コスモスの花言葉を色別に紹介！怖いの？ミスチルの歌詞も解説！

秋になるとあちらこちらでいろんな色の花を咲かせる可憐なコスモスの花言葉をご存知ですか？　ミスチルの名曲の歌詞にも使われていたコスモスの花言葉にはどんな意味が込められているのでしょうか。

ピンクや白やオレンジ色、それぞれの花の色ごとに花言葉が決まっているのです。種類ごとに順番に紹介していきましょう。

日本の秋の風物詩ともなっているコスモスは、馴染み深いわりによく知らないという方もいらっしゃるかと思います。そんな方に向けてまずはコスモスについて説明していきます。

コスモスはキク科コスモス属の一年草で、高さは2-3メートルになります。花びらの色は白やピンク、濃い紅色、黄色やオレンジ色などで中央は黄色。

秋に一重の花を咲かせますが、八重咲きのものもあります。アキザクラ（秋桜）とも言います。

原産地はメキシコで、日当たりと風通しがよければ容易に栽培できます。

一般的にコスモスというとオオハルシャギクを指します。高さは1-2メートルで太い茎をしていて細かく切れ込んだ葉を持つものです。

ピンク色の他にも白や赤、黄色、オレンジ色などがあります。

黄色やオレンジ色のものはキバナコスモスといい、大正時代に渡来しました。普通のコスモスより早めの夏から秋にかけて花を咲かせます。

オオハルシャギクに比べると暑さに強いようで、初心者でも容易に栽培することができます。

ダブルクリックは珍しい八重咲きのコスモスです。花は一見コスモスではないようにも見えますが葉っぱは普通のコスモスと同じです。

赤色、ピンク色、白色などがあります。

黒い色をしてチョコレートのかおりがするチョコレートコスモスというものもあります。原産地はメキシコで大正時代に渡来しました。

チョコレートコスモスとキバナコスモスとの交配種にはキャラメル・チョコレートやストロベリーチョコレートなどといった可愛らしい名前のものがあります。

コスモス「cosmos」の名前はギリシャ語の「Kosmos」に由来します。秩序・調和や美しいという意味があります。

宇宙のことを「cosmos」と呼ぶのも星たちが整然と並ぶ様を表したのと同じように、花びらが美しく並ぶ花もコスモスとなったのだろうという説が有力です。

化粧品の「cosmetics」も同じ由来です。

コスモスが誕生花となる日は種類によっていくつかあります。（諸説あり）

コスモス全般が誕生花となる日は以下のとおりです。

・9月5日
・9月22日
・9月23日
・9月27日
・10月14日
・10月31日

赤いコスモスが誕生花となるのはこの日です。
・10月6日

白いコスモスが誕生花となるのはこの日です。
・10月14日

ピンク色のコスモスが誕生花となる日は以下のとおりです。
・10月14日
・10月22日

黄色のコスモスが誕生花となるのはこの日です。
・10月5日

オレンジ色のコスモスが誕生花となるのはこの日です。
・10月2日

コスモス全般としての花言葉としては「乙女の真心」「調和」「謙虚」などです。コスモスの花の見た目の可愛らしさにぴったり合った言葉ばかりです。

この他に「愛や人生がもたらす喜び」「美しい」といった花言葉もあります。

コスモスの花にいくつもの種類があるように、花言葉にもそれぞれの種類別に花言葉があります。

白のコスモスの花言葉は「純潔」「優美」「美麗」などです。白い色のイメージどおりの美しい言葉です。

赤のコスモスの花言葉は「乙女の愛情」です。

赤い色の花の花言葉には愛情や情熱に関するものが多いのですが赤のコスモスもその例に漏れません。

ピンクのコスモスの花言葉は「乙女の純潔」です。

ピンク色のイメージには幸せや思いやりなどがあり、ピンクの花の花言葉にはネガティブなイメージのものは少ないという特徴があります。

黄色やオレンジ色のコスモスの花言葉には「野生の美しさ」「自然の美」「幼い恋心」などがあります。

黄色やオレンジ色には未来や希望といった明るいイメージがある一方で幼さや甘えといった側面も垣間見ることができます。

チョコレートコスモスの花言葉は「恋の終わり」「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」などです。黒みがかった赤い色の花が沈んだイメージを想起させるのか、ネガティブ寄りの言葉が並んでいます。

西洋でのCosmosの花言葉には
「harmony（調和）」
「peace（平和）」
「modesty（謙虚）」
「the joys that love and life can bring（愛と人生がもたらす喜び）」
「beautiful（美）」
「integridad y modestia（完全性と謙虚さ）」
「innocence（純真）」
などがあります。

花言葉はもともと西洋の方から来ているので日本のものと意味的にも大きな違いはありません。

コスモスの花言葉は怖いという噂があるそうです。ここまでいくつもの花言葉を見てきましたが怖い言葉はありましたか？

特別怖いというような花言葉はなかったはずです。

強いて言うならチョコレートコスモスの花言葉「恋の終わり」「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」などを怖い意味だと感じる人もいるのでしょうか。

でもひとつの恋の終わりは新たな恋の始まりの前触れでもあります。恋の思い出も美しいまま心の奥底にしまっておくもの、移り変わらぬ気持ちは真摯な意志の現れなので怖いものではありません。

Mr.Childrenの楽曲に「花言葉」という曲があります。2004年にリリースしたアルバム「シフクノオト」に収録されているものです。

ミスチルの失恋ソングの代表とも言われるこの曲にはコスモスや花言葉といった言葉が印象的に使われています。そこにはどんな意味が隠されているのでしょうか。

というフレーズで始まるミスチルのこの曲には歌詞にコスモスや花言葉といったモチーフが何度も出てきます。

「僕」は「君」に別れを告げられたようです。

解釈は人によって分かれますが「僕」が他の女の人に浮気をしてしまったととる説があります。

作中のコスモスを秋咲きの品種と仮定すると種まきをしたのは6〜7月ということになります。そして咲くのは10〜11月です。

4、5ヶ月という、そう長くない期間に出会い別れるといった密度の濃い時間を過ごしたのでしょうか。

単純にコスモスが咲かなかったというのではなく花言葉は咲かなかったとわざわざ歌詞に描写している辺りには詩的表現だけでない心理が隠されていそうです。

木漏れ日というと木々が生い茂る季節をイメージします。というと再び笑えるようになるのは半年後くらいでしょうか。

秋の気候の良い頃にコスモスが咲き誇る中、恋人に去られる「僕」の心中は察するに余りあるものとなっています。後悔は先に立ちません。

ミスチルが得意とするポップな曲調にコスモスという色鮮やかさに隠された切ない歌詞は隠れた名曲と言われる所以です。

作中の「僕」はまだ「君」に未練があるようですが、別れをただ悲観的にとらえるのではなく前向きに決別していこうとする意志が感じられます。

これまでご紹介してきたとおりコスモスの花言葉には様々ものがありますが、作詞者であるミスチルの桜井和寿さんはコスモスの花言葉を「乙女の純愛」だと語ったそうです。（諸説あり）

オレンジ色のコスモスの花言葉「幼い恋心」やチョコレート色のコスモスの花言葉「恋の終わり」といったもののほうが歌詞とも合っているようですが「花言葉は咲かなかった」と言っている辺り、やっぱりミスチルは一筋縄ではいきません。

さすがミスチルといった感じです。

コスモスの花言葉は色によって様々な種類があるのはこれまでご紹介してきたとおりです。

「乙女の真心」や「優美」「美麗」などの可愛らしく美しい意味を持つ言葉もあれば人によっては怖い印象を与えかねない言葉もあるので、コスモスを贈る時にはほんの少し留意されることをおすすめします。