手作り絵本の作り方を徹底解説!ストーリーの書き方や組み立て方は?

手作り絵本と言われると、作り方が難しい物というイメージを持っていませんか?コピー用紙と色鉛筆を使った簡単な作り方で絵本を作れます!フェルトをつかって仕掛け絵本を作ったり、子どもの考えたお話を絵本にしてあげたりと可能性は無限大。是非挑戦してみてくださいね!

手作り絵本の作り方を徹底解説!ストーリーの書き方や組み立て方は?のイメージ

目次

  1. 1絵本を作る時に必要なもの
  2. 2絵本の作り方のコツ!何を考えればいいの?
  3. 3絵本の作り方は?実際に絵本を作ってみよう!
  4. 4子供の年齢によって作り方をかえることも
  5. 5子供と一緒に作る時に注意すること
  6. 6親子で世界にひとつだけの絵本を作ろう!

絵本を作る時に必要なもの

絵本を手作りすると聞いて、「その発想は盲点だった!」「作ってみたい!」と思ってくれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?でも絵本を作ると言われても、何を用意すればいいのか、どんな手順で進めればいいのか全然わからないですよね…。

身近な画材でもアイデア次第で簡単な絵本の作り方があるんです!この章では、まずは必要なものをひとつずつ確認してみましょう。

画材

まずは画材、絵を描くための筆記用具についてです。
もちろんサインペンやボールペン、油性マジックのみを使った作り方もありますが、それだけではちょっと物足りないですよね。

中には牛乳パックやフェルトにまで彩色可能な画材もありますので、合わせて紹介していきますね。

まずは色鉛筆を使う作り方。イラストやお話がほんわかとした印象になります。

ペン先が細いので、細かいところまで彩色もでき、扱いやすい画材と言えるのではないでしょうか。子供と一緒に絵本作りを楽しみたい方には幼児向けにこの画材を選択するのも良いでしょう。

画用紙やコピー用紙、スケッチブックなどを利用した絵本作りにはすごく重宝しますが、逆に牛乳パックやフェルトなどの水をはじく記事を使う場合は色鉛筆の使用はやめておいた方がよさそうです。

続いて、クレヨンを使う作り方。

こちらも小さい子供でも簡単に扱えるので、幼児向けの画材です。ママは色鉛筆やペンで外枠を書き、色塗りを子供がクレヨンでするという作り方もいいかもしれません。
もちろんお母さんが一人で絵本を作る場合でも、クレヨンをつかえば色鉛筆とはまた違った印象の絵本になりますよ!

こちらも画用紙やコピー用紙、スケッチブックなどを利用した絵本作りに適しています。
もしフェルトなどの布に絵を描きたい場合は、布描きクレヨンというものもあるそうなので、必要に応じて取り入れてもいいかもしれませんね。

続いて絵の具を使う作り方です。
こちらも独特の風合いでどちらかというと芸術作品のような絵本ができるのではないでしょうか?

子供に好きな色で丸や四角を絵の具で描いてもらい、その形や色を活かした絵をママが書き足すという作り方も、ママと子供の共同作品という感じで楽しそうです。

牛乳パックに書きたい場合は、マット水彩マルチの絵の具をお勧めします。牛乳パックだけでなくペットボトルにも彩色が可能な為、今後の工作の幅も広がりますね!
 

紙・牛乳パック

続いて、用紙の部分にはどのような材料を使えばいいのでしょう?お手軽に作れるコピー用紙や画用紙から、牛乳パックをリサイクルするなんていう作り方もあります。

一つずつ詳しく見ていきましょう!

コピー用紙画用紙を使った作り方を紹介します。

簡単に手軽に作りたい場合はコピー用紙で十分だと思います。コピー用紙で作ればボロボロになってもすぐに破棄して新しく作り直すこともできますし、兄弟が多い場合は一度にたくさん作る事もできますね。

製本もホッチキスで簡単にできますし、ホッチキスを使いたくない場合は輪ゴムでとめたり糊で貼り付けることもできます。製本のしやすさは断トツで紙を使用するのが簡単でしょう。

せっかく作るならもう少し強度を出したいという事でしたら、画用紙を使用しましょう。こちらは色鉛筆やクレヨンの発色もいいですし、水彩絵の具を使っても用紙がふやけたりしづらいので、絵本の幅が広がります。

特に幼児向けのお話を作りたいご家庭では、牛乳パックは山のようにあるのではないでしょうか?そんな時に牛乳パックを利用した作り方を試してみてください。

画材でも紹介した、マット水彩マルチを使えば牛乳パックの彩色も可能ですし、油性ペンやアクリル絵の具などの濡らしても落ちない画材を使用すれば、アイディア次第でお風呂絵本だって作ることができます。

牛乳パックは1枚1枚が厚いので、製本の事を考えるとページ数が少ないお話にした方が良いと思います。牛乳パック独特の折り目を上手に利用すれば、製本部分を揃えることもできますね。

幼児向けの絵本のアイディアとしては、リンゴやオレンジなどの果物をいくつか書き、子どもに選ばせるようなものはいかがでしょう。イラストを描いたり製本したりという作り方の難易度は上がりますが、完成すればコピー用紙を使ったものより格段に強度はUPしますよ!

作り方の難易度がさらに上がりますが、フェルトなどの布素材で作成するのも雰囲気が変わっていいですよ。

子供の年齢によっては口に入れてしまったり、引っ張って遊んでしまったりするかもしれません。フェルトを重ねてめくる仕掛けを作ってあげれば子どもも夢中になって遊んでくれるでしょう!

フェルト絵本の利点として、汚れたらお洗濯できるという部分もあります。多少色が黒くなってしまってもお洗濯をして外に干しておけば、フェルト本来の温かい色合いが戻ってくるでしょう。

幼児向けにはマジックテープやファスナーで少し複雑な仕掛けを作ってあげれば喜んでもらえそうです。こちらもアイデア次第で幅が広がるので、是非いろいろな仕掛けを試してあげてください。

ホッチキス

イラストが一通り完了したら、製本をするときにホッチキスを使用します。
ホッチキスを使った作り方を選択する場合は、くれぐれも針の扱いにご注意ください。

幼児向け絵本を作るため、ホッチキスを使うのはまだ避けたいという場合は、用紙を折りたたむだけでできる作り方も後程紹介していますので、よかったら参考にしてくださいね!

絵本の作り方のコツ!何を考えればいいの?

いよいよ、具体的な絵本の作り方を見ていきましょう。
作り方にもいろいろなコツがありますので順番に紹介できたらと思います。

ストーリーの流れ

ストーリー重視の絵本を作りたい場合は、是非ともこの部分にこだわっていただきたいです。しかし、いままでお話を作ったことが無い方だとどうストーリーを組み立てたらいいかわからない方も多いと思います。

ストーリーを作り方のポイントやアイデアの出し方について、詳しく紹介します。
 

まずは起承転結のあるアイデアを出しましょう。起承転結とは物語の基本で、簡単に言うと以下のようなことを言います。

起:物語がスタートする(昔ある所に〇〇がいました)
承:物語の続き(〇〇は××という場所に行くため旅に出ました)
転:何かハプニングが起こる(××へ行く途中にクマが現れました!)
結:物語の結果、オチ(実はそのクマも××に行きたいみたいなので、一緒に××へ行きました)

この4つは同じ配分でなくても構いません。例えば起承を合わせて全体の20%、結を全体の30%ぐらいの比率にし、物語が一番盛り上がる転の部分に50%という配分でもOKです。これを頭に置いておくだけで、同じアイデアのお話でも伝わり方が全然違いますよ。

幼児向けにストーリーよりもイラスト重視の絵本を作りたいという場合はこの限りではありません。

起承転結がわかっても、完全オリジナル作品を作るのはなかなかアイデアが浮かばず、せっかく絵本を作ろうと思っても躓いてしまうかもしれません。そういった場合は原作がある絵本をアレンジするのも簡単な方法です。

特に、幼児向けのお話として有名な桃太郎やシンデレラなどの物語は、登場人物や主人公の性格を変えてみることで全く違う話の展開になるかもしれません。アイデア次第でアレンジの幅は無限大です。

はじめからオリジナルストーリーを作る必要は無いので、まずはそういった内容で作成してみましょう。
 

さらに幼児向け絵本のアイデアとして、主人公を子ども本人にしてしまうのもおすすめです。

たとえば自分の息子さん、もしくは娘さんが一人でお買い物に行くお話などはいかがでしょうか?もちろん行先はスーパーではなく森の小さなケーキ屋さん、買いに行くケーキはお子さんに決めてもらうのもいいですね。

子ども自身のアイデアが反映された絵本をプレゼントされたら、お気に入り絵本の仲間入りできるかもしれません!

絵本と文字のバランス

年齢によって適した絵本と文字のバランスも違います。

乳児期ならイラスト重視の絵本が良いでしょうし、幼児向けなら少しストーリー性を重視しても良いでしょう。文字の量があまり多すぎるとイラストに目がいかなくなるので、幼児向けまでなら文字数は少なめにした方が良いかもしれません。

また、すべてひらがなで少し大きめに書いておけば、子どもが読むのも簡単になります。ゆくゆくはひらがなの勉強に使えるかもしれません。

ホッチキスの針で怪我をしない工夫

完成した本を子どもに渡したとしても、ホッチキスの針でけがをされてしまってはとし悲しいですね。簡単な応急処置の方法として、「針なしホッチキスを使う」「製本テープを貼る」この2点を紹介します。

①針なしホッチキスを使う

針なしホッチキスはいまではオフィスの必需品となっており、紙を折り込むことで固定されるという仕組みになっております。当然針を使わないので怪我の可能性はありません。

しかし、強度が少し不安な部分もあり、牛乳パックなどの厚い素材は綴じられません。ずっと保管したい場合は製本テープなどでしっかり製本する方が良いでしょう。
 

②製本テープを貼る

紙の厚さなどの理由でやはり針のあるホッチキスをつかわなければいけない場合は、製本をしてあげましょう。

おすすめはこちらの製本テープです。裏のはがれる紙の部分が3列に分かれているため、真ん中のシールをはがして背表紙に貼る→前後のシールをはがしてそれぞれを貼り付けるという流れで簡単に貼れるように工夫されています。

1点しっかりしている製本テープを紹介しますが、100円ショップにもあるとの事ですので用途に合わせて選択してくださいね。

絵本の作り方は?実際に絵本を作ってみよう!

さあ!画材などの道具や材料と、ストーリーができたら、いよいよ実際に絵本を作ってみましょう!スムーズに完成できるコツを交えて紹介します。

考えたストーリーや絵を実際に紙に書く

考えたストーリーをまずはまとめていきます。ここで重要なのはページ割です。

表紙と裏表紙を除いて、ある程度ページ数は決まってしまうと思います。また、偶数ページでお話を作ったけど、描いてみたら本自体は奇数ページで1枚白紙のページができてしまう…なんてことにも注意しましょう。

ページ割がざっくりと決まったら1枚ずつ絵を描いていきます。お子さんと一緒に楽しんでもいいですし、完成度を求めるならお子さんのお昼寝中などに集中して作成しても良いでしょう。

一番大変ですが、一番楽しい作業です!

ホッチキスで製本する

イラストが完成したら、製本をしましょう。

一般的な方法は、紙を重ねてホッチキスで綴じる方法。早ければこれで完成です!しかし、ホッチキスでけがをしたら嫌なので使用は避けたい…という声もありますよね。

上で紹介した、ホッチキスをとめた後で製本テープを貼ったり、針の無いホッチキスを使えば怪我の心配は少なくなります。また、下でも紹介するように、既製品の白紙の絵本を使ったり、紙を折るだけでできる方法もありますよ。

こだわりたい人に!特別な絵本の作り方

特別な絵本を作ってプレゼントしてあげたい!そんな時は、市販の手作り絵本キットを使うのもおすすめです。2種類ほど紹介しますね。

①製本済みの白紙絵本

製本するのにホッチキスを使いたくない、しっかりとした一冊を作って子どもにプレゼントしたい、そういった時は製本済みの白紙絵本を使うのがおすすめです。

中身は画用紙のため、色鉛筆やクレヨンでの着色も可能で非常に使いやすいと思いますよ。

②布絵本の手芸キット

一風変わったものが良い!または、乳幼児向けに紙よりもフェルトを使用したものが良い!そんな希望がある方はこちらに挑戦してみてもいいかもしれません。

フェルトの柔らかな雰囲気が子供心をぐっと掴んでくれますよ。もう少しオリジナル感を出したいのでしたら、これとは別にフェルトを買ってきて小さいお人形を作って、マジックテープなどを付ければ貼ったりはがしたりできるようにするアイデアもあります。

お手軽に作りたい!という場合は、1枚の紙を切って折るだけでも簡単な冊子を作ることができます。

折り方や切る部分については下の動画を参考にしてみてください。

子供の年齢によって作り方をかえることも

子供の年齢によっても作り分けることができるのが、手作り絵本のいいところです!

幼児向けには、紙をつかってストーリー重視の絵本を作るのもいいでしょう。お話を作るのが好きな子にはストーリー部分を一任してもいいかもしれません。自分が考えたお話をお母さんが絵本にしてくれるなんて、こんな素敵な事はないですよね。

逆に乳児向けには、紙で作ると破れたり食べてしまったりしますよね。
そんな時にはフェルトを使って作ってあげるのもおすすめです。

フェルト生地だとイラストも製本もすべて縫わないといけないので作るのに手間はかかりますが、完成すれば安心して子どもに遊ばせることができますし、頑丈な出来になるので大きくなるまで大切にしてくれるかもしれません。

子供と一緒に作る時に注意すること

完成した手作り絵本は子どもにとっても大切な宝物になりますよね。ママと一緒に絵本を作るのは立派な遊びですし、親子で一緒に一つのものを作り上げることで親子の絆も一層強くなるでしょう。

しかし、子どもは予想外の行動をとるため、一緒に絵本作りを楽しむには事前準備も必要です。準備した方が良い点について見ていきましょう。

画材で床などが汚れないようにする

画材に何を選択するかにもよりますが、床や服などの汚れ対策はしっかりとしておきましょう

まず、新聞紙を養生テープなどで机や床に貼り付け、その上に用紙を置いて作業するようにしましょう。多少はみ出してしまっても新聞紙が守ってくれます。

絵の具や油性マジックなどを使う場合は洋服にも注意が必要です。汚れてもいい服に着替えて作業をすればストレスは少ないと思います。意外と忘れがちなのがママの服装です。子どもが絵の具でぐちゃぐちゃになっている時にママも汚れてもいい服装で取り掛かっていないととっさに手が出なかったりします。親子共に汚れてもいい服装で作業するようにしましょうね。

ホッチキスで怪我をしないようにする

ホッチキスでのケガにはくれぐれも注意しましょう!重複する部分もありますが、ホッチキスの針の取り扱いについて再度まとめておきます。

≪製本する時≫
ホッチキスで綴じる作業はできるだけママがやってあげましょう。でも、子どもがやりたいと言えばやらせてあげたいのが親心ですよね。その場合はコピー用紙などの薄い紙をつかって、ママが手を添えて挑戦させてあげましょう。
ホッチキス以外の製本方法として、製本済みの白紙絵本を購入する、針なしのホッチキスを使う、紙を折るだけで製本できる方法、ホッチキスではなく輪ゴムや糊で止めると言う手もありますよ。

≪完成後≫
完成後、ホッチキスの針が緩んで刺さったりしたら怖いですよね。そういった場合は製本テープをつかってホッチキスの針を隠してあげましょう。インターネットでも500円ほどで購入できますし、100円ショップにもあるそうです。ぜひ取り入れてみてくださいね。
 

親子で世界にひとつだけの絵本を作ろう!

いかがでしたか?意外と難しそうに感じたかもしれませんが、簡単に作る方法もありますし、アイデア次第で様々な絵本を作ることができます。

お絵描きや、お話を考えるのが大好きなお子さんには大変喜ばれると思いますし、簡単な作り方を取り入れればお子さん一人でも絵本作りを楽しんでくれるかもしれませんね。子どものアイデアをママが形にしてあげれば、子どもにとって宝物になる1冊が完成するでしょう。

しっかりとした作りの絵本を購入すれば、一生の思い出になる手作り絵本も作ることができます。ぜひ、手作り絵本を日々の子育てに取り入れてくださいね♪

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この記事のライター
asakurasayuri
asakurasayuriです。1児の母目線でわかりやすい文章をお届けできたらと思います。よろしくお願いします。

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