野原ひろしの年収を調べてみた結果…ハイスペックエリートで完全に勝ち組だった件

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野原ひろしは本当は勝ち組？

クレヨンしんちゃんの主人公しんちゃんの父親として有名な野原ひろし、漫画やアニメでは冴えないサラリーマンという設定で、給料も低いとみさえやしんちゃんにバカにされています。しかし、野原ひろしは本当に冴えないサラリーマンなのでしょうか？そこで今回は野原ひろしの年収やプロフィールなどを見ながら、現代の基準に照らし合わせてみたいと思います！

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しんちゃんの父親である野原ひろしは、設定によると双葉商事（霞ヶ関にあるそうです）という商社の係長で、妻（みさえ）と二人の子供（しんちゃんとひまわり）と愛犬1匹（シロ）と一緒に埼玉県の春日部市に自宅に住んでいます。春日部市の自宅は、庭付き二階建ての戸建てで、35年のローンが残っていますが、愛車を1台所有しています。

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身長　180cm
年齢　35歳（生年月日不明）
学歴　高卒（大学中退）
愛車　セダン

その他のプロフィールについては以上のようになっています。また、野原ひろしは早稲田大学卒とも言われていますが、これは「サザエさん」に登場するマスオさんのプロフィールです。

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マスオさんは野原ひろしと同年代で同じ商社マンの仕事をしており、更に係長という役職も同じであるため、混同されることが多いようです。しかし、マスオさんは野原ひろしと違い早稲田大学を卒業しているため、野原ひろしよりもハイスペックです。ただし、二人とも商社の営業マンの係長で、年齢の割には出世が早いとも言われているため、野原ひろしもスペックはかなり高いと思われます。

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商社の営業の仕事をしているという時点でスペックの高い野原ひろしですが、年収については作中でみさえが月給30万円（手取りの話なのでは額面では40万円と言われています）だと話しており、しんちゃんと共に安月給だとバカにされています。

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ここからボーナスなどを含めて考えると、野原ひろしの年収は650万円程度であることが分かります。みさえやしんちゃんに安月給だとバカにされていますが、この年収は勝ち組だという声がSNSなどを中心に広がっています。では実際に野原ひろしは勝ち組と言えるのでしょうか？

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野原ひろしの年収は本当に勝ち組のか、年齢が同じ人の年収と比較してみましょう。2014年に転職サイトのDODAが調査した年齢ごとの収入の割合を見てみると、35歳の平均年収は470万円と、野原ひろしの年収は係長という役職の仕事もあってか、年齢の割に平均を大きく上回っていることが分かりました。

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35歳の年収を割合で見てみると、

～300万円　　11%
300～400万円　25%
400～500万円　25%

つまり、500万円以下の人が全体の60%と、半数を占めているということが分かりました。更に

500～600万円　17%
600～700万円　10%
700万円～　　12%

野原ひろしの年収は650万円であるため、35歳の年収としては全体の上位22%に位置する高収入であるということが分かります。つまり、野原ひろしは係長というポジションを考えてもかなりの勝ち組であると言えるのです。

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先ほどの35歳の年収は、男女を合計したデータなのですが、年収は男女別で見ると女性が圧倒的に少ないという傾向があります。これは女性が育児などで仕事を休んでしまったり、結婚して仕事を辞めてパート従業員となったりなどが原因であると考えられます。

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そのため、35歳という年齢の年収についても、男性のみでデータを取ると平均年収が上がります。DODAのデータによると、35歳男性の平均年収は500万だそうです。しかし、男性のみのデータでも野原ひろしの年収は平均をはるかに上回っているのです。詳しい分布について見てみると

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～300万円　　7%
300～400万円　21%
400～500万円　26%

となります。35歳という年齢の男性の年収としては、この400～500万円が最も高い数字となっています。また

500～600万円　19%
600～700万円　12%
700万円～　　15%

という結果で、このことから野原ひろしは男性の年収の中でも上位30%の中に含まれている勝ち組ということになります。年収の多さは商社の営業という仕事や係長の役職が付いているというスペックがやはり大きく影響していると思われます。

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では、現代の人が野原ひろしの年収を稼げるようになるには、一体どれくらいの年数がかかるのでしょうか？DODAの年齢別の平均年収でまず野原ひろしの一つ上である36歳の平均年収を見てみると、479万円と、まだまだ足りないことが分かります。

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次に40歳の平均年収について見てみると540万円と、野原ひろしの年収にだいぶ近づいては来ていますが、まだまだ足りません。45歳になると平均年収は600万円を超えるのですが、それでもまだ野原ひろしの年収には届きません。

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46歳の平均年収は616万円、47歳の平均年収は640万円、そして48歳になると平均年収は652万円になり、ようやく野原ひろしの年収にたどり着きます。つまり、現代で平均年収程度稼いでいる35歳は、仕事の種類にもよりますが、平均で13年もの年月をかけなければいけないということです。この年数の差は野原ひろしが十分に勝ち組であることを裏付けています。

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上で紹介したように、野原ひろしは現代の基準に照らし合わせると、高身長で商社の営業の仕事をしており、係長の役職も付いて高収入という、ハイスペックの持ち主であることが分かりました。では、野原ひろしはその稼いだお金を自由に使えるかというとそうでもないようです。

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野原家では野原ひろしに対してお小遣い制度を設けており、家計は全て妻であるみさえが握っています。野原ひろしがもらっているお小遣いは作中で月に3万円と言われています。ではこのお小遣いは多いのでしょうか？少ないのでしょうか？

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結論から言えば、野原ひろしがもらっているお小遣いは非常に少ないです。2015年に新生銀行が調査したサラリーマンの小遣いの平均額によると、サラリーマン全体の平均小遣い額は月に3万7640円だそうです。また、年収ごとの月々の小遣いの平均額については、年収600万円の人の小遣いの平均は4万3000円程度だとも言われています。

そのため、野原ひろしの小遣いは平均年収をはるかに上回る年収を稼いでいる割に、もらっている小遣いは1万円以上も少ないということが分かります。また、野原ひろしは部下思いでよく食事を奢ったりしている影響もあって、お小遣いは足りていないようです。

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作中でも時々みさえに小遣いのアップを要求しているようですが、みさえが恐妻家で尻に敷かれているせいか、この要求が叶えられることが少ない上、家計がピンチに陥ると減らされることさえあるのだそうです。それだけみさえの経済観念がしっかりしているとも言えますが、それでも野原ひろしがかなり不憫に思えてきますね。

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野原ひろしについて調べてみたところ、現代の基準に照らし合わせてみると、学歴はそこまでよくないものの、商社の営業マンで係長という役職付き、しかも高身長、高収入とかなりスペックが高く間違いなく勝ち組であるということが分かりました。

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しかし、そもそも野原ひろしの冴えないという設定は漫画の連載当時だった1990年での基準をもとに作られています。当時はこの野原ひろしのスペックでは冴えないという認識があり、年収も少なく感じられていたようです。つまり、現代の日本は1990年に比べより貧困化が進んできているという証でもあります。日本の貧困化が進んでいる今、もしかしたら今低収入と言われている人たちが野原ひろしのようにハイスペックと言われる日も近いのかもしれません。