グリズリー研究家夫婦「ティモシー・トレッドウェル」の最後の瞬間【グリズリーマン】

グリズリーを長年研究してきてグリズリーマンと呼ばれる人がいました。 グリズリー研究家として夫婦で12年間ビデオなどに記録してきたグリズリーマン「ティモシー・トレッドウェル」氏です。 このティモシー・トレッドウェル氏の生涯と、最後の瞬間のついてご紹介します。

グリズリー研究家夫婦「ティモシー・トレッドウェル」の最後の瞬間【グリズリーマン】のイメージ

目次

  1. 1野生の熊のおそろしさ
  2. 2野生の熊を研究していた夫妻グリズリー研究家夫婦
  3. 3グリズリーマンのと呼ばれたティモシー・トレッドウェルとは
  4. 4グリズリーマンとは
  5. 5グリズリーマンティモシー・トレッドウェルの生涯
  6. 6グリズリーマンティモシー・トレッドウェルの愛した野生の熊
  7. 7グリズリーマンティモシー・トレッドウェルは皮肉にもグリズリーに殺される
  8. 8グリズリーマンティモシー・トレッドウェル最後の瞬間
  9. 9グリズリーマンティモシー・トレッドウェルと妻の遺体
  10. 10まとめ:グリズリーマンティモシー・トレッドウェルと妻の生涯のかっこよさ

野生の熊のおそろしさ

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熊って聞くと可愛いキャラクターや、かなり柔らかいイメージになった熊を想像する人が多いと思いますが、「ヒグマ」って聞くと、とにかく大きい獣を想像する人が多いと思います。
想像通り、ヒグマはかなり凶暴な動物で、私たちが持っている「可愛い熊」のイメージとはかなり程遠い存在なんです。

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ヒグマと仲良くなりたいという人ももちろんいますが、かなりの訓練がなされたヒグマしかいません。
野生にいるようなヒグマと、遭遇してしまったらもう終わりという人もいますよね。
そんな恐れられたヒグマをこよなく愛した研究家が、アメリカにいたんです。

野生の熊を研究していた夫妻グリズリー研究家夫婦

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その研究家は夫婦でヒグマ「グリズリー」の研究をしています。
その夫婦は、後に「グリズリー研究家夫婦」として世間で知れ渡ることになります。
ヒグマのグリズリーとは、ヒグマのなかでもかなり凶暴な熊であるとされ、凶暴な肉食動物です。
世の中に、人を襲う動物はいくつかいますが、グリズリーも人を襲う動物の一種なのです。

そんな凶暴なグリズリーをこよなく愛し、研究を続けてきたグリズリー研究家夫婦、その名も「トレッドウェル夫婦」と言います。
特に、夫のティモシー・トレッドウェルは、グリズリーの研究に人生をかけていて、妻もまた、ティモシー・トレッドウェルの研究を支えていました。

この動画は、グリズリーの巣穴を掘ってしまって、グリズリーが出てきてしまった緊迫感のある動画です。
タイトルにもあるように「恐怖」と言われています。グリズリーに遭遇するだけで、命の危険を感じなければいけないヒグマなのがよくわかります。

特にアメリカのアラスカにグリズリーは多く生息していると言われています。
そんなグリズリー、少し山奥に行けば簡単に遭遇してしまうこともあるんです。
例えばこの動画は、日常的に行っていたサイクリング途中でグリズリーに遭遇してしまった動画です。
このように、特別な場所でなくても、グリズリーに遭遇することは簡単にできてしまうのです。

グリズリーマンのと呼ばれたティモシー・トレッドウェルとは

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世間で「グリズリーマン」と呼ばれたティモシー・トレッドウェルですが、一体どんな人物なのでしょうか。
ティモシー・トレッドウェルの細かいプロフィールなどを見て行きましょう。

名前:ティモシー・トレッドウェル/グリズリーマン
アメリカのグリズリー保護活動家として、ティモシー・トレッドウェルの名前が有名になる。アラスカの国立公園にいた一体の野生のグリズリーを12年間観察、記録していた。凶暴なグリズリーに物怖じせず、丸腰でカメラをぎりぎりまで近づけて撮影していたことで有名。ティモシー・トレッドウェルは妻と一緒にグリズリー研究を続け、人生の生き甲斐にしていた。

グリズリーマンとは

グリズリーマンとは、そんなグリズリーをペットのようにこよなく愛したティモシー・トレッドウェルの愛称なのです。グリズリーマンとして、ティモシー・トレッドウェルとグリズリーをモデルにした映画もあります。そのタイトルも「グリズリーマン」となっており、まさにティモシー・トレッドウェルとグリズリーの関係、起きた出来事をまとめたドキュメンタリー形式の映画となっています。
映画とわかっていてもかなりの緊迫感があるこの「グリズリーマン」、1度でも観ることをオススメします!

グリズリーマンティモシー・トレッドウェルの生涯

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ティモシー・トレッドウェルはグリズリーの研究を12年間生き甲斐として続けてきました。
自分の好きなことを12年間も続けていること自体すごいですが、常に危険が隣り合わせであった状態を12年間続けていたこともすごいですよね。それほど、ティモシー・トレッドウェルのグリズリーに対する愛は大きく、ティモシー・トレッドウェルが「グリズリーマン」と呼ばれていた意味もわかります。

グリズリーマンティモシー・トレッドウェルの愛した野生の熊

ティモシー・トレッドウェルが愛したグリズリーですが、ヒグマというだけであまりその凶暴さを知られていないと思います。今回、ここでグリズリーについて色々知っていきましょう!

グリズリーは、北アメリカ(アラスカなど)に生息する大型ヒグマの一種で、牛や馬、他の種類の熊ですら一撃で殺してしまうほどの凶暴な熊なんです。日本に北海道に生息するエゾヒグマですら、一撃で殺してしまう威力があるみたいです。
そんな他の猛獣ですらしとめてしまうグリズリー。そのグリズリーに、武器も何も持たず丸腰で研究に挑んだティモシー・トレッドウェルのすごさがかなり伝わります。

これは実際にグリズリーが獲物を捕獲する瞬間を収めた動画です。
この破壊力、それが人間に対するものだったらと考えるだけで寒気がしますね。

人間と並んでもこの大きさ。アラスカサイズのグリズリーは、大きさがとんでもないです。アラスカでのびのび暮らしていたグリズリーなので、長いときを経て大きさもかなりのビッグサイズになったのでしょうね。
アメリカは何でもかんでも「ビッグサイズ」というステレオタイプがありますが、このアラスカのグリズリーを見ればあながちステレオタイプではないことがわかります。

グリズリーマンティモシー・トレッドウェルは皮肉にもグリズリーに殺される

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そんなグリズリーの研究に勤しんでいたティモシー・トレッドウェルですが、ある日事件が起きました。その事件とは「ティモシー・トレッドウェルがグリズリーに殺される」というものでした。この事件は一躍かなり大きな事件としてアメリカ全土に行き渡りました。
しかも、死んだのはティモシー・トレッドウェルだけでなく、ティモシー・トレッドウェルの奥さんも一緒にグリズリーに殺されてしまい、グリズリー研究家は、皮肉にも愛したグリズリーに殺されてしまったのです。

事件が起きたのは2003年10月5日、いつものようにグリズリーを記録するためにアラスカの国立公園に訪れた夫婦。ティモシー・トレッドウェルはよく「グリズリーになら殺されてもかまわない」とインタビューで述べていました。それくらいグリズリーの研究に人生をかけ、いつ死んでもかまわないという気持ちで記録を続けていました。1991年に一体のグリズリーの研究を始め、12年目の2003年に、皮肉にも、ティモシー・トレッドウェルの言葉は真実になってしまったのです。

グリズリーマンティモシー・トレッドウェルの妻もティモシー・トレッドウェルを助け、殺される

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ティモシー・トレッドウェルがグリズリーに襲われて、その瞬間を見ていた奥さんは真っ先にグリズリーに襲われた夫を助けようとしました。しかし、グリズリーの力はやはり莫大なもので、あっという間にグリズリーの手によって夫婦は帰らぬ人となり、遺体として発見されました。

グリズリーマンティモシー・トレッドウェル最後の瞬間

グリズリー研究家夫婦は最後の最後までグリズリーの記録を取り続けました。
その記録のなかには、グリズリーに目と鼻の先ほどの距離まで近づき、話しかけているティモシー・トレッドウェルや、ズームでは撮ることのできない貴重なグリズリーの部分をティモシー・トレッドウェルがビデオに残しています。
ビデオの音声からもリアルに伝わるグリズリーの音声。それだけでかなりの恐怖を覚えます。

グリズリーの存在を社会から守るために保護していたティモシー・トレッドウェル。
結果的にはそのアラスカに住むグリズリーに殺されてしまい、生涯を閉じました。
実際に、ティモシー・トレッドウェルの最後はビデオの音声だけ残され、ティモシー・トレッドウェルがグリズリーに殺される瞬間の断末魔の音声がリアルに残っているのです。最後の最後までプロとしてカメラを回し続け、最後の断末魔の瞬間を記録に残したティモシー・トレッドウェルの勇敢さが伝わります。そして、そこには、ティモシー・トレッドウェルを助けるために、自らグリズリーに近づき夫ティモシー・トレッドウェルを助けようとした妻の勇敢な行動の音声も残っていましたが、最後には2人ともグリズリーに殺されてしまいました。

グリズリー研究家夫婦の最後の瞬間は音声に残り、その音声は断末魔の叫びを思わせるような生々しく何度も聞いていられない音声でした。人が猛獣に殺される瞬間、人が最後に出す音声がリアルに残され、普通では聞いていられない音声動画になりました。ティモシー・トレッドウェルの動画はグリズリーの愛がたっぷり注がれたものばかりだったのに、最後は自分の人生の最後の瞬間、断末魔の叫びでもあるような音声が残ってしまったのです。

断末魔の叫びのような音声が、しっかり最後に残されていたということで、かなりリアルさがありますよね。
人の死に際が記録に残っているってとても怖いことですが、ある意味グリズリー研究家として人生を歩んできたティモシー・トレッドウェルにとっては、本望でもあり悲しい事件でもあったと言えますよね。

グリズリーマンティモシー・トレッドウェルと妻の遺体

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この事件で、2人の遺体はどうなったのか?という声が多く上がっていましたが、実は2人の遺体は、グリズリーが貯蓄し、遺体を食料として保管していたのです。グリズリーは、捕獲するだけでなく、食料として遺体を貯蓄する習性があるそうです。2人の遺体は、グリズリーの手によって、持っていかれてしまったんです。

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長い間、食料として2人の遺体を保管したグリズリー。
ヒグマは1度味にしたものをなかなか忘れない習性があり、これがきっかけで人の味を覚えてしまったのではと恐怖が漂いました。
ヒグマ、グリズリーを保護するために、ティモシー・トレッドウェルは観察していましたが、結局は、人にマイナスな展開になってしまったのではと、ティモシー・トレッドウェルの事件後でも物議が醸されました。ティモシー・トレッドウェルの断末魔は、グリズリーによって殺されたことで、グリズリー研究家としては本望だったのではと言われています。それでも、テープに残っている、ティモシー・トレッドウェルと妻の最後の音声は、人間がリアルに襲われて殺されていく、その生々しい瞬間を残していて、決して「本望だった」とは言えないような音声でした。

この事件をきっかけに、猛獣と人間との関わりを、より一層見直す必要があると考えられました。

人間だけが住んでいる世界ではありません。他動物との関わりを、人間だけのエゴだけでなく、様々な面から考慮しなくてはいけないと思わせる事件になりました。

まとめ:グリズリーマンティモシー・トレッドウェルと妻の生涯のかっこよさ

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ティモシー・トレッドウェルの断末魔は、12年間続けたビデオ記録に残り、ティモシー・トレッドウェルの死後も、ティモシー・トレッドウェルの勇敢さに感心する人は多くいました。
人間の断末魔の声を聞くのは全く喜ばしいことではありませんが、ティモシー・トレッドウェルの最後がよく伝わる記録となりました。
ティモシー・トレッドウェルの事件は、これからの人間と猛獣の関係性を見直す大きな分岐点となったでしょう。
これからもグリズリー研究家夫婦の名前は語り継がれるでしょう。

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