グラジオラスの花言葉とは?由来や種類・見頃の時期も紹介!
色が豊富で日本でも人気の花、グラジオラスの花言葉をご存知ですか?色別に花言葉があるので、とても奥の深いグラジオラスです。色別、花言葉別に、その由来や意味を詳しく見ていきます。また、グラジオラスの種類や見頃の時期も紹介します。
目次
恋人へ贈る花グラジオラスの花言葉や種類を知りたい!
白、オレンジ、ピンクなど、色の種類が豊富な夏の花、グラジオラスをご存知ですか?色によって違った意味の花言葉を持ち、大変奥が深い花です。そんなグラジオラスの花言葉の由来、色の種類などを詳しく見て行きます。
花言葉の前に!グラジオラスってどんな花?
グラジオラスの基本情報
グラジオラスは、アヤメ科の植物で、6月から10月に花を咲かせます。白、オレンジ、ピンク、赤、黄色、青、紫、緑、マルチカラーなど、色の種類が大変豊富な花です。日本で栽培が始まった時期は明治時代で、別名オランダアヤメとも呼ばれています。グラジオラスは、葉や蕾の形が剣の様であることから、ラテン語では、小さな剣を意味します。
グラジオラスの歴史
グラジオラスの歴史は、古代ギリシャまで遡ります。その頃ヨーロッパでは、穀物の粉とグラジオラスの球茎を混ぜて、焼いて食べていたと言われています。また、網目状の皮で包まれているグラジオラスの球茎が鎧に似ていることから、中世時代には兵士達のお守りとして用いられていました。
グラジオラスの花言葉は『密会』『勝利』『忘却』など様々!
グラジオラスの花言葉には、密会、勝利、忘却などがあります。この3つを詳しく見て行きます。
グラジオラスの花言葉『密会』の由来は?
ヨーロッパの人々が恋人に贈ったことから
グラジオラスの花言葉の1つである密会は、人目を忍んで密会していた古代ヨーロッパの恋人たちが、グラジオラスを恋人に贈り、密会の時間をグラジオラスの本数で知らせていたことに由来します。密会というと、公にできない恋愛を想像してしまいがちですが、ここでの密会には、そういった意味合いはなく、純粋に一目を忍んで会うという意味です。 西洋では、sincerity、誠実という花言葉もあり、人目を忍びながらも愛を育んでいたピュアな恋人達や、彼らの真剣な愛情を表しています。
グラジオラスの花言葉『勝利』の由来は?
グラジオラスの葉を剣に見立てたことから
グラジオラスという名前は、葉が剣の形をしていることに由来しています。そこから勝利という花言葉が誕生しました。剣のような姿形をしている葉が、戦闘準備完了の意味を持ち、勝利という花言葉に発展していきました。ここでの勝利というのは、戦いに勝利するという意味だけでなく、自身の限界を打ち破る意味での勝利や、勝利するために立ち向かう勇気も意味します。
グラジオラスの花言葉『忘却』の由来は?
花言葉『忘却』はフランスでつけられた
グラジオラスの花言葉の1つである忘却は、フランスが発祥の地です。フランスでナポレオン戦争や、大革命があった時期に、紛争の辛い経験を忘れ去りたいという思いから、忘却という花言葉ができました。争い事により、死人が多数出た悲惨な光景を忘れて前に進んでいきたいという思いが、花言葉である忘却に込められています。
グラジオラスの花言葉を【色別】に6つ紹介!
グラジオラスの花言葉を、オレンジ、白、ピンク、赤、紫、緑の色別に見ていきます。
オレンジのグラジオラスの花言葉
オレンジのグラジオラスには、花言葉はないのですが、オレンジ色が連想させるイメージを花言葉として、花を贈ることができます。黄色と赤から成るオレンジ色は、エネルギー、陽気さ、賑やかさなどを連想させる色であるので、花言葉をつけるとしたら、勝利、楽観などがしっくりくるでしょう。あなたにとってオレンジ色のイメージは何でしょうか。オリジナルの思いを込めて、オレンジのグラジオラスを贈ってみてください。
白のグラジオラスの花言葉
白のグラジオラスには、いくつかの花言葉があります。白い色には、純潔、ひたむきさ、ポジティブなどのイメージがあります。白のグラジオラスの代表的な花言葉は、密会です。凛と咲く白のグラジオラスには、用心、努力、しのび逢い、勝利という花言葉もあります。
ピンクのグラジオラスの花言葉
グラジオラスは色の種類が豊富ですが、ピンクは人気の色です。ピンクのグラジオラスは、日本でも大変人気があります。ピンクのグラジオラスには、満足、たゆまぬ努力、ひたむきな愛などの、複数の花言葉があります。花言葉の由来は、古代ヨーロッパの恋人達の風習から来ています。当時は、身分の格差が激しく、平等で自由な恋愛や結婚が難しい時代でした。そんな時代背景でも、お互いを真剣に想う恋人達の心を表した色と言葉と言えます。
赤のグラジオラスの花言葉
赤は、情熱の色です。赤いグラジオラスの花言葉は、用心です。この花言葉の由来は、古代ヨーロッパにまで遡ります。赤は、密会を続けている恋人達の、情熱を表した色なのです。情熱が高まりすぎると、災いを招く可能性があることから、赤いグラジオラスには用心という花言葉がつけられたのです。
紫のグラジオラスの花言葉
紫のグラジオラスの花言葉は、情熱的な恋です。この花言葉の由来も、古代ヨーロッパの恋人達です。紫は、マチュアなイメージの色ですが、ここではマチュアというよりは、度を越したと言えるほどの情熱を意味します。互いに情熱的で、狂気じみた愛情表現が垣間見えるほどの情熱的な恋愛を意味する、紫のグラジオラスです。
緑のグラジオラスの花言葉
緑色のグラジオラスの花言葉は、忘却です。由来はギリシャ神話にあります。大地、五穀豊穣の女神であるデメテルは、ある土地の神聖な木を愛していました。神木を信じない領主は、神の崇拝者達の反対をよそに、その神木を切り倒し、神の崇拝者達までも切り倒してしまいました。怒りや悔しさでいっぱいのデメテルは、倒れた崇拝者達の血で、剣のような花を持つ植物グラジオラスへと変えていきました。のちに、神木を信じない領主の家の周りがグラジオラスで埋め尽くされ、領主は狂い、自滅しました。その様な悲しく卑劣な出来事を、忘却する意味の花言葉であると言えます。
春咲きグラジオラスの種類3つ!
クリーム色が特徴のトリスティス
トリスティスは、クリーム色の花を咲かせ、中心部分に黄緑の線が入っています。紫褐色の模様がある場合もあります。もう1つの特徴としては、強い香りを放ちます。茎と葉は、見た目には華奢ですが、実際はしっかりしています。
小さな花がかわいいナナス
ナナスは、小さい花を咲かせますが、耐寒性に優れています。ブロッチ(パンジーやポピーに見られる、花の中央に見られる円形の色模様)のあるマルチカラーのものや、インパクトの強い色の、ナナスインプレッシブという種類もあります。
花の色が珍しいリリアセウス
リリアセウスは、花の色が珍しい品種です。黄色系、ブラウン系の色をしています。色以外の特徴としては、花びらが裂けていて、ゴージャスな印象です。少し、百合の花に似ている感じがする花でもあります。
夏咲きグラジオラスの種類3つ!
大輪咲きがきれいなトパーズ
トパーズは、大きい花を咲かせる品種です。黄色い花を咲かせるグラジオラスは他にもありますが、その中でもトパーズの黄色が、最も発色が良いと言われています。また、丈夫で栽培しやすい品種でもあります。
複色が特徴のコロラド
コロラドは、赤系のブロッチ(パンジーやポピーに見られる、花の中央に見られる円形の色模様)の入ったマルチカラーな品種です。大きさは、比較的小さい方なので、プランターで栽培するのがオススメです。
ラベンダー色のトラベラ
ラベンダー、ラベンダーピンクの花びらを持つトラベラは、柔らかい印象の品種です。わりと丈夫で栽培しやすく、成長が早いのが特質なので、遅い時期に植えてもすぐに花を楽しむことができます。植物を始めて育てる人に向いている品種です。
【豆知識】グラジオラスの誕生花が幅広いのは開花時期が関係!
グラジオラスの誕生花
グラジオラスは3つの日付、3月23日、3月29日、6月14日、11月26日の誕生花で、日本で人気のピンクのグラジオラスは3月29日の誕生花です。この様に日付が違う理由は、品種によって開花時期が違うことからです。先ほど説明した様に、グラジオラスには春に開花するものと、夏に開花するものがあります。グラジオラスの原種は春型、夏型、冬型の3種類があり、夏型と冬型が園芸品種として一般的です。この様な理由から、誕生花が春から秋まで幅広いのです。
グラジオラスの開花時期
グラジオラスの種類によって、開花時期や、見事の時期というのは変わってきます。春咲きのグラジオラスですと、開花時期は3月から5月で、5月上旬が見頃な時期です。夏咲きのグラジオラスは、6月から10月の5ヶ月もの間、綺麗な花を堪能できます。見頃は7月です。
花言葉の意味を添えてグラジオラスを贈ろう!
グラジオラスの花言葉はいかがでしたか?グラジオラスは原種が300以上あり、品種改良された園芸品種は5,000を超えると言われています。切り花、ガーデニングでも楽しめる植物です。春咲きのものと夏咲きのものを組み合わせて庭に植えることで、長い期間グラジオラスを楽しむことができます。グラジオラスは色が豊富で、花言葉も色の数ほどあります。花自体もボリュームがあるものや小ぶりのものもあり、とても綺麗な花です。贈りたい相手にぴったりな花言葉のグラジオラスがきっと見つかるはずです。