『ありがとう』の意味や語源は?深く関わる仏教の教えも紹介!

何気なく使っている「ありがとう」という言葉ですが、その意味や語源を知っていますか?実は「ありがとう」という言葉には相手を幸せにする力があり、仏教にも関係しています。そこで、「ありがとう」の意味だけではなく、反対の意味を持つ対義語や語源も合わせてご紹介します。

『ありがとう』の意味や語源は?深く関わる仏教の教えも紹介!のイメージ

目次

  1. 1感謝の気持ちを伝える言葉『ありがとう』
  2. 2そもそも『ありがとう』とは?
  3. 3『ありがとう』と関係の深い仏教の教えを徹底解説!
  4. 4感謝の気持ち『ありがとう』を実感する2つの方法!
  5. 5『ありがとう』の反対の意味になる対義語は?
  6. 6【おまけ】世界8か国の『ありがとう』と語源もチェック!
  7. 7『ありがとう』は深い言葉!感謝の気持ちを常に意識しよう!

感謝の気持ちを伝える言葉『ありがとう』

Thank you のメッセージカード

物をもらった時、何かをしてもらった時の心遣いに対して「ありがとう」と感謝を表します。この「ありがとう」を言われて嫌な人はいませんよね。反対に、心が疲れていたり、相手のことをよく思っていないなどのマイナスの状況でも「ありがとう」と言われるだけで、ちょっと元気になれたり、相手の印象がよくなる、などの力をもらうことができます。

そもそも『ありがとう』とは?

『ありがとう』の本来の意味

本とめがね

現代の「ありがとう」の意味は、感謝をしたり、お礼をする時に使う言葉です。世界各国でこの「ありがとう」と同じ意味を持つ言葉があります。このありがとうは「有難う」が由来となっていますが、漢字で書くとより「ありがとう」の意味がわかりやすくなります。

漢字で書く『有難う』から読み取る意味

鉛筆

「ありがとう」は、漢字で書く「有難う」が由来となっています。有難うという言葉は、「有る」ことが「難しい」と書きます。つまり、そんなに簡単には起こらない、滅多にないことという意味になります。

「有難う」は元々、神や仏に対してのみ使われていた言葉です。神が自分を力を貸してくれるということは滅多にないこと、あり得ないことから、「有難う」と言葉にして、神を称賛していたようです。

『ありがとう』の言葉の歴史

神を称賛するという由来を持つ言葉であった「有難う」ですが、その後室町自時代の頃から人に対しても使われる言葉になりました。そもそも「ありがとう」が神に対する感謝を込めた言葉であったことから、日本では相手に対しての感謝の意味を持つ「ありがとう」もありますが、それと同時に神に対しても「有難う」という言葉で感謝をするという2つの意味を持っています。

『ありがとう』と関係の深い仏教の教えを徹底解説!

ありがとうの語源(由来)

シャッターにThank you の文字が書いてある

「ありがとう」という言葉は漢字の「有難う」が由来と言われています。さらに、この「有難う」(有ることが難しい)という言葉の語源は仏教にあると言われています。

お釈迦様の『盲亀浮木(もうきふぼく)の譬え』

仏説譬喩経(ぶっせつひゆきょう)というお話の中にお釈迦様が弟子の阿難にしたたとえ話が「ありがとう」という言葉の由来と伝えられています。

目の見えない亀が広い海にいました。その目の見えない盲亀は100年に1回、海面に顔を出します。その広い海には真ん中には小さな穴が空いた1本の丸太棒が浮いています。『阿難よ、100年に1度浮かび上がるこの亀が、波や風に揺られて東へ西へ南へ北へと漂う丸太棒の穴に、ぴったりと頭を入れることができると思うか?』それはありえないと阿難が答えると『では、絶対にないと言い切れるか?』とお釈迦様が言いました。『何億年、何兆年、幾億兆年の間には、うまくいくことがあるかもしれません。でも、ないといってもいいくらい、難しいことです。』と阿難が答えると、『阿難よ。私たちが人間に生まれることは、この盲亀が、浮木の穴に頭を入れることがあるよりも、難しいことなのだ、有り難いことなのだよ。』と話しました。

人間に生まれた『有難さ』

かごに入った赤ちゃん

世界には人間以外にもたくさんの生きものが存在しています。人間に生まれた私たちも、もしかしたら他の動物や魚、昆虫などに生まれていたのかもしれません。そう考えると人間に生まれたことは当たり前ではなく、「有難う」という言葉の由来にもなっている「有ることが難しい」滅多に起こらないことと考えることができます。つまり、仏教の教えでは人間に生まれたことだけでも「ありがとう」と感謝することなんですね。

『自利利他(じりりた)』の言葉

お花をもらっている女性

仏教の世界には「自利利他」という言葉があります。周りの人に力を貸してもらった時、自然と「ありがとう」という言葉が出てきますよね。この世の中で最も不幸な人は、力がない人ではなく、感謝をしない人であるという考え方もあります。周りの人に力を貸してもらって当たり前と思っている人は、不平不満ばかりになり、感謝の言葉のどころか気持ちを持つこともできません。

「自利利他」という言葉は、自分の幸せは他人の幸せであるという意味です。「ありがとう」と言って感謝できることは自分の幸せになります。さらに、「ありがとう」と言われた人は、喜んでもらってよかったと幸せになることができます。自分の幸せがそのまま他人の幸せに結びつくのは幸せなことですね。

心から『ありがとう』が言えない理由とは

横になっている女性

「ありがとう」という言葉を心から言えない理由は、「人生の本当の目的を知らないからだ」とする仏教の教えがあります。『人間として生まれるのは難しい。でも、その人間に生まれることができてよかったのだから、仏教の生まれてきた意味を説く仏法を聞きなさい。この人生で幸せにならなかったら次の人生でも救われない。』とお釈迦様は話されています。

感謝の気持ち『ありがとう』を実感する2つの方法!

①視点を変えて物事を見る

祈っている女性

「ありがとう」と言っても、一体何に感謝したらいいの?と思う人は、いつもと視点を変えて物事を見てみましょう。日々の暮らしの中では、意識していないと「今」ばかりを見て生きています。今を見ているということは目の前を見ているため、視野が狭くなっています。

そこで、一歩引いて自分を客観的に見てみたり、周りに目を向けて物事を反対側から見てみましょう。視点を変えるだけで、自分の暮らしがいかに恵まれていて、普通のことではないんだということに気づくことができると、自然と「毎日ありがとう」という気持ちになれますよね。

②嫌な事にも感謝する意識

花束を持っている女性

日々の暮らしの中で嫌な事が起こりますが、もちろんそんな時は感謝ではなく反対に怒ったり、自分を責めたりしてしまいます。でも、その嫌だと思っていることからも自分の力になるような「得られること」がありませんか。人生の中の嫌なことも、自分が成長するために起こった、という反対の考え方をすることで、感謝しようという気持ちも芽生えますよね。

『ありがとう』の反対の意味になる対義語は?

対義語は『当たり前』

「ありがとう」の対義語は知っていますか。「ありがとう」は漢字で書くと「有難う」=有ることが難しい、になります。でも、その反対の意味を持つ対義語は有ることが易しい、という意味を持つ「当たり前」という言葉が当てはまります。

日頃から『当たり前』だと思いがちな事

食事が並んだテーブル

日々の暮らしの中で、学校に行く、朝ごはんを食べる、スマホを持っている、これらすべては日常の中の出来事ではありますが、ついつい「ありがとう」の対義語である「当たり前のこと」で済ませてしまっています。でも、これらすべては当たり前とは反対の感謝するべきことなのです。

学校に行けない人もいます、満足に食事をできない人もいます、スマホを持つのはとても恵まれた環境にいます。「普通、当たり前」という気持ちではなく、反対に自分がいかに幸せな毎日を暮らしているかがわかれば、感謝する気持ちやありがとうという言葉も自然に出てきますよね。

『当たり前』の事なんて本来はない!

夕日に向かって歩いている家族

毎日の暮らしの中で、有ることが難しいという意味の対義語である「当たり前」、つまり「あることが易しいこと」など1つもありません。今の仕事をしていることも自分の努力や上手に運をつかむことができた結果です。さらに、そんな自分を育ててくれた両親や学ぶことを教えてくれた学校の先生、支えてくれた友人など、感謝するべき人はたくさんいます。

【おまけ】世界8か国の『ありがとう』と語源もチェック!

①英語

壁にTHANK YOUという文字が張ってあるところ

英語での「ありがとう」は「Thank you」です。thankはthink(考える、思う)が語源になっています。そのためThank youは「あなたのことを思っています。あなたから頂いたご恩を忘れていません。」という意味を持った言葉です。

②ポルトガル語

ポルトガル語の「ありがとう」は「Obrigado(オブリガード)」です。このobrigadoの語源はobrigar(義務づける)という意味を持つ動詞と言われています。つまり、「あなたから受けた恩義しっかりと受け止めています。」という意味を持った言葉になります。

③ドイツ語

DANKEと書いてあるスマホ

ドイツ語の「ありがとう」は「Danke(ダンケ)」と言います。英語と同じくゲルマン語という言葉なので、Dankeはdenken(考える)が語源となり、あなたから受けたご恩をのことを忘れていません、という意味を持ちます。

④フランス語

エッフェル塔

フランス語の「ありがとう」は「Merci(メルシー)」と言います。このmerciの語源はラテン語のmerces,edis(恩恵)という言葉と言われています。フランス語も「恩恵を受けてありがとう」という意味があります。

⑤イタリア語

イタリアの宮殿

イタリア語の「ありがとう」は「Grazie(グラーツィエ)」と言います。このグラーツィエの語源はラテン語のgratia(恩恵)と言われていて、フランス語と同じく「恩恵を賜りありがとう」という意味があります。

⑥スペイン語

スペイン語の文字が書いてある黒板の前に座ってパソコンをしている女性

スペイン語の「ありがとう」は「Gracias(グラシアス)」と言います。イタリア語と同じくラテン語のgratia(恩恵)が語源と言われていて、「恩恵を受けてありがとう」という意味があります。

⑦韓国(ハングル)語

韓国の建物

韓国語で「ありがとう」は「カムサハムニダ(感謝します)」と言います。カムサという言葉は、感謝をハングル書きしたものなので、日本語と同じ意味を持った「ありがとう」ですね。

⑧中国語

万里の長城

中国語で「ありがとう」は「謝謝(シエシエ)」と言います。この謝という字は、日本語でも「感謝」という意味と「あやまる」という意味を持ちます。

『ありがとう』は深い言葉!感謝の気持ちを常に意識しよう!

花一面の前に立っている女性

「ありがとう」と普段何気なく使っていますが、実はその語源にはとても深い意味があることがわかりました。言葉に出すことで相手に感謝の気持ちを伝えられるだけではなく、相手も自分も気持ちよく過ごすことができますね。ぜひその由来や意味を踏まえたうえで、日々の暮らしの中では「ありがとう」の対義語である「当たり前」と思わずに、すべてのことに感謝する気持ちを持って過ごしたいですね。

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この記事のライター
hitomix

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