2021年08月31日公開
2021年08月31日更新
世界最速!ダッジ 「トマホーク」はもはやバイクではない!【画像・動画あり】
世界最速と名高いバイク、ダッジ「トマホーク」についてその謎を紐解いていきたいと思います! バイクに詳しい人でも詳しくない人でも、既存のバイクとは明らかに違うその外観、そしてそのダッジ「トマホーク」の内に隠された驚異の性能に驚きを隠せないばかりです!
目次
- 1世界最速!ダッジ 「トマホーク」はもはやバイクではない!
- 2ダッジ「トマホーク」とは何だ!?
- 3ダッジ「トマホーク」の特徴① バイクという枠を大きくはみ出た、その外観。
- 4ダッジ「トマホーク」にライダーが乗ると・・・
- 5ダッジ「トマホーク」の特徴② エンジンは、車に使われるエンジンです。
- 6搭載されたエンジンの元の持ち主、エンジンダッジ 「ヴァイパー」がまず凄い!
- 7ダッジ「トマホーク」の特徴③ タイヤが4つありますが、バイクなんです!
- 8ダッジ「トマホーク」の特徴④ ブレーキも強力!
- 9ダッジ「トマホーク」の特徴⑤ 最高時速は、驚異の480キロ!
- 10ダッジ「トマホーク」の特徴⑥ 風防などありません!
- 11ダッジ「トマホーク」の特徴⑦ 当然、価格もモンスター級です。
- 12ダッジ「トマホーク」の特徴⑧ 公道はさすがに走れません・・・。
- 13ダッジ「トマホーク」の特徴⑨ 輝ける舞台は、ドラッグレースです!
- 14ダッジ「トマホーク」の特徴⑩ 変速は2速まで!
- 15ダッジ「トマホーク」の特徴⑪ ガソリンが12Lしかはいりません・・・(泣)
- 16ダッジ「トマホーク」の特徴⑫ 車重は675キロ!こけたら起こせません!
- 17ダッジ「トマホーク」のライバル達。
- 18公道を走れるダッジ「トマホーク」!
- 19実は日本のバイクも熱いんです!
- 20ダッジ「トマホーク」まとめ
世界最速!ダッジ 「トマホーク」はもはやバイクではない!
出典: http://moto.zombdrive.com
このバイクを見て皆さんがイメージするものは、どんなことでしょうか??アニメや漫画の世界から飛び出てきそうなバイクとか、未来からやってきたバイクだとか・・・。バイクの知識に通じている人であれば、その既存のバイクの常識では語れない構造からどのようなバイクであるのか興味がわいてくるのではないでしょうか??ほかのバイクとは明らかに一線を画すその姿には、常識では語れない裏付けがあるのです・・・。今回は、それを画像や動画を交えバイクに詳しくない人でもわかりやすいよう紹介していきたいと思います。
ダッジ「トマホーク」とは何だ!?
出典: http://pinthiscars.com
それは2003年のデトロイトモーターショー、コンセプトバイクとして出展されたバイクでした。
車のエンジンをバイクに搭載し、力ずくとでもいうべき方法で世界最速という称号をわが物にしてしまった豪快さ溢れるアメリカンスピリッツをそのまま物体として形にしてしまったようなこのバイクは、ダッジ「トマホーク」と呼ばれ、瞬く間に世界中のマニアのを魅了してしまったことでしょう。この記事では、その怪物バイクについて、その怪物と呼ばれる所以を紐解いてみます。
無論、筆者もそのアメリカンスピリッツに充てられて、このバイクに魅了されてしまった一人であることは、言うまでもありません。
デトロイトモーターショーにて脚光を浴びるダッジ「トマホーク」
動画中盤からがデトロイトモーターショーの場面になります。会場のライトも相まって、何やら神々しささえも感じるそのダッジ「トマホーク」のその姿は、動画を見ても分かるようにたくさんのカメラのフラッシュと注目のまなざしの中その雄姿を現しました。(動画1:22~)
ダッジ「トマホーク」の特徴① バイクという枠を大きくはみ出た、その外観。
どこの世界から来たんでしょうか??
出典: https://www.southbayriders.com
バイクに詳しい人はもちろんだと思います。そして、バイクにあまり知識のない方でもその異様な外観からは「これはただのバイクではない」ということは感じ取れるのではないでしょうか。まず、私たち日本人の価値観ではこのダッジ「トマホーク」が日本の公道を走っているというイメージは持ちにくいと思われます。(とはいうもののこのバイク、所有者になれたとしても公道走行はできないそうですが・・・)
アメリカの車は、しばし「マッスルカ―」という呼ばれ方をされますが、アメリカ人は乗り物でその力強さを表現するのが好きなのでしょうか?? 「草食系男子」というワードが流行りの今の日本男児が、見習うべき心かもしれません(笑)
ダッジ「トマホーク」にライダーが乗ると・・・
出典: http://moto.zombdrive.com
バイクに乗るライダー
写真のライダーは所有者の方なのでしょうか?? ライダーの体勢はバイクに「跨る」という表現ではなく、「乗っかる」という表現の方が似合っているではないかと思われます。最早そのサイズは、ライダーの股に収まる既存のバイクのサイズとは程遠く、最早人間では完全に持て余すサイズになってしまっている様です。
ダッジ「トマホーク」の特徴② エンジンは、車に使われるエンジンです。
出典: http://www.bikebros.co.jp
日本の誇る最速バイク、スズキGSX1300 隼のエンジンです。1300ccの排気量ながら、車体にうまく収まっている印象です。ダッジ「トマホーク」が出る4、5年前までに、この「隼」というバイクは市販車最速でした。
出典: http://hiconsumption.com
対するダッジ「トマホーク」のエンジンです。「隼」と比べても明らかにそのサイズは天地の差があります。当然、パワーも桁違いです。
まず、既存のどのバイクのエンジンを見ても、とてもコンパクトなのは見ての通りです。それと比較してこのダッジ「トマホーク」のエンジンは、その規格外の車体の全長の中でもかなりの割合を占めていると分かります。「世界最速」をわが物にしたバイクの心臓部にふさわしいサイズですね・・・
それもそのはず、このエンジンは、前述の「マッスルカー」に搭載されているはずのハイパワ―エンジンです。車とバイクのサイズの違いは皆さんもよく分かると思いますが、本来はその車のデカい車体に収まっていて、桁外れの重量を持つその車体を前に進ませないといけないシロモノが、単に前後足を生やして走れる状態になっているだけ、とイメージすればまたその凄さを感じられるかもしれません。
そう、エンジンだけで言えば、いわゆる「スーパーカー」と呼ばれる車たちの中で比較すれば、とびぬけて物凄いものではないのです。凄いのは、そのエンジンがあまりにも軽量で不安定なバイクという車体に乗っかってしまっていることなのです。
出典: https://sites.google.com
明らかにくっつく場所を間違えているその巨大なエンジン・・・
搭載されたエンジンの元の持ち主、エンジンダッジ 「ヴァイパー」がまず凄い!
出典: http://blog.livedoor.jp
この「ダッジ」というワードでピンとくる人は、車の知識に通じている人ではないでしょうか。
そう、このダッジとは、アメリカの車のカーブランドの名前です。このダッジが開発したスポーツカーに「ヴァイパー」という車があります。この「ヴァイパー」こそ、アメリカンスピリッツが体現された凄い車だったのです。なんとそのダッジ「ヴァイパー」、年式によって違いはあるものの、総じて排気量が8000ccオーバー!これは、市販車最大級の排気量です・・・日本車は軽自動車は600ccちょっと、軽じゃなくても大体1000~2000ほど、大きくても3000ccほどなので、その排気量のデカさがうかがえます。排気量の大きさは、(完全にそうとはいいきれませんが・・・)エンジンのパワーを決める重要な要素なので、いかに凄いスーパーカーかよく分かると思います。その性能は、一時期ドイツの有名な世界最長のサーキット、「ニュルブルクリンク」において、公式の最速タイムを保持していたこともある程です。よく分かると思いますが、そのエンジンをまさかバイクに搭載してしまうとは・・・本当によくわかってるんでしょうか??(笑)
出典: https://221616.com
ダッジ「トマホーク」と共通のV10エンジンです。市販車最大の排気量を有しています。
ダッジ「トマホーク」の特徴③ タイヤが4つありますが、バイクなんです!
出典: http://tokyo-carture.jp
バイクとの定義と言いますと、車輪が二つ付いていて、原動機が搭載されている乗り物のことを指すそうです。
・・・そうです!バイクとは、車輪が二つ。ところがこのダッジ「トマホーク」は車輪が4つ。ただ一つのホイールにタイヤが二つついてるだけじゃないのか、と思われる方もいるのではないでしょうか?ご心配なく。この「トマホーク」に二つ並んでる前後タイヤ、本当に独立して車輪が動きます。と言うワケでこのバイクは、本当に車輪が4つ装着されているのです。これだけハイパワーなエンジンを生かすともなると、やはり従来の車輪が二つというバイクの考え方に基づく作り方だと安定感に欠けるんでしょうか??
もはやバイクの定義が頭からなくなってしまいそうですね。(笑) 通常のバイクは、その前後二輪の構造から、ボディ横のスタンドを立てないと自立できないものです。ですが、4輪のバイクともなれば、スタンドがなくても自立することが可能です。
ただ、どこまで既存のバイクの概念を破壊しても、このマシンは「コンセプトバイク」として発表されたものです。タイヤが4つでも、バイクなんです!!
マシンの所有者なのか専門家なのかはわかりませんが、ダッジ「トマホーク」を解説する動画です。とはいえ、言語はもちろん英語の動画になりますが・・・。 ジェスチャーや雰囲気でも何となくわかるような気がします。(動画1:17~)
ダッジ「トマホーク」の特徴④ ブレーキも強力!
出典: http://onlymotorbikes.com
出典: http://minkara.carview.co.jp
比較するのは、先ほどのスズキ「隼」のブレーキです。画面中央左寄りの黄色い部品がブレーキになります。ダッジ「トマホーク」のそれと比較すると、明らかにサイズが違いますね。
このダッジ「トマホーク」を観察していきますと、車輪片方に巨大なブレーキキャリパー(制動装置)が二つ確認できます。通常のバイクのブレーキキャリパーは、車輪に左右一個ずつの計二つが普通です。この「トマホーク」のブレーキキャリパーはその片方の車輪に上下二つずつの左右で計4つという豪華装備です。その巨大な車体を制動させるブレーキシステムともなれば、やはりそれ相応のものでないといけないようですね。
ダッジ「トマホーク」の特徴⑤ 最高時速は、驚異の480キロ!
出典: http://blog.livedoor.jp
さてこのダッジ「トマホーク」、そのエンジンから絞り出されるパワーによって、なんと最高速は時速480キロらしいです!(エンジンの出力から計算すると、実際は670キロまで出せるらしい・・・)もはやライダーがマシンにしがみついていられるのかという問題になりそうです。
ちなみに、このダッジ「トマホーク」が世に出た2003年時点での最高速の早いバイクランキング次点は、同じアメリカ製造の「MTTタービン スーパーバイク」というバイクなのですが、このバイクの最高速が408キロ!次点を大きく突き放してのダントツトップですね。
そして、市販の車とバイク両方含めても、ここまでのスピードが出せる乗り物は無いそうです。
出典: https://blogs.yahoo.co.jp
市販車最高速ランク次点の「MTTタービン スーパーバイク」です。1位と2位が同じアメリカ製造のバイクということで、アメリカのスピードというものへの関心の高さがうかがえます。ちなみに第3位が先ほどから何回か比較対象として紹介しております日本のスズキ「隼」です。「MTTタービン スーパーバイク」の詳しい説明はこのページで後程説明しています。
出典: http://ichiromiyahara.web.fc2.com
どうやら、某アメコミヒーローもダッジ「トマホーク」(?)の所有者のようです。時速670キロの世界は、所有者がここまで超人でないと見えないのかもしれません(笑)
ダッジ「トマホーク」の特徴⑥ 風防などありません!
出典: http://blog.livedoor.jp
バイクの走行時にライダーが受ける走行風がどれほどのものか、バイクに乗ったことのない人は想像が難しいのではないかと思います。当記事の著者は一応バイクの所有者でして、高速道路の走行においてのある程度のスピード域での風圧を幾度と体感してきました。例えば、日本における一般的な高速道路走行のスピードでヘルメットのバイザーを開けますと、もう眼を開けて前を見ることはかなりキツくなってくる、といえば少しはイメージしやすいでしょうか??
そうです!バイクという乗り物は、車のように頑丈なボディが搭乗者を守ってくれているわけではないのです。当然スピードを出せば走行風がライダーの体に当たり、その風圧はライダーの体力を容赦なく奪っていきます。
出典: http://www1.suzuki.co.jp
画像のスズキ「隼」のように、最高速の速いバイクは、車体前方に大きな風防がついているのが普通ですが、ダッジ「トマホーク」はそんなものがついてるような様子も見受けられません・・・ずいぶんとライダーにサディスティックなマシンです(笑)
ライダーが試乗した動画です。ライダーが走行風を受けている様子が着用のジャケットがなびいている様子が動画からでもわかると思います。これが時速480キロとなりますと、らいだーはどのようになってしまうのでしょうか・・・
ダッジ「トマホーク」の特徴⑦ 当然、価格もモンスター級です。
出典: https://inspirationseek.com
ここまでで性能に関しては、いろいろとモンスター級なことがよく理解いただけたと思います。となると気になってくるのはお値段になってくると思いますが、予想を裏切らぬモンスターっぷりなようです。
もともと10台ほどしか生産されてないバイクなようで、少数生産であるがために湯水のごとくコストを惜しみなくつぎ込まれたのでしょうか??なんとその価格は6000万円以上!!フェラーリやランボルギーニ等の高級外車と比較しても顕色ないお値段です・・・ん?でも世界最速(フェラーリやランボルギーニよりも速い)が、6000万円で世界最速のマシンの所有者になれることを考えると、そこまで高くないように聞こえるような・・・? もしかしたら意外とこのダッジ「トマホーク」は、意外とお買い得なのでしょうか??(笑)
ちなみに日本のスズキ「隼」は、およそ170万円なので、隼が35台も買えてしまいます。もともとその高価なお値段から、そこまで売れないだろうと予想されていたそうです。ところが、それがコンセプトモデルとして世に出た瞬間、問い合わせが殺到!やはり世界最速というレッテルは、人間の興味をひきつけてやまない魅力があるようです。今その10台のマシンの所有者は、どんな顔をしてバイクに乗っているのでしょうか??
出典: https://blogs.yahoo.co.jp
世界最速次点の「MTTタービン スーパーバイク」は、1990万円! 決して安くはないのですが、ダッジ「トマホーク」のぶっちぎりの価格の前では安く見えてしまいますね。
この動画は、ダッジ「トマホーク」の価格が最後に紹介されます。動画の時間が30秒だったりしてるので、もしやダッジ「トマホーク」のCMなのでしょうか??(笑) 安くはない買い物ですが、商魂あふれています。
ダッジ「トマホーク」の特徴⑧ 公道はさすがに走れません・・・。
出典: https://www.motorcyclistonline.com
正直ここまで常識はずれなバイクになってくると、当然走れる道はサーキットしかないんじゃないかと思うのではないでしょうか??それもそのはず、どんな免許で乗っていいのかわからないし、第一こんなごつい車輪のバイクとなるとまともに交差点を曲がることすら難しそうです。ハンドルも実際どこまで切れるのでしょうか??
無論実際は、公道を走ることをねらって作ってはいないそうです。残念ですね・・・。まあ、こんなモンスターバイクを公道に放たれているとなっても、そのワイルドなパワーを解放する場所などどこにもありませんね。
ただもし、このダッジ「トマホーク」が公道を走れるとしたら、アメリカは、広大な土地を有する国です。道に関しても、道のりに沿ってずっと進むような一本道が多いことでしょう。高いビルディングが並ぶ市街地を走ることは好奇の視線を浴びそうで走りにくいかもしれませんが、果てしなく続くハイウェイのような道を、このようなバイクでゆとりを持って走るのは気持ちがいいのではないでしょうか・・・もちろん、所有者になるには、速度制限を守る自制心をもたないといけないのは言うまでもないですが。
出典: http://kazoousaca.exblog.jp
もし公道を走れるのであれば、所有者になってアメリカのこんな広大な土地を優雅に走ってみたいものです。
ダッジ「トマホーク」の特徴⑨ 輝ける舞台は、ドラッグレースです!
動画のような、けたたましい爆音とともに直線を走るレースをテレビの特番などで見たことはありませんか??
「ドラッグレース」とは、アメリカが発祥の地とされているモータースポーツです。静止状態にあるマシンを、直線の先にあるゴールまでいかに早くゴールさせるかを競うものです。その最高峰のクラスでは、有に5000馬力を誇るエンジンを搭載したマシンで行われ、そのマシンはたった4秒で時速300キロメートルを超えるスピードを出してしまいます。アメリカでは速ければそれが絶対的な正義なのでしょう。アツいですね!
このダッジ「トマホーク」も、そんな故郷発祥のスポーツを意識して作られてるんでしょうか??バイク自体はもはや直線を走ること以外は考えてないような作りをしてますね。ドラッグレースのマシンたちは、その強大なパワーを効率よく地面に伝えるために、タイヤがとても太いです。ダッジ「トマホーク」が4輪なのもこれが理由なんでしょうか??
出典: http://www.class4.co.jp
スズキ「隼」のドラッグレーサー仕様です。上の動画にもありますが、その性能の高さからドラッグレースではカスタムベースとして人気の一台でもあります。車体に関しては、直進での安定性を上げるため車体を長くするカスタムが施されています。(動画0:12~の黄色いバイクや、0:43から登場の二大は隼のドラッグレース仕様と思われます。)
出典: http://bikes194.rssing.com
この「MTTタービン スーパーバイク」も長い車体が特徴です。ドラッグレースのような直線でのパフォーマンスを求めての結果なのでしょう。
ダッジ「トマホーク」の特徴⑩ 変速は2速まで!
出典: http://www.honda.co.jp
バイクや車は、走行するうえでその速度に応じた適切なギアに入れて走ります。教習所でMT車の運転経験のある人や、はたまた実際にMT車の所有者である方にはなじみが深いのではないでしょうか。変速機構といいますと、原動機から発生した動力を適切な回転数とトルクに変えて伝達する機構のことです。
・・・といいましてもいまいち言葉では意味が伝わりずらいかもしれません。簡単に言いますと、ギアは低いほうがよりエンジンのパワーをダイレクトに伝達しやすい、いわゆる、「加速に強いギア」になります。そして高いギアになりますとパワーは抑えられるものの、そこから少ない回転数でもスピードに乗せていける「最高速の速いギア」になります。そしてこのダッジ「トマホーク」はそういう変速機構が2速までしか用意されていません。たった二速だけでも時速が400キロを超えてしまうんだから恐ろしいものです。先ほど紹介したドラッグレースの最高峰のマシンなどたった1速しかありませんので、いかに「ドラッグレーサー」よりな作りをしたバイクかわかります。公道を走る乗り物としては間違っている気がしますが・・・(笑) まあなんにせよ、強力なエンジンがあってこその仕様なんですね。
ダッジ「トマホーク」の特徴⑪ ガソリンが12Lしかはいりません・・・(泣)
出典: https://www.motorcyclistonline.com
そんなダッジ「トマホーク」ですが、なんと強力なエンジンを搭載してるのにもかかわらず、燃料タンクが12Lしか入りません・・・。12Lといいますと、日本のスズキ「隼」がタンク容量21Lですので、それよりもずっと少ない鬼畜仕様です。
ちなみに後述します「MTTタービン スーパーバイク」はタンク容量34Lと大容量ですが、ガソリンが満タン状態でも20分ほどしか走れないそうです。いずれにせよハイパワーなエンジンを搭載しているので、バイクがどれだけガソリンを食らうかは皆さんも凄さだけは感じ取っていただけると思います。いったい航続可能距離は何キロなのでしょうか??所有者の方は苦労をしそうです。ドラッグレースのマシンとしてなのであらば直線400メートルを走るだけなので納得はできますが・・・
ただ、世界に10台しかないバイクでレースに参加するのは気が引けますね。
出典: http://minkara.carview.co.jp
ドラッグレースに使うのであれば、走る距離はたったこれだけなので、ガソリンはそんなに入らなくても大丈夫なのですが・・・
ダッジ「トマホーク」の特徴⑫ 車重は675キロ!こけたら起こせません!
出典: http://iliketowastemytime.com
ダッジ「トマホーク」はやはり車重もモンスター級です!それもそのはず、こんなでかいエンジンを積んでいるのですから、無理もないですね。
その車重はなんと675キロにもなります。ちなみに次点の「MTTタービン スーパーバイク」は210キロ、日本のスズキ「隼」が265キロなので、ほかのベスト3入りバイクの中でもひたすらヘビー級なようです。いくら4輪でスタンドがなくても自立できるとはいえ、左右車輪の間隔でいえば、曲がり方次第ではこけてしまうのではないでしょうか??そうなったら、もはや700キロに迫る車重を起こすには、所有者一人の力では起こすことはまず不可能でしょう。もしこのバイクが横転しているのを見かけたら、そこは事情を察して所有者を助けてあげてください。(笑)
出典: https://www.xbhp.com
最高速度3位のスズキ「隼」との比較の画像です。エンジンパワーはもちろんのことですが、車体のサイズから何より車重が全く違います。こんなに車重に差があってもそのエンジンパワーで速さに差をつけてしまうあたりがさすがダッジ「トマホーク」といったところです。
ダッジ「トマホーク」のライバル達。
「MTTタービン スーパーバイク」
出典: https://www.pilotopolicial.com.br
アメリカンスピリッツが生み出したモンスターは、何もこのダッジ「トマホーク」だけではありません。アメリカも広い国です。こんなキチガイバイクをも生み出してしまいました。
「MTTタービン スーパーバイク」というバイクがあります。このバイクはなんとヘリコプター用のガスタービンエンジンを搭載しています。
馬力は280馬力で最高時速は400キロちょっと!さすがにダッジ「トマホーク」には及びませんが、それでも馬力、最高速の数値だけでも十分モンスターですね。
ちなみにこの「MTTタービン スーパーバイク」は公道を走れるように設計がなされているようです。高速域を想定してか大きな風防も装備されているようですので、ダッジ「トマホーク」よりはライダーにやさしいバイクなのでしょうか??と思いきや、タービンエンジンの特徴として排熱温度がとにかく高温らしく、このバイクの後方に停車した車のフロントガラスを溶かしたという眉唾な伝説が・・・なんにせよ、生半可な覚悟で乗れるバイクじゃなさそうです。
出典: http://blog.goo.ne.jp
なんとこの「MTTタービン スーパーバイク」。小学生向けの図鑑にも載っているようです。ダッジ「トマホーク」は、残念ながら紹介されていないようなので、認知度に関しては「MTTタービン スーパーバイク」のほうが上なのでしょうか??
「MTTタービン スーパーバイク」の動画です。動画をご覧いただくともはや一般的なレシプロエンジンの排気音とは全く違う音を奏でています。エンジン音はバイク所有者の満足感やバイクの存在感を満たす重要な要素ですので、この排気音で心奪われる人も多いかもしれません。動画でも野次馬の視線を集めている様子がわかりますね。
公道を走れるダッジ「トマホーク」!
出典: http://www.goobike.com
実は、ダッジ「トマホーク」にきわめてバイクの特徴が近く、かつ公道を走れるバイクがあるんです!アメリカの「BOSS HOSS」というバイクメーカーをご存じでしょうか??
写真の通り、やはりそのサイズは既存のバイクの範疇を大きく越してます。そして、搭載されるエンジンはなんとシボレー等のアメリカ製のスーパーカーのエンジンです!排気量は5000ccからダッジ「トマホーク」と同じくらいの8000ccのモデルまであり、しかも価格は600万円ほどなので、ダッジ「トマホーク」に比べたらずいぶんと現実的な価格にまで抑えられています。そしてなんと中には、ダッジ「トマホーク」と同じダッジ「ヴァイパー」のエンジンを搭載したカスタムバイクもあるようです。
ちなみにこの「BOSS HOSS」は、日本でも扱いがあるようです。ひたすらにデカくて重くて、日本の複雑な道路に全く適していないバイクだと思われますが、ダッジ「トマホーク」に惚れ込んでしまったのであれば、アメリカンスピリッツを体で感じたいのであれば、ぜひ所有者になってみてはいかがでしょうか??(笑)
実は日本のバイクも熱いんです!
出典: http://www.bh-rin.com
この記事を見ていますと、スピードに狂信的なのはアメリカというイメージを強く持ってしまいがちかもしれませんが、実は日本のバイクメーカーもスピードを求めて貪欲に進化を続けてきた歴史があります。
さかのぼること1970年代、かつては「じゃじゃ馬」の異名で知られたカワサキ「500SS マッハ3」から始まり、「ナナハン」の愛称で呼ばれたホンダ「CB750フォア」や、カワサキ「900スーパー4(Z1)」の登場で、日本車の性能の高さを世界に知らしめました。
1980年代に入ると、最高速は200キロを超え、日本の4大バイクメーカー各社はこぞって最高速競争に明け暮れていました。ヤマハ「VMAX」や、カワサキの「GPZ900 ニンジャ」などが、世界でヒットをしました。
1990年代に入ると時速300キロの壁を突破しようとカワサキ「ZZR1100」やホンダ「CBR1100XXスーパーブラックバード」などが登場します。
2000年に入ってもその最高速の進化は衰えることを知らず、ついにスズキ「隼」が、300キロの壁を突き破ってしまいます。そして世界最速のバイクとしてギネスに記録されることになります。
この時には、その留まることを知らない日本のバイクの進化による交通事故の増加を危惧され、欧州がバイクに300キロ制限を設けてしまいました。
それでも懲りない日本メーカーは、公道がだめならサーキットで!という開き直りなのでしょうか?サーキット専用のカワサキ「ニンジャ H2R」が、2015年、とうとう時速400キロを突破してしまいました。
こうして書くと、日本のバイクもアメリカに負けず劣らずのクレイジーさがうかがえますね。「MTTタービン スーパーバイク」とダッジ「トマホーク」を超える日本のバイクは、いつ出てくるのでしょうか??(笑)
出典: https://www.kawasaki-motors.com
2017年現在で、バイクの最高速ランキングのベスト3位の座をスズキ「隼」から奪っているカワサキ「ニンジャ H2R」です。スーパーチャージャー搭載のエンジンは、わずか1000ccの排気量から400キロの最高速をたたき出し、ジェットエンジン搭載の「MTTタービンスーパーバイク」の記録を目前にとらえています。技術の進歩とは凄いものです。
ダッジ「トマホーク」まとめ
出典: https://www.cycleworld.com
ダッジ「トマホーク」の、その非常識もいえる性能はいかがでしたでしょうか??公道を走れなくとも、使い勝手は悪くとも、世界最速とはここまでバイクの魅力を引き上げてくれるんですね。日本のメーカーがこぞって馬力競争に明け暮れたのも、ただ単に世界最速の魅力に惹きつけられたたためのものなのでしょう。
スズキの「隼」が、そのあとにアメリカで「MTTタービン スーパーバイク」がそして今はダッジ「トマホーク」が、世界最速を手に入れてきました。これからも、世界最速は生まれることになってくるのでしょう。その時が楽しみですね!