東京では今日も"雹"が降った…池袋を中心に現地の様子まとめ【動画/画像】

東京では都内各地で雹が降り注ぐ事態が発生しています。しかもそれが冬だけでなく、夏にも雹が降ってしまうのですからびっくりします。それに伴い東京各地では被害が相次いでいますが、そもそもどうしてこんなに雹が降るのか、現地の様子とまとめて説明していきます。

東京では今日も"雹"が降った…池袋を中心に現地の様子まとめ【動画/画像】のイメージ

目次

  1. 1雹ってどういうものなの?
  2. 2雹が発生する仕組みって?
  3. 3雹の大きさはどれくらいになるのか?
  4. 4東京でなぜ雹が発生するのか
  5. 5東京で雹が発生した結果、どうなったのか?
  6. 6東京各地での雹発生の様子
  7. 7Twitterでも東京の雹の様子が投稿
  8. 8雹の被害に保険は使えるのか?
  9. 9雹が発生した今日時点での気象天気図とは?
  10. 10東京の雹被害の様子まとめ

雹ってどういうものなの?


都内各地にて雹が発生した、というような報道は1度は聞いたことはあるでしょうが、改めて「雹が降る」というのは具体的にどういうことなのか?雹ができる仕組みや実際の被害等見ていきましょう。

氷の塊が空から降ってくる


雹は氷の塊の事ですが、それが空からいくつも降るのは想像しただけで恐ろしいものです。人の頭の上に降っただけでも怪我してしまいそうですね。これが降った地域は想像以上の被害が出るのではないでしょうか。


この記事を執筆した現在は2017年ですが、2017年時点で東京都内では各地域で雹の件数は多かったようで、甚大な被害をもたらしたと聞きます。雹が降った都内の現地の様子は下記にて紹介していきますが、Twitterで騒がれたように本当にすごかったようです。

今年7月の東京の映像
大粒のひょうが無数に降ってくる

動画 ひょうが土砂降り#土砂降り #ゲリラ豪雨 #ずぶ濡れ #雹 #ヒョウ #ひょう pic.twitter.com/bPleTze2Vc
— JOE CAESAR FUSE 100k (@jcf825) September 22, 2017

雹が発生する仕組みって?


ここでは雹が生まれる仕組みについて紹介します。雹の被害で有名なのは2017年に池袋で発生したものと、2014年に三鷹市で発生したものが東京では有名ですが、ここだけでなく日本各地にも被害はもたらしています。何故そんな雹が発生してしまうのか?見ていきましょう。

積乱雲内で発生する

出典: https://ja.wikipedia.org


雹は激しい上昇気流を伴う積乱雲内で発生します。落下して表面が解け、上昇気流によって雲の上部に噴き上げられて表面がまた凍り付いて、を繰り返して大きくなっていくのです。
積乱雲が発生するのはだいたい夏の季節ですので、実は雹は夏ごろに発生しやすいのです。ただし、地表付近の温度が高すぎると完全に溶けてしまって雨になりますので、初夏の5月~6月ごろが雹が降る季節となりやすいです。ちなみに直径5mm以上のものを雹と呼びますが、5mm未満の氷の塊は霰(あられ)と呼びます。

雹の大きさはどれくらいになるのか?


上記の発生する仕組みを見る限り、日本だけでなく世界各地域で発生する可能性がありそうです。果たして、雹の大きさはどれくらになるのでしょうか?また雹と似たものとして霰(あられ)がありますが、霰とはどう違うのでしょうか?

最小でも直径5mm程。最大で数cmにもなる


この雹の大きさですが、最小のもので直径5mm程、最大では数cmにまで及ぶものがあります。この写真は海外で降った雹ですが、おぞましい大きさですね。こんな大きさのものが降った日には被害は恐ろしいものになるでしょう。
ちなみに日本で観測された最大の雹が、1917年6月29日に埼玉県大里郡熊谷町(現熊谷市)で発見された直径29.6cmのものが最大です。重さも3.4kgもあり、家屋倒壊や負傷者等が相次いだそうです。これだけ大きなものが降ったら怪我どころか死亡してしまう可能性もありますね。

東京でなぜ雹が発生するのか

上空に一気に寒気が流れ込んできた

出典: http://yosetrend.com


東京に雹が降った当時、上空に一気に寒気が流れ込んできており、そのおかげで上空では空気が冷えて氷の粒が発生していました。そしてそこに上昇気流が起きて氷の粒が解けることなくさらに上空に押し上げられて氷が成長し、最終的に上昇気流で支えきれないサイズにまで大きくなって東京へ降ることになった、という訳です。

2つの高気圧の間に溝ができ、寒気が流れ込んだ。その溝が東京上空

出典: http://kotaopa.blog.fc2.com


そしてこの時、日本には2つの高気圧が発生していたのですが、その間に溝ができてしまい、そこに寒気が流れ込んできました。その溝が上空にあるものだから地表と上空の温度差が激しくなって上昇気流がかなり発達しました。そしてその溝にあたるのが東京上空だったという事です。かくして、東京都内に成長した雹が降る事態になり、各地域に大きな被害をもたらしました。

東京で雹が発生した結果、どうなったのか?

窓ガラスが割れる。洗濯ハンガーが粉々に、等被害が相次ぐ

出典: https://earthreview.net


そして東京で雹が降った結果、被害はどうだったのかと言いますと、「窓ガラスが割れた」「洗濯ハンガーが粉々になった」「腕に雹が当たった」等の被害の声が相次ぎました。氷の塊が降るわけですので被害はすごいのでしょうが、想像以上の破壊力があるようです。
ちなみに東京の被害ではないのですが、お隣の国中国では鶏の卵のサイズ程の巨大な雹が降ってきて、9人もの死亡者を出すという事故が発生しています。このように地域に関わらず雹は発生します。くれぐれもご注意を。

東京各地での雹発生の様子

2017年7月18日:東京池袋で雹発生

出典: https://breaking-news.jp


2017年7月18日、東京都内池袋にて雹が発生、地域によっては5~6cm程の大きさの雹が降ったようで、Twitter上でも「当たったら死ぬやつ」「屋根が壊れるかと思った」という投稿が相次ぎました。Twitter上でも現実でも大荒れだったようですね。
この雹ですが10分以上降り続いたようで、正直恐怖を感じるレベルだったそうです。下記が実際に池袋で降った雹の様子です。雷も発生していたようで、この世の終わりのような凄まじさです。

2014年6月24日:東京都内三鷹市で雹発生


2014年6月24日、東京都内三鷹市と調布市で大量の雹が降る現象が起こりました。雹が降った地域ではまるで雪が降り積もったかのような状態になり、農作物に被害が及んだりしました。雹だけで50cm積もったそうです。
三鷹市で降った雹の様子が動画投稿されています。それが下記になりますが、こちらも池袋に負けじと劣らずの凄まじさです。三鷹市での様子もTwitter上で大量に投稿されました。その様子も以下にて紹介します。

Twitterでも東京の雹の様子が投稿

2017年7月24日、池袋でのTwitter投稿


上記のTwitterは2017年に起きた池袋の様子になります。ちなみにこの時JR駒込駅では屋根が壊れる、冠水や浸水が起きる等の被害が起きています。

2014年6月24日、三鷹市でのTwitter投稿


こちらのTwitter上の投稿は2014年6月24日、東京都内の三鷹市で発生した際の投稿画像です。こちらも池袋に負けじと劣らずの凄まじさがあります。「家の前に雹が流れている」各地域によって「雹の影響で建設用のタワーが斜めに傾いている」「甲州街道が氷の川となっている」という声が相次ぎました。

雹の被害に保険は使えるのか?

「自然災害」という事で火災保険は適用

出典: http://kane4611.xsrv.jp


まず家屋に対する損害を補償する火災保険についてですが、雹による被害は「自然災害」に該当するという事で、基本的には火災保険が適用されます。ただし、念のため自身の契約している火災保険の補償内容については確認しておいたほうがいいでしょう。
そして実際に雹により家屋に被害をこうむった場合は速やかに損害保険会社へ連絡する等して手続きを済ませましょう。時間が経てば経つほど自分自身が不安で仕方がなくなっていくものです。

「車両保険」の種類によっては自動車保険も適用

出典: https://www.e-texteditor.com


続いて自動車保険の場合ですが、自動車保険には「車両保険」という自分自身の車の修理に対する補償がありますが、これが一般タイプやエコノミータイプというようにわかれています。一般タイプでは雹のような自然災害でも補償されますが、エコノミータイプは車対車限定の内容になっている場合、補償がされないです。
自動車保険は車両保険のタイプによっては雹の被害は補償されないケースがあります。もちろん車両保険なしの場合は当然補償されません。自動車保険の場合は1度自身の補償内容を時間が空いた時に確認しておきましょう。何かあった時には手遅れだった、ということがないように。

雹が発生した今日時点での気象天気図とは?

2017年7月24日(池袋)今日時点での天気図


これが2017年7月24日に池袋で雹が発生した今日の天気図になります。この池袋のケースですが、日本列島近くに線状降水帯というものがありますが、これが実は積乱雲を発生させており、これが原因で雹を形成している訳です。ちなみにこの状態ですと雷も発生しやすいです。

2014年6月24日(三鷹)今日時点での天気図


こちらが2014年6月24日、三鷹市に雹が発生した今日での天気図になります。よくみると2つの高気圧が東北付近に発生しており、その間に少し溝ができているのがわかると思います。そして関東の太平洋付近には低気圧があります。これにより、2つの高気圧の間に冷たい空気が流れ込む、という状態になるわけです。

東京の雹被害の様子まとめ

雹が発生する原因は積乱雲内での氷の粒が成長すること

出典: http://www5e.biglobe.ne.jp


雹が発生する仕組みとは、積乱雲が発生した際、上昇気流で氷の粒が持ち上げられ、重力により落下してを繰り返して氷の粒が大きく重くなっていき、最終的に支えきれなくなった段階で地表に向かって落ちてきます。今日時点でもこの雹で各地でたくさんの被害が出ています。

雹はどこにでも発生する可能性がある

出典: http://with-car.com


2017年今日時点でまだ雹の被害に遭われていない方は、今のうちに対策を練っておいたほうがいいかもしれません。雹はどこにでも発生する可能性を秘めていますし、1度降ったら甚大な被害をもたらします。備えあれば憂いなし。1度火災保険や自動車保険の補償内容を見ておいたほうがいいでしょう。
ここまで雹について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。雹の被害があまりにすごくて他人事のように感じるかもしれませんが、雹自体はどこにでも発生する可能性を秘めています。天災なので事前に止めるというようなことはできませんが、被害を少なくするようなことはできるでしょう。この記事を読んで少しでも気に留めてもらえれば幸いです。

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