模様替えのポイントは?レイアウトを少し変えるだけでも気分転換に!
「部屋の収納が足りない」「家事専用の作業場が欲しい」「勉強や仕事が捗らない」等がきっかけで、模様替えをする方も多いのではないでしょうか?しかし、いざ模様替えを始めてみるとなんだかしっくりこない…なんてことも。今回は、模様替えをする際のコツや実例をご紹介します。
模様替えをする前のやりたいことは?
どこを模様替えするか考えよう
模様替えをする前に、まずは部屋のどの場所を模様替えするのかを決めましょう。始めに家具の配置が気に入っていない、部屋の広さが無いのに家具が多くて困っている、といったマイナス点を挙げていくと、部屋の気に入らない箇所が目につきます。
次に、ソファーを置きたい、テーブルを小さくしたい、リラックスできる空間が欲しい、といった理想の部屋を大雑把で良いので考えておくと、模様替えをすべき点が明確になります。
テーマやカラーを決めよう
理想の部屋を明確にした後は、部屋のテーマやカラーを決めていきましょう。パッと思い浮かばないようであれば、参考になりそうなおしゃれな部屋の画像を集めると良いですよ。
今の部屋のカラー気に入らないけれどお金をかけられない、という場合でも、寝具やラグ等プチプラで購入できるものを買い替えるだけでも雰囲気が変わります。100均のアイテムを活用して家具をリメイクする等のDIYも流行っていますね。
シミュレーションしてみよう
模様替えするべき箇所が明確になったところで、今度はシミュレーションしてみましょう。多少面倒ですが、いざ家具を動かしてみたらコンセントが隠れてしまった、せっかく家具を購入したのにサイズが合わなかった、といった失敗を防ぐことができます。
模様替えのシミュレーションをする際は、引越し時にもらう間取り図を参考にすると良いでしょう。間取り図が無くても、自分で簡単な間取り図を描けば問題ありません。その際は、コンセントやスイッチの位置を確認しながら家具を配置していきましょう。
アイテムの整理をしよう
模様替えのシミュレーションまで終えたら、家具を動かす前に手持ちのアイテムの整理から始めましょう。ここで一度持ち物を整理することで不要なアイテムを処分できるだけでなく、持っているアイテムを把握することができます。
持ち物の把握ができたら、必要に応じて買い足すアイテムを考えておきましょう。購入する(した)物はメモに書き出しておくと、買い忘れや使い忘れを防ぐことができます。
模様替えのコツは?
【コツ①】大きな家具から配置を決めよう
模様替えをスムーズに行うには、まず始めに大きな家具の配置を決めていきます。大きな家具の配置さえ決めておけば、そのほかの家具は残ったスペースに当てはめていくだけ。大きな家具というと、ベッドやソファ、ダイニングテーブル等が挙げられますね。
このときに重要なのは、部屋にある家具をすべて使い切ろうとしないことです。アイテムの整理のときに物が極端に減ったのであれば不要になる収納家具もありますし、どうしても入るスペースがなければ買い替える必要もあります。その部屋に必要な家具であるのかどうかを見極めるのも、模様替えのコツです。
【コツ②】抜け感を出そう
部屋を広く見せるコツの一つとして抜け感が挙げられます。例えば、入り口から部屋を見た時にすぐ正面に背の高い家具が置いてあると圧迫感があり、部屋全体が狭く感じてしまうのです。そのため、家具を低くするなどして程よい抜け感を出しましょう。
また、背の高い家具は入り口の扉の並びに配置したり、敢えて背板を取って使用したり、家具のカラーを壁のカラーと近い色にするなどして、圧迫感を感じさせ無いよう工夫するのも模様替えのコツです。
【コツ③】動線を意識しよう
家具の配置がなかなか決まらない、部屋の使い勝手が悪い、という方は、動線を意識したレイアウトを考えてみてはいかがでしょうか。模様替えのシミュレーション時に、家具の配置をする前に自分の行動パターンを赤ペン等で書き足すとわかりやすいですよ。
たとえ部屋が狭くとも、休憩するところ、仕事・勉強をするところ、寝るところ、女性であればヘアメイクをするところの動線を考慮して家具を配置すれば、自分にとって居心地の良い最高の部屋を作ることができます。
【コツ④】床の見える面積を広くしよう
部屋を広く見せる簡単な方法として、視界に入る床の面積を広くとるというコツもあります。例えば、ベッドやソファは真ん中に置くよりも壁側に寄せた方がまとまった床の面積が広くなり、それだけで広々とした印象を持てます。
また、壁側に寄せるのはソファやベッドのみならず、収納家具も同じことが言えます。違う種類のチェストやラックを並べるよりも、壁一面に棚を取り付けた壁面収納の方が床面積が広がり、スッキリとした印象を持つことができるのです。
どうしてもソファやベッドを真ん中に配置したい場合は、ソファ下・ベッド下に収納のついたタイプがおすすめです。収納家具が一体型になることで、その分広さを確保することができます。
【コツ⑤】低めの家具を選ぼう
部屋は狭く感じる理由は、背の高い家具を使っていることがほとんどです。自分の目線よりも高い物は圧迫感を感じますし、自分の目線に物が乱雑に置かれていると、それだけで部屋が汚く見えてしまいます。
したがって、部屋に置く家具は低めの物を選ぶのがベスト。さらに、背の高さを統一することで見える壁の面積が広がり、横の空間が生まれます。これなら簡単に広さを確保することができそうですね。
【コツ⑥】アクセントになる箇所をつくろう
部屋の中でもメリハリをつけたい場合は、アクセントとなる家具や雑貨を飾るスペースを確保すると簡単です。ビビットカラーのクッションを置いたり、おしゃれなポスターや写真を飾ったりするだけでも部屋の印象が変わります。
いきなり部屋の印象を決める箇所を作るのはハードルが高いという方でも、最近では100均でも大中小様々な色・形のフォトフレームを購入することができます。
ただ床に絵を入れたフォトフレームを並べるだけでも簡単におしゃれにキマるので、興味のある方は100均に足を運んでみてくださいね。
【コツ⑦】掃除のしやすさも考えよう
いつでも快適な部屋作りのためには、掃除のしやすい家具の配置も重要です。床や机の上に物を置いたままにしないことはもちろんですが、コード類は結束バンドや配線ベルト等を使って縛っておくと、掃除機をかけやすくなります。結束バンドも配線ベルトも100均で手に入れることができますよ。
また、おしゃれな掃除道具をそのままインテリアとして飾って収納しておくのもおすすめです。ゴミが目についた時にもサッと取れるので、掃除を後回しにしなくなります。最近ではスティック型の掃除機を部屋の中に立てて収納している家庭も多いですよ。
模様替えの実例を見てみよう
【実家暮らしの実例】
まだ学生で実家暮らしという方でも、おしゃれな部屋に興味のある方は多いはず。とはいえ、何度も家具を買い替えたり、好きなように壁や床をいじったりといった模様替えは難しいですよね。そんな時はホワイトカラーでインテリアを統一してみましょう。
ホワイトはほとんどの色味・柄と相性が良いので、部屋の雰囲気に飽きたらベッドカバーやクッションのカラーを変えるだけで簡単にテーマカラーを変えることができるのです。
下の実例のように、壁の一部だけカラーを変えるとまた違った印象に。壁紙なら100均でも手に入りますし、マスキングテープと両面テープを使えば壁を傷つけることなく模様替えすることができます。
また、実家暮らしの場合は自室にベッドも学習机も欲しいものです。これらに加えて衣服を収納するスペースも確保してしまうと部屋が狭くなりがちですが、大きな家具をすべて片側に寄せることで床の面積が大きくなり、広さを確保することができます。
下の実例は、全体を淡く暖かみのある膨張カラーで統一しています。膨張色は部屋を広く見せる効果があるので、実家暮らしで自室が狭い場合におすすめのカラーです。ラグや椅子に黒やブルーを使うことで引き締まって見えるので、部屋全体のバランスも良いですね。
【一人暮らしの実例】
一人暮らしの場合は家の中に自分しかいないので、動線を意識した家具の配置に模様替えすると良いです。下の実例は、仕事をする場所、寝る場所、休憩する場所をしっかりと分けてメリハリをつけています。
一人暮らしは実家暮らしとは違い全ての部屋が自分だけの物になりますが、実家にいた頃よりも荷物が増えてしまうもの。狭い部屋では荷物が溢れてしまうので、定期的にアイテムの整理をすることが部屋をきれいに広く保つコツです。
また、大きくて場所のとるソファは部屋の広さを確保することができません。しかし、下の実例のように真っ二つにした大胆デザインのソファにすることで広さを確保することができるのです。
【夫婦】の実例
夫婦で住んでいる家の模様替えをする場合は、居心地の良さが重視されるのではないでしょうか。広さのある空間に余裕を持って家具を配置することでゆったりと過ごすことができますね。
下の実例では、一人掛けと数人掛けのソファを組み合わせることで簡単且つおしゃれに抜け感を作ることができています。また家具と家具の間に余裕もあるので掃除もしやすい配置です。
模様替えは家の中だけに限りません。夫婦で暮らすと庭を持て余している家庭も多いので、部屋の中と同様に庭の模様替えも楽しんでみてはいかがでしょうか。
下の実例のように広さのある立派なお庭がなくても、花やハーブを植えた鉢をベランダに置くだけで華やかさが増します。最近では団地やマンションのベランダに木材を敷いてテーブルや椅子を置くなど、部屋の外までおしゃれな空間を作っているご家庭もよく見かけます。
【家族×賃貸】の実例
家族で賃貸物件に暮らしている場合、模様替えをすることはできても理想のスペースを簡単にDIYすることができないのが難点です。
しかし、下の実例のように暗くて重く見えがちな壁に大胆な絵柄のおしゃれなポスターを貼ったり、障子の格子だけを敢えてそのまま取り付けておしゃれな空間を作り出しています。腰から上にしかない窓の前にラックを置けば、出窓のように活用することもできますね。
部屋を模様替えする際、意外と場所を取るのがテレビ。というのも、部屋の広さがあってもテレビを配置するのにテレビ端子やコンセントの位置を気にしなければなら無いからです。
アンテナケーブルやコンセントは長いものも販売されていますが、下の実例のように壁に取り付けてしまうのも一つの手。最近では2×4材や専用スタンドを使用してテレビを壁に取り付けるDIYが流行しています。これなら壁を傷つけることもなく簡単に広さを確保できるので、賃貸物件の模様替えにもおすすめですよ。
【家族×持ち家】の実例
持ち家に住んでいる場合、やる気さえあれば理想の形に模様替えすることができるのではないでしょうか。簡単にはいきませんが、家具の模様替えはもちろん、下の実例のように壁やドアをペンキで塗り替えることもできますし、床の貼り替えや壁の取り壊しも可能です。
また、家族で暮らすのであれば部屋の広さは重視したいところ。下の実例のように窓の下に棚を取り付ければ、収納兼ベンチにもなります。この棚は低い位置で横に広がっているので、部屋全体を広く見せる効果もあるのです。
少しだけの模様替えなら簡単にできる
ファブリックを替えてみよう
大掛かりな模様替えをすることができなくても、ファブリックを替える簡単な模様替えだけで部屋の印象はガラリと変わります!カーテンや寝具は部屋の顔と言っても過言ではありません。これらは大きな面を占めているので、家具の模様替えだけでは足りないという方におすすめです。
そのほかにもラグを追加したり、椅子の張地を替えてみたりするのも印象が変わって面白いです。クッションやクッションカバー、枕カバー等は100均でも手に入れることができるので、興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね。
100均アイテムを活用しよう
最近の100均は本当に優秀な商品を購入することができますよね。特に、100均のDIYコーナーで人気の商品がリメイクシートです。店舗により様々な柄のリメイクシートが販売されていますが、特にレンガ柄のリメイクシートが大人気!
100均のリメイクシートを壁一面に貼り付けて印象を替える方法もおすすめですが、上の実例のように角を丸く破って元の壁と馴染ませると一気におしゃれ度がアップします。最近の100均ではレンガ柄のクッションシートまで販売されているので、気になる方は足を運んでみてくださいね。
観葉植物を取り入れよう
部屋の雰囲気を一気におしゃれにしてくれるアイテムといえば観葉植物です。グリーンを入れることでその空間が明るくなりますよね。床に直置きするタイプの大きなものでも良いのですが、お手入れが大変!という方は小さなタイプの観葉植物を取り入れてみてはいかがでしょうか。
特に、観葉植物と照明の組み合わせはムーディーな雰囲気を作り出し、リラックスできる空間が生まれます。最近では観葉植物も照明も100均に優秀な商品が多数販売されていますよ。
小物をうまく取り入れよう
部屋を模様替えして一息ついたら、部屋全体を見回してみましょう。そうすると、ボックスティッシュやスプレー、本といった生活感溢れるアイテムが気になってきませんか?これらは専用の容器に詰め替えたり、カバーを付け替えて統一したりすることで馴染ませることができます。
また、壁一面に写真やイラストを貼ったり、ソファやテーブルにカバーをかけたりするのもおすすめ。季節やイベントごとに付け替えて模様替えを楽しむことができますよ。
模様替えをして快適でおしゃれな部屋にしよう!
淡いカラーで統一したり低い家具で揃えたりすると部屋の広さが強調されたり、ファブリックや小物使いで部屋のイメージがガラリと変わったり、模様替えは奥が深いですね!
一見難しいように思える模様替えですが、ポイントを抑えてしっかりと用意をしてから行えば必ず成功します!今の部屋に満足していない方も、リラックスした空間を作りたい方も、模様替えに興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。