スピリタスの飲み方19選!世界一のアルコール度数のお酒を味わうには?
「スピリタス」というお酒をご存知ですか?世界で一番度数の高いお酒として知られているウォッカの一種です。その度数の高さゆえに、飲み方にも注意が必要なお酒「スピリタス」の度数や正しい飲み方、注意事項などをまとめてご紹介します。
目次
世界一のスピリタスを美味しく飲むにはどうする?
スピリタスは色々な飲み方の出来るお酒ですが、美味しい飲み方としては、果実酒に利用することをオススメします。通常よりも早く出来上がり、スピリタスが果物本来の美味しさを引き立たせてくれます。また、カクテルの材料としてスピリタスを使用するのも美味しい飲み方としてオススメです。
そもそもスピリタスって?
スピリタスは、穀物やじゃがいもを原料としたポーランドのお酒で、ポーランド語では「エタノール」を意味します。ウォッカの一種なのですが、お酒の蒸留工程を70回以上繰り返すことで、アルコールの純度が高められています。しかも、通常お酒を造る工程で、高くなったアルコール濃度を下げるための工程「水で割る」を省いているため、アルコール度数のとても高い「スピリタス」ができあがるのです。
スピリタスのアルコール度数は世界一!
スピリタスのアルコール度数は「95度から98度」を誇るといいます。基本的に、ポーランドなどの寒い地域で強いお酒が作られる理由は体を温めるためとされています。では、どの位強いお酒なのか、普段よく飲まれている酒類の一般的なアルコール度数と比べてみましょう。
- ビール・チューハイ:5度
- ワイン・日本酒:15度
- 焼酎:25度
- ウイスキー:45度
- テキーラ:35~55度
通常の消毒液のアルコール度数が80度とされていますので、「スピリタス」がいかに強いお酒かよくわかりますね。
スピリタスを飲んでも大丈夫?
アルコール度数がとても高く、ポーランドでは消毒薬として利用されるというスピリタスです。飲んでも大丈夫なのだろうかと思えてきますが、大丈夫です!お酒なので普通に飲む事ができます。ただし、北米では販売を禁止されている州もあるほどのアルコール度数の高さなので、飲み方に注意する必要があります。
スピリタスの味は?美味しいの?
見た目には飲料水の様な「スピリタス」の味は?と言うと、そのまま飲むと、感じるのは熱と舌先に広がる痛みで、味を感じるどころではないのだそうです。実際は、ほんのりとした甘みがある様なのですが、そこまでに至るのは稀だと捉えておく方が良さそうです。
ストレートはおすすめできない
スピリタスをストレートで一気飲みしてしまう飲み方は、おすすめできません。実際にスピリタスをストレートで飲んだところ「喉が焼け、しばらく声が出なくなってしまった」という事例もあるほどです。
ショットで味わう方法もある
ショットグラスへ注ぎそのままショットで飲む飲み方や、ショットグラスにスピリタスと炭酸水を半々くらい注ぎ、飲み口を手などでふさいで、テーブルなどに叩きつけ、泡がなくなる前に一気に飲んでしまう「ショットガン」という飲み方がありますが、いずれにしてもアルコールの度数が高いことは変わりませんので、ショットで無茶な飲み方をしない様に注意しましょう。
スピリタスの飲み方【果実酒編】4選!
スピリタスオススメの飲み方の「果実酒」漬け込み期間を目安に作ってみてはいかがでしょうか。
レモンの果実酒
スピリタスの清涼感とレモンの風味や酸味が合い、キレの強さを楽しむ飲み方となります。よく乾燥させた瓶に厚めに切ったレモンを敷き詰め、スピリタスを好みに合わせて適量入れます。漬け込み期間の目安は、3週間から1ヶ月となります。レモンの白い綿の部分は苦みが強く出てしまいますので、できるだけきれいに取り除いておきましょう。
金柑の果実酒
金柑特有の甘味と柑橘系の爽やかさがスピリタスと合う果実酒なので、金柑特有の甘さをしっかり味わう事のできる飲み方です。金柑の漬け込み期間の目安は、約1ヶ月から2ヶ月間となります。爽やかさをプラスしたい場合は、レモンを一緒に漬け込んでみましょう。
いちごの果実酒
いちごとスピリタスの組み合わせは、いちごの甘味の広がる甘くて、鮮やかな赤色の果実酒になります。甘くて飲みやすい飲み方なので、女性にも人気の飲み方のようです。漬け込み期間の目安は、1週間から3週間です。お好みで氷砂糖を加えて甘味を強くしたり、レモンを一緒に漬け込み清涼感を強くすることも出来ます。綺麗な色なので、凍らせてシャーベットにするのもオススメですよ!
梅の果実酒
通常の梅酒では、ホワイトリカーを使用するのが一般的なのですが、スピリタスを使用することで、通常より早く出来上がります。通常の梅酒と味わいも違い、美味しい飲み方です。漬け込み期間の目安は、3ヶ月から6ヶ月です。青梅を使用し氷砂糖をたっぷりと入れましょう。
スピリタスの味わい方【カクテル編】12選!
スクリュードライバー
スクリュードライバーは、通常ウォッカをベースにオレンジジュースを加えた飲み方をするカクテルですが、ウォッカをスピリタスに変えても美味しいです。飲みやすいカクテルですが、スピリタスを使用することで、アルコール度数が高くなるので、一気飲みしてしまわない様に飲み方には、気を付けておきましょう。
ウォッカトニック
ウォッカトニックは、ウォッカをベースにトニックウォーター(炭酸水に柑橘系のエキスを加えたもの)などを加えた飲み方をするカクテルで、スッキリとした味わいが特徴です。ウォッカをスピリタスに変えても、美味しい飲み方のできるカクテルのひとつです。
ブラッディ―メアリー
ブラッディメアリーは、トマトジュースを使ったカクテルなので、とてもヘルシーで赤色が鮮やかで美しいカクテルとなります。ブラッディ―メアリーとは、イングランドの女王の異名が由来とされているそうです。飲み方は「氷を入れたタンブラーにスピリタスとトマトジュースを入れステア」するだけです。
モスコミュール
モスコミュールの本式の飲み方は、グラスではなく「銅のマグカップ」を使った飲み方をします。「銅のマグカップに氷を入れ、スピリタスとライムジュースとジンジャーエールを加えステア」飲みやすく美味しいカクテルの出来上がりです。飲みやすいからと一気飲みしてしまわない様にしておきましょう。
マティーニ
マティーニとはジンやウォッカにドライベルモットを加えたカクテルで、純度の高い氷で作られ、アルコール度数が高く、癖のある玄人向けのカクテルとされています。「カクテルの王様」もと言われ、口当たりはキリッとしており、スピリタスの美味しさをしっかりと味わえる飲み方です。
パールハーバー
パールハーバーは、ミドリというメロンのリキュールを使用したカクテルです。鮮やかな緑色が綺麗で、甘さの際立つ美味しい飲み方のひとつです。スピリタスを使用しても飲みやすいので、初めての人にもおすすめの飲み方です。一気飲みせずに、少しずつはじめてみましょう。
リモンチェッロ
リモンチェッロとは、レモンで作られたリキュールの事です。別名「リモンチーノ」とも呼ばれ、イタリアでは家庭で作られる事も多い伝統的なもので、レモンの皮をウォッカに漬け込んで作る事が多いのですが、スピリタスで作ると早く美味しく仕上がります。ケーキ作りなどにも活用できます。
カミカゼ
カミカゼは、ライム果汁を使ったサッパリとした味わいが特徴の辛口なカクテルです。「スピリタスとコアントロー、ライムジュースをシェイクし、氷を入れたグラスに注ぎステア」する飲み方です。
コスモポリタン
コスモポリタンは、クランベリーなどを使用するカクテルで、ピンクや赤色など美しい色、甘みや爽やかな酸味が特徴です。「スピリタスと共にホワイトキュラソー、クランベリージュースやライムジュースをシェイク」カクテルグラスへ注ぐ飲み方をします。
バラライカ
バラライカは、レモンジュースを使用する飲み方で、爽やかな味わいのカクテルとなっています。ロシアの民族楽器がネーミングの由来となったとされています。また、ラライカのベースをテキーラに変えると、マルガリータというカクテルになるのも特徴です。
ルシアン・コーク
ルシアン・コークは、ウォッカをコーラで割ったとても飲みやすいカクテルです。ウォッカをスピリタスに変えると、コーラの甘みをスッキリとした味わいに変えてくれるところが魅力です。ジュースの様に一気飲みしてはいけませんよ。
エナジードリンク+スピリタス
スピリタスとエナジードリンクを合わせ人気のある飲み方です。アルコールとエナジードリンクに含まれるカフェインを同時に摂取する事になりますので、カフェインが酔いを麻痺させてしまいます。飲み方やペースには注意しておきましょう。
スピリタスの飲み方【番外編】3選!
ライムを使った飲み方
ウォッカトニックのスピリタスとトニックウォーターでの飲み方に、ライムジュースをプラスします。さらに、ライムの切り身を入れると、清涼感を満喫できる飲み方になります。
リンゴジュースを使った飲み方
スピリタスにリンゴジュースを加える飲み方です。リンゴジュースの甘さが、スピリタスのアルコールをマイルドにしてくれるので、甘さとキレの混ざり合う飲みやすい飲み方のひとつです。一気飲みしていまわないように注意しておいてくださいね。
ヨーグルトを使った飲み方
目安は「ヨーグルト:果実汁=6:1」にお好みの量のスピリタスをプラスする飲み方です。果実の代わりに果物ジャムもお勧めで、いろんな果物と相性が良いので、飲み方を試してみてください。
スピリタスを味わうための注意点5つ!
急性アルコール中毒に注意!
通常、体重が70kgの人で、アルコール摂取量140gほどで急性アルコール中毒になる可能性が出てくると言われています。アルコール度数が96%のスピリタスだと、わずか200mgほどで危険な摂取量となります。(ショットグラス一杯30㎖=30000㎎)
一気飲みは絶対NG!
アルコール全般に言える飲み方の注意点だと思いますが、アルコール度数の高いスピリタスは尚更です。お酒は「一気飲み」しないようにしましょう!
スピリタスは火気厳禁
スピリタスはアルコール度数が非常に高い為、火を近づけると簡単に引火しますので飲み方には注意しておいてください。フランス料理で良く見るフランベで使用されるラム酒の度数が40度前後ですので、スピリタスがいかに危険かご理解いただけると思います。スピリタスは火気厳禁、必ず冷蔵庫に入れて保管するようにしましょう。
飲料水を用意しておく
アルコールは利尿作用があるので、摂取した以上の水分が尿となって排出されます。脱水症状を引き起こさない為にも、飲料水を用意しておき水分補給をするような飲み方をしましょう。
タバコを吸いながら飲むのは厳禁
スピリタスを飲むときは「火気厳禁」ですので、当然、タバコも厳禁です。自分の洋服にスピリタスがこぼれた事に気づかず、タバコに火をつけようとして服に燃え移り、大やけどを負う事件がいくつか報告されています。
スピリタスはカクテルや果実酒におすすめ!ストレートはやめておこう
世界一度数の高いスピリタスも、カクテルや果実酒など飲み方ひとつで美味しく口にする事が出来ます。あまりの口当たりの良さに、飲み過ぎてしまわない様に飲み方にはご注意ください。スピリタスはアルコール度数の高さが魅力でもあるのですが、ショットやストレートでの飲み方は避けるようにしましょう。スピリタスに限らず、お酒を飲むときはTPOに合わせた飲み方をし、素敵なお酒との出会いやお酒の席を楽しんでいきたいですね!