2021年09月09日公開
2021年09月09日更新
「時代区分」に新提案!歴史の流れをつかみやすい時代の分け方
日本の時代区分は細かくて覚えにくい。そこで、新たな時代区分が提案されました!新たな時代区分ではもっとザックリと、大きな区分で分けられており、とても分かりやすいのが特徴です!今回はそんな新しい時代区分の新提案についてまとめます!
目次
長い歴史を分かりやすく区分!時代区分の新しい分け方とは?
日本の時代区分は16個に区切られていて細かかった!
画像は世界史対照年表。一番下にある日本はずっと日本として続いて言いますが、この中には様々な時代の変化があり、日本史の区分はとても細かく分けられていました。
こちらの年表を見てもわかる通り、日本の歴史はとても長く、ずっと日本として存在してきました。
こうやって見てみると、日本の歴史って他の国と比べて凄い部分があるのですね。
こうした長い歴史を持つ日本ですので、時代区分を分けないと歴史を整理出来ません。
しかし、歴史を整理しようとしすぎたのか、とても時代区分が細かくなってしまい、なんと16個も時代区分があるのです。
歴史が長いから仕方がないのかもしれませんが、覚えやすいようにもっと減らして欲しいですよね。
新しく提案された時代区分では6個にまで大きく分けられた
時代を大きなブロックで区切っていくことによって、時代の流れがとても分かりやすくなります。
日本史はとても長くて詳細まで分けると細かくなってしまう。
そこで新しく提案された日本史の時代区分では、16個あった時代区分が6個にまで減少しました。
日本史をとてもざっくりと分けたのですね!
今までの時代区分は、政治の中心が変わったタイミングで分けられていた
政治の中心が変わったタイミングで時代区分をしてきた
今までの時代区分では、政治の中心が変わったタイミングで時代区分をしてきました。ですがこれでは時代の流れが細かくなってしまうようです。
日本史が今まで細かく区切られていたのは、政治の中心が変わったタイミングで時代区分をしてきたからです。
政治の中心が変わるたびに時代区分を変えていたのでは、日本史が細かく分けられてしまうのも無理はありませんよね。
今回の新提案では、政治の中心が変わったタイミングではなく、もっと大きな視点で日本史を分けています。
現代は天皇の在位時期で分けているので分かりにくい
現代の時代区分では天皇の在位時期で時代区分をしており、とても細かくなってしまっています。そういった年表上の細かな区切りで分けるのではなく、時代の流れの節目で分けたのが新しい時代区分の新提案です。
大昔の時代は既に大きく分かれていますが、現代の時代が特に細かく分けられています。
というのも、現代の時代区分は天皇の在位時期で分けられてしまっているからなのです。
そうではなく、現代とひとくくりにしてしまうことで分かりやすく出来るのですね。
先史時代と古代の時代区分は文字があったかどうか
ここからは今回の主題である、新しい時代区分についてまとめていきます!
なるほど、確かにそう分ければ日本史が分かりやすくなるなと納得のいくわけ方になっています!
先史時代は文字があったかどうか
先史時代は、ザックリと「文字があったかどうか」で分けます。文字がなければ文化は発達しにくいですよね。年表に細かくはかかれないような古い時代は全てこの先史時代に分けて良いのです。
まずは先史時代から時代の流れが始まっていきます。
先史時代とは文字通り、古代の前の、まだ未発達な時代を表しています。
この先史時代を分けるのは、文字があったかどうかです。先史時代には文字がなかったのですね。
卑弥呼の時代までが先史時代
先史時代は卑弥呼がいた時代まで。つまり、古墳時代頃までが先史時代の区切りとなります。
先史時代から古代への時代の流れは卑弥呼がいた時代まで。これは古墳時代と言われていた時代までとなります。
卑弥呼の時代は文字が発達しておらず、そのため文化も大きな発達はまだしていなかったのですね。
古代の時代区分では文字の有無と、中央集権国家誕生
古代は文字が伝わった時代
古代は文字が伝わったことでとても文化的な発展をした時代です。ここで区切るのはわかりやすいですよね。
古代の時代の流れは、文字が伝わり、かつ中国から法律を輸入したことで中央集権国家として発展しました。
そして古事記や日本書紀が書かれたのですね。
昔の文字は読みにくい、というか読めないのですが、それを解読する学者さん達ってすごいですよね。
平安時代の末期までが古代
古代は古事記や日本書紀が書かれた飛鳥時代から、平安時代の末期までで区切ります。ここまでの時代の流れは中央集権国家的でした。
古代から次の中世までの時代の流れは、中央集権国家がどうなっていくかで変わってきます。
この古代の時代にはまだ天皇がしっかりと頂点に君臨し、国を納めている時代なのですね。
中世の時代区分は戦乱の時代
中世は貴族が主役の時代から、地方の武士が主役の時代に変わった
中世では天皇的政治が崩壊し、新しい政治の仕組みが生まれていきました。武士が政権を握るようになっていったのですね。
古代では中央集権国家でしたが、中世時代は平清盛といった有名な武士が政権を握るようになった時代です。
年表としては安土桃山時代に突入するまでですね。
この時代はとても大変な時代で、苦しい時期だったろうと想像することができます。
武士が主役となったことで、戦乱の時代となった
武士が主役の時代ということは、力の時代とも言えます。中世の時代区分では戦争だらけとなりました。
何故苦しい時代だったと言えるかというと、武士が政権を握るようになったことで戦乱の時代となったからです。
いつ死ぬこととなるかわからない、力の時代でした。
年表だけ見ていても分からないことが多いですが、新提案年表の中世という時代は戦乱の時代だと括ってしまえます。
中世の時代から宗教が盛んになった
中世の時代は宗教が盛んになりました。その理由は、戦争の時代だったので理不尽な死が多かったからのようです。
そしてこの戦乱時代に宗教が盛んになりました。
理由はやはり、戦乱の時代のせいです。
戦乱の時代で多くの方が亡くなり、いつまでも殺し合いが続いたことで、縋るものが必要になったということですね。
近世の時代区分では明治維新まで
近世時代は戦乱の時代が終わりを告げ、日本が一つになった
信長・秀吉によって天下統一されたのが近世時代。ここで戦乱の時代が終わりを告げ、江戸時代まで平和な世の中が続いていきます。
年表上の年号では安土桃山時代から江戸時代にあたるのが近世時代です。
近世時代の特徴は信長と秀吉による天下統一にあります。
天下統一をし、刀狩りをしたことで、戦乱が収まり、民衆は死の恐怖が減りました。その影響で宗教の勢いも下がっていきます。
小農自立の効率化が進んだ
近世時代では農民が独立出来るようになり、小規模経営型となったことで、単位当たりの収穫量が増加しました。土地を効率的に使うようになったのですね。
戦乱の時代が終わりを告げ、天下統一をされた後、農業の効率化が進みました。
小農自立と言い、農家が独立出来るようになったことで、限られた農地で沢山収穫できるように改善されていったのです。
食べ物が豊富にあり、戦争も少ない、平和な時代が続いていきます。
近代時代の時代区分では、古代のような中央集権国家に回帰
中央集権国家への回帰
近代時代は明治以降。中央集権国家へ回帰したのがポイントです。身分制度もある程度解消されたりもしました。
明治時代の年号からが近代時代の時代区分となります。
江戸時代が終わりを告げ、再び中央集権国家となったのが特徴ですね。
また、国家間の戦争が広がっているいくのもこの時代から。国家間の戦争をしていく時代において、内々で争っている場合ではなくなっていきます。
江戸時代は中央集権国家ではなかった?
江戸時代は中央集権国家と思われがちですが、実は地方の大名がかなり力を持っていたので、完全な中央集権国家に戻ったのは明治からなのです。
因みに、明治維新以降は中央集権国家となっていったわけですが、江戸時代は中央集権国家じゃないのか?と疑問を持つ方もいますよね。
実は江戸時代は中央集権国家ではありません。地方の大名がしっかり自治をとっており、とても力を持っていたのです。
本当に中央集権国家となったのはやはり近代からなのです。
現代の時代区分は太平洋戦争から
最後に現在の日本の時代区分である現代は、太平洋戦争から始まります。時代の節目節目で分けているのですね。
そして今私たちが生きる時代区分、現代は、太平洋戦争から始まっていきます。
確かに現代を象徴する時代区分の区切りですよね。
ここからの時代区分はAIの発展が区切りとなる?
新しい大きな変化となっているITの世界
ここからはITが世界を大きく変える時代になってきます。この大きな変化がまた一つの区切りとなってきそうですね。
ここから先の時代の区切りはITの発達もかかわってきます。
人類の未来を大きく変えていくITは、人類を加速させていますよね。
AIが発展することにより人類の歴史は大きく変わってくる
今後の大きな変化に欠かせないのがAIの進化です。人工知能が発達して世界を変えていくなんて、大昔の人々は考えもつかなかったかもしれません。
ITと同じく、今後世界を変えていく要因となるのがAIの存在です。
まだまだAIはつたないですが、今後確実に発展していき、人類を越えていくほどの存在となっていくと言われています。
もしかしたら人類を滅ぼしてしまうかもしれないほどの大きな変化となるかもしれないAIから目が離せませんね。
他の呼び方で時代区分を分けようとする教授もいる!
鎌倉時代のことを北条時代と呼ぶような分け方をした方もいます。
ここまで先史時代から現代という新しい時代区分についてご紹介してきましたが、鎌倉時代という年号を北条時代と呼ぶような時代区分もあります。
そもそも時代区分はどういったことで区切るか?という話になってきますので、北条氏が活躍した時代ということで北条時代と呼ぶことも出来ますよね。
北条時代と呼ぶような時代区分でも、時代は大きく分けられ、古墳時代から大和時代、そして平安時代という年号が山城時代となり、鎌倉時代の年号が北条時代、室町時代の年号は足利時代、少しだけ織豊時代を挟み、江戸時代の年号は徳川時代とすべきと、東京大学名誉教授の保立道久さんは主張しています。
誰が活躍していた時代かが分かれば、その時代がどんな時代だったのかわかるため、この分け方もとても分かりやすいですよね!
鎌倉時代と言われてピンとこなくても、北条時代と呼ばれればあの北条氏が活躍した時代なのだと分かります。
まとめ~新しい時代区分は覚えやすい~
分かりやすくなれば、勉強が嫌じゃない子供も増えるかもしれません。分かりやすくできるのなら、分かりやすくしてほしいですね!
今回の「「時代区分」に新提案!歴史の流れをつかみやすい時代の分け方」はいかがでしたでしょうか?
細かく沢山分けられていた年号、時代区分をザックリと分けられると大変覚えやすいですよね!
文字があったのか?中央集権国家だったのか?戦乱の時代だったのか?天下統一されていたのかといった、その時代はどんな時代だったのかがすぐに分かります!
もしこの時代区分がしっかり浸透すれば、覚え方に苦労しなくてよくなり、子供達もとても勉強しやすくなるかも?