【オサムシ図鑑】生態や飼育とは?

多種多様なオサムシ。マイマイカブリなどの面白昆虫も実はオサムシ科なのです!今回はオサムシ科の画像や飼育方法、害虫としての嫌われっぷりなどをまとめていきます!手塚治虫もペンネームにしたほどのオサムシとはどんな昆虫なのでしょうか?

【オサムシ図鑑】生態や飼育とは?のイメージ

目次

  1. 1オサムシは世界規模の昆虫!!
  2. 2マイマイカブリもオサムシ科
  3. 3可哀想な名前のオサムシ科「ゴミムシ」
  4. 4オサムシのパクり?オサムシモドキ
  5. 5オサムシはなんで害虫なの?
  6. 6海外のオサムシがかっこいい!
  7. 7オサムシの幼虫時
  8. 8オサムシトラップで採集しよう!
  9. 9オサムシの飼育方法
  10. 10まとめ~オサムシ科の魅力~

オサムシは世界規模の昆虫!!

出典: http://mushikurotowa.cooklog.net

画像はエゾタカビロオサムシ。中々良いフォルムをしていますね!

世界中に多種多様な種類のいるオサムシ科。
その数なんと、750属25,000種!!
全てを把握するなんて不可能と言えそうなほどの数ですね。

その中にも様々な種類があり、本種オサムシから、陸上生活をするゴミムシ、海外に生息しているプレデタービートルなどがいます。
亜種が大量にいるので全ての種類を紹介出来ませんが、今回は一部の有名なオサムシを紹介していきます!

出典: https://ja.wikipedia.org

ヨーロッパ産のキンイロオサムシ。カナブンのような綺麗な色をしていますね!

海外産の種類の中でも有名な、キンイロオサムシ。
カナブンのような綺麗な色をしています。

オサムシは肉食性ですので、画像のようにミミズを食べたり、様々な動物の死肉を食べたりしています。

画像はバッタ(イナゴ?)にかみつくオサムシ。
凄い勢いで噛み付いているのか、とてもバタバタしていますね!

オサムシって結構見かける虫ですので、こんなに獰猛だったなんて知らなかった人も多いのではないでしょうか?

死んだアマガエルの死肉をむさぼるオサムシ。
オサムシは肉食性ではあるものの、そんなに強い虫でもありませんので、死肉をあさることも多いです。

マイマイカブリもオサムシ科

出典: http://dangerous-insects.blog.jp

マイマイ(カタツムリ)の殻に頭を突っ込んで食べる姿が被っているように見えるため、マイマイカブリと言います。こちらも同じオサムシ科の種類。

ユニークな名前のオサムシ科、マイマイカブリ。
主にカタツムリを食べているオサムシで、体長も大きめ。

出典: http://dangerous-insects.blog.jp

マイマイカブリは本州から九州にかけて多く見られる、日本固有のオサムシです!色も多種多様!

オサムシは世界中にいますが、マイマイカブリは日本固有の昆虫。
飛べないために世界に広がらなかったのでしょうね。

可哀想な名前のオサムシ科「ゴミムシ」

出典: https://ja.wikipedia.org

オサムシ科の種類なのに、可哀想な名前のゴミムシ。しかしその名前の由来は仕方のないものでした。

オサムシ科の中でも小型のオサムシの種類はゴミムシと言います。
その由来は、臭いゴミの中でよく見かけるからなのだそうです。

オサムシ科は肉食なので、臭いゴミの中には美味しい餌が沢山あるのでしょうね。
名前は可哀想ですが、ゴミの中にいるからゴミムシとついたのは、致し方ないことです。

出典: http://karapaia.com

イスラエルに生息するゴミムシの種類の一つに、とても獰猛な肉食性を持つゴミムシがいるそうです。なんと生きたカエルも食べてしまいます。

イスラエル産のゴミムシの一種に獰猛なゴミムシがいます。
そのゴミムシからすればカエルすらも餌。
自分よりはるかに大きなカエルを餌にする勇猛果敢なゴミムシの姿が上記画像です。

ゴミ扱い出来ませんね!

オサムシのパクり?オサムシモドキ

出典: http://www.pref.ehime.jp

オサムシモドキは大型のゴミムシ。オサムシ科では、大きいのがオサムシで小さいのがゴミムシである傾向があるので、大きなゴミムシであることからオサムシモドキと呼ばれるようになったようです。

オサムシモドキと聞くと、まるでオサムシ科ではない昆虫がオサムシぶっているかのようですが、オサムシモドキもれっきとしたオサムシ科。
ただ、オサムシ科の中で、オサムシは大型種、ゴミムシは小型種が多く、オサムシモドキはゴミムシなのに大型なのでオサムシモドキと呼ばれるようになってしまいました。

出典: https://www.goo.ne.jp

結構よく見かけるオサムシモドキ。オサムシ科なのにモドキなんていわれて可哀想です。

オサムシではないからオサムシモドキというのは分かりますが、同じオサムシ科ではあるのでややこしいですよね。
一応分類はゴミムシなのだそうです。

オサムシはなんで害虫なの?

出典: http://www.geocities.jp

画像はホソクビゴミムシ。オサムシ科の多くは不快な臭い匂いを出す攻撃をしてくるため、害虫とされています。

オサムシやゴミムシはそこら中でよく見かけるのに、実は害虫として嫌われています。

害虫として嫌われる理由の一つ目が家の中に入ってきたりすること。
家の中に虫が入ってくるのって、とても嫌ですよね。
オサムシ科の多くは小さいので、ふとしたときに家の中に迷いこんでしまうのです。

オサムシ科も光に寄ってしまいますので致し方ないことではあるのですが・・・。

そしてオサムシが家の中に入ると何故か臭い。
それには原因がありました。

出典: http://dangerous-insects.blog.jp

オサムシ科であるマイマイカブリも、臭い酸性の分泌液を出して攻撃します。

そして、一番の害虫ポイントは臭い分泌液をだすこと。
酸性の分泌液で、周辺にいるだけでも臭い匂いがする上に、皮膚につくとヒリヒリしたり茶色く変色してしまうことも。

また、目に入ってしまうと大変危険ですので、意外とオサムシって危ないのです。
そう考えますと、害虫と呼ばれても仕方ないのですね。

海外のオサムシがかっこいい!

出典: http://antroom.cart.fc2.com

海外ではオサムシはプレデタービートルと呼ばれており、結構人気なのです。

画像のプレデタービートルは体長38mmと大きめで、なんとお値段、オスメスペアで14000円!!
オサムシって実は高いのですね!

出典: http://boxrep.exblog.jp

こちらはシックススポットプレデタービートル!可愛いですね!

シックススポットプレデタービートルも人気のようですが、相変わらず臭い分泌液は噴射しますので、触る際はご注意。

オサムシの幼虫時

出典: http://gecko0912.web.fc2.com

こちらはオオルリオサムシの幼虫。同じオサムシ科ですので、マイマイカブリの幼虫と似てますね!

オサムシの幼虫も成虫と同じく肉食性。ですが、成虫よりは幼虫は食べられるものが絞られており、地面にいる小さな虫を捕食します。
また、マイマイカブリと同じように、カタツムリも食べるようです。

同じオサムシ科なのにマイマイカブリはカタツムリばかり食べるようになってしまったというわけですね。

出典: https://blogs.yahoo.co.jp

こちらはマイマイカブリの幼虫時の画像。

オオルリオサムシと比べると若干フォルムが違いますね!マイマイカブリの幼虫の方がとげとげしい雰囲気です!

出典: http://gecko0912.web.fc2.com

こちらはオオルリオサムシの幼虫期が終わり、サナギとなったときの画像。いよいよ立派なオサムシになります。

オサムシは幼虫期を経て、サナギになってから成虫となる変態性の昆虫。
ですので、もしサナギを見かけたら、それはオサムシなのかもしれません。

オサムシトラップで採集しよう!

出典: http://kontyuki.blog.fc2.com

こちらはオサムシトラップで採集した、シナノアオオサムシ。結構大量に採集出来ますね!

地面に穴を掘って、地面と同じくらいの高さにコップを埋めるだけで採集出来てしまうのがオサムシトラップ!
このオサムシトラップを置いておくだけで、歩いてきたオサムシがホイホイ採集できます!

出典: http://blog.goo.ne.jp

こちらはオサムシトラップにかかったオオルリオサムシ。ですがトラップ内に雨水がたまり、オサムシが溺れてしまっています。

しかし、オサムシトラップでの採集には少々難点があります。
オサムシトラップは、トラップをしかけてから採集までに時間をあけますので、その間に雨がふるとトラップ内に水がたまるため、せっかく採集したオサムシが死んでしまうのです。

あまりオサムシトラップは使わないようにしようと心がける人も多く、使う時は要注意。
他の昆虫達も大量にトラップに入ってくるため、大量死させてしまうこともあるようです。

オサムシの飼育方法

出典: http://blog.arsenal-fukuoka.com

こちらはエジプト産のオサムシ科、エジプティシャンプレデタービートル。

オサムシ飼育は実は密かに大人気!
というのも、海外産のオサムシであるプレデタービートルが見た目的にもかなりかっこいいからなのです!

餌の用意が大変ではありますが、飼育は比較的容易なので、是非チャレンジしてみましょう!

出典: http://moth2001.blog.fc2.com

こちらは国内産のオオオサムシ。名前の通り、大型のオサムシです。

国内産のオサムシであれば、採集、飼育も容易。

海外産も同じく、小さめの飼育ケースを用意しましょう。
川砂や土をまぜたものを底にひいてあげて、枯葉などもいれてあげるとなお良し。

マイマイカブリもそうなのですが、乾燥を嫌いますので、霧吹きで湿度を与えてあげるか、塗らしたキッチンペーパーなどをいれて湿度を保ってあげます。

餌は肉食性なので、ミミズやガの死骸などをあげるのがいいのですが、どうしても生き物の餌がないときは昆虫用のゼリーも可。
ですが、なるべく生き物の餌で飼育してあげたいところです。
ペットショップや通販などをすれば様々な餌が買えますので、活用しましょう!

まとめ~オサムシ科の魅力~

今回のオサムシまとめはいかがでしたでしょうか!

世界中に多くの種類がいるオサムシ科。
日本でもよくみかけますよね!

オサムシは臭い分泌液を出すということで害虫とされていますが、一部のマニアにはたまらない昆虫。
販売価格がペアで10000円を超えてくるとは驚きですよね!

オサムシ科は身近に住んでいますので、飼育してみたい方は是非!
餌の用意だけ大変ですので、そこはご注意をお願いします!

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