13日の金曜日「ジェイソン・ボーヒーズ」の正体とは？よくある誤解と素顔

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『13日の金曜日』は1980年に公開されたホラー映画です。瞬く間に大人気となり、シリーズの数は10作、番外編として2003年に『エルム街の悪夢』のフレディとのコラボが実現した『フレディVSジェイソン』、そして現在はリメイク版も作られています。

しかし、この『13日の金曜日』が多くの方に誤解されているという事はホラーファンの中では有名な話です。
では、なぜジェイソンについてこんなにも多くの誤解が生まれてしまったのでしょうか？
その背景、使ってないはずの武器…そして本当の正体についてご紹介します。

ここから先は『13日の金曜日』1作目のネタバレを含みますので、読まれる際はご注意ください。

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1957年の13日の金曜日、クリスタルレイクと呼ばれるキャンプ場で11歳の少年が溺れて消息不明となった。少年は見つからず、それからキャンプ場では奇怪な出来事や殺人事件まで起こってしまい、犯人の正体は不明のまま、やむを得ずキャンプ場は閉鎖となった。

それから時が経ち1980年。
再びクリスタルレイクが開かれる事になり、キャンプ指導員を希望する若者達が訪れた。しかしそこには一連の事件を起こした犯人がまだ潜んでいて、次々と若者達は襲われていった…。

※1作目の犯人のネタバレ注意

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『13日の金曜日』の記念すべき第1作目に実はジェイソンは登場しません。一連の事件を起こした犯人はジェイソンの母、パメラ・ボーヒーズです。

最愛の息子を亡くした事で精神に異常をきたした彼女はクリスタルレイクに来るキャンプ指導員の若者達を次々と襲っていたのでした。

※1作目のジェイソンに関するネタバレ注意

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ジェイソンが登場するのはラストのワンシーンのみ。
母親のパメラを倒したアリスがボートの上でホっとしているところ、ジェイソンと思われる少年が突然湖の中から出てきます。

実際に幼少期の素顔のまま登場する貴重なシーンです。

ジェイソン・ボーヒーズは先天性の障害を持って生まれた子供でした。
奇形の顔に、脳の発達も遅れていました。

そんな息子を心配して、友達ができるようにとキャンプへ連れて行った母のパメラでしたが、ジェイソンはいじめられてばかり。

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いじめはどんどんエスカレートし、最終的には布袋をかぶせたジェイソンを湖へ突き飛ばしました。
しかし、ジェイソンは泳ぐ事ができなかったのです。

監視していたはずのキャンプ指導員の若者は性行為に夢中でそれには気付きませんでした。
これが、母パメラが殺人鬼と化した最大の原因です。

※少しだけネタバレ注意

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『13日の金曜日』第1作目には何とあの俳優ケビン・ベーコンが出演しています。
若かりし頃のベーコンもやっぱりイケメンですね。
ですが、この画像の後すぐに無惨にも殺されてしまいます。

ジェイソン・ボーヒーズを演じる俳優はどのシリーズも身体が大きくがっしりとした男性です。しかし、第2作の記念すべきジェイソンが初登場するシーンの足は何と女性が演じていました。なぜそのシーンだけ女性を使ったのか詳細は不明ですが、予算や俳優の都合か、コスチューム・デザイナーであったエレン・ルッターさんがジェイソンの足を演じました。

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左から第2作でジェイソンの足を演じたエレン・ルッターさん、ジェイソンの素顔として登場したウォーリントン・ジレットさん、ジェイソン自身を演じたスタントマンのスティーヴ・ダッシュさん。

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俳優ジョニー・デップのデビュー作が『エルム街の悪夢』というのもあまり知られていませんね。
とても若いです。
しかしやはり彼も、この画像の後に殺されてしまいます。

ジェイソン＝チェーンソーといったイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか？しかし、実はジェイソンはチェーンソーを一度も使ってないのです。

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ジェイソンが比較的多く使う武器はマチェット（鉈）です。
フィギュア等でもたいていこの武器を持っています。

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斧もよく使っています。

しかし、ジェイソンの場合は持参のマチェット以外はほとんどその場にある何らかの道具か素手で殺す事が多いです。
これはホラー界の殺人鬼の中でも無差別型に多いタイプですね。その分、ドジも多いです。

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ジェイソンは全作品の中で一度もチェーンソーを使ってない上、逆に女の子からチェーンソーで反撃された事はあります。
さすがのジェイソンも驚いた程です。

ではなぜ、使ってないにも関わらずジェイソン＝チェーンソーというイメージができてしまったのでしょうか？

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チェーンソーを使うのは1974年公開『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスことババ・ソーヤーです。

比較的近い時期の映画であるという事、マスクの殺人鬼といったイメージが『13日の金曜日』のジェイソンと重なったのではないかと思われます。

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『悪魔のいけにえ』ラストシーンのチェーンソーを持ってぐるぐる回るレザーフェイスはとても印象的ですよね。

ジェイソンといえばホッケーマスクを思い浮かべる方も多いと思います。今ではハロウィングッズの定番にもなっていますね。
しかし、ジェイソンは初めから今のマスクを使ってない事をご存知ですか？

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第1作目の犯人はジェイソンの母パメラ・ボーヒーズで、ジェイソン本人が殺人鬼として登場するのは第2作目からです。
そして2作目では素顔を晒すのがやはりコンプレックスなのか、ジェイソンは布袋をかぶった姿で登場します。

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ホッケーマスクをかぶったジェイソンが登場するのは第3作目からです。
作中で被害者の一人が友達を驚かそうと使ったイタズラ道具を、殺して奪ってから付けた事が始まりです。

素顔にコンプレックスのあるジェイソンはそれ以降気に入ってこのマスクを愛用する事になります。

ジェイソンは何度でも生き返る不死身だと思っている方も多いのではないでしょうか？たしかにシリーズ中盤以降はそのような状態になりますが、実は第4作目まではジェイソンは不死身ではないのです。

※第4作目のネタバレ注意

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ジェイソンの正体ですが、第4作目までは普通の人間だった可能性が高いです。反撃に合うと痛がる素振りや、ちゃんと住んでいる家もありました。
第4作目で少年トミーより斧で頭を割られ、その時に死亡が確定しています。

その後のシリーズは甦ったジェイソンとなるので、不死身となり、クリスタルレイクから離れ、ニューヨークや宇宙にまで行くようりなりました。

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なぜジェイソンが不死身と思われがちなのか考えると、『ハロウィン』のマイケル・マイヤーズとの誤解があるのではないかと思います。

マイケルも一応正体は普通の人間ですが、何をやっても死なない事から不死身に近い存在です。
素顔を隠すマスクの殺人鬼というイメージと、彼のつなぎ姿がジェイソンと似ているために誤解が生じたと思われます。

ホラー好きの女子達の間ではジェイソンは可愛い！と人気が高いです。その理由は一体何でしょうか？

ジェイソンの幼少期のエピソードは本当に切ないですよね。
友達が欲しくて参加したキャンプでいじめられ、最後は泳げない湖に落とされる…そんなかわいそうな幼少期に胸を痛める女子が多いのです。

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特に『フレディVSジェイソン』では悪夢を巧みに操るフレディ相手に幼少期を思い出させられ震える子供のジェイソンも登場します。
冷酷な殺人鬼と思われていますが、本当の正体は自分の素顔とトラウマによって苦しんでいる子供なのです。

ジェイソンは母パメラ・ボーヒーズが大好きでした。唯一の理解者でもあったでしょう。
彼が殺人鬼となったのは、第1作目で彼女を殺されたためです。

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ジェイソンの部屋には亡き母の首が飾ってあります。

※2作目ネタバレ注意

ジェイソンが初めて殺した人間は母を倒した1作目のアリスです。

いかがでしたでしょうか。
『13日の金曜日』のあらすじや、ジェイソン・ボーヒーズの素顔、使ってないチェーンソー、そして彼の正体についてまとめました。

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ジェイソンの過去や素顔も含めて、また違った角度から『13日の金曜日』を楽しんでみてください。

今まで気付かなかった点や、ジェイソンの良さがきっと分かるはずです。

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結構ドジっ子な場面も多いジェイソン、とても可愛いですよ！

是非13日の金曜日に観てみてくださいね。