セクシャルマイノリティとは?世の中の割合や種類はあるの?

セクシャルマイノリティとは性的少数者やLGBTと呼ばれている一般人とは違う性を抱えている人を意味します。セクシャルマイノリティは世界中に存在しますがどれくらいの割合なのでしょうか?あるいはセクシャルマイノリティとはどんな問題を抱えているのでしょうか?

セクシャルマイノリティとは?世の中の割合や種類はあるの?のイメージ

目次

  1. 1セクシャルマイノリティとは?
  2. 2セクシャルマイノリティとはいつ?どこにある?
  3. 3セクシャルマイノリティの種類:LGBT
  4. 4LGBTの由来とは?
  5. 5LGBT(セクシャルマイノリティ)による問題
  6. 6LGBTはセクシャルマイノリティを差別する!?
  7. 7LGBT(セクシャルマイノリティ)の存在感
  8. 8セクシャルマイノリティの呼び方
  9. 9セクシャルマイノリティへの差別
  10. 10セクシャルマイノリティの子供を差別から守るためには
  11. 11セクシャルマイノリティの割合
  12. 12セクシャルマイノリティの割合は分からない
  13. 13セクシャルマイノリティの芸能人
  14. 14セクシャルマイノリティは他人事ではない
  15. 15セクシャルマイノリティの意味や差別について:まとめ

セクシャルマイノリティとは?

セクシャルマイノリティという言葉を聞いたことがありますか?セクシャルマイノリティは性的少数者を意味する言葉で身体的あるいは精神的に一般人とは違う性を抱えている人の事を意味します。セクシャルマイノリティは昔から一定の割合で世界中に存在しましたが宗教や世間体の問題で差別されることも多く当事者は苦労することを強いられてきました。

今回はそんなセクシャルマイノリティ(性的少数者)についてご紹介します。今まで差別や偏見の対象となっていたセクシャルマイノリティも現在は様々な種類に分類されて人権団体が活動する事により理解を得られるようになりました。もしかしたら自分の周囲にセクシャルマイノリティな人がいるかもしれませんので簡単に差別せずに良く知ることで理解を深めることも大事だと思われます。

セクシャルマイノリティとはいつ?どこにある?

出典: http://www.homemate-research-castle.com

セクシャルマイノリティ(性的少数者)とは最近様々なメディアで聞くようになりましたが、セクシャルマイノリティとはいつ頃から存在している物なのでしょうか?実は日本には古くからセクシャルマイノリティが存在しています。
有名な人では戦国武将の織田信長は小姓である森蘭丸を自分の近くに常に置いていて衆道の中(同性愛)だったと言われています。織田信長以外にも小姓を持っていた戦国武将は多いため、日本には戦国時代の頃からセクシャルマイノリティは存在していた事になります。

出典: http://sciencebook.blog110.fc2.com

日本以外の国にもセクシャルマイノリティは古くから存在していました。しかしセクシャルマイノリティは長きに渡って冷遇されてきた歴史があります。例えばキリスト教では同性愛を禁止しているので西洋の文化においてはセクシャルマイノリティ=悪というイメージが蔓延していました。そのため日本を含めそれ以外の国でもセクシャルマイノリティは一般常識に沿っていない物、異な物として見られてきました。

セクシャルマイノリティの種類:LGBT

現在はセクシャルマイノリティ(性的少数者)を意味する言葉としてLGBTという呼び方が流通しています。

LGBTとは「L=レズビアン=女性の同性愛者」「G=ゲイ=男性の同性愛者」「B=バイセクシャル=両方の性を愛する人」「T=トランスジェンダー=性同一障害者」と意味しています。ちなみに一般的な異性愛者とはヘテロセクシュアルを意味します。

この中でも特に扱いが難しいセクシャルマイノリティはトランスジェンダーです。トランスジェンダーは心と体の性が一致していない人の事で、体は男でも心が女である人あるいはその逆である人の事を意味します。トランスジェンダーは近年になって科学的に立証されたセクシャルマイノリティなのでそれまではセクシャルマイノリティとして認知されていませんでしたが、最近では人権保護団体によって治療の支援をされたりするようになっています。

LGBTの由来とは?

セクシャルマイノリティ(性的少数者)を意味するLGBTは1990年代の欧米にて発祥しました。それ以前では1960年代にセクシャルマイノリティが認知されましたが、その頃はレズビアンとゲイしか認知されていませんでした。

その後1990年代に起きたエイズ問題をきっかけにバイセクシャルとトランスジェンダーも認知されるようになって「LGBT」という呼び方が流通するようになりました。特にトランスジェンダーは欧米にて科学的に立証されたことがきっかけとなって一般層にも知れ渡るようになりました。現在はLGBTに対して偏見を無くす運動が世界中で行われています。

LGBT(セクシャルマイノリティ)による問題

セクシャルマイノリティの意味としてLGBTと使用されていますがセクシャルマイノリティは4種類だけでなく他にも存在すると言われています。

現在はセクシャルマイノリティに対する偏見を無くすためにLGBTというキーワードを元に様々な活動が行われていますが、見方によっては「LGBT」という表現自体が差別の対象となってしまっています。なぜならばセクシャルマイノリティとはLGBT以外にも存在するからです。

LGBT以外のセクシャルマイノリティの種類は

I=インターセックス=見た目で性の判断が付きにくい人
A=アセクシュアル=どっちも好きじゃない無性愛者
Q=クエスチョニング=自分の性に確信が持てない人

などの種類があります。そのためLGBTという呼び方をすることでセクシャルマイノリティの種類を限定してしまっているという考え方もあります。

LGBTはセクシャルマイノリティを差別する!?

そのためセクシャルマイノリティを意味する呼び方としてLGBTではなく「LGBTs」として複数の種類の意味する名称を使っている団体もあります。しかしそうする事で不利益を招いてしまう事もあるようです。
それはLGBTという呼び方が浸透してしまっているせいで「LGBTs」あるいは別の呼び方を名乗るとインターネットの検索に引っかからなくなってしまい、逆に自分達の活動の知名度を下げることになってしまっています。
そのためセクシャルマイノリティへの正しい呼び方として「LGBTs」を名乗っている団体も涙を呑んで「LGBT」と名乗って閲覧数を増やす事もあるそうです。

LGBTとは欧米で流通した呼び方なのでそれを真似している日本の団体もいます。しかしLGBTの意味や種類について深く考えずに多用すると逆にセクシャルマイノリティへの差別を煽る結果にもなってしまいます。

LGBT(セクシャルマイノリティ)の存在感

セクシャルマイノリティ(性的少数者)をLGBTという呼び方でまとめてしまうとLとGとBとTは全て同類であるというイメージもありますがそんなことありません。むしろ4種類のセクシャルマイノリティはそれぞれ別のコミュニティの中で存在しています。

セクシャルマイノリティの呼び方

「セクシャルマイノリティ」「性的少数者」「LGBT」などと一般的な異性愛とは違った性を抱えている人はたくさんいますが当事者の中にはそれらの呼び方を嫌う人もいます。LGBTは前述の通り4種類以外のセクシャルマイノリティが対象外になってしまいますし、「マイノリティ」という言葉も弱者を連想させるイメージがあるとして嫌う人もいます。

セクシャルマイノリティ(性的少数者)を保護する活動を行っている人は全ての人間が平等な生き方を出来ることを望んでいます。そのためどういう表現の仕方が最適なのかは分かりませんがそれだけセクシャルマイノリティに関する問題は難しいという事になります。

セクシャルマイノリティへの差別

世界中に一定の割合数で存在すると言われているセクシャルマイノリティ(性的少数者)ですが残念ながら差別の対象になりやすい存在となってしまっています。

まずセクシャルマイノリティを名乗っている当事者のほとんどは自分達の生き方について主張している事が多いです。しかし一般人の人がセクシャルマイノリティあるいはLGBTと聞くとエッチな事を想像してしまいがちです。そしてその偏見があるためセクシャルマイノリティを受け入れない人もいます。この考えは間違いなのでセクシャルマイノリティ=性癖ではなく人権問題として認識するべきでしょう。

出典: http://kokoro.mhlw.go.jp

セクシャルマイノリティは見た目で判断することが出来ない為、世間に認知され出している現在でさえ未だに理解してもらえない事が多々あります。特にLGBTの一つである性同一障害の子供は本人の自覚も無く同級生からも理解してもらえない為いじめの対象になりやすい存在です。性同一障害の子供はいじめだけでなく制服の種類やトイレの場所や修学旅行時の部屋割りなどで差別を感じることが多々あります。中には性同一障害を克服するために性転換手術を受けることもあります。

セクシャルマイノリティの子供を差別から守るためには

出典: https://medicommi.jp

セクシャルマイノリティの子供は自覚症状が無い事も多い為、周囲とは違う自分の精神に自信が持てずに引きこもりがちになったり塞ぎ込んでしまう事があります。またテレビではオカマキャラのタレントがお笑いのネタにされることもしばしばあるのでそれを見てセクシャルマイノリティに対して悪いイメージを持ってしまう事もあります。

出典: https://freedom-na-sekai.com

セクシャルマイノリティに悩んでいる子供を助けるためには大人がセクシャルマイノリティに対して理解を深めなければなりません。酷い場合には両親が知らず知らずのうちに子供を傷つけていることもあります。特に昔からの古い風習で生活の仕方を縛り付けている家庭は注意が必要です。

セクシャルマイノリティの割合

セクシャルマイノリティ(性的少数者)とは現在どれくらいの割合で存在するのでしょうか?

世界中に存在するセクシャルマイノリティの割合は諸説あり、全人口の3~5%、20~30人に1人、あるいは13人に1人の割合などと言われています。他には左利きの人口と同じという呼ばれ方もしています。

セクシャルマイノリティの割合は分からない

上記の様なセクシャルマイノリティ(性的少数者)の割合は数値として出ているもののかなりぶれていますしそれでも正確な数字とは呼べないようです。なぜかというと世界中のセクシャルマイノリティ全員が自分がセクシャルマイノリティであるとカミングアウトしていないからです。

特に割合を出すことが難しいセクシャルマイノリティは性同一障害です。現在医療機関を受診した人の中で性同一障害と認定されている人は数千人~数万人に1人です。しかしこれは医療機関を受診した人達の中での割合なので医療機関を受診していない人もしくは性同一障害をカミングアウトしていない人も含めたらもっと多い割合で世界中にセクシャルマイノリティが存在する事になります。

性同一障害を含むLGBTの対象者は自分がセクシャルマイノリティであることをカミングアウトしない事もあります。LGBTの7割は思春期の頃にいじめを経験していて、3割は自殺願望を抱いたことがあると言われています。そのためLGBTを含むセクシャルマイノリティは何らかの形で苦い経験をしている事が多いのでカミングアウトしようとしない人もいます。

セクシャルマイノリティの芸能人

世界中に一定の割合で存在しているセクシャルマイノリティ(性的少数者)ですが芸能人の中にもセクシャルマイノリティは存在します。

セクシャルマイノリティの芸能人:美輪明宏

出典: http://www.asahi.com

美輪明宏さんはシャンソン歌手として活動していますが若い頃から自身が性同一障害であることを公言しています。美輪明宏さんはセクシャルマイノリティでありながらそれを感じさせない堂々とした立ち振る舞いによって数ある芸能人の中で確固たる地位を確立しました。

セクシャルマイノリティの芸能人:レディガガ

出典: http://entamegroove.com

レディガガは世界的に有名なシンガーソングライターですが自身がバイセクシャルであることを公言しています。一部では「ビジネスの為にバイセクシャルを演じている」という見方もありますが、歌の中には世界中のセクシャルマイノリティに対するメッセージもあるため世界中のファンから支持されています。

その他:セクシャルマイノリティの芸能人

出典: http://omoshiromedia.com

性同一障害を公言している芸能人は他にもいます。「はるな愛さん」「椿姫彩名さん」「佐藤かよさん」は性別的には男性でありながら女性としての生き方を通しています。特に椿姫彩名さんは自分が女性であることにこだわりが強いため、自分をオカマキャラとして笑いのネタにするような仕事は断っていると言われています。

セクシャルマイノリティの噂がある芸能人

出典: https://mens.oricon.co.jp

他には公言していないがセクシャルマイノリティであるという噂がある芸能人もいます。例えば織田裕二さんは既婚者であるにもかかわらずゲイを隠すための偽装結婚だという噂が流れていました。歌手の浜崎あゆみさんはデビュー当時からゲイタウンで有名な新宿二丁目に通っていたという噂があります。他にもセクシャルマイノリティの噂がある芸能人はいますが噂の域を越えていません。

セクシャルマイノリティを装っている?芸能人

出典: http://www.oricon.co.jp

マツコ・デラックスさんは自他ともにゲイとして認知されています。

それ以外にもお姉キャラやオカマキャラとしてバラエティ番組に出演している芸能人は多数存在しますが彼らが本当にセクシャルマイノリティであるかどうかは定かではありません。何故ならばお笑いのネタとして扱っている「ビジネスゲイ」である可能性もあるからです。

セクシャルマイノリティは他人事ではない

セクシャルマイノリティ(性的少数者)は世界中に一定の割合で存在しますが、広い意味で考えればセクシャルマイノリティは数多く存在するので決して他人事ではないという意見もあります。例えば一般的な異性愛者(ヘテロセクシュアル)であっても年上好きやロリコンやサディスト・マゾヒストなど様々な性癖を抱えています。これらもある意味ではセクシャルマイノリティと呼ぶことが出来ます。

過去に比べてこれだけセクシャルマイノリティについて理解が得られた社会になってきているのでこれから先もセクシャルマイノリティに対する正しい認識をもっと広めるべきではないでしょうか。

セクシャルマイノリティの意味や差別について:まとめ

いかがでしたでしょうか。セクシャルマイノリティとは全世界に一定の割合で存在していてLGBT以外にも多くの種類が存在します。もしかしたら私達の周囲にもセクシャルマイノリティな方が存在するかもしれないので差別せずに正しい接し方を考えるべきだと思われます。

関連するまとめ

編集部
この記事のライター
Cherish編集部

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ