自己犠牲が強い人の心理や特徴14選!自分を犠牲にする理由とは?
自己犠牲について考えたことがありますか?あなたの周りに、自己犠牲をして損をしている人はいませんか?また、あなた自身はどうでしょう。自己犠牲でストレスを抱えていませんか?仕事や恋愛など、人生に大きく関わってくる自己犠牲について傾向と対策をまとめてみました!
目次
あなたは自己犠牲が強い人ではありませんか?
あなたは自分の性格の評価として、自己犠牲が強いと思ったことはありますか?まずは自己犠牲とは何かについてみていきましょう。
自己犠牲とは?
自己犠牲とは、何かの目的や誰かのために、自分の欲望や幸福を捨てて、肉体や時間、命などを捧げて尽くすという意味があります。人が嫌がることを率先してやったり、誰もやりたがらないことを引き受けたり、頼みごとを断れずに無理をしてでも受け入れてしまう。自分の負担が増えてしまうのに、相手を助けたいという理由で引き受けてしまうなど、自分の負担に加えて他人の負担を引き受けてしまうという心理的特徴があります。
自己犠牲と愛は違う
自己犠牲とは、自分以外の誰かのために行うものです。そのため、自己犠牲を愛情として表現する人もいますが、自己犠牲と愛は別のものだと言えます。
なぜなら、自己犠牲は相手に愛情がなくても行える行為で、愛とは、相手のことを愛しいと思う感情で、その結果として何か行動を起こすことがあるためです。
【自己犠牲が強い人①】心理的な特徴5選!
自己犠牲が強い人の特徴を挙げてみました。あなたにも心当たりがあるかも?
1. 自分が犠牲になった方がいい
自分を犠牲にしてしまう自己犠牲の心理を持っている人は、自分が犠牲になるほうがいいという心理的な特徴があるようです。自分以外の誰かが痛い思いをするくらいなら、自分から進んで犠牲になろうという性格の人です。
とりわけ、仕事の上で、親しくしている後輩が大変な思いをするくらいなら、自分で抱え込んで何とか頑張ろうとしてしまう心理が働いてしまうようです。また、こういった特徴を持つ人は、誰かに借りを作ることを嫌い、自分を犠牲にする方法を選ぶことも多いようです。
2. 頼られてうれしい
自己犠牲をする理由として、頼られた時の喜びを知っているという点が挙げられます。感謝をされることで承認欲求が満たされ、自己肯定感が上がる気がするという人もいます。たとえ自らの時間やコストが犠牲になったとしても、頼られたいという心理を満たすことが重要なのです。
頼む側はそこまで期待して頼んだわけでなくても、何かを頼まれる=頼りにされていると受け取る性格上の特徴があります。誰かに頼りにされるためなら、自分をとことん追い込んででも全力で期待に応えようと行動します。
3. 必要とされていたい
人から必要とされていたいという心理が強く働き、他人からの依頼を断れないという特徴があります。自分を犠牲にすることで自らの存在意義を確立していく方法なのです。
人からのお誘いや頼まれごとなどは、すでに決まっていたスケジュールを調整してまで人に合わせようとします。たとえ時間を合わせるためにやるべきことが行えないというデメリットが発生したとしても仕方がないと処理してしまいます。常に誰かから必要とされていたい、必要と感じられなければ生きるすべがないとまで思ってしまいます。
4. 何とかしなくてはと思っている
自分を犠牲にしてしまう心理の中には、自分が何とかしなくてはいけないと思っているという特徴があります。何かトラブルがあった時、通常なら誰かに相談したり、助けを求めたりすると思いますが、自己犠牲をしてしまう人はまずは自分一人で何とかしなくてはいけないと思い込んでしまいます。
ある意味では責任感が強いと言えますが、これは場合によっては周囲にとってもデメリットが生じます。自己犠牲の心理が強く働いてしまった結果そうなっている場合もあるようです。
5. 他の人に任せられない
自己犠牲をしてしまう理由の一つとして、他の人に任せられないという心理があります。自分以外の誰かに任せることによって、想定したものとは違う結果になってしまうことを許容できないという心理的特徴から、自らを犠牲にしてしまうこともあるようです。何かあった時にはどうせ自分が責任をとらなければいけないと思っているがために誰かに任せることができず、結果的に自分を犠牲にしてしまうという特徴があります。
【自己犠牲が強い人②】性格的な特徴6選!
自己犠牲が強い人の性格的特徴を挙げてみました。あなたは当てはまりますか?
6. 正義感が強い
自分を犠牲にしてしまう理由に、「私がやらなくては」という強い正義感を持った性格が働く場合があります。困っている人を放っておけず、自分を犠牲にしてまで助けてしまう性格の持ち主です。常に物事に対して気を配っていて、自らが動かないといけないという衝動を抱えています。損得や必要性など、頭で考える前に体が動いてしまう性格の人です。
7. 人が喜ぶ姿を見たい
自己犠牲を行う人の性格として、人が喜ぶ姿を見るのが好きという特徴があります。誰かが喜んでいる姿を見るのが好きだからこそ、自分を犠牲にしてしまうようです。誰しも、つらそうな人の姿を見るよりは、喜んでいる姿を見る方が良いに決まっていますが、自己犠牲を行う人は、普通の人よりもその感情を強く持っているのが特徴です。
8. 頼まれると断れない
自己犠牲をしてしまう人の特徴には、頼まれると断れないという心理的特徴があります。言い換えれば、断るのが下手な性格ともいえるでしょう。自己犠牲をしてしまう人は、断れないことでそんな役回りに立たされることも多いのですが、こういった特徴の人がそれでも何かを引き受けてしまうことは、断ることでその人を傷つけてしまうのではという不安が強く働いているからだと言えます。
9. 努力家
自分を犠牲にしてしまう人の特徴として、努力家な性格が挙げられます。努力家で頑張り屋なので、途中で投げ出すこともなく、だからこそ、そんな役割も引き受けてしまうことがあります。自己犠牲をしてしまう人は最後までとことん頑張ってしまうタイプでもあるので、本来自分がやらなくてはいけなかったことも犠牲にして努力を続けてしまうという特徴もあるようです。また、自己犠牲をしてしまう努力家タイプの人は、ストレスを上手に発散できないことも特徴として挙げることができます。
10. 嫌われたくない
自己犠牲をしてしまう人の性格として、人に嫌われたくないという理由が挙げられます。人に嫌われたくないがために、本当は嫌だと思っていることも我慢して引き受けてしまうという傾向があります。嫌なのに引き受けてしまう心理には、それをやらなかったことで周囲の人からいい加減だとか、ひどい人などと評価されてしまうことを恐れていることが理由として挙げられます。
11. おせっかい
自己犠牲をする人の理由として、おせっかいな性格であるという特徴が挙げられます。自分がやらなくてはいけない、誰もやらないから自分がやるしかない、というような心理が働くのは、自己犠牲をする人のおせっかいな性格が原因になっているかもしれません。
おせっかいな性格の人は、後先を考えないことが多く、引き受けるだけ引き受けて、あとから公開してしまうこともあります。しかし、引き受けすぎて後悔をしても、すべて最後までやり遂げてしまうという特徴もあるようです。
【自己犠牲が強い人③】まだある特徴3選!
まだまだあります!自己犠牲が強い人の特徴をご覧ください。
12. やり甲斐を感じている
自己犠牲をする理由として、他人のために動くという部分にやり甲斐を見出している人は多いようです。原動力が自己犠牲そのものであるため、自分のための時間にはやる気を生み出せないというデメリットがあります。一度でもやり甲斐を感じるとその感覚が忘れられなくなり、自ら進んでわざと依頼されやすい所に身を置いたり、自ら手伝いを名乗り出たりという方法を用いて、頼りにされる感覚を味わいたがります。本人の中では自己犠牲が当たり前の感覚になっており、誰かのために時間を費やすことに疑問を抱いておらず、むしろどんどん私を使ってくださいとばかりにせっせと他人に時間を捧げているのです。
13. 素の自分を誇れない
自己犠牲をする人は、評価の基準が自分目線ではなく他人目線です。つまり、素のままの自分の姿を誇ることができず、他人の評価や周囲の意見に身をゆだねてしまいます。自分はこうしたいという考えが浮かんでも、発言することを恐れてしまいます。特に大人数の中にいる場合は、自分なんかが提案するよりも他の誰かが提案をした方がいいに決まっているのだと思いがちです。
自信のなさが見えてしまい、周囲にもそれが伝わってしまいます。それが理由で、絶対に反対しない、意見や言うことを聞いてくれる人、というイメージがついてしまいます。
14. 目立ちたがり
周囲からの注目を集めたい、目立ちたがりがゆえに自己犠牲をする人もいます。自ら進んで自己犠牲をしておきながら、忙しさや頼られる自分アピールをするのが特徴です。いつも忙しそうに飛び回る人に憧れを抱いており、スケジュールを常に埋めておきたいと考えています。憧れに近づくように、わざわざ自己犠牲をして周囲にアピールしているのです。残念ながら周囲からは自らの大変さをアピールしたいがために自己犠牲をしていると見抜かれ評価されてしまい、別の意味で目立ってしまっています。
自己犠牲をしてしまう理由5つ!
では、どうして人は自己犠牲をしてしまうのでしょう?理由について紐解いていきましょう。
1. 拒絶されることが怖い
自己犠牲を行う理由として、拒絶されることが怖いという特徴があります。自己犠牲を行う人は拒絶されることを嫌い、拒絶されないように生きようとします。実体験として、過去に拒絶された経験がありトラウマになっている人も少なくないようです。自分が一言「ノー」と言えば、受け入れられなくなってしまうのではと恐怖心が芽生えてしまいます。相手がそんな人ではないと頭ではわかっていても、心のどこかに不信感があります。
本人にしかわからない苦しみで、常に恐怖と戦っているともいえます。人に拒絶されるということは、つらいことで克服は容易ではないでしょう。
2. 存在意義を確認している
誰かから必要とされたい、頼られたり、人に尽くす自己犠牲を行うことが、自らの存在意義を確認する方法になっている場合があります。一人では生きている理由すら判然とせず、自己犠牲によって他人に生かされている状態ともいえます。誰かのいきいきとした姿を見て、自らが生きていることを実感します。不快な気持ちはなく、むしろ感謝の気持ちを抱いているケースもあるでしょう。
3. 美徳と思っている
自己犠牲行い、人に尽くす事が最大の美徳だと思っているケースがあります。これは、歴史的にも根強い思想だと思います。他人を傷つけてはいけないという当たり前の思考と同様に自己犠牲の精神が宿っています。そのため、他人に時間を捧げ、自らの精神や体力を消耗することに何の疑問も抱きません。生まれ持った正義感、根強い美徳の精神が、自らの犠牲を大きくしていくのです。
4. 自らの言動に責任が持てない
自己犠牲には、自らの言動に対する責任を回避する方法としての側面があります。たとえば、友人同士で集まった時に自分が提案した話題が盛り上がらなかったとします。客観的にみると誰のせいでもなく、仕方がないこととして次の話題に移っていくものですが、自己犠牲をする人はその空間に耐えられず、デメリットと捉え、やりたいことを我慢したほうが良いという結論に至ります。開き直るポジティブさもなく、痛手を負うことを回避する方法として、意見をぐっとこらえてその場をやり過ごします。
5. 自己肯定が低い
自己犠牲は自己肯定と切っても切れない関係にあり、自己犠牲をする人は自らを認める気持ちが極端に薄いのです。自己肯定感は高すぎるのも問題ですが、低すぎるのも困りものです。常に「ダメ」「できない」というマイナス評価で自らを卑下し、精神的なダメージを受けています。せっかく人からいい評価を得ても、疑ってしまったりかわかわれているのかもと勘繰ったりしてしまいます。自らを高めていく方法も模索せず、他人に時間を費やすことで自己肯定を補います。ダメな自分、という評価は変わらないままです。
自己犠牲が強いことで起こるデメリット4つ!
自己犠牲が強すぎると、様々なデメリットが生じてしまいます。自分を守るために、しっかりと読んでみてください。
1. 自分に我慢を強いることになる
自らを犠牲にするということは、当然自分自身に我慢を強いていることになります。本当はやりたくないと思っていることや、誰もやりたがらないようなことをやるというのが自己犠牲です。その行動が誰かの役に立ち、誰かの喜ぶ顔が見られるとしても、嫌だと思うことをしなくてはいけないということは当然ストレスの溜まるというデメリットがあります。また、人がやりたがらないことをやるということは、誰の助けも得ずに一人でやらなくてはいけないということです。
2. 恋愛では都合のよい相手になってしまう
自己犠牲をすることで、恋愛面ではいつの間にか都合のいい相手になってしまうというデメリットがあります。自己犠牲をする人は恋愛相手に尽くしすぎてしまうのも特徴。恋愛相手のためにと、我慢をしたり自らを犠牲にしてまで尽くす事がやがて相手にとって当然のことになってしまうことがあります。恋愛相手のために甲斐甲斐しく家事をしたり、ことによってはお金を出したりすることが当たり前になってしまうと、結果的に都合のいい相手になってしまうのです。
3. 仕事では手柄を横取りされることもある
仕事の上で自己犠牲をすることのデメリットは、手柄を横取りされることがあるという点です。仕事で自己犠牲をするということは、相手のためやチームの目標のために自分を犠牲にすることを意味します。
仕事を成功させるために仕方なく犠牲になり、ミスが発生してしまった場合、ミスはあなたの責任になり、おいしい部分はほかの誰かの手柄として評価されてしまう場合があります。仕事のためとはいえ、ストレスは溜まることでしょう。
4. 本末転倒な結果になることがある
自己犠牲とは、誰かのために何かをすることで、誰かが喜ぶようなことをするわけですが、よかれと思ってやったことが裏目に出てしまい、本末転倒な結果になるというデメリットがあります。
仕事が大変そうな同僚がいたので見切り発車で手伝ったものの、結果として仕事の方法が間違っていて最初からやり直しになってしまうなんてことも起きてしまいます。よかれと思って我慢して行った行動も、相手に感謝されるどころか周りの人に迷惑をかけ、自分の評価を下げてしまうことになります。
自己犠牲が強い人から卒業する方法4つ紹介!
「自己犠牲が強いかも」と不安になった人も大丈夫!自己犠牲が強い人から卒業する方法をご紹介いたします。
1. 自分に自信を持つ
自己犠牲を卒業するには、まず自分に自信を持つようにすることです。自己犠牲をなかなか卒業できない人の中には、自分に対する自信のなさを補う方法として自己犠牲を行ってしいる場合があります。自分に自信が持てるようになると、自然と自己犠牲からも卒業することができるでしょう。
2. 考え方を変える
自己犠牲をする人が根本的に持っている美徳の考えを捨てることも、卒業への有効的な方法です。人は自らの人生を生きるために生まれてきたのですから、他人中心ではなく自らの人生を歩むべきだと考え方を変えていきましょう。染みついている考えを払拭できた時が、自己犠牲からの卒業です。
3. 断る勇気を持つ
自己犠牲から卒業するためには、断る勇気を持つことがとても大切です。自己犠牲をしてしまう人は、自分が我慢することでその場を丸く収める方法が身についてしまっています。断る勇気を持てないことで自己犠牲をする場面が増えていき、デメリットも増加していきます。自己犠牲を卒業したければ、しっかりと「ノー」を伝えられる方法を身につけましょう。
4. 他の人に頼ってみる
自己犠牲を卒業するために、他の人に頼ることができるようになるといいでしょう。自己犠牲をしてしまう人は、完璧主義者が多く、自分がやらなくてはいけないという気持ちが強い傾向があります。手一杯になってしまい一人であがくことは、デメリットも多く、自らの評価を下げかねません。人に上手にお願いして一緒に手伝ってもらえるようになれば、自己犠牲を卒業できるかもしれません。
自己犠牲は強すぎると自分で自分の評価を下げてしまう!
今回は自己犠牲とはなにか、自らを犠牲にしてしまう人の心理的特徴や性格面、そして上手に卒業する方法についてご紹介させていただきました。自己犠牲で行動することのすべてが悪いことではありませんが、強すぎる自己犠牲の精神は、自分で自分の評価を下げてしまうというデメリットに繋がってしまいます。自分の評価を上げていくためにも、自己犠牲の精神から卒業して、自分のために努力ができるように生き方を変えてみましょう。