カエンタケ食べてみた味は?生息地や駆除方法、似てるキノコまとめ【画像】

カエンタケというキノコを食べるとどのようなことがおこるのでしょうか。ほとんどの方は、食べないのですが、日本でカエンタケというキノコを食べた方がいるみたいです。今回は、カエンタケを食べるとどうなるのかと似ているキノコを紹介していきます。

カエンタケ食べてみた味は?生息地や駆除方法、似てるキノコまとめ【画像】のイメージ

目次

  1. 1カエンタケを食べてみた!
  2. 2カエンタケを食べた時の恐ろしい症状
  3. 3カエンタケの名前の由来
  4. 4カエンタケはどのようなキノコ?
  5. 5毒性は最強!?
  6. 6カエンタケの生息地
  7. 7カエンタケの生息域が拡大中?
  8. 8カエンタケは、いつからある?
  9. 9カエンタケというキノコが有名になったのは?
  10. 10カエンタケの事故の事例
  11. 11カエンタケの駆除方法
  12. 12カエンタケと間違えるキノコは?
  13. 13カエンタケを触ったときの対処法
  14. 14カエンタケの液体が目や口に入ったときの対処法
  15. 15カエンタケを食べてしまった場合の対処法
  16. 16レジャー中にカエンタケを見つけた場合の対処法
  17. 17まとめ

カエンタケを食べてみた!

カエンタケを食べるとどうなってしまうのかの説明です。

出典: http://dokukinoko.e840.net

カエンタケです

カエンタケを食べるとどうなる?

カエンタケを食べると大変なことが、食べた方の体に起こってしまいます。食後30分で、悪寒、発熱、手足のしびれ、下痢、嘔吐、腹痛の症状が始まります。さらに髪の毛が抜け、消化器不全を起こし小脳の萎縮が始まり最悪死に至ります。

カエンタケの食べた時の味は?

日本で食べてみた方に味を聞いてみると美味しくないそうです。苦味が強く、飲み込むのも一苦労するそうです。文章で言うと「後頭部を鈍器で殴られたようなショック」な味だそうです。食べたいキノコに入りますか?

カエンタケの色は?

カエンタケの色は、どのような色をしているのでしょうか。
カエンタケの色は、オレンジ色から赤色になっています。まるで炎のように見えます。カエンタケの名前の由来になっている色です。

カエンタケを食べた時の恐ろしい症状

カエンタケを食べた時の症状について詳しくみていきましょう。

症状① 皮膚がただれて、ぼろぼろになる

出典: http://yamahack.com

足がただれてしまっています。

毒キノコのほとんどは、食べると毒が回り死にいたるのですが、カエンタケは、触ったり、液体がかかってしまったりするだけで毒が体に影響を与えてしまいます。

さらに食べた方が吐いてしまったものにも、毒が残っています。絶対に触らないようにしましょう。やけどしたときのような感じになってしまします。

症状② 口の中が口内炎だらけになる

出典: https://matome.naver.jp

口内炎がいっぱいです

口の中に液体が入ったり、口の中にカエンタケを入れてしまいますと24時間後から48時間後に、口の中が口内炎でいっぱいになります。

症状③ 呼吸困難が起こり、白血球が減少する

出典: https://www.mune-bust.com

呼吸困難になっています

万が一食べてしまった場合、まず、腹痛、嘔吐、下痢という一般的な毒キノコを食べた時と同じような症状が起こります。次に呼吸困難と白血球減少という症状があらわれてきます。呼吸困難が起こると死に至る可能性が大きいです。

症状④ 肝不全、腎不全、呼吸器不全、全身のびらんが起こる

出典: http://www.miyake-naika.or.jp

びらんになっています。

死に至らなかった場合、さらに内臓に影響をあたえます。肝不全、腎不全、呼吸器不全という色々な場所が、どんどん悪化してきます。多臓器不全などを起こす可能性があります。この症状が、1ヶ月程度続きます。

病院に入院して治療をしますが、ほとんど完治することはありません。人工透析を続けたり、一生治療を続けないといけなくなります。さらに全身のびらんがでてきます。びらんとは、ただれることです。全身がやけどの後の皮膚のようになります。まれによくなる方もおられます。

症状⑤ 後遺症が残る

出典: http://www.acumoxa.jp

小脳の場所です。

カエンタケの毒は死に至らない場合、後遺症が残ってしまいます。後遺症ですが、小脳が縮小し、言語障害、運動障害になってしまいます。さらに髪の毛が全て抜け落ちてしまいます。

言いたいことも言えず、動くこともできない状態になって生きていかなければいけなくなってしまいます。大変な人生を過ごしていかないといけなくなってしまいます。

カエンタケの名前の由来

出典: http://mosete.exblog.jp

形が火炎のようになっています。

名前の由来は、真っ赤な色で炎が燃え上がっているように見えることからカエンタケと呼ばれるようになりました。漢字で書きますと火炎茸と書きます。漢字で見ますとまさに猛毒のキノコという感じがします。

さらに触る、臭いを嗅ぐという行動をしてしまいますとやけどのような症状が出てきます。火でやけどをするイメージからもカエンタケという名前がつきました。

カエンタケはどのようなキノコ?

カエンタケはどのようなキノコなのかの説明です。

カエンタケは何科の植物?

カエンタケは、ボタンタケ目ボタンタケ科トリコデルマ属で子嚢菌の1種になっています。強い毒性を持ち、食べると死亡率が高く触るのも危険とされているキノコの1種になります。

カエンタケの毒性

カエンタケの毒性は、非常に強くわずか3gで致死量になります。さらに触れると肌がただれるとされています。散歩中の犬が、興味をもって触ってしまい死んでしまうという事例もあります。非常に危険な毒キノコとされています。

毒性は最強!?

林野庁が毒キノコの中で最も危険なキノコと発表されています。ハイキングやマツタケ狩り、キャンプなどで見つけることができます。

毒キノコの中で1番少ない量で人や動物を殺してしまうことができるものです。別名真っ赤な殺人キノコと呼ばれています。

カエンタケの生息地

カエンタケの生息地についての説明です。

カエンタケの分布

カエンタケは、日本、中国、ジャワ島にあるブナの枯れ木の近くに生息するといわれています。日本には、中国から伝来したキノコと考えられています。日本では、全国で多く見られるのですが、特に関西地方の奈良県が多いです。奈良県の山の生駒山の枯れ木の近くや倒れた木の近くに見つけることができるでしょう。

カエンタケの日本での分布

出典: https://twitter.com

注意の看板です。

日本全国でよく見られるカエンタケですが、森林があれば必ずたくさん生えています。2011年八王子で大量発生しました。さらに2015年奈良県の生駒山中でも大量発生がみられました。

日本では夏に発生し、初夏から秋に掛けて大量に発生します。寒い地方の仙台市でも発見されています。日本全国で見られる毒キノコです。

カエンタケはどこに見られるキノコ?

出典: https://feely.jp

いろいろな場所に生えてきています。

カエンタケは、林内の地上や広葉樹やに生える場合が多いです。特に枯れ木や倒れた木の根元に生えることが多いです。鮮やかな赤色をしていますのですぐに見つけられます。

カエンタケの生息域が拡大中?

カエンタケの生息域が拡大中です。奈良県で発見されたあと滋賀県でも発見されました。奈良県でも生駒山で大量発生していたのですが、奈良県の若草山でも発見されました。

カエンタケは、いつからある?

出典: https://www.amazon.co.jp

江戸時代の植物図鑑です。

日本でカエンタケについて書かれている本があります。江戸時代に書かれた植物図鑑「本草図譜」に「大毒ありといへり」との記述が残っています。江戸時代以前から死亡事例があるとされています。

もともと日本になじみのないキノコの種類ですので食毒不明、食不適とされていました。

カエンタケというキノコが有名になったのは?

カエンタケは江戸時代の植物図鑑に記載はありますが、有名になったのは、日本で1991年山梨県で食中毒、1999年に新潟県で死亡事例が発生してからです。

そこから危険なキノコのイメージが出来上がり、みんなが食べたり、触ったりするのを避けるようになりました。

カエンタケの事故の事例

日本では、事故の事例が6件報告され、10名の中毒患者がでており、2名が死亡しています。世界では、ほとんど中毒になったという報告はありません。さすがにあの形であの色では、食べたいと思わないと思うのですが、中には食べてしまった方もおられます。

事故事例1

1991年山梨県でわずか数cmをてんぷらにして食べたところ、数日後、40度以上の発熱、嘔吐、下痢、さらに髪の毛が抜け、言語障害、運動障害が出始め小脳が萎縮。髪の毛は生えてきましたが、運動障害、言語障害が残った。

事故事例2

1999年新潟県の旅館のロビーに飾っているキノコを盗んで、男性客5人が酒に浸して食べてしまいました。5人のうち1名は、亡くなり4名は現在でも後遺症に苦しんでいます。

事故事例3

2000年群馬県でカエンタケを食べれるキノコの「ベニナギナタタケ」と勘違いして、ナスと一緒に食べてしまい、4日後死亡してしまいました。

カエンタケの駆除方法

カエンタケの駆除方法です。

自分でカエンタケを駆除する場合

出典: http://www.osouji-channel.com

ゴム手袋の軍手です

自分でカエンタケを駆除する場合、なるべく自分で駆除しようとしないようにしましょう。手袋をして駆除すると大丈夫という方もいますが、止めておきましょう。

どうしても自分で駆除しないといけない場合は、頑丈な手袋をして駆除しましょう。駆除していますと毒がついてしまうことがあります。取り除く時に胞子が飛ぶ可能性があります。胞子がついても肌がただれてしまいます。

胞子がついていることを知らずに食べ物をさわり、食べてしまいますとカエンタケを食べているのと同じことになってしまいます。

自分でカエンタケを駆除した場合は、必ず頑丈な手袋をして取り除いたあと、シャワーを浴びて、服を捨てて下さい。服を触るときも必ず手袋をしながらです。どこに胞子がついているか分かりませんので、気をつかいながら行動しましょう。

カエンタケを見つけた場合は、すぐに役所に連絡を!

カエンタケをそのままにしておいてもいいのですが、誰かが毒に触れてしまうかもしれません。だから、役所に連絡してください。駆除専門の方がしっかりと駆除してくれます。決して素人の方が駆除しようと思わないようにしましょう。

カエンタケを駆除してもすぐに生える?

カエンタケは、根元から駆除しないとまたすぐに生えてきます。どこが根元なのかが分かりにくいですので、素人が駆除するのは、難しいと思われます。

では、埋めてしまえばと思うのですが、埋めてもすぐに生えてきます。枯れ木や倒れた木から栄養を吸い取っているとされていますので枯れ木や倒れた木を処分しないといけません。さすがにそこまではできないと思います。

さらに根元まできれいに採らないと次々に枯れ木や倒れた木に生えてきます。根元を残してしまいますと根から栄養を吸い取ってまた次々とカエンタケが生えてきます。まるでいたちごっこをしている感じになるでしょう。

カエンタケと間違えるキノコは?

カエンタケと間違えるキノコの説明です。

食べれるキノコのベニナギナタタケ

出典: http://www.geocities.jp

ベニナギナタタケです。似ていますね

カエンタケと似ているキノコは、まず食べれるキノコの「ベニナギナタタケ」があります。色はよく似ていますが、炎に似ている部分がカエンタケと比べて細く棒状になっています。触るともろくすぐにくずれてしまいます。

ベニナギナタタケは食用とされていますが、味がなく料理の彩りに使われています。

カエンタケの中には細いものもありますので、間違って山で採ったりしないようにしましょう。採るのであれば、専門家と一緒に行って判断してもらいましょう。

漢方として使われる冬虫夏草

よく似ているキノコとして冬虫夏草があります。中国では、漢方薬として使われています。毒はありません。逆に薬として用いられていますので体にとっていい成分が含まれています。

見分け方は、地下深くまで掘り下げますと虫に寄生する種類ですので、虫の幼虫や虫の冬越しの姿で見つかります。見分けはすぐにつきます。

出典: http://www.silk-bio.com

やはり似ています

カエンタケを触ったときの対処法

出典: http://tearai-lab.com

手洗いです。

誤って触ってしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
水だけでは毒が落ちませんので、必ず石鹸で洗い流すようにしましょう。
当然、外で触ってしまっていますので、石鹸はないはずです。その場合は、持っているお茶や水で洗い、後で石鹸で洗いましょう。
そして、病院に行きましょう。

カエンタケの液体が目や口に入ったときの対処法

出典: http://bokete.jp

流水で目を洗います。

石鹸が使えない場所、目に入った場合は流水で洗い流してすぐに病院に連れていきましょう。

口に入った場合は、ひたすらうがいを繰り返してください。うがいを繰り返さないと口の中が炎症を起こしてしまいます。炎症が出てくるのが24時間から48時間後になります。炎症を起こして口の中が口内炎だらけになります。

うがいを繰り返してから必ず病院に連れていってください。

カエンタケを食べてしまった場合の対処法

出典: https://medicalnote.jp

吐かせましょう。

カエンタケを毒キノコと思わず、食用キノコと思い食べてしまった場合は、すぐに吐かせてください。吐かせた後水を飲ませて、何回も胃の中に何も残らないようになるまで吐かせてください。

注意することは、助けている方が吐いたものを絶対に素手で触らないようにしましょう。素手で触ってしまいますと毒が自分の手についてしまいます。

あくまでも応急処置ですので、吐かせたあと必ず病院に行ってください。3gで死にいたる猛毒ですので病院で適切な処置を受けませんと死んでしまうことがあります。

レジャー中にカエンタケを見つけた場合の対処法

レジャー中にカエンタケを見つけてしまった場合、どのようにすればいいのでしょうか。駆除?無視?どちらが正しいのでしょうか。

触らずに近くを通らずに遠くを通って足早に通り過ぎましょう。そして、できれば役所に通報してください。役所から専門家が派遣され、駆除してくれます。
駆除しないとやはり誰かが触ってしまうかもしれません。

さらに遠くを通る理由があります。
近くを通りますとどうしても興味がありますので触りたくなってしまいますよね。

次に大きくなっていないカエンタケを無意識に触っている可能性があります。ある程度大きくなるまでは、枯れ木の下などに小さく生えていますので見つけられないことがあります。

まとめ

いかがでしょう。夏から秋にかけては、子供を連れて家族でお出かけすることも多いと思います。サンゴ礁に形が似ていて鮮やかな赤色をしていますので触ってみたいと思うかもしれませんが、絶対に止めてください。

ちょうどカエンタケが生えてくる時期とお出かけする時期が、どうしても重なってしまいます。子供や飼っている犬や猫が、触ってしまわないように見るのも大切だと思います。

万が一触ってしまった場合は、応急処置をしてすぐに医療機関に連れていくことが、大事になります。一分一秒を争いますので、ハイキングやマツタケ狩りを中止して医療機関に連れて行きましょう。

食べることはないと思いますが、万が一似ているキノコと間違えて食べてしまった場合は、さらに一分一秒を争いますのですぐに医療機関に連れていきましょう。

たった3gです。スプーンでいいますと小さじの半分の量です。そんな少ない量で亡くなったりします。犬や猫の場合は、食べなくても触るだけで死に至る場合もあります。

カエンタケをしっかりと見極めて触ったりしないように楽しくレジャーを楽しみましょう。

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