ナツメグの効果とは？副作用に幻覚・トリップが…致死量や毒性もあり

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ナツメグを食べた事はありますか？ナツメグはスーパーでも普通に市販されているスパイスなので料理をする人ならば一度は使用したことがあると思います。

またナツメグはハンバーグなどの肉料理の下拵えに使用する事が多いので、料理をしない人でも普段の食生活の中で知らず知らずのうちに口にしていると思われます。

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そんなナツメグですが調べて見ると毒性があったり、大量摂取するとトリップ状態になったり副作用が出てしまうと言われています。中にはナツメグの怪しい効果を目的に喫煙してトリップ状態に陥る人もいるという噂も出ています。

果たして本当にナツメグには毒性や怪しい副作用があるのでしょうか？今回はそんなナツメグの効果・効能や毒性の有無について迫ってみました。

まずはナツメグの詳細についてご紹介します。ナツメグは本来誰でも取り扱うことの出来るちゃんとした食材です。

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ナツメグはモクレン目ニクズク科の木から取れる木の実の事です。ナツメグの原産地はインドネシアで、その他にも熱帯地域で栽培されている事がほとんどです。

ナツメグの木は高さ8～16メートル程あり、実をつけるまで7年程かかります。ナツメグの実は1本の木から約2000個の実が収穫できます。季節は1年を通してずっと収穫できるのでシーズンを問いません。

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ナツメグの実はスモモの様な形をしています。普段私達が目にしているナツメグは種の部分なので、実の中の種を取り出して、さらに種の殻を割ると私達の知っている「ナツメグ」が出て来ます。

ナツメグは実ではなく種や種の皮の部分を加工してスパイスとして使用します。ちなみに種の皮の部分は「メイス」と呼ばれる別のスパイスとなります。
ナツメグの種はとても甘い香りがします。果肉の部分も食べることが出来ますが、スパイスとしてではなく加熱して普通に食べます。

ナツメグは「胡椒」「シナモン」「クローブ」と並ぶ世界4大スパイスの一つです。

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ナツメグは紀元前10世紀頃から存在したとされています。当時のナツメグはインドにて薬として使用されており、頭痛、整腸剤、熱冷まし、口臭予防などの効能を期待できる薬剤としての役割がありました。

その後14世紀に大航海時代が訪れてナツメグなどの香辛料がヨーロッパに伝わったことがきっかけで全世界へ浸透しました。大航海時代のナツメグはヨーロッパにて肉の長期保存を可能にする高級品として扱われていました。

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現在のナツメグはパウダーとホールの2種類の形態で販売されています。パウダーはナツメグの種を粉末状にしたものなので、山椒と同じような役割としてそのまま使用することが出来ます。

ホールはナツメグの種の塊がそのまま瓶に入っていて、それをおろし金ですりおろして使用します。使い方はどちらも同じですがホールの方が香りが強いのが特徴的です。

ナツメグは栄養価が高いので様々な効果・効能が期待できます。

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ナツメグのカロリーは100g当たり559kcalです。559kcalと聞くと高カロリーに聞こえますが、普段の料理に使用する際は小さじ1杯(2g)なので11kcalしかありません。

ナツメグの賞味期限は1年程です。乾物なので長期保存する事は可能です。ナツメグを保存する際は高温多湿や直射日光を避ける必要があります。

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ナツメグの栄養は銅とマンガンを多く含んでいます。ナツメグの成分はピネン、カンフェン、ボルネオールなどがあります。

これらの効果は整腸作用腸内の毒素や下痢を排除、便秘の改善が期待できる整腸作用や、発汗作用・血栓予防効果による冷え性の改善、痰の除去、抗炎症作用、吐き気を抑える、消化機能促進、食欲増進、口臭予防、快眠などのたくさんの効果・効能が期待できます。

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ナツメグの使い方はハンバーグの中に入れることで有名です。ナツメグは肉の臭みを消す効果がある香辛料なので、ハンバーグ以外にもカレーやステーキなどの肉料理の下拵えに使用されることが多々あります。

ナツメグは独特の強い香りがあって、甘い香りと辛みを感じさせますが加熱すると甘い香りが引き立ちます。ちなみにナツメグ自体に味は全く無いのでナツメグ単体で使う事はありません。

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ナツメグは整腸作用があるので脂っこい料理に入れるととても良い効果を発揮します。他にもナツメグはシナモンと相性が良いので、クッキーや揚げドーナツの中に入れると熱を加えた際にとても良い香りがします。

またヨーロッパではお酒の中にすりおろしたナツメグを入れて香りを楽しんだり薬効を高めるという習慣もあります。

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肉料理の下拵えに最適で様々な効果・効能が期待できるナツメグですが、なんと恐るべき副作用があると言われています。

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ナツメグには毒性のある成分が含まれており、それを摂取すると副作用が発生してしまいます。ナツメグの毒性となっている成分はモノアミン酸化酵素阻害薬とミリスチシンで、これらを摂取すると精神錯乱、痙攣、嘔吐、動悸、痛み、脱水症状などの効果が現れます。まるでドラッグを服用した後の副作用の様な症状が見られます。

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ドラッグを服用すると最初はとても気持ち良くなって多幸感を感じます。それが病みつきになってどんどんはまっていき中毒になるとだんだん多幸感が弱まりバッドトリップを引き起こすようになります。

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バッドトリップとはイライラする、マイナス思考になる、幻覚症状、麻酔作用、昏睡状態、痙攣などの症状を引き起こす事です。ナツメグを大量摂取した時もバッドトリップの様な症状が見られる事はありますが、多幸感や幻覚症状、麻酔作用などはあまり無いようです。

ナツメグは大量摂取すると毒性によって副作用や中毒を引き起こしてしまいます。ではどれ位の量を摂取すると致死量となってしまうのでしょうか？

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ナツメグの致死量はナツメグの実2個分と言われています。致死量のナツメグを摂取してしまうと肝臓障害を引き起こしてしまい24時間以内に死亡してしまいます。

また致死量とまで行かなくても大量摂取するとある程度の症状が出てしまいます。ナツメグを5g以上摂取すると嘔吐や脱水症状などの副作用が現れて、10g以上摂取すると昏睡状態や痙攣を引き起こすような中毒症状が出てしまいます。

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市販されているナツメグは瓶に含まれている半分以上の量を飲むと致死量であると言われています。過去に市販のナツメグを大量摂取したことによる死亡事故はありませんが、毒性や副作用があることは確かなのでナツメグの大量摂取は絶対に控えて下さい。

ナツメグは大量摂取すると毒性や副作用が生じることがあります。しかしそれはあくまでも致死量を大量摂取した時に限ります。

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ナツメグを普段の料理で使用する際は小さじ1杯(2g)程度しか使用しませんし、その程度の量であれば中毒や悪性の症状が出る事はありません。またナツメグの毒性は生で摂取した時に限りますので、肉料理の下拵えなどで最終的に加熱した場合は中毒性は無くなります。

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もしご家庭でナツメグを使用する際は子供の手に渡らないように高い所にしまうなどの処置を施してください。またナツメグは元々刺激の強いスパイスなので致死量でなくてもある程度の刺激はあります。

そのため妊婦の摂取はやめた方がいでしょう。かつてナツメグは堕胎薬として使用されていた歴史もあります。

ナツメグを使用する際は「大量に使用しない」と「必ず加熱する」ことが重要なポイントです。

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繰り返しますが、ナツメグは普通の料理においては2～3食分に付き2g程度しか使用しませんし生で食べることもありません。そのため上記のポイントを守れば何も気にすることなく料理に使用しても問題ありません。

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しかしどちらかを違反してしまうと危険な症状が出てしまう恐れがあります。前例としてカレーのスパイスとしてナツメグを使用した際に誤って瓶の中の半分程のナツメグパウダーが入ってしまい、気にせず食べたら体調不良を訴えた人もいます。

またナツメグパウダーではなくホールはナツメグの種そのものを使用するので、間違った使い方をすると中毒に陥ってしまう可能性があります。この様に一歩間違えただけで致死量になったり中毒になってしまう可能性があるのでナツメグを使用する際は十分に注意して下さい。

ナツメグの副作用はドラッグによるトリップ効果に似ている事が密かに話題になっています。

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トリップ効果とはマリファナの様なドラッグを使用した際に現れる症状です。マリファナを喫煙すると感覚が鈍くなり、精神的に落ち着いてリラックスします。傍から見ると気だるげに見えますが本人はとても心地良い気分に浸っています。これをトリップ効果と言います。

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ナツメグも致死量を摂取すると中毒症状を引き起こすので、マリファナを喫煙した時の様なトリップ効果が体験できるという噂があります。もしこれが本当だったら合法の食材でドラッグの様な体験をすることが出来る事になります。果たして本当にナツメグでトリップ効果を体験出来るのでしょうか？

ナツメグにマリファナの様なトリップ効果があるかどうかを実証した人の体験談をご紹介します。

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市販のナツメグパウダーの瓶1本を丸飲みした人の体験談です。飲んだ後すぐに胃がむかむかし出して、体温が熱くなり汗をかくようになりました。その後精神的に追い詰められたような感覚(ダウナー系の症状)に陥り、体を動かす事さえも億劫になりました。しかし動悸は激しくなる一方で大量の汗が出続けます。ここまでの状態はまるでインフルエンザにかかった時の様な症状と似ています。

その後意識が朦朧としてそのまま寝込んでしまったそうです。目が覚めたら症状は治っていましたが、約3日間眠り続けていたそうです。またナツメグの中毒症状が出ている間ずっと喉が渇き続けていたと言います。

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これらはドラッグでいう所のバッドトリップの様な症状と言えます。はっきり言ってただ単に苦しいだけなので、マリファナを摂取した時の様な多幸感やリラックス症状は一切出なかったそうです。以上の事から察するに致死量のナツメグを摂取すると中毒症状は出るものの、トリップ効果は期待でき無さそうです。

上記の実体験によるとナツメグによるトリップ効果はありませんでしたが、中にはトリップ効果を体験出来たと言う事例もあります。それはナツメグを喫煙する方法です。

ナツメグを喫煙するためには粉末のナツメグをパイプに入れて喫煙するか、タバコの葉に混ぜて吸う方法があります。すると数分間ですがマリファナの様なトリップ効果を体験出来た人もいるようです。ちなみに海外ではトリップ効果を目的としたナツメグ入りのタバコも販売されているようです。

もしこれが本当ならばタバコやパイプを利用して喫煙すれば、ナツメグは合法ドラッグであるという事になります。

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しかしナツメグを喫煙しても全員がトリップ効果を体験できるわけではなく、中にはナツメグの臭いのキツさばかりが際立って失敗してしまった人もいます。そのためナツメグを喫煙する方法は必ずしも上手くいくわけではないという事になります。

ここまでナツメグの効果・効能や副作用などについてご紹介してきましたが、ナツメグを自家栽培することは出来るのでしょうか？

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現在ナツメグは日本では全く栽培されていません。ナツメグはインドネシアの様な熱帯地域で育つ植物なので日本の気候では栽培出来ないのだそうです。稀にナツメグの苗が販売されていることもありますが、それでも自家栽培する事は難しいです。

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ちなみにナツメグゼラニウムというナツメグの香りがする植物があって、これは日本でも栽培する事が可能です。しかしナツメグゼラニウムはナツメグとは全く違う植物になってしまうので、これを栽培してもナツメグを栽培したことにはなりません。

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いかがでしたでしょうか。ナツメグは肉料理の下拵えや整腸作用などのたくさんの効果・効能を期待することが出来ます。しかし刺激が強いスパイスであるが故に、致死量を摂取した際に中毒や恐ろしい副作用を引き起こしてしまう事があります。普通に料理に使用する分には問題無いので間違った使い方だけはしないように注意して下さい。