2021年05月11日公開
2021年05月11日更新
【島根女子大生バラバラ殺人事件】犯人・矢野富栄の事故死と真相
島根女子大生バラバラ殺人事件は残虐性の高い事件として有名です。島根女子大生バラバラ殺人事件は約7年間の間、捜査が行われ犯人は矢野富栄と断定されます。しかし、犯人の矢野富栄は事件発生の2日後に既に死亡。細かな真相が謎のままに事件は終結していました。
目次
【島根女子大生バラバラ殺人事件とは】
事件の発生
島根女子大生バラバラ殺人事件とは2009年11月6日に広島県で事件が発覚した死体遺棄事件のことです。別名、「浜田事件」とも呼ばれます。
2009年10月に島根県立大学に通う女子大生1年の平岡都さんがバイト先の仕事を終えた後から行方不明となりました。家族は平岡都さんの安否を心配し捜索届を提出。しかし、平岡都さんが発見されたのは死亡した後になってからでした。
広島県の臥竜山の山中で平岡都さんのものとみられる頭部が発見されます。その後、山中や山中付近をさらに捜索したところ、左足首・爪・両手足のない胴体などが発見されました。胴体からは内臓が取り出されていました。
約7年間に渡って捜査が行われる
事件発生から4ヵ月経過しても犯人の有力な手がかりを掴むことはできず、情報提供を呼びかけるために「懸賞金」を適用します。
その後、島根県警が総動員となり、数年間に渡って捜査が行われるも有力な情報を掴むことはできず、この事件は迷宮入りかと思われましたが事件発生から7年後に被疑者が特定されます。
【猟奇的な殺人事件】
犯人の手口が非常に残忍な事件
被害者の平岡都さん
島根女子大生バラバラ殺人事件が未だに有名な事件として今も人々の記憶に残っているのは、その犯行があまりにも残忍なものであったからです。
平岡都さんが発見されたのは11月6日、広島県にある臥龍山の山中で平岡都さんの頭部とみられるものが発見されます。頭部には殴打の後が確認され、ひどく損傷していました。
バラバラに切断された身体
その2日後の11月8日には両手足のない胴体が発見されます。骨が見えてしまうまで胸部がえぐり取られるようにして損傷していました。また性器も激しく損傷しており、性別が分からなくなるまで切り刻まれていました。
その他にも腹部から内臓が抜き取られており、火であぶったような跡もあったようです。
11月9日には左足首が発見され、11月19日には山の近くの林道に落ちていた動物の排泄物から平岡都さんの爪が発見されました。
悪魔の儀式ではないかという噂も立つほどに・・・
このように、平岡都さんの遺体はバラバラになっており、内臓も取り出されて、遺体は激しく損傷していた状態で遺棄されていました。
あまりにも無残に遺棄された姿であったため、遺棄された遺体の発見当時の警察官の中には人間が行った犯行だとは考えず、動物に襲われてしまったのではないかと考えた人もいたようです。
このあまりに残忍で猟奇的な殺人事件は世間を震撼させました。死体遺棄の状態がバラバラに切断、内臓取り出し・性器の激しい損傷など、あまりに猟奇的な殺人のためにネットの2ch上では悪魔の儀式を行っていたのではないかという噂も流れていたようです。
【島根女子大生バラバラ殺人事件の被害者】
島根県立大学に通う女子大生の「平岡都」さん
平岡都のプロフィール
2009年に高校を卒業後、島根県立大学に入学しています。
英語を使った仕事に就きたいと考えており、大学では海外留学を考えていたり、発展途上国の支援を行うボランティアサークルに所属していました。
真面目で成績は優秀であり、大学生の模範ともいえる人物でした
事件当時の平岡都さん
アルバイト先の監視カメラに映っていた平岡都さん
平岡都さんは島根県立大学の学生寮で生活を行っていました。また平岡さんは、学生寮から約2キロほど離れたショッピングセンターでアルバイトを行っており、事件当日もアルバイトを行っていました。
平岡都さんのアルバイトが終了する21時頃にショッピングセンターの監視カメラが平岡都さんの姿をとらえていました。
アルバイト後の消息が不明・・・
平岡都さんがバイト先から学生寮に帰宅しようとしたものとして、学生寮からショッピングセンターの通りにある監視カメラを全てを確認しましたが、平岡都さんの姿は見られませんでした。
つまり、平岡都さんはショッピングセンターから出た直後にトラブルに巻き込まれた可能性が高いと思われます。最終的には内臓を取り出されて死体遺棄されてしまったのですからとても恐ろしい事件です。犯人はなぜ内臓をとりだしたのでしょうか。
【島根女子大生バラバラ殺人事件に懸賞金が適用される】
異例の「捜査特別報酬金制度」
2010年の2月に「捜査特別報酬金制度」の対象となります。いわば「懸賞金」がかけられることになります。しかし、この制度は本来であれば半年以上経った後に対象となるのですが、この事件ではたった3カ月で対象となりました。それほど、危険視した事件だったということでしょうか。
この制度によって、犯人の逮捕や事件の解決に繋がるような情報提供者に対して、最大で300万円が支払われることが決定しました。
2017年に懸賞金が支払われる
ちなみに2017年3月には島根県警が事件解決に貢献した情報提供者3名に対して合計額300万円が支払われることが発表されています。
後にこの事件が解決して捜査本部が解散されるまでに、およそ2千件の情報が捜査本部に送られたそうです。
事件発生当時にはネット上ではR氏と呼ばれる人物がブログ上で事件に関わるような情報を書き込んでいました。警察はこのネットの情報も調査しており、ネットの情報に頼るほどに捜査が手詰まりしていたようです。
ネットの情報を信じるなといいたいところですが、それほど切羽詰まっていたのでしょう。
【島根女子大生バラバラ殺人事件が7年ぶりに急展開をみせる】
犯人は「矢野富栄」
2009年に起きたこの事件はもう数年近く経過しており、もう迷宮入りかと思われていました。しかし、この事件の発生後7年後に急展開をみせます。
2016年に警察は事件現場付近に住んでいた人物の性犯罪経歴を調査。すると矢野富栄(33)が浮かびあがってきました。
矢野富栄容疑者は前科があり、「通りがかりの女性を刃物で襲い、性行為に及ぼうとしていた」というような内容の性犯罪歴が3件ありました。
矢野容疑者の実家を調査したところ、実家には矢野富栄容疑者の弟の夫婦が住んでおり、そこから矢野富栄の遺品が押収されました。
その遺品によって矢野富栄が事件の犯人であると断定されることとなります。
犯人である矢野富栄の猟奇的な犯行手口
発見されたデータから恐ろしいものが・・・
矢野富栄を犯人だと決定づけたのはデジタルカメラとUSBメモリでした。
警察が画像データの復元を行ったところ、平岡都さんの遺体とみられる写真や遺体を切断した時に使用したとみられる包丁などを撮影した写真がでてきました。
この写真によって矢野富栄がこの事件に深く関わっていたことが判明します。
猟奇的な殺人
つまり、矢野容疑者は平岡都さんを窒息死させて殺害した後に、島根市内の自宅の風呂場で遺体を切断して、その遺体を撮影していたということになります。おそらく。この時に内臓なども取り出していたのでしょう。
ここでは、画像データしか残っていませんがビデオ撮影なども行っている可能性も考えられます。そうすれば、DVDにして保管することも可能です。
いずれにしてもこの情報によって、さらに猟奇的な矢野容疑者の犯行が明らかとなりました。
【島根女子大生バラバラ殺人事件の犯人、矢野富栄の死亡】
犯人「矢野富栄」は交通事故で既に死亡していた!
事件発生の2日後に死亡
警察の粘り強い調査によって矢野富栄が犯人であると断定されるも、矢野富栄容疑者は既に死亡していました。
というのも矢野富栄容疑者は事件で平岡都さんの遺体が発見された後日の2009年11月8日に交通事故で死亡していたのです。
犯行動機が不明になってしまう
7年の時を経て、容疑者が判明したものの既に矢野容疑者は事故で死亡しており、矢野容疑者の猟奇的ともいえる犯行動機が分からなくなってしまいました。
迷宮入りすることは避けられましたが、被疑者の自動車事故による死亡によって虚しさだけが残る事件となってしまいました。
【島根女子大生バラバラ殺人事件】を簡潔に紹介したニュースです。
【事件の犯人、矢野富栄はどのような人物だったのか】
事件の犯人、矢野富栄の学生時代
一般的な学生だったが...
矢野は中学生・高校生は一般的な学生でした。
性格はおとなしく、まじめで、特に目立って荒れるようなことはなかったようです。中学時代は陸上部に所属、また父親が柔道をやっているというこもあり、矢野自身も柔道の経験がありました。
大学生になると少し様子が変わっていきました。バンド活動やナンパに身を投じるようになり、そのためもあってか大学を中退しています。
大学を中退した後は、様々なアルバイトを転々として生活しています。そのころには、わいせつ事件を起こしています。
事件当時の矢野富栄
わいせつ事件によって逮捕された後、刑務所から出所した矢野は住宅の設備会社に就職します。おとなしくまじめで、会社にも貢献するほどに働いていたました。
矢野に不穏な動きがあったのは、平岡さんが行方不明になってからです。社長に対して、担当地区の変更を頼んでおり、平岡さんの遺体が発見された11月6日には11月8日まで2日間の休みをとっています。
そして11月8日に山口県で交通事故を起こし、車が炎上。同乗者の母親とともに焼死しています。
なかには母親との無理心中ではないかとのうわさもたっています。
【島根女子大生バラバラ殺人事件の真相】
事件の犯人、矢野富栄の犯行手口
事件発生の流れ
矢野富栄容疑者は2009年10月26日午後21時頃から深夜にかけて島根県の浜田市または益田市の周辺で平岡都さんを窒息させて殺害。その後、平岡都さんを自宅まで運び遺体を切断。そして、広島県の臥竜山に平岡都さんの遺体を遺棄しました。
死亡した矢野富栄を書類送検
警察は以上のような内容の殺人・死体損壊・死体遺棄の疑いで書類送検しました。
その後、矢野富栄容疑者は既に交通事故で死亡しているため、2017年の1月31日に矢野富栄容疑者を不起訴処分としました。
矢野富栄容疑者がどこで平岡都さんを殺害したのか、そしてその殺害動機はなんだったのかは不明のままこの事件が終結することになりました。
【報道されたニュースに不可解な声が・・・】
島根女子大生バラバラ殺人事件を報道したニュースに不可解な声が入っています。不可解な声は動画の11秒ほどから声が聞こえます。
声は女性の声に聞こえ、その声は最初「すっごい痛かった」と聞こえますが、そのあとの声はよく聞き取れません。スタッフの声の可能性もありますが、そうだとすると少し不自然な声になっています。
どなたか霊視できる人はいませんか。
【島根女子大生バラバラ殺人事件:まとめ】
事件の犯人とされる矢野容疑者は事故によって死亡していまい彼がなぜこのような猟奇的な事件を起こしてしまったのかは分からなくなってしまいました。
バラバラ切断・性器の損傷・内臓取り出しなど遺体の損傷が極めて激しく、なぜこのように遺体を必要以上に傷つけたのかも不明です。事件は解決しましたが、事件の細かな真相は不明のままです。
このように残虐的な事件として他には、勝俣拓哉が起こした「栃木小1女児殺害事件」、少年Aが起こした「酒鬼薔薇事件」などがあります。気になる方は是非調べてみるといいかもしれません。