2021年07月21日公開
2021年07月21日更新
麻酔の仕組みや原理が解明されてない?謎のメカニズムに迫る
麻酔は何故効くのか、仕組みや原理、メカニズムなどは解明されていません。特に全身麻酔ではその傾向が強く、医療現場でも経験則で、麻酔使っているそうです。仕組みや原理、メカニズムなどが早く解明されて、麻酔が原因の死が少なくなることを祈ります。
目次
麻酔のメカニズム:原理や仕組みはまだ解明されてない?
出典: http://www.anesth.or.jp
全身麻酔の原理や仕組みはまだ謎
麻酔の原理や仕組みは謎が多い?
麻酔と言うと、良くドラマや映画などで、クロロホルムを布に染み込ませ、それで口を塞いで、意識を失わせるなどのシーンがありますよね?
でも実は、クロロホルムについては、100年以上経っても、その仕組みは解明されていないんです。
ですので、クロロホルムで何故意識を失うのか?気絶してしまうのか?など、良くわかっていないみたいです。
とは言え、今外科手術の現場などでは、全身麻酔なども頻繁に行われていますよね?
原理がわからないまま使えば、後で手痛いしっぺ返しもありそうですし、本当に麻酔は大丈夫なの?と思ってしまいますよね?
でもだからなのかも知れないですが、外科手術であっても、全身麻酔は、本当に必要な時以外使わないそうです。
やはり、何かの副作用があるのかも知れないですね。
ちなみに、部分麻酔ですと、中には効かない患者さんがいるそうで、盲腸の手術中痛みを訴えたら、「我慢して下さい。」と言われた家族が我が家にもいます。
麻酔の原理や仕組みは、今のところどの程度解明されているのでしょうか?
本当に麻酔が効くのかも、気になる所ですよね?
ということで、以下に麻酔の原理など、まとめてみました。
全身麻酔が効く原理はあまり分かっていない
— 話したくなる、教えたくなる情報発信bot (@141y001041) October 23, 2017
麻酔の原理や仕組み:現在では?
出典: https://www.karatsu.jrc.or.jp
麻酔は本当に効くのでしょうか?
麻酔の仕組みとメカニズム①
麻酔のメカニズムなど、まだわかっていないことは多いとはいえ、現在ではクロロホルムなどの全身麻酔についても、研究がされています。
外科手術などの医療現場でも、クロロホルムの先にあると言われる吸入麻酔薬なども行われています。
でも結論から言ってしまうと、やはり麻酔の仕組みやメカニズムは、完全には解明されていないと言うことが言われています。
分かっていないと言うのは、まるっきりわからないとかそういうことではなくて、効く部位(作用部位)が判明していないということなんですね。
例えば、モルヒネなどは戦時中にも良く使われましたが、体内のオピオイド受容体に作用して、痛みを軽減することがわかっています。
でも、クロロホルムについては、今現在の医療現場でも、どの部位に効くのか、どのようにして麻酔が出来るかの解明がされていません。
実際に使われている薬剤などの仕組みが解明されていないとしたら、ある意味怖いですね。
ていうか、改めて考えると原因のわかってない個性を「治療」として使ってしまえる世界すごいよなぁ……って思ったけど現実の麻酔も原理はちゃんとメカニズム解明されてないんだっけ。十分な実験実証があったってことだろうけど、個人のもつ個性って考えるとすごいよなぁ。
— えび太 (@ebita_mha) October 23, 2017
麻酔の原理や仕組み:仮説はある
出典: http://www.yukioka.or.jp
原因不明ではなく、仮説はあるそうです。
麻酔の仕組みとメカニズム②
麻酔の成分もそうですが、仕組みやメカニズムはまだ不明な所が多く、解明されてるとは言えませんが、それでもある仮説が立てられるまでには、研究が進んでいるそうです。
その仮説とは…
1:有機溶剤が血中に入って溶けだし、周りの油脂などを温める時に、それが麻酔のスイッチになる
2:細胞の間でのやり取りが有機溶剤により緩慢になり、麻酔としての結果が出てくる
などの仮説があるそうです。
でもこれらの仮説では、解明にはまだ遠く、不明点も結構あるんですね。
中には、全身麻酔が効かず、途中で起きてしまう患者さんもいるそうですし、全身麻酔は怖いですよね。
脳とか手術で開いている間に、目が覚めてしまったら、それこそパニックになるかも知れません。
とは言え、解明されていないからと言っても、全身麻酔が必要になる時もありますので、麻酔の仕組みやメカニズムがある程度解明されていれば、問題ないという医師もいるかも知れません。
麻酔の仕組みやメカニズムが不明なのに、使い続けるのは必要だからこそですが、それでも不安は残りますね。
手術
— KEIN/老師 (@RoushiAUO) October 6, 2017
医師「じゃあ麻酔します」
医師「すぐに眠くなると思いますんで」
自分「はい(全然眠くならんぞ)」
医師「終わりましたよ」
自分「!?」
一時間経過してた模様
流石は使ってる側も原理が解ってない麻酔だ
麻酔の原理や仕組み:キセノンも不明のまま?
出典: http://maekawa-painclinician.com
キセノンの麻酔システムも不明なんだとか。
麻酔の仕組みとメカニズム③
元素の周期表では、ヘリウムからラドンまで縦1列の原子が希ガスとされているのは、理系の方にはお馴染みのことだと思います。
中学校でも習いますが、理系の方なら、知らない方はいないでしょう。
そして、その中でもキセノンという気体は、強い麻酔性があることで知られています。
希ガスは、名前からもある程度連想出来るかもしれませんが、ほぼ全ての原子との反応がないことで知られています。
だから、希(まれな、もっと言えばレアな)ガスと言われるんですね。
でも、他の原子と反応しないはずなのに、人間が吸うと麻酔の効果が得られるというのも、考えてみると謎ですよね?
他の希ガスについても、高圧にすることで、麻酔性があるそうですが、キセノンもまた、麻酔するための仕組みや原理が不明なんだそうです。
成分表を見ても、まるでわからないという、本当に稀なガスなんですね。
名前の元となったキセノンはすごく便利な元素
— ぜのん (@XenoAlloy) April 8, 2017
医療で使えば理想的な麻酔やCTの検出器に、効率のいい照明やレーザー光源、さらにはイオンエンジンの推進剤にまでなる
身近な物でいくと今は使われることの少ない使い捨てカメラのストロボだとか、車のランプに封入されてます。明るい、綺麗!
麻酔の原理や仕組み:フロンガスはクロロホルムよりも効く?
出典: http://www.klchem.co.jp
フロンガスの成分は、クロロホルムよりも強力?
麻酔の仕組みとメカニズム④
クロロホルムの麻酔は、仕組みや原理が不明とはいえ、一つわかっていることがあります。
それは、覚せい剤でもあるシンナーでラリるのと原理が同じと言うことです。
ちなみに、有機溶剤や低分子(油溶性の高い)物なら、何でも麻酔性があるそうです。
そして、その中でも、クロロホルムよりも麻酔性が高いとされるのが、フロンガスなんです。
フロンガスと言えば、冷蔵庫などに使われていたこともあり、人間の体に有毒だと一時期問題になりましたよね?
私は小さい頃、フロンガスを使っていた、エアダスターを吸ってしまったことがあり、倒れて我が家で大問題になったことがあります。
突然意識を失う=麻酔と考えれば、フロンガスが麻酔性が高いというのにも頷けます。
フロンガスは、塩素やフッ素などのハロゲンがついた低分子になりますが、フロン系ガスには、クロロホルムより強い麻酔性があると言います。
上手く使えば、クロロホルムを使うよりも、安全に麻酔がかけられるそうですが、体には有害なイメージもありますし、医療現場で使われると、ちょっと不安になりそうですね。
【地球温暖化の原因?】手術に使われる吸い込むタイプの麻酔ガスはすべてフロンガスであり、世界中で使用されるフロンガスの1%を占める。
— いきものbot (@biologybot) September 17, 2013
麻酔の原理や仕組み:フロンガス以上に効く麻酔もある?!
出典: https://www.kimuramed.jp
一部のガスは、効く麻酔と言われています。
麻酔の仕組みとメカニズム⑤
実は、麻酔ガスの中には、クロロホルムやフロンガス以外にも、同じような効果が得られるガスなどが存在します。
実際、ハロゲン化吸入麻酔薬にも、イソフルランやデスフルランなどの希ガスが使われたりしていて、古くからある麻酔薬としては、「ハロタン」なんて言う希ガスが使われています。
麻酔効果があるからこそ、一部の人は吸ってラリるのを楽しむと言う方もいるんですね。
そう言えば、子供の頃読んだ漫画で、麻酔薬を見つけたきっかけが載っていまして、その中で、あるガスをパーティの最中に飲んでラリるというシーンがありました。
そこで、机の角に足をぶつけても、痛がらない人がいることを研究者が発見し、何故なのか?尋ねた所、「このガスを吸ってるせいさ!」みたいに言われ、麻酔薬を発見すると言う物でした。
ただ、麻酔が医療用にしか使われていないのは、それだけ危険なガスということなので、大量に摂取すれば死んでしまうこともあります。
まだまだ謎が多い麻酔ですが、成分や原料など、早く解明されてくれると良いですね。
医学で使われるなら麻酔としての効果だけよ
用量守らず使うから麻薬と同じようにラリるの
— ミサ (@C8H16O2) September 3, 2017
麻酔の原理や仕組み:本当は怖い全身麻酔
出典: https://risk-h.com
全身麻酔には謎も多く、リスクも高いと言います。
麻酔の仕組みとメカニズム⑥
今現在使われている全身麻酔薬は、実はとても危険なリスクも背負っていると言います。
と言うのも、中枢神経に作用する薬の中でも、最も強力な麻酔薬を使っており、手術中も使い過ぎないようにと、麻酔科なんて専門職があることからもわかりますが、常に麻酔の量などをチェックするそうです。
細心の注意を払って外科手術は行われますが、それでも麻酔の使いすぎで命を落とす方は、減らないと言います。
その最大の原因と言われるのが、麻酔薬の成分や原料が余り良くわかっておらず、謎の多い、もっと言えばメカニズムがわからない、経験則から使われるものだということです。
麻酔をすると、意識を失ったり、麻酔中の記憶が飛んだりすることのメカニズムもわかってはいなくて、でも今の医術では、そこで精一杯というのが現状です。
クロロホルムやフロンガスの成分や原料の解明がなされれば、もしかしたら、全身麻酔で亡くなる方も減るかも知れませんね。
乳歯抜く時も歯の治療時も一度も麻酔打ってもらったことない
歯の隙間に小さいバール見たいの突っ込まれてテコの原理でベンッ!ってされ続けたけど麻酔は一度も打ってもらったことないよ
歯茎に穴開ける時もドリル見たいのでぐちゃぐちゃにされたよ
— バズ・那鎚・ミツトシ (@BUZZ666666) September 15, 2017
麻酔の原理や仕組み:全身麻酔にある7つのリスク
出典: https://askdtopics.jp
成分や原料が分からないものを使う恐怖
麻酔の仕組みとメカニズム⑦
麻酔はその成分や原料がまだわかっていないことも多く、現在でも全身麻酔には、7つのリスクがあると言います。
以下に、7つのリスクをまとめてみますと。
1:体温を上げるために、震えが止まらなくなる。
2:同じ姿勢を続けることで、体のあちこちが痛くなる。
3:人工呼吸器のせいで、喉が痛む。
4:麻酔薬でアレルギー反応が起きることがある。
5:手や足がしびれたりなど、神経障害が起こる。
6:麻酔をしている最中の記憶を無くすことがある。
7:最悪の場合、心臓が停止してしまう。
全身麻酔は、このようにリスクとの戦いでもあるんですね。
どんなに細心の注意を払って手術をしたとしても、亡くなる方が減らないのは、一重にまだ全身麻酔のメカニズムが解明されていないことも、一因にあると思います。
どうしても使わないといけない現場もあるそうなので、早く麻酔のメカニズムが解明されて欲しいものですね。
なんかね、手術のリスクが…とか、全身麻酔のリスクは…とか、お医者様が患者に危険性を事前に説明しなくちゃいけないのはわかってるんですが、やっぱり不安でナーバスになっている身としては「簡単な手術だから大丈夫ですよー」とか「私失敗しないので」とか言われたい。
— ヱミ (@emimorikawa) October 12, 2017
麻酔の原理や仕組み:手術には欠かせないのに?
出典: http://www.hokkaido-seikei-kinen.jp
原料はわかっていても、仕組みがわかっていない?
麻酔の仕組みとメカニズム⑧
病院の外科手術には欠かせない、全身麻酔ですが、原料や成分がまだ完全に解明されていないと書きましたが、実際の医療現場では、それもまたネックとなっています。
例えば、医学系の大学に通った人でも、驚くと言われるのは、全身麻酔のメカニズムが解明されていないことなんだそうです。
麻酔薬は、劇薬でもありますので、ちょっと分量を間違っただけでも、人の命を失う可能性のある怖い薬でもあります。
全身麻酔の大きな魅力の一つとして、どんな部位の手術にも使えるということですが、「無痛」「意識の喪失」「健忘」「筋弛緩」「有害反射の予防」など、メリットもまた多いそうです。
全身麻酔では、これらの要件を全て満たすため、どうしても手術では使わざるを得ないことも多いんだとか。
全身麻酔のメカニズムはまだ謎が多いですが、そのうち本当に効く麻酔なども現れてくれることを期待したいですね。
【雑学】 全身麻酔(吸入麻酔)がなぜ効くかのメカニズムは実は詳しくわかっていない。「経験上効く」から使っている。怖すぎる!
— 雑学ペディア(人体) (@zatsugaku_body) October 23, 2017
麻酔の原理や仕組み:全身麻酔の方法
出典: https://j-depo.com
麻酔には二種類の方法が…
麻酔の仕組みとメカニズム⑨
全身麻酔をかける方法は、大きく分けて二種類があります。
簡単に方法をまとめますと。
1:静脈に薬品を投与するタイプの「静脈麻酔」
2:呼吸器から薬品を投与するタイプの「吸入麻酔」
の二種類があります。
特に、「吸入麻酔法」については、どのような仕組みで作用するのかがわかっておらず、医師達は経験則から使っているのが実情です。
原料に使っている希ガスの種類も、まだ完全には解明されておらず、医療現場の人でも、詳しいことは知らないそうです。
全身麻酔を使うようになってから、もう160年以上が経つのに、原因が不明なんて、それも不思議ですよね?
もしかしたら、全身麻酔は、人間に取ってパンドラの箱みたいなものなのかも知れません。
局所麻酔は、麻酔を注入した場所に効くことがわかっているのに、全身麻酔は、どの部位が原因で作用してるのかがわからない、でも実際に使われている…。
麻酔は、痛みなどの感覚を消失することでもありますので、患者が痛みなどを訴えません。
それが原因で、呼吸器の異常などにも気付きづらく、亡くなってしまう方も稀にいます。
そうなると、自分が手術される側になったら、不安で仕方ありませんね。
細心の注意を払って、手術してくれる医師には失礼かも知れませんが、「良く分からないものを使わないでほしい。」と言いたくなりますね。
迅速導入とは麻酔導入〜気管挿管の時間をできるだけ短縮する方法。誤嚥の危険性が高い場合に選択される。
— オペ看オフ (@ORNs_off) October 19, 2017
全身麻酔のメカニズムがわからないのに、経験則から使っていると言われると、手術も大丈夫なの?と不安になりますね。
中には、途中で目覚める人もいるそうで、全身麻酔のメカニズムの解明が早くされることを願います。
私の場合は、頭の切り傷の処置も局所麻酔だったので、平気でしたが、全身麻酔をかけられるのって、結構恐怖なのでは?と思います。
経験則からではなく、仕組みが早く解明されることを祈ります。