「取り急ぎお礼まで」は使わないで!正しい敬語の使い方と似た表現も!

ビジネスでは「取り急ぎお礼まで」と使うことはよくあります。実はこの「取り急ぎ」という言葉は、「お礼」や「まで」という言葉と組み合わせると他の表現の方がより礼儀正しい印象を与えることがあります。そこで、ビジネスでの言葉の使い方をもう一度確認しておきましょう。

「取り急ぎお礼まで」は使わないで!正しい敬語の使い方と似た表現も!のイメージ

目次

  1. 1「取り急ぎお礼まで」という言葉は正しいの?ビジネスで使える?
  2. 2「取り急ぎお礼まで」の意味は?敬語として正しい?
  3. 3急いでお礼を伝えたい時はどうする?正しい文例3つをご紹介!
  4. 4「取り急ぎ〇〇まで」の正しい使い方を2つの文例でご紹介!
  5. 5「取り急ぎ〇〇まで」を使う4つの注意点は?
  6. 6【番外編】ビジネス上で使い方に注意したい表現5つ!
  7. 7正しい敬語を使うとビジネスがスムーズに進む!

「取り急ぎお礼まで」という言葉は正しいの?ビジネスで使える?

パソコンをしている女性

ビジネスで使う定番のメール表現はいくつかありますが、意味や使い方の間違いに気づかずに「文例」などとして会社の後輩に教えたりしていませんか。

たとえば、「取り急ぎお礼まで」という言葉はメールでよく使われますが、実は目上の人に使うと失礼に当たります。そこで、「取り急ぎ」という言葉の意味と「取り急ぎ〇〇まで」という言葉の文例やビジネスでの使い方をまとめてみました。

「取り急ぎお礼まで」の意味は?敬語として正しい?

「取り急ぎ」のそもそもの意味は?

本とメガネとコーヒー

「取り急ぎ」という言葉の意味は、「諸々の儀礼・説明を省略し用件だけを伝える」とされています。ビジネスで「取り急ぎ」という言葉を使う場合は、「作法などの礼儀は省略して、急いで要件を伝える」という意味になります。さらに、急いで必要な情報だけを先に伝えるので、内容のまとまりや誤字脱字などの間違いといった失礼をお許しください、という意味も含みます。

「お礼まで」は文末を省略している!

「取り急ぎお礼まで」という言葉の「まで」に注目してみましょう。「まで」という言葉の意味は、文の終止した形に接続して強調・感動の意を表す、とされています。そのため、文法的な間違いがあるとは言えませんが、その後に続く文末を省略した文章という考え方もできます。また、文法的な間違いがないからと言っても、受け取る相手が「失礼な人」と感じてしまう可能性もあるので、きちんと文末まで「お礼申し上げます」と言い換えた方がビジネスの場合は印象がよくなるかもしれません。

お礼を伝えたい時は極力避けるべき表現!

ノートに字を書いているところ

「取り急ぎお礼まで」という言葉は、急いでお礼だけでも伝えたいという時に使う表現だと認識している人も多いかもしれません。ところが、お礼や感謝の気持ちは「取り急ぎ」伝えるものではなく、心を込めて相手に伝えるものです。そのため、「お礼」という言葉が入っていたとしても、「取り急ぎお礼まで」という表現が間違いです。

急いでお礼を伝えたい時はどうする?正しい文例3つをご紹介!

【文例①】略儀ながらお礼申し上げます

Thank youカードとコーヒー

「取り急ぎお礼まで」という表現ではなく、急いでお礼を伝えたい時は「略儀ながらお礼申し上げます」と言いましょう。この「略儀ながら」という言葉の意味は、「礼儀の一部を省略しますが」になります。「略」は何かを省くことを、また「儀」は正式な儀式や礼儀などを意味します。

そこで本来ならば先方に伺ってお礼すべきところ、「礼儀を省略しますが」という意味を込めた表現をすることができます。たとえば、「(甚だ)略儀ではございますが」という言葉に続けて、「まずは書面にて(またはメールにて)お礼申し上げます」と言います。他にも、「まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます」という表現をすることもできます。

【文例②】末筆ながらお礼申し上げます

メモと鉛筆と消しゴム

「取り急ぎお礼まで」に変わる表現として「末筆ながらお礼申し上げます」という言葉もあります。「末筆ながら」という言葉の意味は、「これで最後になりますが」という意味のため、メールの締めくくりの最後の一文に使う言葉です。たとえば、「末筆ながら」という言葉に続けて、「まずは書面にて(メールにて)お礼申し上げます」と言います。他にも、「まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます」という表現をすることもできます。

【文例③】まずはお礼申し上げます

笑顔の女性

お礼や感謝の気持ちは「取り急ぎ」伝えるものではないため、この「取り急ぎ」という言葉を違う言葉に置き換えましょう。たとえば、「まずは」という表現を使うことで、すぐに感謝の気持ちを伝えたいことが表現できます。さらに、「まずは」という言葉を使うことで、メールの最後にもう一度感謝の言葉を伝えますということも合わせて表現することができます。

「取り急ぎ〇〇まで」の正しい使い方を2つの文例でご紹介!

【文例①】取り急ぎご報告まで

女性がパソコンをしているところ

「取り急ぎ」という言葉は、お礼を伝える時は極力避けるべきですが、正しい言葉を組み合わせれば使うこともできます。「取り急ぎご報告まで」という表現はビジネスの場面ではよく目にします。ビジネスでは報告をすることやそのスピードや情報を集める力が高ければ高いほど評価されます。そのため、お礼や感謝の気持ちは心を込めて行うべきことですが、報告となると急ぐことも必要なので「取り急ぎ」という言葉と組み合わせて使っても問題ありません。

たとえば「取り急ぎご報告申し上げます」「取り急ぎご報告のみにて失礼いたします」などとして使います。

【文例②】取り急ぎご連絡まで

ミーティング中の男女

ビジネスの場面では、報告と合わせて連絡もとても重要な業務の一つです。そのため「取り急ぎご連絡まで」という言葉を使うことは全く問題ありません。報告の場合と同じく「取り急ぎご連絡申し上げます」「取り急ぎご連絡のみにて失礼いたします」など、「まで」という言葉で文末を省略せずにしっかりと文章を最後まで書くように注意しましょう。

使えるのは急を要する時のみと知っておこう

「取り急ぎ」という言葉はビジネスの場面で使ってはいけない表現ではありませんが、使う場合は急を要する時のみです。詳細な情報を後回しにしてでも相手に連絡をしたい時に使う表現が「取り急ぎ」になります。

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「取り急ぎ〇〇まで」を使う4つの注意点は?

使う場合は短い文章で使う

キーボードを触っている手

「取り急ぎ」という言葉を使う場合は、長文のメールは送らずに必要最低限の情報の文末に「取り急ぎ〇〇申し上げます」と書くようにしましょう。その理由は、急いでいるから使った「取り急ぎ〇〇申し上げます」という言葉と長文メールが矛盾してしまうからです。長文を書く時間があるのであれば、「取り急ぎ」という言葉は必要ないので、メールの書き方にも注意しましょう。

メールの後にきちんと連絡を取る

電話

「取り急ぎ」という言葉を使ったメールを受け取った相手は、その後詳細を含んだメールなどの連絡が来ると思っています。逆にこの後、特に相手に連絡をする予定がない場合は「取り急ぎ」という表現は避けましょう。

目上の人には基本的に使わない

女性2人が話をしているところ

取引先の相手や社内の上司に対しては「取り急ぎ〇〇まで」という表現を使わないように注意しましょう。「取り急ぎ」という言葉はこちらの事情です。相手に伝える場合もあえて「取り急ぎ」という言葉を使ってこちらの急いでいるという事情を伝える必要はありません。そのため、相手が目上の人の場合は特に注意しましょう。

目上の人には言い換えた表現を使う

女性2人が立って話をしているところ

取引先の相手や上司に対しては「取り急ぎ」という言葉は使わずに「ご報告(連絡)のみにて失礼いたします」と他の表現で言い換えましょう。その理由は、「取り急ぎ」という言葉に含まれる「とりあえず」という意味やこちらが急いで報告したいので、といった事情が相手に伝わって失礼なメールと受け取られないためです。

「取り急ぎお礼まで」という言葉の「取り急ぎ」を「まずは」に言い換えて「まずは、御礼のみにて失礼いたします」または「まずはお礼にて失礼致しますが、後日ご挨拶に伺いたいと存じます」などと表現しましょう。また、「略儀ながら、まずはメールにてお礼申し上げます」と言い換えることでもっと丁寧な表現に変えることもできます。他にも、「取り急ぎご報告まで」ではなく、「ご報告のみのご連絡で失礼いたします」などと言い換えることで相手が受ける印象も変わってきます。

【番外編】ビジネス上で使い方に注意したい表現5つ!

①了解しました

話をしている男性の手元

ビジネスの場面で使われる「了解しました」はメールや電話、上司に対しても使っている人もいます。敬語としては問題ありませんが、年の差や立場を理解していないと受け取る人もいるため失礼という印象を与えてしまうこともあります。ビジネスの場面で上司や取引先の相手に対して使う場合は「承知致しました」という言葉を使いましょう。

②とんでもございません

メモにカラーペンで線をひいているところ

「とんでもございません」という言葉はビジネスの場面でも時々耳にしますが、「とんでもない」という言葉は「とんでもな」までが語幹のため、「とんでもございません」という言葉は間違いです。正しく使う場合は「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」と言います。

③お体ご自愛下さい

封筒とドライフラワー

メールや手紙の最後に使われる「お体ご自愛下さい」という言葉ですが、こちらも間違いです。「自愛」という言葉の意味は「自分の体を大事にする」になるので、お体という言葉と組み合わせると同じことを二度繰り返していることになるので、「どうぞご自愛下さい」と言いましょう。

④お伺いします

本を読んでいる女性

「伺う」という言葉には「お」をつけません。そのため、丁寧な敬語を使う場合にも「伺います」と言いましょう。ビジネスだけではなく、いろいろな場面で「お伺いします」という言葉は耳にしますが、正しい表現を知っておくように注意しましょう。

⑤よろしかったでしょうか

「よろしかったでしょうか」という言葉は最近よく耳にする言葉で、丁寧な言葉にも思いますが間違いです。正しくは「よろしいでしょうか」になります。

正しい敬語を使うとビジネスがスムーズに進む!

男女がミーティング中

ビジネスの場面で使う言葉の中にも間違いに気づかずに使っている言葉は意外とたくさんあります。「取り急ぎ」という言葉だけではなく、もう一度注意深く自分が使っている言葉を意識してみませんか。正しい敬語を使うことでビジネスがスムーズに進むこともあるかもしれません。

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この記事のライター
hitomix
管理栄養士、ライターとして活動しています。食やライフスタイルなど気になったことを書いていきたいと思います。

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