「美味しんぼ」山岡士郎と海原雄山の和解ストーリー

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美味しんぼは1983年から連載されている料理と山岡士郎と海原雄山の親子のストーリーを題材にした漫画です。既刊111巻でかなりの長寿漫画になっています。2008年の山岡士郎と海原雄山の和解ストーリーで一応の結末を迎えました。その後少しの休載を挟み、連載を再開したのですが、東日本大震災での福島原子力発電所事故についての表現に批判が集まり、2014年から連載休止の状況が続いています。また2016年には原作の雁屋哲さんが連載終了の意向を示しました。1987年に第32回小学館漫画賞青年一般部門受賞しています。

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問題となったストーリーは福島を訪れた山岡士郎が放射線の影響で鼻血がでたというものです。

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海原雄山は山岡士郎の父親です。芸術家として一切妥協を許さず、自身の作った陶器に納得がいかなければ叩き割れた陶器が描かれています。芸術家としてすでに大成していて食も一つの芸術と捉えています。その妥協を許さない点は自分自身だけではなく他人に対してもうるさく、妻の料理にも作り直しを命じます。しかし心臓疾患にかかった妻に対してもお茶汲みを命じるなどすさまじい亭主関白っぷりや、スパルタ教育っぷりに息子・山岡士郎は疑問に思っていきます。

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山岡士郎は海原雄山の一人息子で美味しんぼの主人公です。小さいころから味覚に対しての能力に秀でていて、その才能は海原雄山に認められていました。しかし前述の海原雄山の行動から別れ、新聞社に入社します。料理に対しての知識が買われ「究極のメニュー」の記事を担当することになり、改めて海原雄山と山岡士郎は対立していきます。

この漫画の一つの名物として山岡士郎の究極のメニューvs海原雄山の至高のメニュー対決があります。通産成績は山岡士郎29戦5勝7負16分1結果なしというものです。引き分けがすごく多い特徴があります。

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美味しんぼ20巻ではカキ料理での究極vs至高のメニュー対決が行われました。山岡士郎はカキの白ワイン煮キャビア添えを出しました。一方海原雄山の至高のメニュー側はカキの清蒸を出しました。結果はカキの白ワイン煮キャビア添えを出した山岡士郎が勝ちました。

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美味しんぼ35巻のオーストラリアでの対決では海原雄山は赤ワインで味付けしたカンガルーの肉に、100年物のワインで作ったソースをかけた料理を出しました。一方山岡士郎はサメの天丼を出します。100年物のワインを使った海原雄山の勝利となりました。

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山岡士郎と海原雄山の和解に至るまでに最も重要なのは山岡士郎の結婚です。美味しんぼ47巻で山岡士郎は結婚するのですが、奥さんに「海原雄山と和解すること」を条件として突きつけます。結婚式では究極メニューができたのは至高のメニューがあったからと和解に一歩前進します。

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美味しんぼ51巻では奥さんが妊娠します。正確に言えば奥さんの狂言のようなものですが・・・。山岡士郎は海原雄山という父親を持っていたため自分が父親で大丈夫かと葛藤しますが周りの協力もあって乗り切ります。また美味しんぼ51巻内では海原雄山がお嫁さんの容態を心配しています。初孫というのは人を変えるのでしょうか。実際に妊娠が発覚するのは美味しんぼ68巻です。

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最終的な和解は実質的な最終回である美味しんぼ102巻です。このなかで山岡士郎と海原雄山の対決が起こり海原雄山は「父に反発した息子に対して心を開くのは、息子が自分を超えた時」と言い和解を仄めかします。対決の結果は引き分けに終わります。しかし海原雄山は山岡士郎に対し「このワインが飲み頃になったら飲もう」と和解を提案。「もうこのワインは飲み頃」と指摘され海原雄山と山岡士郎は和解します。

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仲直りしたのは孫がいたからかもと思わせるような笑顔です。スパルタな父も孫の前ではこんなにも笑顔になるんですね。

いかがだったでしょうか？この和解はファンの間ではいまいち不評な部分があるのですが、最後の孫になつかれてるシーンを見ると個人的にはこれでよかったのではないのかなと思います。