく、このアイデアを出した関係者は、ハナタラシからヒントを得たと思われます。

出典: http://www.agriz.net

チェーンソー

あくまでも大きな木を切るための道具です

出典: http://metalgang.blog98.fc2.com

レザーフェイス

90年代のインディープロレスで大暴れした怪奇派レスラー。ミスターデンジャー松永光弘との五寸釘マッチは語り草。チェーンソーを振り回して観客席になだれ込む入場は、恐らくハナタラシの影響を受けた人のアイデアでしょう。

ハナタラシライブ入場者に誓約書 伝説の東京初進出

関西のライブハウスを壊しまくって大暴れしていたハナタラシの山塚アイですが、東京に進出することになります。
85年の都立家政スーパーロフトでのライブでした。
「当該コンサートの開演中いかなる事故が発生し危害が加わろうと主催者側に何ら責任のないことを誓約いたします」と入場者は誓約書を書いて入場しましたが、これが30年経過した現在まで伝説のライブとなります。

出典: http://www5a.biglobe.ne.jp

伝説の都立家政ライブ

狂気の一コマです

ユンボでライヴハウスの壁を壊しながら登場する山塚アイ

ユンボでライブハウスの壁などを壊しながら入場し、挙句の果ては観客席になだれ込みました。
インタビューでは、何でも「そのユンボは360度動くものだったらしく、トランス状態で大暴れ」したそうです。

出典: http://www5a.biglobe.ne.jp

ユンボで暴れる山塚アイ

すでに壊しまくっています。

出典: https://www.55truck.com

ユンボ

狭いライブハウスの客席にこんな巨大な乗り物がなだれ込んできたら、それはパニックですよね。

ちなみに結婚式のアイデアで、これをネタにしているツイートを発見しました。
本当に結婚式でユンボを使った入場があったのですね。でも何も「壊せない」ですね。

今日決まった結婚式場、割とお堅い建物なんだけど、何か面白いこと出来ないかと思い今までにどんな演出あったか聞いたら、新郎新婦がユンボに乗って登場なんてのもあったらしい。新郎が運転、新婦が掘る所に乗って(笑)思わず二人で山塚アイかよ!と目を合わせた。
— あや野 (@ayanojiru) December 3, 2011

ガソリンをばらまく

出典: http://www5a.biglobe.ne.jp

自爆テロ未遂事件

止められていますね

山塚アイは、何を狂ったかガソリンを床にぶちまけ、本気で火炎瓶を投げ込もうとしたが止められて未遂に終わったそうです。
誰かが機転を利かせて止めず、本当に決行されていたら、全員爆死の自爆テロ事件でした。ボアダムスも存在しなかったことになります。

修理代60万也

誓約書を書いて入場した者は170名でしたが、修理代だけで60万を取られました。
大赤字の東京進出だったようです。

マリファナ吸い放題10万円ライブ

山塚アイは壊したライヴハウスの弁償代と称し、マリファナ吸い放題の入場料10万円のハナタラシのライヴを決行しました。
もちろんというか、意外というか観客はゼロだったそうです。

ハナタラシはライブ禁止

各地でライブハウスを閉店に追い込むような破壊も行ったため、結局はライブハウスの使用を全て断られることになります。後のボアダムスの盟友の山本精一が店長を務めていたライブハウスですらNGでした。

活動の場が閉ざされたハナタラシは活動を終えることになります。

95年に復活しますが、その時は物を破壊するような行動は取らず、音だけのパフォーマンスを行いました。

ハナタラシの個性的な元メンバー

ハナタラシ=山塚アイでしたが、参加したメンバーは個性派ぞろいでした。

出典: http://camelarts.dairakudakan.com

大宮イチ (市オオミヤ)

現在は俳優。「シン・ゴジラ」「サラリーマン金太郎」 「花燃ゆ」など。

出典: http://smashingmag.com

竹谷郁夫

VERMILION SANDSのリーダー。画家。
ハナタラシ、ボアダムスのオリジナルメンバー。
ハナタラシの貴重な動画にも、竹谷と思われる人物がドラムをたたいている場面が映ります。

出典: https://img.discogs.com

秋田昌美

ノイズミュージシャン、文筆家。
ヴィーガン(完全菜食主義)であり、「捕鯨反対」「イルカ漁反対」「毛皮反対」等をテーマに作品を制作している。

出典: http://www.japanimprov.com

山本 精一

ミュージシャン、文筆家、画家。
山塚アイとはボアダムスでギタリストとして活動するなど盟友。
しかし、ハナタラシのライブについては当時彼が店長を努めたライブハウス「難波ベアーズ」も禁止にした。
映画音楽を担当。『アドレナリンドライブ』『殺し屋1』など。

出典: http://acidmothers.com

田畑満

ギタリスト。ゼニゲバ、アシッド・マザーズ・テンプル アンド・ザ・コズミック・インフェルノに所属。
ボアダムスのオリジナルメンバー。

非常階段JOJO広重とハナタラシ

出典: http://www.loft-prj.co.jp

JOJO広重

ノイズミュージシャン、ギタリスト、歌手、音楽評論家、スポーツカード収集家、実業家、占い師。京都市出身。アルケミーレコード主宰
ノイズバンドの非常階段の中心人物。ステージで嘔吐するなどのパフォーマンスが有名。
大学卒業後、上京した際に知り合った美大生と結婚。

JOJO広重はインタビューに答え、当時について語っています。

パフォーマンスのことを未だに言われますが、あれは81~82年とか最初の内だけ。モノを壊したりしたい奴と音楽やりたい奴が両方いましたから。でも過激なことの継続って難しい。客も飽きるし、こっちも体力が続かない。今はもうできないかな。第一、ハコのほうが嫌がるでしょ、そういうの(笑)。

同じインタビューでは自らの暴挙についても語っています。

ハナタラシがやってたテロ的パフォーマンスとかね。昔、早稲田で非常階段のライヴをやった時、PAを消されて途中で音が出なくなったと思った。僕、キレちゃって、講堂の蛍光灯をマイクスタンドで全部割って回っちゃって。後で気付いたらマイクとコードを自分で抜いちゃってた…あの時は気まずかったなぁ(笑)。この前ライヴやった帰りに出身地・京都の街を歩いてて、“こんな街に生まれてどうして俺はこうなったのか”って思いましたよ(笑)

他のインタビューにはハナタラシについての小話もあります。

1985年にハナタラシの音源を出したら、イラクから買いたいって日本円の現金が届いたんですよね。イラン・イラク戦争してるときで、戦争してるのにハナタラシのレコード買いたいってすごいなって(笑)。

ボアダムスと山塚アイ

ライブハウス出禁になり、ライブ活動が出来なくなった山塚アイですが、京都の安アパートに住む音楽仲間と「ボアダムス」を結成することになります。彼らが「自宅」としていた、そのアパートは現在でも存在するそうです。

初期の頃は、ハードコアとノイズのミックスのような曲が中心でした。音源はYouTubeにありました。

ボアダムスのオリジナルメンバーの田畑満がインタビュー答えたところによると、山塚アイらと「ハナタラシがライブができないから違うバンドをやろうとしていた。バズコックスのようなバンドをやろうとしていたが、ブラックサバスみたいなものになった」ということでした。

バズコックス UK初期パンクの代表的バンド。確かにボアダムスは彼らの曲から取ったのですが、曲は似ても似つかないですね。

ブラックサバスといえば、映画やロードウォリアーズの入場曲でお馴染みの「アイアンマン」ですね。これもボアダムスとは似ても似つかぬ気が…

Sonic Youth

ボアダムスのライブは客もやるたびにどんどん減っていったそうですが、転機が訪れたのは88年でした。NYでのアンダーグラウンドで勢いのあったSonic Youthが来日した際、ボアダムスに衝撃を受けました。彼らがNYでボアダムスを紹介するにつれ、ボアダムスは有名になり、海外での活躍が増えることになり、国内でも評価を受けるようになります。

出典: http://www.shirthunt.com

Sonic Youth

1981年に結成された、ニューヨーク出身のバンド。
1980年代以降におけるアメリカのインディーシーンにおいて、ノイズパンクの雄として君臨した。
グランジやオルタナに移行し、あのニルバーナやダイノソーJRなどを生み出した。
メンバーのサーストン・ムーアとキム・ゴードンは結婚していたが2011年に離婚。

YouTubeにソニックユースとボアダムスのライブが上がっていました。

Youtubeには米国でのボアダムスのライブ映像もありました。

太陽崇拝トランス

90年代半ばに入ると、ボアダムスはノイズだけでなく、民族音楽を取り入れ洗練されてきます。「太陽崇拝トランス」という新たなジャンルを生み出します。こちらも音源をYouTubeに見つけました。

山塚アイのセンス

賛否両論ある山塚アイですが、常人には考えられないようなセンスを次々発揮します。

名前もヤマンタカEYE、ヤマタカEYEに変更したり、「eYe」や「EYƎ」やDJ 光光光(DJピカピカピカ)を名乗ります。

余談ですが、グーグルなどでEYEで検索すると、EYE結婚と出ますが、結婚したのはレゲエグループ湘南乃風メンバーのEYEのことで別人です。

ちなみに山塚アイは結婚している情報はありません。

自宅でのレコーディング

EYE(山塚アイ)の自宅でのレコーディングの姿がYouTubeではないですが、ニコニコ動画に残っていました。自宅のありとあらゆるものを「楽器」として使用し、自宅のユニットバスに入り込んだりして、レコーディングしています。自宅でなければ、通報されますね(笑)。

BOREDOMSの山塚EYE 自宅レコーディング - ニコニコ動画

ドラムだけでライブ

山塚アイの才能は、さらに発揮されます。
NYで2007年7月7日に77台のドラムを置き、ボアダムス中心に演奏を行いました。
その後、2008年にはドラムを88台で、2011年には今度はオーストラリアでドラム111台を使用し行われました。

1992 ナイナイ史上最悪最強のバンド計画

山塚アイが地上波のゴールデンタイムに出演したのは92年。髪に瞬間接着剤をつけて登場しました。
ここでも山塚EYEの才能を発揮。少年ナイフの音源を否定し、前に紹介した自宅レコーディング同様、様々な物を楽器として使用するなど、独特の世界観で、最悪最強にふさわしい曲を作り上げました。

PUZZLE PUNKS

ヤマタカEYEを名乗った山塚アイと'80年代初頭に宇宙パンクを名乗る「JUKE/19」を結成していた画家、大竹伸朗とのコラボ・ユニットとして作られたPUZZLE PUNKS。二人の“往復書簡”が漫画としてリリースされたり、美術館でライヴを行なうなどでも話題となりました。

出典: http://wedge.ismedia.jp

大竹伸朗

現代芸術家。絵画を中心に音、写真・映像、印刷などの表現を取り込みつつ、旺盛かつ多彩な活動を行っています。情熱大陸にも出演しました。1986年結婚し、以来妻の生まれの愛媛県宇和島市で活動中。

山塚アイのDJ活動

山塚アイ(EYE)は、「eYe」や「EYƎ」やDJ 光光光(DJピカピカピカ)を名乗り、野外フェスからディスコまで、トランスを33回転で流すなど、類まれなセンスでミックスを作り出しています。

山塚アイのイラスト

山塚EYEは「悪趣味」とも形容されるようなペンやインクによるドローイング、コラージュにより、宇宙や神秘を連想させる作品を多く制作しています。

出典: http://eyeyamataka.blogspot.jp

山塚EYEのイラスト

出典: https://www.amazon.com

FISHMANS+ のCDジャケット

これも山塚EYE作品です。

山塚アイは何がやりたかったのか

結局、山塚アイ(ハナタラシ)は一歩間違えば、いや現在なら確実に刑務所に入っていた行為を行いましたが、それでも客は入り、そのパフォーマンスは語り継がれます。
その後のメンバーの活躍を考えると、決して狂気の独りよがりのパフォーマンスでは無かったのではとも考えられます。

山塚アイは一切の楽器ができないそうです。
でも「怒りに任せていただけ」という彼の中では、ユンボやチェーンソーから一つの曲が出来上がっていたのかもしれません。

ハナタラシのパフォーマンスは褒められたものでは無かったと言い切れますが、世界をまたにかけ、大きな敷地で111個のドラムで演奏をプロデュース彼がやりたかった「音楽」には、ライブハウス、いや日本の国土が小さすぎたのかもしれませんね。

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