2021年05月10日公開
2021年05月10日更新
『三億円事件』真相犯人といわれる人物&消えたお金の行方まとめ【少年S】
1968年に起こった「三億円事件」は半世紀経った今でもなお語り継がれている事件です。当時容疑者として少年Sなどが浮上しましたが、真犯人は現在も分かっていないままです。今回は当時の捜査から三億円事件の犯人と噂された少年Sなどを含めその全貌に迫りたいと思います!
目次
今もなお語り継がれる三億円事件の犯人と少年S
出典: http://himawarisann.seesaa.net
2016年にフジテレビで放送された三億円事件をモチーフにしたドラマの相関図、現在でも様々な作品が作られています
1968年に起こった「三億円事件」は、20世紀における日本最大のミステリーとも言われ半世紀経った現在でもなお語り継がれている事件です。小説、ドラマ、映画など様々なメディアで作品化されており、つい数年前にもテレビで特集番組が放映されているほどです。
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時効から38年経った今でも様々な犯人説が噂されています
この三億円事件では、当時捜査線上では少年Sを始めとして様々な容疑者が浮上していましたが、その真犯人や真実は未だに明らかになっていません。
そこで今回は真犯人との声が高い少年Sと父親との関係性を始めとして、容疑者として浮上した人物や事件の真相、また三億円ものお金の行方などについてその全貌に迫ってみたいと思います!
少年Sが犯人?三億円事件とは
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事件の概要
※画像はイメージです
1968年12月10日東京都府中市で事件は起こりました。強い雨が降っていたその日、日本信託銀行国分寺支店から東芝の府中工場で働く従業員全員分の冬のボーナス約三億円を乗せた現金輸送車が出発しました。現金輸送車が府中刑務所の近くを通った際、後方から白バイに乗った男性警官が近づき、車を停車させました。
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近づいてきた警官は「この車に爆弾が仕掛けられているかもしれない」と呼びかけました。その少し前に実際に銀行宛に爆破予告の手紙が届けられていたため、車に乗っていた銀行員たちはその話を信じ車を降りました。警官は車体の下に発煙筒を付け、煙を出して「爆発するぞ!逃げろ!」と呼びかけたので、銀行員たちは急いでその場から逃げました。
そして、犯人は現金輸送車に乗り込み、まんまと車ごとお金を強奪することに成功したのです。
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捜査には約10億円の費用がかけられましたが、時効成立により未解決のまま事件は幕を閉じました
勿論この警官は偽物であり、この白バイクに乗っていた男性こそが三億円事件の犯人でした。三億円事件の犯人は、犯行時間たったの3分で、三億円を強奪してしまったのです。因みにこの三億円は当時のお金で三億円であり、今の価値に直すと20億は下らないという大金です。その後警察はこの事件に関して膨大な人員・時間・お金をかけて捜査に乗り出しましたが、遂に真犯人は見つからず、7年後の1975年に時効成立となり、未解決事件のまま幕を閉じました。
少年Sなど複数の容疑者が浮上した三億円事件の犯人
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この三億円事件の捜査では、時効を迎えるまでに少年Sを含めた様々な容疑者が浮上しました。では次に、この容疑者や犯人説をいくつか挙げていき、三億円事件の真相や真犯人に迫ってみたいと思います。
三億円事件の真犯人最有力容疑者:少年S
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三億円事件として、真犯人として最も有力視されていたのがこの少年Sという人物でした。ちなみに少年Sの本名は関根篤であるという情報も流れていますが、この関根篤という人物の詳細な情報は分かっていないため、少年Sが関根篤という名前かどうかは不明のままです。
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立川グループもこんな不良だったのでしょうか?
この少年S(関根篤)は地元でも有名な不良グループ「立川グループ」のリーダー的存在であり、逮捕・補導の経歴もありました。また、立川グループのリーダーであった少年S(関根篤)の父親は白バイ警官でした。このことから少年S(関根篤)は父親の姿を真似て白バイ警官に変装して犯行に及んだのではないかと考えられたようです。因みに犯行に使われた白バイは元の車体が青色のものを白く塗られて使用されていました。
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立川グループは強盗事件を起こすほどの不良グループでした
更に1968年には立川グループが強盗事件を起こしており、その手口が三億円事件の手口と似ている部分があったのだそうです。
もう一つ決定的な証拠として、事件発覚後偽の白バイ警官を目撃した銀行員の手によってつくられた犯人のモンタージュ写真と少年S(関根篤)の顔が80%以上似ていたことが挙げられました。
三億円事件の真犯人と目されていた少年Sは自殺
少年Sと酷似していたモンタージュ写真には不可解な点も
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モンタージュ写真
左の画像が当時容疑者の顔のモンタージュ写真として公開されました。モンタージュ写真のため無表情なのですが、怖いですね
犯人への大きな手掛かりとされていたこのモンタージュ写真ですが、近年既に亡くなっていた無関係の男性の写真を警察が無断で使用し作成したことが明らかになっており、警察がなぜこの写真を使ったのか、その正当性に疑問の声が上がっているようです。
また当時19歳だった少年S(関根篤)は、事件から5日後に青酸カリによる服毒自殺によって謎の死を遂げており、それ以上の捜査が行われなかったそうです。
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青酸カリを入手したのが父親だったことから少年Sを父親が殺したのではという説も
この青酸カリは、少年S(関根篤)の父親が知り合いの板金工場から入手していたことが判明しているため、一部では警官だった父親が身内である息子の不祥事を隠すため、少年Sは父親によって殺害されたのではないかという説も出ているようです。
因みにその後父親は出世コースを外されるなどして家庭崩壊にまで至っているようです。この父親は現在生きているなら80~90歳近いため、父親は既に亡くなっている可能性が高く、その真相は闇に葬られたままです。
三億円事件の真犯人は少年Sを含む複数犯だった?
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少年SとY氏の親密な関係
Y氏は立川グループには所属していませんでしたが、少年Sを自宅に置いておくほど親密だったそうです
当時の捜査では三億円事件の犯人はいくつかの物証から少年Sを含む複数犯だったのではないかとも言われています。その少年Sの共犯として挙げられている人物がY氏です。このY氏は立川グループには所属していませんでしたが、少年Sと親しい関係にあり、新宿のゲイボーイKとしても知られていました。
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イメージ画像
Y氏は現在生きていても95歳の高齢者のようです
このY氏は事件後にハワイなど様々な場所で高級マンションを買ったり、ゲイバーも開店しており、明らかに羽振りがよくなっていました。Y氏は「パトロンがついた」と周りに説明していたようです。当時Y氏は30歳前後だったことから、現在の年齢にすると95歳前後であり、既に亡くなっている可能性が高いのですが、時効を過ぎていることもあり、真相は不明のままです。
少年S以外の三億円事件の犯人説①:田中弘道
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次は少年S以外で犯人の容疑をかけられていた人物について見てみたいと思います。まずは田中弘道です。田中弘道は、当時大学4年生で在学中に日活映画俳優として活躍していました。三億円事件の遺留品として残された本は田中弘道との関連性も高く、田中弘道のおじは犯行現場付近の農協に勤めており、田中弘道の妻はお金を強奪された東芝の府中工場で働いていたといいます。
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田中弘道は顔もモンタージュ写真にそっくりだったそうです。その他にもY氏同様田中弘道も事件後に羽振りがよくなっていたり、当時配られた手配書の条件にも一致しているのだそうです。田中弘道が生きていれば現在70歳手前ぐらい、現在はもう既に時効が成立しておりこれ以上の詳しいことが分かっていませんが、確かに事件に関係していてもおかしくないような人物です。
少年S以外の三億円事件の犯人説②:黒人米兵の息子
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日本の土地でありながら「治外法権」で警察の立ち入ることのできない米軍基地はお金を隠す場所には最適だと考えられます。実は三億円事件はそんな米軍との関連性も指摘されています。犯行に使われた偽白バイについていたメガホンが捜査中に当時横田基地で使われていたものと同型であることが判明したのですが、その事実を突き止めた時には既に物がなくなっており、捜査は打ち切りになってしまったそうです。
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一橋文哉によるルポ「三億円事件」によれば、犯人は3人組で、その一人に黒人米兵の息子であり、「ジョー」という混血少年がいたと言われています。ジョーともう一人の犯人は事件後にアメリカで事業を起こし、もう一人は交通事故で亡くなったとルポ「三億円事件」では語られています。
少年S以外の三億円事件の犯人説③:公安警察の陰謀
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三億円事件で盗まれたお金には、保険がかけられており、その保険会社は海外の保険会社から更に保険をかけていました。そのため、実はこの三億円事件では日本国内で損をした人はいませんでした。また事件当時は学生運動が盛んに行われていた時代でした。
出典: http://www.huffingtonpost.jp
そのため、実は三億円事件は公安警察が学生運動をローラー作戦で潰すために仕組んだのではないかとも言われています。事実、警察は事件後に学生運動の活動拠点を一斉捜索しており、当時の闘争の終結にも繋がっています。また同時期に三億円事件の捜査規模も縮小していることから公安による陰謀説も噂されているようです。
3億円事件の概要と真相をもっと詳しく
3億円事件の真相・少年S・その後についてもっと知りたい方は下のリンクから記事を読んでみてください。
三億円事件の真相まとめ
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
さて、三億円事件の当時の流れやモンタージュ写真、容疑者として浮上していた立川グループのリーダー格である少年Sやその父親との関係、その他犯人と噂された人々や陰謀説などについてもご紹介しましたが、どれもが決定的な物証が欠けており、時効を迎えていること、また時効からかなり年数が経っており、証言できる人物が少ないことなどから、今後三億円事件の真相が明らかになることはほぼ不可能であると考えられます。
あなたは、だれが真犯人だと思いますか?